まつさんのお気に入りユーザーの体験版新着コメント
まつ
エロゲならではの空気感を堪能したい。
絵と音と文章、それに演出でどっぷり浸からせてくれるのがエロゲ(ビジュアルノベル)の魅力と思っております。
映画でも漫画でも小説でもない、私が特別このジャンルを愛好している理由です。
採点は個人の満足度に依るところが大きく、非常に主観的なものです。
また、内容の善し悪し以上に好悪が多分に入ってたりします。たとえ荒削りであろうとも、少しでも琴線に触れる要素があれば高評価になりがちです(逆も然り)。
初期頃にやった作品は、強い思い出補正がかかってるかも。
なお、言動が意味もなく不快なキャラ(理不尽暴力系ヒロインetc)、展開に納得いかない…など気にいらない要素は容赦なく減点対象としてます。
点数について:
相対的な序列感をより明瞭にしたいという意向から1点刻み。それゆえ、1点には重みを設けてます。適宜、調整も。
プレイ時間について:
計測ソフトを使用してるので正確なはず。基本的にボイスはあまり飛ばさず、じっくりプレイしてます。参考になれば。
【指標】
90~:マイベスト。
80~:とても良い。十分に堪能できた。
75~:良い。満足できた。
70~:まずまず。普通に楽しめた。
65~:もう一歩。楽しめなくはなかったが、物足りなかったり不満点が目立つ。
60~:いまひとつ。あまり楽しめなかった。
~59:悪い。あまりに質が低かった or つまらなかった or 肌に合わなかった。
- X :
- matsu520_sub
体験版新着コメント
プレイ時間は約1時間。OPまで。天使ちゃんはウザいけど可愛いという絶妙な塩梅のキャラで安心した。非常に好みな内容で楽しかった。一般的なラノベの学園モノに近い雰囲気(?)で、こういうのでいいんだよって感じ。合わない人はとことん合わないだろうけど。
プレイ時間約1時間10分。プロローグ部分(OP含む)まで。野郎がたくさん出てきていますが特段不快感はなく、野郎同士の掛け合いに関してもプレイ前に想像してたより面白く感じました。野郎どもにはむしろ主人公を食ってしまうぐらいのインパクトをここから見せつけていってほしいです。また、既に登場するキャラクターが多いだけあって視点がめちゃくちゃ入れ替わったりと群像劇っぽい感じで物語が進行するため、キャラの掘り下げ不足などは心配なさそうです。ヒロインとしては幼馴染が強すぎるのですが、実際に製品版をプレイした時にがっかりしてしまうのは嫌なのでシナリオに期待するものではないと暗示をかけ続けつつ発売を待つことにします。
プレイ時間は約45分。予約してないことを猛烈に後悔しています。前作とうって変わってだいぶ真面目にクズ主人公を作りこんできてるのでちゃんと内面も推察可能で物語の先が気になります。素直に面白いと思えました。メインヒロインで一番力入れられてそうな黒髪が個人的に嫌いなヒロインになりそうなので、まぁその辺だけ期待せずに製品版やろうと思います。正直、前作みたいなつまんねぇギャグと暴言だらけのキャットファイトやられるぐらいならシリアス多めでいいです。メーカーの方向性が迷子みたいになるけど。
--点 ウチはもう、延期できない。 (Sonora) (2021-11-26)
(この体験版一言は、『初Hは全裸正常位党』の党首という原理主義者が執筆しております。ご理解の上お読みください) Hシーンが性癖にド嵌まりしたので買いますっ!…………と言い切りたいところだったのですがね、 未来のね、スカートがね、邪魔でね、、、、、、千紗のシーンは脱がす差分・おっぱいの大きさ・形・アングルとほぼ文句無く花丸で、 愛のシーンは脱がす差分に不満はあるけどアングルも問題無いしおっぱいの大きさも許容範囲。 花梨のは着衣Hだけど初Hじゃない感じだし、だとすれば逆にHPにあるCGから十分期待が持てる。 さやかはそもそも収録されていないので何とも言い辛いけれど、これまたHPのCGでパンツ一枚だけで 咥えてるものがあるので、ここから順当に進めば心配はいらなそう。で、残りの未来ですよ。 途中までは初々しい雰囲気の中、一枚ずつ脱がしていく素晴らしい流れだったのに。 スカートを残したままパンツを脱がしたところで嫌な予感がしましたが、案の定次の本番CGでもスカートが残ったまま 、、、、、、何てことしやがる。邪魔、邪魔だよソレ!せっかくの正常位なのに! 未来のおっぱいも表情もとても可愛らしくて最高なのに! 他ヒロインは皆(※確定しているのは2名のみです)全裸に剥いていて、全裸の良さを、初Hの醍醐味を分かってる ブランドだと期待したのに!何故ここだけスカートを残したのか!このスカート一枚が影響して、 購入予定が必ず購入から様子見へと急降下しちゃったじゃないですか! HシーンBGVは完備してるし、イベントCGカメラワークもオンオフ選べるし、 その上これだけ俺得Hシーンが盛り込まれているのであれば、現状でもcyokin10w的神ゲーになる可能性はあるのです。 でもだからこそ、たった一枚の余計な異物が、《完璧》を妨げてしまったことを、余計に残念に思うのです。 嗚呼未来のスカートよ、お前は何故そこに在る………………え?体験版本編の感想ですか?、、、、、、、、、、、、、、、、、、やってすらいねぇよっ!(最悪)
--点 あまいろショコラータ2 (きゃべつそふと) (2021-05-28)
前作も気になってはいたのですが、一番好みだった苺華ちゃんが攻略できないという事でスルーしていたのです。ですが今作は、その苺華ちゃんが攻略できる上に、期待の新人かぐやちゃんとかいう苺華ちゃん以上に可愛らしい娘まで現れてしまい、それだけでも購買意欲上昇中。さらにさらにサンプルCGを見る限り、我が性癖(サマリー参照)に刺さりそうなHシーンがこの二人に搭載されそうな匂い(まだまだハードルは高いですが)もあり、ますます購入不可避状態となりつつあります。こうなるとやっぱり気になるのは、前作やっていなくても大丈夫?という部分なのですが、前作今作の体験版を立て続けにサラッと流してみた限り、体験版範囲の知識があればまぁ、萌えるだけなら問題ないかな、という感じでした(苺華ちゃんの性癖爆発で大笑い。この娘共有スペースで何やってんの!?)。もちろんそれ以外の物語的な見せ場があって且つ、それが2にも影響を与えているとかだとチトあれですが、その辺りの引っ掛かりを乗り越えてでも、愛らしいかぐやちゃんとしっかり者()苺華ちゃんを愛でる価値はありそうです。 ところで他の方も書かれてますが、かぐやちゃんとその姉みつきちゃんの3Pシーンとかがおまけで搭載されたりする予定はありますか?
「俺は消滅する」と、主人公の結末を体験版ラストで明示してあるのは好印象。恋愛モノで未来のない関係が苦手って人は私自身を含めて結構いると思うのですが、そういう人は体験版段階で逃げられますね。良い配慮です。◆そのうえで体験版についてコメントすると、非常に面白かったです。エロゲでこれだけ笑い倒したのはキサラギGOLD★STAR以来かも。主人公は一般的に見て「イヤなヤツ」だと思うんですが、作品内でこれだけ笑い物にされていると悪印象も起きない。ヒロイン達も全員好きになれました。◆ただ、作品のテーマはどうにも面白く発展しそうな気がしない。天才設定であるはずの有村ロミ(主人公は『秀才』なんでしたっけ?)の言動が全く天才っぽくないのと同様、「サイエンスラブストーリー」であるはずの本作からは全くサイエンスの香りがしてこない。この辺の設定的な薄っぺらさは、体験版のようにコメディをやっているうちは良いのだけれど、シリアスに入ってしまうとその重みに耐えきれなくなりそう。◆いっそサイエンスをかなぐり捨てて、「彗星とか全部主人公の脳内設定でした」とか超展開してくれた方が、少なくとも作品としてのまとまりは良くなる気がしました(まあ何らかの形で『この世界は"現実"ではないかも』的な超展開はあるでしょうけれど)。
70点 恋愛×ロワイアル (ASa Project) (2020-11-27)
プレイ時間約1時間30分。OPまで+一瞬だけ過去回想。Hシーンなし。これもうアサプロである必要ないな? とは思っても結局買ってしまうんですよね。コンプマンなので。メインヒロインが全員鬱陶しくてサブとか友人キャラの方がまともに見えるのが不思議でした。全編やらないとどうなるか分からないので、そういう意味では今作も楽しみにしています。期待はしていませんが。
65点 鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key- (Cabbit) (2020-09-25)
「ミステリー」かつ「館モノ/疑似家族モノ」のように宣伝されている本作は、体験版をプレイする限り「ミステリー」:「館モノ/疑似家族モノ」 = 0.5:9.5くらいの比率になっていた。とても殺人など犯しそうにない勝ち気な少女がなぜ犯行を自供しているのか……という主題については然程触れられることなく、新たな事実や伏線らしきものも殆ど提示されず、緊張感あるスリルやサスペンスに至っては1シーンたりとも存在しない。むしろ館に加わる少女達が抱える生い立ちの重さや心の傷・感情の揺れ動きといった内省的な方向に話はフォーカスしてゆく。◆スリルやサスペンス抜きで「なぜやったのか」を突き詰めてゆくのも確かに「ミステリー」の1ジャンルではあるが、それでも「ミステリーADV」と銘打って現代日本で発売される商業作品としては力足らずに感じる。前作『箱庭ロジック』と比べてすらキャッチーさや引き込み力で劣ると評価せざるを得ない。また、主人公と少女達が同居する理由付けが強引すぎることなど、相変わらず設定のリアリティにも欠け、透子と伊鶴が痴女めいた振る舞いを繰り返すことなど、プレイヤーが目を瞑らなければならない要素も多い。◆しかし昔からのCabbitファンにとっては至高の作品になる可能性も否定できない。キャッチーさを捨てた分だけ御厨みくり氏の芸風は研ぎ澄まされており、表面上は仲良くしている・また仲良くしたい筈の少女達の込み入った感情の描写は彼女達の吐息さえ感じられそう。例えば、主人公を警戒していたはずの みおん が画面いっぱいになるくらい近寄ってきて「私を伊鶴さんと二人っきりにさせないでください」と主人公に囁き掛けるシーンはゾクゾクした。今まさに楽しげに談笑している相手=伊鶴が信用できないと、暗に訴えているのである。両親にネグレクトされ良い子を強いられてきた夜が無課金ソシャゲ廃人となり、そこにささやかな喜びを見いだしている様はいじましくもいじらしい。こうした年頃の少女達が抱えるモヤモヤ感というか幸せになりきれない感じは、過去作より確実に踏み込んで描写されていて、そこにMANYO氏の内観的な音楽とゆき恵・さえき北都氏の乙女チックな絵柄が折り重なって独特の静謐な世界観が生まれている。◆たぶんヒロイン達の悩みは完全には晴れないし、誰かが本当に罪を犯す(ている)可能性さえ否定できない本作だが、彼女達と共有した時間は祈りのように儚くかけがえのない思い出になる……のかもしれない。
85点 アインシュタインより愛を込めて (GLOVETY) (2020-10-30)
プレイ時間約1時間。プロローグ部分のみ。Hシーンなし。確かに『笑えてハラハラして、先を読みたくなるもの。』です。この主人公がどう成長していくのか、そして物語の結末はどうなるのか、本当に楽しみです。
75点 かけぬけ★青春スパーキング! (SAGA PLANETS) (2020-08-28)
プレイ時間約3時間。OPまででHシーンなし。キャラは可愛いし特に不快要素もなく楽しめました。まぁこの体験版範囲が面白さのピークになってしまう可能性も秘められていますが。瀬尾順さんっぽい家族モノになる下地十分で、見たことあるようなシナリオが展開されそうだな~っていう心配と、テーマである「青春」を上手く描いてくれるかもという期待を込めておきます。
--点 青春フラジャイル (Purple software) (2020-08-28)
あ、これは、どうしよう、久し振りに恋をしました。その声、その容姿、そのおっぱい(Bカップは普乳です。お間違え無きように願)。いたずらっ気のある口調と性格。私服のセンスもストライク。その名は卯月透音。惜しむらくは妹「的」存在という中途半端な立ち位置で、風呂場から下着姿で出てきて平然としている辺り、え、別にここまで近い間柄なら義妹か実妹でええやんとか、そうかー、現状恋心は抱いてないかーとか、そういう部分をちょっぴり残念に思ったり。でも、この娘が個別√で体験版時点以上に可愛くなっていくというのであれば、買わない手はありません。イメージコメンタリーでちょっとちらつく〇〇設定が良い方向に行くか足を引っ張るか。興味深く楽しみにしたいところです。さてさて他の娘たちにも少し言及すると、リズはこれ、メイサース家の箱入り娘じゃなくて実は〇の鳥だったのではと推測してみたり、氷緒は目つきの悪い古典的暴力ツンデレって、今時受け入れてもらえるのかといらぬ心配してみたり、せつなはライターさん曰く特別扱いされてるだけあって主人公と大きな秘密を共有してそうだなーとか思ったり、ちょっと待って!ゆら攻略出来ないのっ!?とか愕然としてみたりと、お目当ての透音以外でも充分に楽しませてくれそうです。8月のお財布は厳しくなりそうだし、溜まってる積みゲーとの兼ね合いでプレイがいつになるか定かではありませんが(ぇー)なるべく早くプレイしようかなと思っております。
90点 マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~(非18禁) (TOKYOTOON) (2020-02-28)
超スケールの大きな「母をたずねて三千里」。冷静に考えると凄くシビアでえげつない世界観なのにそれをギャグと感動でつり合いを取って、読んでいて素直に「楽しい!」と思わせるのは流石はとさん。本編が待ち遠しい……
80点 きまぐれテンプテーション (シルキーズプラスWASABI) (2019-09-27)
きみしま青絵にシルキーズの塗りが合わさったダイナマイトボディの僕っこ悪魔ちゃんがエモートで動いてもう全身凶器!体験版だけで2シーンもしっかり用意されてるボリュームに俄然本編への期待も高まる。しかし見かけによらず推理パートのシステムは硬派で、事件自体も闇を感じさせ、中々「読ませる」ゲームでもあるのでイチャラブだけ欲しい!って人は体験版やることを推奨かな。パッケ買いしそうな人は最低でもあらすじは目を通しておくほうが良さそうです。
プレイ時間約45分。共通√OPまで。Hシーンなし。序盤ゆえに仕方がないとはいえ地の文が多くヒロインの独り言も多くて困惑しちゃいました。どうしても出オチを期待しちゃうせいで掴みが弱く感じるけど流石にこれは言いがかりですね反省します。ライターに天都さんはいないですが、相変わらずヒロインとのやり取りはそこそこ面白いので萌えゲー・キャラゲーとしてはケチを付けるところはないですね。※天都さんはいなくても、原画の夕凪セシナさん、声優の遠野そよぎさんと春河あかりさんは今回も続投ということでメーカーのファンとしては嬉しい限りです。
90点 空に刻んだパラレログラム (ウグイスカグラ) (2018-12-21)
華やかな見かけに似合わず、泥臭くも夢に向かって必死に食らいついていくガッチガチのスポコンものって感じ。某作品より圧倒的に逆境からのスタートな分、思わず胸のすくような下克上物語が見れることを期待してまってます
80点 かりぐらし恋愛 (ASa Project) (2018-03-30)
プレイ時間約1時間20分。前作以上にシステム周りが快適になっていたのが印象的でした。肝心の中身ですが、序盤から読み手を選ぶようなぶっ飛んだことはせず丁寧に、なおかつ設定を生かした無駄の少ない展開がアサプロ特有のテキストと上手く調和されており、素直に面白いと感じました。ヒロインとその周りのキャラクターはいつものアサプロと言った感じですが、今後のシナリオ次第で違った印象を受けるかもしれません。ともかく個人的には10周年記念作品にふさわしいものが出来るのではないかなと楽しみにしています。
77点 HarmonEy (はちみつそふと) (2018-02-23)
アラサー中年世代のオンリーヒロイン型イチャラブエロゲといいますか。 【ブランド】 「はちみつそふと」ブランド処女作。このはちみつそふとなるブランドは、インターハート系列のブランドなのですが、なんだか販促説明があまりされておらず、HPからもはちみつそふとの方に飛びにくいし……。低価格ブランドとしてやっていくのでしょうか。なんともわかりません。 【内容】 エロ2シーン。 (1)導入、1日目(家でぐだぐだ膝枕)→2日目(そのまま寝てしまってた。休日なので掃除)→お風呂Hシーン (2)体験版特別シナリオってんで、アコ視点での会社勤め→帰ってきてベッドH 内容はこんだけです。立ち絵の登場キャラはアコ(愛称、嫁)だけで、一応「アコの会社の上司」とか、「夫の父母」「アコの父母」が出てきて。そののいずれもが、設定上、主人公・アコ夫婦を大変気に入ってるっていう話なので、非常にノーストレスです。 シーンとして、夫婦が「膝枕」のシチュを気に入ってるみたいなんで、服装差分で「膝枕」で会話する場面が多い。 【所感】 「夫婦間のいちゃいちゃとエロに注力した作品」とのことで、「甘々な社会人の結婚生活をエンジョイ」「小難しい話は一切なし」「物語の本筋はほぼ「帰宅後」か「休日」だけで書かれていきます」だそうです。(コンセプトページから) しかしなんというか、イチャラブの幅というか、イチャラブ愛好家も年をとったのかな、ということを考えてしまいます。イチャラブの王道が学園ものということは論を待ちませんし、学園ものということは、非社会人の学生だっていう話です。それが「やりつくされた」って話ではありません。むしろ、プレイヤー側が、自然に歳をとって、「生活リアリティ」のフェイズシフトが起こりつつあるっていうか。 「社会人イチャラブ」。もちろん、去年11月に出たSMEE「Making*Lovers」の記憶も新しいです。「社会人イチャラブのニューウェーブがきてるず!」って安易な話はしません。百合だったら出来るんですけどね、「社会人百合(とくに同居もの)」っていうシチュが最近増えて、非常においしい、良い時代なのですが。それでも、普通の学園萌えゲーだったら、悪辣にも「BBA」とか言われる世代のヒロインを明確にオンリーワンヒロインとして、「夫婦のイチャラブ」を描くというこの試み。いや、そういう「ちょっと歳のいったカップル」の話が今までになかったか、っつうと、「ありますよ」って話ではあります(NG恋とか)。ただ、「(オンリーヒロイン)イチャラブゲーの思想、手法、フィールド」で、「ちょっと歳のいった夫婦」を描くっていうことは、わりとニッチフィールドに近いのではないか、とは思うのです。 そういう「ちょっと歳のいった夫婦のイチャラブ」っていう。これ書いてる筆者は32歳ですが、やっぱり、周囲で結婚をしてってる人は何人もいて。適齢期っていうか、「まあそういう話にもなるよね」っていう。生活におけるリアリティ。そうなんですよね、リアリティっていうところから、このゲームは萌えを引きだそうとしてる、と思えるのです。この夫婦、もう生活をともにして、3年目です。だのにラブラブ、しかし生活をともにしてるだけに、お互いを「つれあい」としてよく知っています。まあ、プレイ感としては「相棒」ってところですが。と同時に、基本イチャラブを全面に押し出して、ヒロインのかわいさを伝えるよになってますが、どこかで「日々の仕事は順調だけど、疲れるなぁ」というちょっとした屈託も感じさせます。社会人も数年めになると、慣れもあるし、後輩の面倒見もあるし。いつまでも「後輩」ポジでいられなくなるし、っていうね、あの感覚。それは張り合いをもたらしますし、そういう張り合いを積極的にやっていくだけの有能さもこの夫婦は持ち合わせてはいるのですが、まあたまには疲れるよね、って話です。あーーーーー、人生! ようするに、学園ラブコメにおいて、一応本編シナリオが終わって、そのあとエピローグで「結婚したよ」ってのがあるじゃないですか。この本編シナリオと、結婚エピローグの「間」の話なんですよね、このゲームのやろうとしてることって。つまりアンチクライマックスの日常。 ゆえにセックスにも慣れている。日々の疲れの癒やしとしてのイチャラブせっくすであり、どこかで「……子供作ってもいいんじゃない?」の可能性も残してあるせっくす。それを「計画」と表現することも可能ですが、まあ根底にあるのは愛ですからね。家族計画とはよくいったものです。 そうした、生活に密着したところから生まれるイチャラブ。それは落ち着いたしっとりしたタッチのイチャラブ&せっくすになるでしょうし、だから突飛なシチュも生まれにくいっていうのもあると思います(学生服着てみたよ!いやーまだまだいけるじゃん、的テンプレが関の山では) だから、非常に地味なゲームになると思うのですね。で、その地味性、日常性に、「なんか自分の生活もそれにリンクするところが出てきてるぞ……」っていうアラサー中年オタク、かつてのイチャラブゲーマーに、「甘く、身につまされる」方向になるのかなぁ、と。最近、「初心者エロゲーマー」の話がまた定期的に出てきたって聞いたのですが、そういう意味において、これプレイするひとって、エロゲーマーとしてか、あるいは人生を30年くらいしてきたっていう「非・初心者」な人の感じがする。あーいや、もちろんエロゲをこれまでしなかった人が、このゲームをふらっと手にとるっていう可能性もあるっちゃぁあるんですが、しかしいきなし「はちみつそふと」というよくわからんメーカのをひょいと手に取る、って可能性はあるんかしらん。わからん。とにかく、予約しました。基本的に日常を肯定しながら、時に疲れを癒やす形のまったりラブラブせっくすになると思いますが、「野獣のような」せっくすもある、っていう風に書かれています(コンセプトページ)。その「野獣に至る」までの文脈がどうくるか、っていうのは興味はありますね。ちょっとこのくだりの文脈は読めない。体験版の範疇が、それだけまったりしてるから。 あとは、アコ(嫁)視点のザッピングというのがどうくるのかなー、と。ザッピングが「体験版だけ」って話だとしたら、ちょっともったいないと思います。 しかし、なんつうかアラサーの人たちって疲れてますよね。いろいろと。社会における責任も出てきて、あまり冒険も出来なくなってきて。なるほど保守とはこういうところから生まれてくるのだ、っていうのが、周囲を見ていてくっきり思えてきます。自分にしたって、エロゲの趣味が保守化してってるのはかなり自覚してますし、音楽だって、未だに幅広く聞こうとは思っていますが、学生時代「音楽で世界一周なのだ!」って具合に飢えて飢えて、本気でCDを買いあさっていました……今はそれに比べたらヌルくなりましたよ。「ヌルさ」。それは「安定」と同じでm、「社会適応」ともいえますし。ですがどう言葉を繕っていたところで、それは「ヌルさ」であります。そこのところの「日常のヌルさ」を、どう「イチャラブ」でもって見せてくれるか。言い換えれば、どう「日常を肯定するか」っていう。 ひょっとしたら「子作りだねハッピーだね」エンドかもしれません。その目算もかなり高い。いわゆるDINKS(共働き・子供設けない)カップルとして「永遠にイチャラブなんだよ」の方面にいくのかもしれませんが、しかしそっちを描くからには、こうまで「夫婦のまったり」を描いているからこそ、そこから少し発展させることをしないと、「永遠にイチャラブ」の説得力は薄いでしょう。ということで、案外endの姿が見えにくいゲームなのかも、ということで、買ってプレイしてみる所存。あ-、しかしこういうゲームにリアリティを感じるようになったということは、そういうことなんだよなぁ、そうだよなぁ。そういうことなんだよなぁ、人生がそういうフェーズに入ったってことなんだよなぁ……(沈思黙考
プレイ時間約1時間25分。プロローグ部分ゆえに短いながらも、世界観や各勢力の説明を視点変更を用いて進めていくので飽きずに読むことが出来ました。こういったアングラな雰囲気のゲームに初めて触れたのですが、結構面白かったです
プレイ時間約1時間20分。百合シーン有り。まだまだわからないところだらけですが、引きは上手いと思います。わりと面白かったです。キャラゲーというよりはシナリオゲーっぽい雰囲気でした(語彙力の無さ)
70点 癒しの女神の実験台 (しろくまだんご) (2017-09-29)
【ビジュアル】◎【シナリオ】○→△【エロ】○→◎【寸評】厳しい気がする。R18関係は、今までのエロゲーになかった領域を提供してくれそうだが、やはりパイオニアならではの根源的な課題は多い。個人的な感覚ながら、そのままプレイしてもバイノーラル録音が生かされず、エッチシーンでは視覚がとくに邪魔だった。次に、目を遮ってクリックして文章を追ったところ、今度は地の文を読めないという悪循環に陥った。それでも懲りずにオートプレイにしたらしたで、実際に人間同士がやり取りする際の“間”が台無しになってしまった……。音と間(無音、もしくは物音や環境音だけの状態)は極めて重要な関係にあるらしい。ひょっとしたら、エッチシーンだけでも、ボイスドラマを丸々充てたほうがよかったのかもしれない。◆“耳への息吹きかけ&囁き”など、部分的に光るものはあるけれど、読み物としては他の商業作に太刀打ちできそうにないし、癒しボイスとして見ても、同人ボイスドラマに軍配が上がってしまう。こう言ってはなんだが、旅館もので耳かき→耳舐め→エロ三昧(→マニアックなプレイ)の方が、ストレートで分かり易かった気がしてならない。ただし、それは必ずしもADVにする必要がないだろうし、最初から超大作を期待するのが酷かもしれない。とにかくお手並み拝見といきたい。(2017/09/13 期待値を80点から70点へ下方修正)
80点 面影レイルバック (ハイクオソフト) (2017-09-29)
プレイ時間約1時間。泥亀の月を思い出して樹里と正志の再会で感動するのは仕方がない。ここからお話がどう転がっていくのか、期待させていただきます。ただ樹里の立ち絵に違和感があったのでそこは結構不安
--点 ゴールデンアワー (NIKO) (2017-07-28)
絵目的でプレイしたら意外と中身がしっかりしてて驚かされました。最近の業界でスタンダードになっている美少女ゲーム的な装飾を最低限度に抑えたリアル志向の学園恋愛ドラマは、古き良きエロゲを思い起こさせてくれます。恋愛一本勝負のシナリオは私は苦手なのですが、本作は登場人物達の「記憶」を巡るミステリー要素が付け加えられておりこれが面白いです。体験版終了時の引きも上手で先が気になり急遽購入予定へ。
--点 もののあはれは彩の頃。 (QUINCE SOFT) (2017-09-29)
みさきちゃんマジ天使!(古)ほんわかと癒される声・表情。優しく穏やかなその物腰。この娘とラブラブイチャチイチャできるならそれだけでもう購入確定です!他のヒロイン?双六?ナニソレオイシイノ??みさきちゃんさえいれば他の要素なんぞどうでも………………ってアレっ!?何かみさきちゃん燃えちゃってるんだけど!!?ちょっと待ってみさきちゃん!?みさきちゃんおーーーーーーい!?!?君がいなくなっちゃったら購入する価値が無、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、(しばらくお待ちください)、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、不思議すごろくのルールや進行については説明があったものの、肝心要の『この双六世界はいったい何なのか』という部分の説明を完全に省いたままで終わる上に、HPを見る限り攻略対象と思われる四人の女の子の内二人が出てこない(しかもオマケのHシーンはその出てこない女の子のもの!)という、お前ら本当に販促する気があるのかと問い詰めたくなるような内容の体験版でした(ぇー)。ただ、ななろば華さんが描く可愛いヒロインと彩り豊かなグラフィックには惹きつけられますし、何より双六世界が案外面白く、これからどうなっていくのかという興味を持たせてくれるくらいには、よくできた設定と物語になっていると思います。後は、最後まで息切れせずに盛り上げていけるかどうか。特に体験版では体験することの出来なかった《現実》パートで失速しないかどうか、がポイントになってきそうです。、、、、、、どうやら9月に延期したようなので、それならばしっかりと細部まで詰めて完成度を高めてくれれば、9月のダークホースくらいには化けるポテンシャルを持っていると期待しています。
プレイ時間約3時間。最後の方だけは笑わせてもらいました。あと、礼羽のHシーンはとても良かったです
70点 甘夏アドゥレセンス (コンフィチュールソフト) (2017-03-24)
【体験晩2の感想】予約完了していますよ。一応ロックファンとしての意見として、ちょっと体験版2のファーストインプレを書いてみます。確か今年の2月ごろにロック押しなエロゲということでちょいと情報をチェケラしてみたら「ロシアンロック押し」という、どうにもちょいわからん、ちぃわからん、と懐かしのちょびッツネタを繰り出したくなるほど不明なコンセプトですが、どうやらげっちゅ屋のメーカコラムを見た限りでは「ロシアは生き様が、アメリカやイギリスとかのロック先進国よりもロックだ!レーニンのようにギブソンエクスプローラーをかき鳴らせBOSSメタルゾーン(エフェクター)をかましたマーシャルアンプで!」とイワンのばか、もとい言わんばかりの脳き……もとい、ごっつシンプルなコンセプトで、ふへーと感心した次第であります(8割皮肉)。もっとも、ロックはラモーンズのように、初期レッド・ホット・チリ・ペッパーズのように、一発ノリのグルーヴが重要ですので、頭でっかちになりすぎるのはよくない。よくないがしかし……。ロシアロックネタねぇ……自分はそれほどロシアンロックには親しみも知識もないので、ここはひとつロックファンとして、超アングラロシアンロックの豊潤なブツが出てくるのに期待しましょう。せめて最低限はロシアン期のビッグマフ(エフェクター)とか、肋骨レコード(冷戦期に作られた、レコード盤の材質がなかったからレントゲン写真を素材に使ったレコード盤)とか出そうぜ!アングラだぜ! で、もう予約しちまったので、体験版はこの際スルーして、体験版2だけを流してみたのですが、どうにも……以外とロシア文化(ふつーの)のほうが比率高い「我が町紹介」であって、ロックネタがそれほどない。主人公の机の下の方にあったのは、エフェクターのスイッチャー(プロヴィデンスあたり?)かと思ったけど、よく見たら工具箱かい。ジャズベース使いなんね。ツインネックギターはまあネタとして……そしたらツェッペリンのカシミールくらいは期待しますが。楽器屋ですが、謎のストラト(モデル)押し。というかほとんどが低価格エントリーモデルのようにしか見えないぜ。プレイテックみたいな(カラーバリエーション豊富なのもそう見える)。それから、スタジオ、ただで使わせてもらってる……いいなぁ。ガンガン音を出せる環境があるって、日本じゃ考えられませんよ。むしろ海外のガレージ・ロック的環境ですよ。だから「てめーらガキバンドは練習スタジオに帰っていな!」といわんばかりのこの甘夏に対するエロゲーマーのヘイト、disですが、the clashが1st「白い暴動」のラスト・トラック「ガレージバンド」でvoジョー・ストラマーががなりたてたように「俺たちはガレージバンドなんだ!勢いで生きるロックなんだ!勢いでセックルするエロゲキャラなんだ!デストローイ!」とでも開き直ってロック快楽してくれたらもう個人的には言うこたぁありませんが、そこまでハジけてくれるのかなぁ、この作りでは……そこだけ、個人的にはそこだけが問題となっております。ヘタに百合なんぞ入れてくれるな。そんなおまけ百合なんて、真の百合オタは求めていない。熱き狂熱のライヴを求めているんだ、ファズフェイスとワウペダルを踏んで、ボリュームはフルテンにして、怒涛のギターソロを鳴り響かせてくれるくらいの勢いをっ!原始人のようなギターをぎゅがーぎぎぎぴぴるががーぎぎぎーぎゃーきゅいーーーーーーーーーん!!!(でもそんなブチギレBGMよりも、ふつうなエロゲBGMのほうが目立つのはどうして、ちぃわからない)
--点 オフィスで誘うエッチな彼女 (PULLTOP LATTE) (2017-03-24)
年上の女性と!って部分がメインであって、オフィスってあたりはその関係性を作る程度のついでの設定である、という風にしか見えないのがちょっと気になるところ。ただ、エロシーンは悪くないので、ミドルプライスというのもあるし、購入を少し検討することにします。
【ビジュアル】◎【シナリオ】〇【エロ】☆【寸評】体験版でこれほどまでにHシーンを開放した作品は初めてだと思う。この際、恋愛事情ではなく恋愛情事へと名前を変えたほうがいい。むろん期待すべきはエロなのだが、前回作は現代社会人を主人公としてプレイヤーの身近な存在に据えたことで、予想していなかった金言も多かった。意外性も高い一作と言える。
--点 妹がエロゲー声優だったんだが (やきうぶ(YAKI-UBU)(同人)) (2016-12-31)
個人的に、声優をダイレクトに対象にしてしまう馴れ馴れしさが好きになれず、デフォルト設定の声優名とかもちょっとアレなんで、そのあたり気分的にはかなりアレだったんすけど、いちおー体験版やってやった。でも絶対こんなシチュなんかには屈しな → いっ、妹フェラがほかほかすぎてもうお口のお外にでたくないよぉぉ。……屈しちゃいました。うん。タコ焼き絵にはやっぱり勝てなかったよ。おこたでみかん的な、あたたかみ彩色が好きです。ちなみにスク水の質感とかは、趣味はいってるレベルで手が込んでおりまして、ラメ塗りの濡れ表現とかはそっちフェチの人にも美味しそう。あの全身が気怠い午後の、塩素の残り香までただよってきそうで。その手の趣味が無いわたしですら、思わず、スク水特有のあの脇から内股へと伸びてる縫い目のとこをくわえて「やだやだお兄ちゃん、そんなワンちゃんみたいに引っ張っちゃだめだよっ」とか妹に言わせたくなるほど、よく描き込んであります。なおテキストはねちっこく実用性が充分。目の焦点が合わなくなるまで責めるシチュも有るっぽいです。
--点 枯れない世界と終わる花 (SWEET&TEA) (2016-11-25)
ショウとレンのコミカルな会話。明るく華やかなヒロイン達。日常シーンから感じられる優しさや暖かさ。そしてその陰から時折覗く、悲しみ。色鮮やかなのに淡く儚げな背景と、ちょっと困ったようなハルの微笑みが、胸を締めつけるような切なさを感じさせて。『枯れない世界』と『終わる花』。そして彼と彼女らの辿るその先を、期待して待ちたいと思います。
75点 スキとスキとでサンカク恋愛 (ASa Project) (2016-11-25)
プレイ時間約1時間。Hシーンなし。システムが超強化されており√管理が容易に、さらにブックマーク機能やバックログからのシーンジャンプなどが実装されている。キャラは志衣菜ちゃんとカーラ以外は全員弱く感じる。ギャグも勢いだけで笑わせてくれた方が個人的に好きなのだが、体験版範囲をやった段階では全体的に丁寧な笑わせ(?)の印象を受けた。申し訳ないが前作前々作前前前作にも劣りかねない。テーマの三角関係(恋愛)をここからどう生かすか見物だ
--点 Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ (RASK) (2016-10-28)
堂々と二十越えを謳う社会人ヒロイン達に、『再挑戦』というコンセプト。日向子さん視点がメインの体験版は、ベタではありましたが、こういう事をやりたいんだよ、という意気込みは伝わってきました。ともすれば地味で、クリックが進まなくなってしまいそうな内容でもありますが、そこは美麗な絵(上手いとは言いません。立ち絵の体のバランスなんかは特に×)と、チョコチョコ差し挟まれる伏線っぽい箇所や謎っぽい人物(アイ(I?)とユウ(You?)とか)が、先への興味をかきたてることで引っ張ってくれます。画面を覆う不自然な緑の枠が邪魔だったり(むしろこれも伏線?)システム面に多少の弱さを感じたりもしますが、充分製品版に期待の持てる内容でした。但しHシーンだけはかなりの期待外れ。雑です。他のシーンもこんな感じだとしたら、なまじ好みの容姿のヒロインが多いだけにガッカリしそう。あ、でもトトちゃんのHシーンがあるなら内容はどうあれ必ず買います!(ありません)。
プレイ時間約50分。レンちゃんゲーになりそうな気がする。展開が早かったのでこれ以降で息切れしないか心配
プレイ時間約1時間30分。Hシーンもあったが今回はオールスキップ。予想してたよりも面白かったし、雰囲気も良い。AIや幽霊などの単語が出ていたのも気になるし、今後の展開にも期待。個人的にCGの塗りが淡い印象を受けたが不満というほどではない。購入も視野
【ビジュアル】☆☆【シナリオ】☆【エロ】〇【寸評】見紛うことなき大作。個人的には、『大図書館の羊飼い』のような学園ものをもう一作続けてもよかったと思っているが、メーカーがそれをよしとしなかった格好だ。このメーカーに限っては純な学園ものに胡坐をかいても不思議はない。安易に是としなかった前傾姿勢については、十二分に好感が持てる。◆「オーガストらしくない作品」という前評判は、『穢翼のユースティア』のリリース前にも聞こえてきたが、今回もその声量が大きい。洋の東西を問わず、古今の要素や事物を取り入れるだけでは飽き足らず、ジャンルにしても戦記ものに加え学園もの、さらにはアイドルまでチョイスしている。これでは、過積載を疑うのも当然の話である。◆経験豊富な論客達を抑え込むには、戦記ものに潜む学園ものという構図を成立させ、かつ戦記ものとして華々しく着地させる必要がある。間違っても、ライトな学園ものとして校門を滑り込ませるような、三枚目の真似事だけはさせてはならない。もはや小さくまとまるような物語ではないからだ。◆私的な感触としては、体験版を経てなお期待が高まったと言える。少女漫画『暁のヨナ』の如き、壮大なドラマの気配を感じた。朱璃ルートこそ真理であろうが、ここは全ルートに期待を寄せたい。◆『バイナリィ・ポット』からは想像できない躍進ぶりに、畏敬の念すら覚える14年後である。
--点 女体淫換 ~移り変わる恥辱的好奇心~ (ノアールソフト(NOIR)) (2016-09-30)
飛ばし飛ばしとはいえ、導入部分と一部シーンの20分程度で終了。入れ替わりが始まってしまう導入部分での思いっきりな端折り具合といい、それなりに描いてあるようでどこか物足りない日常描写といい、そのシチュエーションの肝はわかってるんだろうけど何か物足りないという感じといい、その不親切なシステムとケミカルにてかてかした塗りといい、どこぞの某鳥の系列を思わされるせいか、何かよからぬ空気を感じてしまうのは気のせいだと信じたいところ。収録されているシーンのシチュエーションそれ自体は入れ替わりものを求める人にとっては合格点なもので、いちTS好き勢としてはどうしても気になるところなので、エロゲとしてダメでもシチュエーションとしていい作品となってくれる可能性は十分に秘めているのかなと。もっとも、エロゲ的にはこの体験版の情報のみで特攻するのはとてもじゃないけどできないという位には怖い。購入は発売日までの各情報の更新内容で判断しようかと思います。ただ、公式HPの発売日が「2016年9月30月」とかなってたり、体験版の「Load」の部分が「Lord」になってたりするのを見ると、その先もちょっとどころじゃない不安しか……
プレイ時間約50分(内容はOPまで+Hシーン)。余程気に入らないような展開にならなければ感動間違いなしでしょうね。未だに予約はしていませんが、期待は膨らむばかりです
--点 プラネット ドラゴン (ソフトハウスキャラ) (2016-06-24)
体験版時点でいろいろな機能ができないのは覚悟してたからここでは言わない。中身については、よくある行商ゲー。依頼のものを運び、ついでにそこでの特産物をほかの惑星に移動して売るという、よくあるもの。こういった中で、武器などのパーツを購入して、自分の宇宙船を改造していく感じ。無難だと思うし、行商ゲー好きな自分としては十分。ただ、肝心のゴールの部分がよくわからない。借金をしているからその返済がゴールというものだったり、期限的なものも体験版ではよくわからず、何の目的でやっているのかよくわからない。自分がテキストで見逃してるだけだったらごめんなさい。「今の目的」という部分をクリックしても「仕事をがんばろう」とだけ表示される。肝心のシナリオは、いきなり目覚めたら、300年冷凍睡眠してたらしい、とりあえず引きこもって今の時代の勉強した。その後は仕事ないし就活がんばろう。その間は珍しがってた金持ちのおっさんに金もらってたから平気だった。次は就活して仕事で宇宙軍に所属してみたはいいものの5年でお役御免になったので仕事なくなったし配達業やるか。という感じをざーっと説明される。ソフトハウスキャラにシナリオは求めてないのでいいけれど。いつものソフトハウスキャラの評価になりそう。ただ、作業員娘だったり、相棒の言動が下ネタ多めのメイドさん可愛かった。
60点 LAMUNATION! -ラムネーション!- (WhitePowder) (2016-06-24)
【ビジュアル】◎【シナリオ】◎→×【エロ】△【寸評】万人向けではないスタイルを差し引いても、多数のユーザーが置いてけぼりを食らうであろう導入に、不安と落胆を隠せない。場面転換、舞台設定、単語の読み方や意味などは全体的に説明不足。句読点の配置はおろか、ひとつひとつの台詞の長さをとっても、いたる所に配慮の無さを滲ませている。◆読み進める中で、炭酸飲料が気持ちよく喉を通るような感覚はしなかった。むしろそれ以前の話で、「自販機の取り出し口に落ちてきた衝撃で半自動的に振られた炭酸飲料を、知らずに開栓した時の感覚」に似ていた。一瞬驚きはしたものの、後に続く言いようのない悲しみを長く味わった。◆人を選ぶパロディとジョークが随所に吹き荒れるぶん、エネルギッシュなのは間違いない。だが問題はその方向性にあり、なにぶん内容を好意的に受け止めにくい作風と言えるだろう。体験版段階で素材を台無しにしている感も強い。◆この作品に具体的に欠けているものと言えば、必要最低限のTIPSや大きめの顔グラ、そして適度な幕間であろう。「ノンストップ」と標榜してはいるが、さすがに“間”を意識させてくれない展開には問題がある。逆に不要なものと言えば、キャラクター初登場時に表示される右側の白抜き文字くらいのもの。足りない要素の方が圧倒的に多い。◆また、ナレーションをはじめとするスピード違反著しいボイス関連も課題。声自体は悪くはない……。悪くはないのだが、速読みすぎて部分的に単調に聞こえてしまっている。そして、やはりと言うべきか、ボイス公開時から懸念していたらむねボイスは、案の定可愛すぎた。◆ユーザー側が底冷えしたまま、ハイテンションな物語を継続させるのは至難の業。素材と雰囲気の良さから大爆発を予感させただけに、この体験版の内容では期待に応えられたとは言いがたい。悪い意味で鋭角的すぎる。 2016/05/20(95→60に大幅下方修正)
プレイ時間約1時間40分。設定が活かしきれてない気もしますが、キャラは可愛いしテンポ良くお話が進んでたのでそこらの萌えゲーよりは面白く感じました。ここのメーカーの過去作をプレイしたことがないのでよく分かりませんが、ここから設定を活かすことも伏線(?)回収もなくフツーにイチャついて終わるようなら買いません
--点 PURELY×CATION (hibiki works(暁WORKS響SIDE)) (2016-04-28)
後輩の澄怜が、とても慎ましやかでした。E-moteです。まずコンフィグで「胸の揺れ具合」をMAXに設定しておくのです。そうして、彼女とおしゃべりするたびウインドウを消してまなざしを注いでみたなら、ほら……。あぁ、揺るぎない。けして揺るぎのないものがここにはあって。ただ見つめるだけで、わたしは愛と静謐さに満たされてゆくのです。そんなプレイスタイルで、穏やかな恍惚にひたらせていただきました。しかし、ひとつだけ異見せねばならない。夕立にふられて濡れねずみとなったこの子を、自宅に避難させてあげたときのことです。着ていたものは洗濯へ回してしまって体操服に着替えたところ、そわそわ落ち着かない仕草の彼女。このときぐらいはね、揺らしてあげるべきだったと思うんですよ。わたし、もんのすごい凝視したのですけど、わずかたりとも揺れることありませんでした。制作者は鬼ですか。いくら澄怜ちゃんだってノーブラならちょっとぐらい! ちょっとぐらいっ!
85点 ISLAND(非18禁) (FrontWing) (2016-04-28)
プレイ時間約2時間15分。凄く面白かった。ただ純粋にそう思った。発売が楽しみで仕方がない
80点 ISLAND(非18禁) (FrontWing) (2016-04-28)
約2時間半の体験板。キャラの掛け合いは軽快だし主人公もバカで前向きなのでそこら辺は楽しめたが、伏線を散りばめまくっただけで終わってしまう。あくまで雰囲気を知る為の体験版。要素としては「奇病」「島の因習」「過去と未来」「タイムトラベル」など。最後のムービーで「おおっ!」とはなるので、あとは「ひまわり」を制作したライターを信じるのみ。考察が結構出来たので密度自体はかなり高い。逆にキャラとイチャイチャするような内容ではないとも言える。
50点 珊海王の円環 (エウシュリー) (2016-04-28)
【ビジュアル】◎【シナリオ】△【エロ】△【システム】×【雑記】75→50に下方修正して様子見に変更。本当に面白くない。『みんな大好き子づくりばんちょう』のおはじき、『魔導攻殻』のユニットバトル、『空帝戦騎』の砲撃バトルと船強化、『冥色の隷姫』のマップ……これらのごった煮という印象。非常にフラストレーションの溜まるシステムで、この完成度では非常に厳しいと言わざるを得ない。ユニットはじきは児戯にも等しく、指示すら出せないバトルは数回やるだけで退屈。ユニットの三すくみの関係も極めて分かりづらくオートバトルのせいで活用しにくくなっている。また、アホなAIのせいで、時おり理不尽な戦いを強いられるのもストレスフルだ。資源運用においても毎度のごとく「植物」だけが枯渇する有様で、ゲームバランスが著しく不安定に思える。私は体験版をさほどプレイしないが、非常に期待値が高い作品か疑いの目を向けている作品はプレイするようにしている。今回は、前作の出来を鑑みて後者の理由でプレイした。そして、現時点での評価は最悪レベルの印象。形容するなら「露出した地雷」。これを踏みに行くのは大変勇気のいることで、もはや蛮勇とさえ思えてくる。見た目は商業レベルだが、中身がその域に達していない。この内容のままリリースするのは、正気の沙汰とは思えない。
【ビジュアル】☆【シナリオ】☆【エロ】◎【雑記】ビジュアルもエロも最高峰。あとはシナリオだけ……というのが、結構な数のエロゲーブランドの課題ではあるのだが、このところのminoriは好調だ。夏ペル以降の立ち直りぶりには、もう脱帽の一言。地を揺るがすような大ヒットはないけれど、どれも安定して“魅せる”“読ませる”“ヌかせる”の三拍子が揃っている。これに加えて演出が抜きんでている(はるおと、efほどの驚きはないが)ため、これまで買って損をしたという経験がない。今回も良さげな雰囲気を強く匂わせている。これは買いだろう。なお、題材となるは児童文学家小川未明の代表作。モチーフとなった童話をどう生かし切るのか……。今はリリースを待つばかりである。それにしてもヒロインみんな、お胸とスタイルの割に軽いなあ……。
75点 祝姫(非18禁) (EXNOA(DMM GAMES)) (2016-01-29)
言いたいことが多すぎる。まずは製品版が出た時の自分の感想が赤﨑千夏さんの演技の感想だけで5千字とか占める可能性ありそうで怖い。それだけに彼女の演技は一般の声優界でも群を抜いた演技力であり、そして本作の内容が不安である……。体験版だからなのかシーンの切り替わりに違和感があったり、少々駆け足気味。キャラクターにおいては熱田くんが非現実感を出しているせいで緊張感に欠ける。そして一番やばいのはシステム。少しでも知識かじった人なら分かるだろうが突っ込みどころ多すぎるよこのアプリケーション……。とりあえず鬼隠し前半のような不自然さが苦手な人は「ローズガンズデイズ」やろうか、自然だから(宣伝)。
プレイ時間約2時間15分。リメイク前(同人版)は未プレイ。展開の速さと引きが素晴らしく、とても面白かった。続きが気になるのはもちろんのこと、早く物語の結末を知りたいと強く思った
--点 働くオトナの恋愛事情 (あかべぇそふとすりぃ) (2016-01-29)
非常に雰囲気がオトナ、というか落ち着いた感じを醸し出していて新鮮で心地が良い。ちょっとトントン拍子すぎるような感じも、逆に創作が作り出す「理想の社会人計画?」だと見れば面白味はむしろ増すように思う。エロも序盤から多く、しかも後腐れのないエロというのが割と実用性にプラスに働いているように思う。ものすごく欲しいとこだけど、お財布次第ということになりそう。ただ、金さえできれば発売日じゃなくても買うわこれは。
--点 蜥蜴の尻尾切り (CYCLET) (2015-11-27)
叶体験版の序盤のみプレイしただけなので何とも言えないですが、少々本番(私的には、狂気に満ちはじめる部分)というのに入るまでの前置きが長い気がします。ただの私のきのせいであればいいんですけれど…… 思ったよりその前置き部分で異常性を示唆させる部分は少ないので、良く言えば入りやすく、悪く言えばコンセプト的には不安が残るように思えます。ここからその結末を迎えるまでにどう化けるのかは気になるところなので、発売日まで購入は悩むと思いますが11月の他の期待作もあまりないので多分購入方向です。
70点 恋×シンアイ彼女 (Us:track) (2015-10-30)
プレイ時間約2時間45分。主人公がアスぺ臭い(暴言)が、雰囲気やテキストは良い。ヒロインの中では彩音が一番好きです
100点 こころリスタ! (Q-X) (2015-10-30)
体験版やりましたよー。概ね2時間くらいです。プレイ日記みたいな形式で感想を書いてみます。◆早速OP画面を開くと、環境音チックな音楽。(音声などと比較した相対的なバランスとして)音がやや小さい気がするけど、良い曲だな~と数分聞き惚れる。しかしこれは溝口さんの曲なのかな? 不安になったので公式HP( http://www.q-x.jp/qxwp/cocoro-r/download-2/spec/ )に行くも確認取れず。ついでに脚本:茉森 晶 他(神野マサキ)という記述を見て激しく不安になる。神野マサキさんて速筆な人( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%87%8E%E6%AD%A3%E6%A8%B9#.E4.BA.BA.E7.89.A9 )という印象なので、「もしかして、茉森さん書き上げきれず他の方に頼ったのでは……」と度々の延期などを思い出し、いや~んな気持ちに(12/3追記:さちシナリオを書かれましたが、何らかの事情によりほぼ全面的に茉森さんがシナリオを上書きしたようです。つまりほぼ茉森さん単独作品となってました)。OPが環境音ってのも、前作では生ボーカルだったのを思うと、予算不足の陰を感じるかも。システムは必要充分なものが揃っており、それが一画面に纏まっていて使いやすい。テキストを最速に、クリックでも音声継続するように設定でき、自分は満足。◆さてゲーム開始。出だしは、主人公の鬱々とした感じがちょっと煩わしい。これまでの作品はコミュ障を自認しつつも前向きだったので、あれれ、と思う。『幻月のパンドオラ』とか、冒頭の時点で詩乃鈴と超仲良くて、既に幸せそうだったしな。真理歩は可愛い。特に上目遣いジト目のデザインが可愛いと思うが、数日前に公式HPで公開された彼女の画像が、まさかの差分だった( http://www.q-x.jp/qxwp/cocoro-r/character/ )ことを思い出し、更なる不安を喚起させられる。未完成商法じゃないよな? 発売数日後にHP消えたりしないよな? Meteorェ……。エフォルダムェ……。不安は高まってゆく。(12/3追記:現実には『幻月のパンドオラ』の約倍のテキスト量を誇る作品となりました。エロの実用性も上がっていて、素晴らしい出来映えとなっていました)。◆雪音は予想通り詩乃鈴系な妹だった。詩乃鈴は口ではなんだかんだ言いながらも超兄貴にべったり依存してる感じだったけど、雪音はもう少し現実的な兄妹関係に近い距離感。普通に話すしお互い弁えてるけど、ベタベタはしない、的な。◆母ちゃん登場。そのBGMを聞き安心する。うん、これは溝口さんだね。やっぱいい曲つくるわ~(※勘違いの可能性は大いにあります)。しかし母ちゃんキャラは良いが、その演技がややぎこちない感じ。野上さんは大ベテランでエレディーユの演技とかは好みだったので( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%A5%9E%E5%A5%88%E3%80%85 )、これは一体どうしたことかと思う。背景は普通にしっかり描かれている。しかしダイニングのテーブルに席が4つしかない。5人家族であるはずなのに! パパがハブられてるのか、星歌がハブられてるのか。「今、台湾でゲームショウやっててね」あれって1月末辺りだったよね? 冒頭で12月半ばって言ってた気がするけど。しかしこの表現、中々に深い。「台湾のゲームショウまで見るほど重度オタなのかよ」とも取れるし、近未来では東京ゲームショウより台湾ゲームショウの方がホットなトピックになっているという、そういう苦い未来図を描いているのかもしれない。◆自室へ。ちょうでけー! ロフト部分も含めると、25畳くらいあるんじゃないかこれ。「まあ、聖域と言っても……雪音が入ってこないようには気をつけなきゃだが」こういう兄妹関係っていいよね。「DNPを使い続けている俺だ」。DNPは『幻月のパンドオラ』時代のハードですが、こころリスタ!の時代は、多分そこから13年くらい経過してるよね。現実のゲームハードの感覚で言うと、今でもまだGBAで遊んでいるような感じか。「バーチャル援交なんてのも昔の話」こころナビ時代だと、バーチャルでギシアンしまくってたしな。「俺たちのスタート地点。『Stresful Angel』」なついw。蘭煌キター! そんな彼女は――「話も上手いし、俺とは違って明るくてコミュ力高め」誰てめえ。「そして、そのラウンダーは……最後に人間と恋をし、自分も人間に……」おや、この世界はルファナルート後なのかな。◆アルファ登場。喋り方すげー可愛い。曲もすげー。そしてルファナみたいなやつというより、エレディーユ的なキャラだと判明する。この辺はテンポ良く世界に引き込んでくれるなあ。さすが茉森さんだと感心する。あと、多分ラウンダーとしての主人公には製品版で声が付くはず。体験版では個別音声設定が見当たらないけど、製品版では付くはず。たぶん。◆星歌登場。ちょっ、いきなりアルファ発見されるのか。星歌の対応が結構オトナとゆーか、こいつどこがコミュ障やねんってレベルで受け答えが豊か。可愛いですのぅ。◆コナツーさん登場。彼女は『こころナビ』のコナさんと≒のようだ。可愛い(いや本当に)。そして徐々に悠斗にもアクセルがかかってゆき、Q-Xお馴染みの前向きエロエロやろーに! とはいえまだ、リアルなんてクソゲ-とか後ろ向きなことを言っており、なかなか現実に対してデレてくれない。◆ラウンダーにも心がある、というお馴染の展開になったのは良いが、舞夢にはあまり惹かれないかも。性格にパンチが足りない。おそらく星歌であろうきらりは結構可愛かった。彼女の登場の流れもライブシーンも演出が適当すぎたけど。◆Evenマートの曲がなんか癖になる……って、この曲こころナビにもあったわー!。そして凜子登場。お姉さんっぽい砕けた態度を取ってきたけれど、接客としてはどうなんだろう。『幻月のパンドオラ』でも、由緒さんが砕けまくってたなー。さておき、複雑な計算式を唐突に降ってきて、答えられない悠斗に「今救急車呼ぶわ」と言いだす衒学的なウザさ、その言い方の冷たさが、すっげー彼女らしかった。声優さん上手いなあ。◆雪音が電話で「むしろセルフ表示には絶対油断しないようにね。もし同じ状況の人がいたら、何されるかわかったもんじゃないんだから」とのこと。彼女もこころリスタ使用者ってことですな。彼女との会話でパパが単身赴任中であることが明らかに。しかも5年も。◆月曜の朝起きる憂鬱さを音楽が表現してて笑ったw 朝起こしてくれる雪音に対する「感謝の気持ちwithイラッと感」とは上手いことを言うw 布団越しフェラとは斬新なw◆お隣さんの幼馴染こと神波さちと正面衝突&パンチラというテンプレ展開。この子のテーマソングは元気そうで良い感じ。彼女のメタボ兄様は体型に似合わず言動も声も爽やかだ。「こう見えて、成績優秀。こう見えて、スポーツ万能。こう見えて、空手でいくつも賞を取るほど格闘センス抜群」なんという高性能メタボ。さちは声が落ち着いているからウザ度が低い。おかしな言動繰り返してるのに可愛いと思えてしまう。◆28歳処女先生の紹介でアルファ登場。やっぱり声いいゲームだなあ。……母以外は。ところで、何気に画面切替がちょっと拘ってる感じ。Q-Xは慢性予算不足だろうに、なんちゅー頑張りだ。◆真名井真理歩先輩と再会。うーむ、この子は黒髪ロングという素晴らしい容姿をお持ちなのに、どうしてこうも残念なのか。そんな彼女に、アルファが性的な話題をじゃんじゃん振って、セクハラ状態に。いいぞアルファもっとやれ!◆その後、アルファがクレープで「美味しい」という感情を知る、ベタだけど超萌える描写。そんなアルファと主人公との姿を見た雪音が、微妙に妹心を覗かせたところで体験版は終了。オマケとして、アルファと今回出番がなかったウレニャが裸立ち絵を披露しました。◆以上プレイしての感想としては、いつものQ-Xだなあという感じで、安心しました。どんどん話を転がしてゆく引き込みの巧さは健在。女の子はちゃんとテンプレを避けつつ可愛い。声優さんの扱いが上手く、音楽も綺麗。それらを支えるテキストや作画も丁寧でハイレベルです。――ただ、例によって万人受けはしないんだろうなあ、とも。今回は何気にQ-X初の、「最初から主人公を好きなキャラ/一目惚れキャラがいない」作品ですが(おまけのやり取りを見るに、もしかしたらウレニャがその枠かもしれないですが)、どの女の子からも、これ以上踏み込めない一線を感じる。妹達も今のところまだ妹感のみで、男女の甘さは殆ど感じない。昨今のエロゲと比較して、かなり糖度控えめという印象です。また例によって説明をガンガン端折るので、「ついていけない」と感じる方も少なくないでしょう。極めつけは、所々で感じる不穏な未完成の空気。Q-Xは、これまでの作品でも重要な部分が欠けており、ああ予算足りなかったんだなあと思わせ続けてきたメーカーですが、果たして今回ばかりは、その程度で済むか未知数です。もっと致命的な欠落があるかもしれないし、ないかもしれない。◆それでもやはり、他にはない特別な面白さをこの作品から感じることができ、やはりQ-Xは別格だと改めて惚れ直しました。ところでこの感想を投稿した時点で、公式サイトが落ちてますね。。。◆……ええ、私は突貫しますとも。例えそれが「誇りある死」であったとしても、看取る覚悟はできてますから。……ええ。◆(ここから追記)実妹ゲーとして見た時、おっそろしく挑戦的なことをやってるなと思いました。上でも少し触れましたが、星歌も雪音も既に自分の世界を確立してて、兄妹の特別感が非常に薄いんですよね。星歌は引き籠もりで何日も顔を合わせない。雪音に至っては同じ学校に通いつつも、登下校も別で学校でも一切顔を合わさない(リアル兄妹ならよくあることでしょうが)。何気に凄いことやってきてます。もっとも、雪音は含みのある言動を繰り返してもいるので、何か内心思うところはあるのかもしれません。キャラ紹介でのインパクトは星歌に押されがちな彼女でしたが、体験版部分では表のメインヒロインアルファに対して、裏のメインヒロインを張っていました。◆『こころナビ』での凜子は、あれで、恋愛感情ではないにしろ、最初から勇太郎を特別扱いしてて、悪態の裏に構ってオーラが見え隠れしてたんですよね(だがそれがいい)。詩乃鈴は最初から文樹が好きで、あれこれ理由を付けては一緒にいようとしてました(だがそれがいい)。今回の妹達は二人とも、構って欲しい的な言動を一切取りません(だがそれもいい)。普通妹キャラって、デレデレしてようがツンツンしてようが、何だかんだで兄を意識してるじゃないですか。言動にどこか「兄は特別」っていう力みが入るじゃないですか。雪音と星歌はそういう力みが見られない。つまり極限まで「リアルな兄妹」に近いところからスタートしてる(しかも充分にヒロインとして魅力的と思わせつつ、ってのがまた凄い)わけで、当然こうした「リアルな兄妹」感は、兄妹で恋愛するにあたって異物でしかない。妹への親愛がリアルに近ければ近いほど、恋愛にとっては障害になるわけです。マジで雪音や星歌と恋愛する図が想像も付かないです。どう転んでも仲の良い兄妹を越えられないんじゃないか? やれるのか? 超展開で誤魔化さずに、ここから恋愛に至る図を描写できるのか? 「リアルな兄妹」感と恋愛感の同居を、エロゲー的な抽象画ではなく、ここまでの解像度で描写できるものなのか? 私も実妹ゲーは結構な数やってきましたが、ちょっと見たこともないハードルの高さに不安になってきます。こんなの誰も跳び越えたことがない。跳び越えようとしたこともない。◆ですが、このハードルをきちんと跳び越えられたなら、実妹ゲーとしては歴史に残る作品になるでしょう。