cyokin10wさんのお気に入りユーザーの体験版新着コメント
【2025.5.3】与謝野晶子は好きですよ?ヤンデレ気……情熱的で。
ああ、おっぱいよ、君を吸う、
君垂れたまふことなかれ。
Gに生れし君なれば
雄のなさけは勝りしも、
雄のチ○ポを挟ませて
パイズリせよと教へしや、
乳首イキして果てよとて
九十四までを育てしや。
(本歌取り……いや無理ですね酔ってたんですごめんなさいごめんなさい)
長文感想を書くにあたっては、作り手さんへの敬意を失わないようにと心がけているつもりです。
読んでくださる皆様と、その作品の楽しさを共有できるような文章が書けるようになったら、それはとってもうれしいなって。
物語の内容 : ラブコメ好き。ドロドロ恋愛好き。厨二好き。
キャラクター : 妹キャラ好き。敬語キャラ好き。
おっぱい : 普乳好き。普乳よりやや小さめで、気にする程でもないのにちょっとそれを気にしてるヒロインとかだと尚可。
Hシーン : 処女恥じらい厨(何ソレ)にして下着姿好きの全裸好き。故に脱がす差分をこれでもかという程用意し、脱がす毎にヒロインを恥じらわせ、ブラ・パンティのみ姿→パンティ1枚姿を経由した末の全裸→股を開いて正常位処女っクス(俯瞰視点)こそが至高である(お願い引かないで)
殿堂入り嫁 : 朝倉音夢(D.C.) 朝倉音姫(D.C.II) 朝霧麻衣(夜明け前より瑠璃色な) 瓜生桜乃(ましろ色シンフォニー) 黒川雫(恋愛家庭教師ルルミ★Coordinate!) 夏咲詠(向日葵の教会と長い夏休み) 月嶋夕莉(恋がさくころ桜どき) 道明寺萌美(ピュア×コネクト) 長津田夕美(キスベル) 一ノ瀬結衣(Love Sweets) 和泉妃愛 錦あすみ(共にハミダシクリエイティブ) 百々瀬かぐや(あまいろショコラータ2) 塚端みこ(キミの瞳にヒットミー)
こんな僕デス よろしくたのみます。
【2018.5.5つぶやき】とあるサイトのアンケートで、どれがいい? 1.無 2.微 3.並 4.大 5.巨 という選択肢の中、並が35%強の票を獲得して勝利を収めていた(総票数1100票ほど)のを発見して何故か会心のガッツポーズをしている今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか。
ただ、並乳が勝ったバンザイ!だけでなく興味深い結果が出ていまして
・ドベ1が無でドベ2が巨であるという事。
・無と微を足した票数、大と巨を足した票数は、並の票数とほぼ変わらなくなるという事(それでも4~50票並が多いが)。
この辺りは非常に示唆に富むと思うのです。
昨今のエロゲ業界の方向性とは真逆の結果。つまり極端は×、偏るのは×、という結果が出ているのですね。もちろん、組織票や連続投票が可能なのではないかとか、そもそもエロゲユーザーへのアンケートでは無いとか、色々ツッコミ所はありますが、前者はともかく後者に関しては、それ故に重要な結果であるとも言えます。もし、パッケージを見ればパッと分かってしまう巨乳奇乳が、大きさの偏りが、潜在的ユーザーたちへの間口を狭めているのだとしたら、、、、、、、、、特に初心者向けと言える内容の作品を創っているブランドさんには、一考を促したくなる結果だなぁなどということを考えた、今年のGWなのでした(これを暇人と呼びます)。
【殿堂入り標語(何)】 脱がす差分をサボらない! 女性の服を脱がすあるいは女性が目の前で服を脱いでいくのを眺める。これってとてもスタンダードなエロスだと思うのです。まして初Hの時に好きな女の子(処女)の服を初めて脱がして、好きな女の子が少しずつHな姿になって、最後には全てを晒してくれる。そしてそうすることを彼女が受け入れてくれている。その行為と事実にとても興奮するのですよ。エロゲには、絵と声と文章でその流れを表現できる力があるのだから、是非ともサボらず頑張って!。
【2025.1.13今年の説法(ぇ】おっぱいはまずなによりも美しくあるべし。
巨乳も普乳も貧乳も、女体の美しさを損なうこと無くそこにあれば全て尊いのです。
【2025.5.3引用】
……テーマが前面に出て、分かりやすいのが、菊池(※菊池寛)の致命的な欠点だとされる。1足す1、だけでは小説にはならないということだろう。
芭蕉は《いひおほせて何かある》といったそうだ。いい尽くしたところで何になる。俳句に限らない。そうなんだよね、と頷くしかない。論文なら、説明し尽くすことが必要だ。しかし、例えば小説の価値はそこにはない。高校の授業で、先生がこんなエピソードを話してくれた。難解をもってなる作家が、自分の戯曲について《一体、なにがいいたいのですか》と聞かれた。答えて曰く《自分でも分からん》。馬鹿げた質問を、はぐらかす意味合いもあったろう。しかし同時に、綺麗に説明できるものではないという主張でもある。仮に説明できたとしても悪くはないだろう。ただし、それはあくまで《説明》に過ぎないし、二度目に聞かれた時に同じ答えが返ってくるとは限らない。ましてや、観客一人一人にとっての《正解》になるわけがない。
そうでなければ、評論という名の創造の、出番がなくなってしまう。
作者が説明という引き算を重ねていって、後に何も残らないような舞台なら、あるいは早々に、もう引き算すら出来なくなるような舞台なら、そこに当てる照明は光熱費の無駄遣いだろう。小説では勿論、読者が観客であり演出家であり、そして役者にもなる。百人の読者がいれば百の劇が生まれるだろう。数式とは違う。小説は人に、同じ解答を与えはしない。
そう信じる。……
(北村薫著『六の宮の姫君』より。※部分はcyokin10wが足した注です)
【2013.5.31】 cyokin10wは児童ポルノ禁止法の皮をかぶった表現の自由規制法に反対します。
【2025.1.13 2024年決算】
cyokin10wが2024年にplayした作品の完全主観順位です。
客観は一切排しているので、つけた点数とは順位が異なります。
1位.『ヘンタイ・プリズン』 湊柊一郎の生き様に敬意を。11年振り5本目の95点以上!
2位.『夏の終わりのニルヴァーナ』 ナユの在り方に祝福を。自分がプレイ直前までたまたま読んでいた本との奇跡の関連性。カバディロングトーン勝負は必聴!
3位.『七つのふしぎの終わるとき』 想像せよ!……それはそれとして、好みの大きさと形のおっぱいがいっぱいだったので、ボクにとってはおっぱいゲーです(ぇ
4位.『あきゆめくくる』 立ち絵芸の面白さは必見。後、荒ぶる妹様と淫乱ピンクはなんとかした方がいいと思うんだ。
5位.『あまいろショコラータ3』 日曜の昼日中から学生彼氏の部屋で飲んだくれる社会人彼女を愛でたい方へ、この作品を捧げます。
6位.『ラブピカルポッピー』 DJ TAMAKIと、ウェイトレス制服で絶望しながら走る綾子さんで大笑い。能力オール4の上司、ボクにください!
7位.『ワガママハイスペック』 無難な作品(除おっぱい)。かおるこ会長のお声と喋り方(だよもんキャラ)が好きでした。
8位.『コイバナ恋愛』 トコちゃん周りの狂いっぷりは流石アサプロ。自分は野郎どもよりヒロインどものコイバナの方が面白かったです。
9位.『サノバウィッチ』 案外すぐにぷくれるわ闇落ちするわで忙しい綾地さんがかわいい。自分はゆずとの相性がどーにもなあ。
10位.『ノラと皇女と野良猫ハート』 笑えるのは間違いないのですが、我らが天使田中ちゃんを攻略出来なかったのでこの位置です(ヒドイ
11位.『未来ノスタルジア』 某はなればなれ亭の看板娘をメインディッシュにしたコースが存在しなかったのでこの位置です(だから酷
3年振りの豊作年!
特にシナリオ重視型の作品に関しては5打数4安打と打率8割を達成。
歴代点数TOP3に入った『ヘンプリ』。個人的事情もあって特に過去編部分が刺さりまくってしまった『夏の終わりのニルヴァーナ』
特異な主人公の物語である『七つのふしぎの終わるとき』。量子力学ラブコメの看板に偽りが無かった『あきゆめくくる』
どいつもこいつも癖の強さも一級品なので人を選ぶ感がありますが、嵌まればその人のオンリーワンの作品になれる力のあるものばかりで。
おととしまで抱いていた慣れによる自身の感受性の摩耗。そんな杞憂を吹き飛ばしてくれるには十分なラインナップでした。
それにひきかえ残念だったのが、キャラ(萌え)重視型の作品群。
正直満足できたのは『ラブポピ』まで。それより下の作品は、悪くはないんだけどなぁ……程度に収まってしまいました。
心に響くようなヒロインにもその中からは出会うことは出来ず(シナリオゲーの方がその辺りも強かった)不満の残る一年だったと言わざるを得ません。
さてそんな訳で2025年の願望は《殿堂入りクラスの嫁に出会いたい》です。
だってもうかぐやちゃん(@あまショコ2)以来3年逢っていないんですよ。このまま今年も過ぎると、空白期間が最長になってしまうのです。
そうならないためにも、どうか、かわいく素敵なヒロインとの出会いがありますようにと、祈り続ける一年になることでしょう。
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- @1Cyokin
体験版新着コメント
「もののあはれは彩の頃。体験版ディスク」の詳細。京楓の起動アイコンなどがみさきに変更され、みさきのHシーン1枠目が見られる。体験版限定のシーンはない。タイトルコールは相変わらず京楓とクレアのみ。
--点 ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world- (きゃべつそふと) (2025-02-28)
初っ端から意外なキャラの再登場に驚き。演出回りは前作と大差なさそう。
75点 きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚 (シルキーズプラスWASABI) (2024-11-29)
2時間かからない程度。細かい表現に前作との差異はあれど、前作の延長線上として楽しめそう。
--点 あまいろショコラータ(NS)(非18禁) (dramatic create) (2024-03-28)
オープニングムービーまでプレイ可能。PCの体験版より短いので、PC体験版限定だったシーンがSwitch製品版でどうなるかは発売まで不明。
すえぞうのギャルゲー補完計画でDL可能。http://suezou.dyndns.org/yuzu-soft.html#ranman-trial
ミラーサイトもほぼ全滅したが、「すえぞうのギャルゲー補完計画」からDL可能。http://suezou.dyndns.org/bottomless.html
--点 ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world- (きゃべつそふと) (2022-07-29)
バラバラだったメンバーがやがて深い友情で結ばれる展開は定番ながら好物。人殺しやってそうなルビイを攻略対象として上手く落とし込めるかなどは気になる。
90点 ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world- (きゃべつそふと) (2022-07-29)
そろそろ説明不要な冬茜トム先生による企画作品第四弾。だからいー加減セーブロード数を80から倍以上に増強してくれ! 先行体験版は一章を収録、約一時間程。冒頭のメデューサ軍とのドンパチ以外はルビイの出番含めてペガサス組の成立からキャラ見せまで。そのペガサス組の面々は一癖も二癖もある中で、章丸々使ってキャラの側面をしっかり描いていて好印象。特にマークスの獣人嫌悪はなんとなくではなく経験に基づく心理的恐怖であるとわかったのは大きいです。ただ、内実として、あめぐれ時にキャラが駒であると一部で言われていたのをさくレットで改善させたというのもあるが、どちらかといえば彩頃同様「お前は駒だと言われたキャラが如何にして人間らしくあるか」というような描き方でした。なので、その実宝石が本体とか言うのかなーとか妄想を巡らしつつ。ルビイやキャロちゃん等、顔見せだけで終わったキャラもいますが、現時点ではしっかりと「人」を描くことについては心配いらなさそうです。その上で、ファンタジーとすると、トム先生お得意の「現実世界での常識に照らし合わせた意表を突く伏線」は出来ないので、どう持っていくのかなと。まぁ伏線ゲーとしてでなくとも、マジチャ的なイチャラブが描かれるなら、力量はありますし、それだけで十分満足は出来そうですが。ともあれ、現実世界に一切絡まない完全なファンタジー作品は参加作品を含めてメインライターとしては初(ぱらしゃんのみ一応関連がなかったが、メインではない)なので、どのように調理するか楽しみです。(5/28追記)体験版フルバージョンプレイ、総プレイ時間五時間。ラストに先に公開されていた2ndOPに繋がる仕様。……どうすんのこれ!? 過去冬茜トム作品では着地点が何らかの形で見えていたが、今回は全くそれが見えないため、方向性の検討が本当に立たない。ともあれ、作品の傾向としてはやはり彩頃に於ける能力バトル系が軸になるので、未プレイなら「もののあはれは彩の頃。」を先にプレイしておくと比較が出来て楽しいかも。それにしても、過去傾向的に体験版終わり=共通終わりなので、誰かしらの個別にはすぐ突入できそうですが、今回はループなのか否か、一本道なのか否かもわからないため、個々の事象の考察は出来ても、本当に展開自体の予想が付きませんなぁ……。
85点 創作彼女の恋愛公式 (Aino+Links) (2021-11-26)
体験版総プレイ時間は五時間程。共通が八話まであると明言される中二話でこの分量なので、全体プレイ時間は軽く30時間は越しそうなとこで……ディスク二枚組ってマジな奴やんけ。セーブロード枠が100ですがこれはマジで足りなくなるコース。口パクがあまり巧く出来てはいないので、この状態ならオフ機能が欲しいところ。ところで豪華版付属サントラ視聴を聴く限り、OP・ED共に奇跡という単語が多用(HPのライター工藤氏のコメントでも「奇跡のない世界」とあり)されていて、どうにも逢桜が病気持ちっぽいような雰囲気があるが、どちらかというと寿季が死んでて、話自体が寿季が死なないための逢桜の物語の世界……と予想。アペンドに「ifルート」とあるのも気になるとこ。全体の浸りたくなる雰囲気とか、一端の二次創作書きとしてうんうん頷いたり参考になったりする創作話とか、最終的に話の展開が個人的に納得いかなかったとしても現時点で評価出来るとこも多いので、今年の覇権と見た自分の審美眼を信じます。
商業8,580円ってマジですか。絵が同人っぽく、テキストは読点の打ち方が妙。
75点 まどひ白きの神隠し (Lump of Sugar) (2021-05-28)
2時間半程度。兄妹の正体は割と単純に想像したけど実際どうなんだろ。https://twitter.com/naritatoeroge/status/1377979700920786955
Unityエンジンのため、『もののあはれは彩の頃。』より機能縮小。そこに目を瞑っても、場面切り替えのたびにロードが入るのは流石に酷い。
「俺は消滅する」と、主人公の結末を体験版ラストで明示してあるのは好印象。恋愛モノで未来のない関係が苦手って人は私自身を含めて結構いると思うのですが、そういう人は体験版段階で逃げられますね。良い配慮です。◆そのうえで体験版についてコメントすると、非常に面白かったです。エロゲでこれだけ笑い倒したのはキサラギGOLD★STAR以来かも。主人公は一般的に見て「イヤなヤツ」だと思うんですが、作品内でこれだけ笑い物にされていると悪印象も起きない。ヒロイン達も全員好きになれました。◆ただ、作品のテーマはどうにも面白く発展しそうな気がしない。天才設定であるはずの有村ロミ(主人公は『秀才』なんでしたっけ?)の言動が全く天才っぽくないのと同様、「サイエンスラブストーリー」であるはずの本作からは全くサイエンスの香りがしてこない。この辺の設定的な薄っぺらさは、体験版のようにコメディをやっているうちは良いのだけれど、シリアスに入ってしまうとその重みに耐えきれなくなりそう。◆いっそサイエンスをかなぐり捨てて、「彗星とか全部主人公の脳内設定でした」とか超展開してくれた方が、少なくとも作品としてのまとまりは良くなる気がしました(まあ何らかの形で『この世界は"現実"ではないかも』的な超展開はあるでしょうけれど)。
65点 鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key- (Cabbit) (2020-09-25)
「ミステリー」かつ「館モノ/疑似家族モノ」のように宣伝されている本作は、体験版をプレイする限り「ミステリー」:「館モノ/疑似家族モノ」 = 0.5:9.5くらいの比率になっていた。とても殺人など犯しそうにない勝ち気な少女がなぜ犯行を自供しているのか……という主題については然程触れられることなく、新たな事実や伏線らしきものも殆ど提示されず、緊張感あるスリルやサスペンスに至っては1シーンたりとも存在しない。むしろ館に加わる少女達が抱える生い立ちの重さや心の傷・感情の揺れ動きといった内省的な方向に話はフォーカスしてゆく。◆スリルやサスペンス抜きで「なぜやったのか」を突き詰めてゆくのも確かに「ミステリー」の1ジャンルではあるが、それでも「ミステリーADV」と銘打って現代日本で発売される商業作品としては力足らずに感じる。前作『箱庭ロジック』と比べてすらキャッチーさや引き込み力で劣ると評価せざるを得ない。また、主人公と少女達が同居する理由付けが強引すぎることなど、相変わらず設定のリアリティにも欠け、透子と伊鶴が痴女めいた振る舞いを繰り返すことなど、プレイヤーが目を瞑らなければならない要素も多い。◆しかし昔からのCabbitファンにとっては至高の作品になる可能性も否定できない。キャッチーさを捨てた分だけ御厨みくり氏の芸風は研ぎ澄まされており、表面上は仲良くしている・また仲良くしたい筈の少女達の込み入った感情の描写は彼女達の吐息さえ感じられそう。例えば、主人公を警戒していたはずの みおん が画面いっぱいになるくらい近寄ってきて「私を伊鶴さんと二人っきりにさせないでください」と主人公に囁き掛けるシーンはゾクゾクした。今まさに楽しげに談笑している相手=伊鶴が信用できないと、暗に訴えているのである。両親にネグレクトされ良い子を強いられてきた夜が無課金ソシャゲ廃人となり、そこにささやかな喜びを見いだしている様はいじましくもいじらしい。こうした年頃の少女達が抱えるモヤモヤ感というか幸せになりきれない感じは、過去作より確実に踏み込んで描写されていて、そこにMANYO氏の内観的な音楽とゆき恵・さえき北都氏の乙女チックな絵柄が折り重なって独特の静謐な世界観が生まれている。◆たぶんヒロイン達の悩みは完全には晴れないし、誰かが本当に罪を犯す(ている)可能性さえ否定できない本作だが、彼女達と共有した時間は祈りのように儚くかけがえのない思い出になる……のかもしれない。
90点 さくらの雲*スカアレットの恋 (きゃべつそふと) (2020-09-25)
前作あめぐれで遂にその名が知れ渡った冬茜トム先生による企画作品第三段。第一章の時点で梶井基次郎・荒俣宏・宮沢賢治と、今回は大正モダニズム×各種文芸の様子。今回の第一弾は、とにかく基礎を固めるという印象で存在が揺れるほどの事件はまだ起きず、あめぐれより更にスロースタートな印象。キャラは蓮≧メリッサ>透子>所長。メインの所長のおつむが少し弱く、主人公司が実質介護に徹してたのが気になるところ。システムはあめぐれと同一。セーブ枠80据え置きなのはやはり今後を考えるときついところ……。彩頃サイコロやあめぐれの時と同様ひっくり返るレベルの伏線回収を行ってくれると思うが、今回どこまでやってくれるかは中々に未知数。ちなみに、引用文芸の内、特に荒俣宏の「帝都物語」の主人公加藤保憲からは、魔人加藤のあだ名をそのままキャラに頂戴するなど類似性が高いため予習を推奨?(8/8追記)体験版フルバージョン完走。第一弾と併せて四~五時間程。夢オチながら本編中に所長とのHシーンあり(本番はなし)。最終的に並行世界モノっぽいことが明かされるが、アララギや魔人加藤のそれまでの発言よりそれ自体は察しの付くことで、それより各キャラのバックグラウンドが殆ど語られない(特に司と遠子)ため、そっちの方が主眼か。各々伏線を現段階で貼りまくってたり意図的に回収してなかったりと、作為的な胡散臭さは尚も健在。OPムービーで転がっている各種単語はかなり方向性がばらばらなので、これらをどう回収するかは見物。あめぐれ時と違ってダイジェストムービー的なものはないので、そういう意味でも今作の方向性は不透明感が大きいかなと。とはいえ何れにしても圧倒的な熱量の骨太な物語は今回も十二分に期待してよさそうです。またライター企画過去作あめぐれと彩頃サイコロはネタ的にも被る乃至オマージュ的に取り入れてるところも多いので、時間に余裕があるならば先にやっておくことをお勧め。攻略的には所長一強そうにも見えますが、過去事例から類推するにシーン数四人で同一からの、シナリオ的には所長と蓮? の二強みたいな感じになるのかな……。
75点 さくらの雲*スカアレットの恋 (きゃべつそふと) (2020-09-25)
FANBOX先行配信でプレイ。システム流用等もそうだが一部の題材に『アメグレ』に近いものを感じる。引用されている作品(ホームズ等)は青空文庫で無料配信されているので、発売まで予習しておくか。
90点 マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~(非18禁) (TOKYOTOON) (2020-02-28)
超スケールの大きな「母をたずねて三千里」。冷静に考えると凄くシビアでえげつない世界観なのにそれをギャグと感動でつり合いを取って、読んでいて素直に「楽しい!」と思わせるのは流石はとさん。本編が待ち遠しい……
80点 きまぐれテンプテーション (シルキーズプラスWASABI) (2019-09-27)
きみしま青絵にシルキーズの塗りが合わさったダイナマイトボディの僕っこ悪魔ちゃんがエモートで動いてもう全身凶器!体験版だけで2シーンもしっかり用意されてるボリュームに俄然本編への期待も高まる。しかし見かけによらず推理パートのシステムは硬派で、事件自体も闇を感じさせ、中々「読ませる」ゲームでもあるのでイチャラブだけ欲しい!って人は体験版やることを推奨かな。パッケ買いしそうな人は最低でもあらすじは目を通しておくほうが良さそうです。
90点 空に刻んだパラレログラム (ウグイスカグラ) (2018-12-21)
華やかな見かけに似合わず、泥臭くも夢に向かって必死に食らいついていくガッチガチのスポコンものって感じ。某作品より圧倒的に逆境からのスタートな分、思わず胸のすくような下克上物語が見れることを期待してまってます
80点 アメイジング・グレイス -What color is your attribute?- (きゃべつそふと) (2018-11-30)
QUINCE SOFT『もののあはれは彩の頃。』で初めて企画から行ったライター冬茜トム氏の企画作品第二弾。『彩頃』では京都関係の設定を存分にシナリオに絡めていたが、今回はアート全般×アイヌという異色の組み合わせに。彩頃に於いて弱かった所はギャグであるが、現状ギャグ関係がそこまで滑ってないのは好印象。とはいえ、相も変わらずスロースタートな作品ではあるので、とにかく製品版後半以降の怒涛の伏線回収が始めるまでの描写を如何に面白く書けるかどうかになるのかなと。ディレクターにしげた氏がおり、ライタークレジットにも入ってはいるが、体験版ラストの制作陣の表記の仕方的に恐らく氏は校正や一部執筆程度のみで、実質単独ライターかそれに近い具合になっていそうな所。余談だが、冒頭に出てきた湖であるオンネトーは北海道足寄郡足寄町に実在する。他にもアイヌ語由来の単語が幾つか出ており、アイヌ関係を履修しておくともっと楽しめるかも?(10/21追記)体験版フルバージョンプレイ、総プレイ時間六時間、ラストに製品版そこそこネタバレダイジェストムービーあり、Hシーン抜粋等はなし。第一弾とは空気感も変わり、結果的に今いるキャラから犯人を見つけ出せ! と割と推理モノの様相に。体験版が三章終わりまで、全十二章のようなのでこれで1/4かそこいららしいものの、恐らく更に長くなりそうなので製品版のプレイの長さは正味30時間? ダイジェストムービーは(ミスリード誘導でなければ)かなりネタバレを含むため見ないことを推奨。そのムービーでの描き方曰くキリエ→サクヤ→コトハ→ユネの順での攻略、尚且つ選択肢なしの一本道になりそうな所。ひとまずシナリオ自体は彩頃より分量がある「感動大作」の名には恥じないものが出てきそうです。しかしセーブ枠が80しかないのは正直キツすぎる……。
77点 HarmonEy (はちみつそふと) (2018-02-23)
アラサー中年世代のオンリーヒロイン型イチャラブエロゲといいますか。 【ブランド】 「はちみつそふと」ブランド処女作。このはちみつそふとなるブランドは、インターハート系列のブランドなのですが、なんだか販促説明があまりされておらず、HPからもはちみつそふとの方に飛びにくいし……。低価格ブランドとしてやっていくのでしょうか。なんともわかりません。 【内容】 エロ2シーン。 (1)導入、1日目(家でぐだぐだ膝枕)→2日目(そのまま寝てしまってた。休日なので掃除)→お風呂Hシーン (2)体験版特別シナリオってんで、アコ視点での会社勤め→帰ってきてベッドH 内容はこんだけです。立ち絵の登場キャラはアコ(愛称、嫁)だけで、一応「アコの会社の上司」とか、「夫の父母」「アコの父母」が出てきて。そののいずれもが、設定上、主人公・アコ夫婦を大変気に入ってるっていう話なので、非常にノーストレスです。 シーンとして、夫婦が「膝枕」のシチュを気に入ってるみたいなんで、服装差分で「膝枕」で会話する場面が多い。 【所感】 「夫婦間のいちゃいちゃとエロに注力した作品」とのことで、「甘々な社会人の結婚生活をエンジョイ」「小難しい話は一切なし」「物語の本筋はほぼ「帰宅後」か「休日」だけで書かれていきます」だそうです。(コンセプトページから) しかしなんというか、イチャラブの幅というか、イチャラブ愛好家も年をとったのかな、ということを考えてしまいます。イチャラブの王道が学園ものということは論を待ちませんし、学園ものということは、非社会人の学生だっていう話です。それが「やりつくされた」って話ではありません。むしろ、プレイヤー側が、自然に歳をとって、「生活リアリティ」のフェイズシフトが起こりつつあるっていうか。 「社会人イチャラブ」。もちろん、去年11月に出たSMEE「Making*Lovers」の記憶も新しいです。「社会人イチャラブのニューウェーブがきてるず!」って安易な話はしません。百合だったら出来るんですけどね、「社会人百合(とくに同居もの)」っていうシチュが最近増えて、非常においしい、良い時代なのですが。それでも、普通の学園萌えゲーだったら、悪辣にも「BBA」とか言われる世代のヒロインを明確にオンリーワンヒロインとして、「夫婦のイチャラブ」を描くというこの試み。いや、そういう「ちょっと歳のいったカップル」の話が今までになかったか、っつうと、「ありますよ」って話ではあります(NG恋とか)。ただ、「(オンリーヒロイン)イチャラブゲーの思想、手法、フィールド」で、「ちょっと歳のいった夫婦」を描くっていうことは、わりとニッチフィールドに近いのではないか、とは思うのです。 そういう「ちょっと歳のいった夫婦のイチャラブ」っていう。これ書いてる筆者は32歳ですが、やっぱり、周囲で結婚をしてってる人は何人もいて。適齢期っていうか、「まあそういう話にもなるよね」っていう。生活におけるリアリティ。そうなんですよね、リアリティっていうところから、このゲームは萌えを引きだそうとしてる、と思えるのです。この夫婦、もう生活をともにして、3年目です。だのにラブラブ、しかし生活をともにしてるだけに、お互いを「つれあい」としてよく知っています。まあ、プレイ感としては「相棒」ってところですが。と同時に、基本イチャラブを全面に押し出して、ヒロインのかわいさを伝えるよになってますが、どこかで「日々の仕事は順調だけど、疲れるなぁ」というちょっとした屈託も感じさせます。社会人も数年めになると、慣れもあるし、後輩の面倒見もあるし。いつまでも「後輩」ポジでいられなくなるし、っていうね、あの感覚。それは張り合いをもたらしますし、そういう張り合いを積極的にやっていくだけの有能さもこの夫婦は持ち合わせてはいるのですが、まあたまには疲れるよね、って話です。あーーーーー、人生! ようするに、学園ラブコメにおいて、一応本編シナリオが終わって、そのあとエピローグで「結婚したよ」ってのがあるじゃないですか。この本編シナリオと、結婚エピローグの「間」の話なんですよね、このゲームのやろうとしてることって。つまりアンチクライマックスの日常。 ゆえにセックスにも慣れている。日々の疲れの癒やしとしてのイチャラブせっくすであり、どこかで「……子供作ってもいいんじゃない?」の可能性も残してあるせっくす。それを「計画」と表現することも可能ですが、まあ根底にあるのは愛ですからね。家族計画とはよくいったものです。 そうした、生活に密着したところから生まれるイチャラブ。それは落ち着いたしっとりしたタッチのイチャラブ&せっくすになるでしょうし、だから突飛なシチュも生まれにくいっていうのもあると思います(学生服着てみたよ!いやーまだまだいけるじゃん、的テンプレが関の山では) だから、非常に地味なゲームになると思うのですね。で、その地味性、日常性に、「なんか自分の生活もそれにリンクするところが出てきてるぞ……」っていうアラサー中年オタク、かつてのイチャラブゲーマーに、「甘く、身につまされる」方向になるのかなぁ、と。最近、「初心者エロゲーマー」の話がまた定期的に出てきたって聞いたのですが、そういう意味において、これプレイするひとって、エロゲーマーとしてか、あるいは人生を30年くらいしてきたっていう「非・初心者」な人の感じがする。あーいや、もちろんエロゲをこれまでしなかった人が、このゲームをふらっと手にとるっていう可能性もあるっちゃぁあるんですが、しかしいきなし「はちみつそふと」というよくわからんメーカのをひょいと手に取る、って可能性はあるんかしらん。わからん。とにかく、予約しました。基本的に日常を肯定しながら、時に疲れを癒やす形のまったりラブラブせっくすになると思いますが、「野獣のような」せっくすもある、っていう風に書かれています(コンセプトページ)。その「野獣に至る」までの文脈がどうくるか、っていうのは興味はありますね。ちょっとこのくだりの文脈は読めない。体験版の範疇が、それだけまったりしてるから。 あとは、アコ(嫁)視点のザッピングというのがどうくるのかなー、と。ザッピングが「体験版だけ」って話だとしたら、ちょっともったいないと思います。 しかし、なんつうかアラサーの人たちって疲れてますよね。いろいろと。社会における責任も出てきて、あまり冒険も出来なくなってきて。なるほど保守とはこういうところから生まれてくるのだ、っていうのが、周囲を見ていてくっきり思えてきます。自分にしたって、エロゲの趣味が保守化してってるのはかなり自覚してますし、音楽だって、未だに幅広く聞こうとは思っていますが、学生時代「音楽で世界一周なのだ!」って具合に飢えて飢えて、本気でCDを買いあさっていました……今はそれに比べたらヌルくなりましたよ。「ヌルさ」。それは「安定」と同じでm、「社会適応」ともいえますし。ですがどう言葉を繕っていたところで、それは「ヌルさ」であります。そこのところの「日常のヌルさ」を、どう「イチャラブ」でもって見せてくれるか。言い換えれば、どう「日常を肯定するか」っていう。 ひょっとしたら「子作りだねハッピーだね」エンドかもしれません。その目算もかなり高い。いわゆるDINKS(共働き・子供設けない)カップルとして「永遠にイチャラブなんだよ」の方面にいくのかもしれませんが、しかしそっちを描くからには、こうまで「夫婦のまったり」を描いているからこそ、そこから少し発展させることをしないと、「永遠にイチャラブ」の説得力は薄いでしょう。ということで、案外endの姿が見えにくいゲームなのかも、ということで、買ってプレイしてみる所存。あ-、しかしこういうゲームにリアリティを感じるようになったということは、そういうことなんだよなぁ、そうだよなぁ。そういうことなんだよなぁ、人生がそういうフェーズに入ったってことなんだよなぁ……(沈思黙考
75点 妹とご主人さま。 (春夏秋冬(同人)) (2030-01-01)
12時間プレイ。性器にビールを突っ込むような加虐エロシーンと、可愛らしいCGのギャップが堪らない。パズルパートは解説が丁寧で初見のルールも難なく理解できる。探索は移動先が分かりにくくダレるため、あまり面白くない。
70点 甘夏アドゥレセンス (コンフィチュールソフト) (2017-03-24)
【体験晩2の感想】予約完了していますよ。一応ロックファンとしての意見として、ちょっと体験版2のファーストインプレを書いてみます。確か今年の2月ごろにロック押しなエロゲということでちょいと情報をチェケラしてみたら「ロシアンロック押し」という、どうにもちょいわからん、ちぃわからん、と懐かしのちょびッツネタを繰り出したくなるほど不明なコンセプトですが、どうやらげっちゅ屋のメーカコラムを見た限りでは「ロシアは生き様が、アメリカやイギリスとかのロック先進国よりもロックだ!レーニンのようにギブソンエクスプローラーをかき鳴らせBOSSメタルゾーン(エフェクター)をかましたマーシャルアンプで!」とイワンのばか、もとい言わんばかりの脳き……もとい、ごっつシンプルなコンセプトで、ふへーと感心した次第であります(8割皮肉)。もっとも、ロックはラモーンズのように、初期レッド・ホット・チリ・ペッパーズのように、一発ノリのグルーヴが重要ですので、頭でっかちになりすぎるのはよくない。よくないがしかし……。ロシアロックネタねぇ……自分はそれほどロシアンロックには親しみも知識もないので、ここはひとつロックファンとして、超アングラロシアンロックの豊潤なブツが出てくるのに期待しましょう。せめて最低限はロシアン期のビッグマフ(エフェクター)とか、肋骨レコード(冷戦期に作られた、レコード盤の材質がなかったからレントゲン写真を素材に使ったレコード盤)とか出そうぜ!アングラだぜ! で、もう予約しちまったので、体験版はこの際スルーして、体験版2だけを流してみたのですが、どうにも……以外とロシア文化(ふつーの)のほうが比率高い「我が町紹介」であって、ロックネタがそれほどない。主人公の机の下の方にあったのは、エフェクターのスイッチャー(プロヴィデンスあたり?)かと思ったけど、よく見たら工具箱かい。ジャズベース使いなんね。ツインネックギターはまあネタとして……そしたらツェッペリンのカシミールくらいは期待しますが。楽器屋ですが、謎のストラト(モデル)押し。というかほとんどが低価格エントリーモデルのようにしか見えないぜ。プレイテックみたいな(カラーバリエーション豊富なのもそう見える)。それから、スタジオ、ただで使わせてもらってる……いいなぁ。ガンガン音を出せる環境があるって、日本じゃ考えられませんよ。むしろ海外のガレージ・ロック的環境ですよ。だから「てめーらガキバンドは練習スタジオに帰っていな!」といわんばかりのこの甘夏に対するエロゲーマーのヘイト、disですが、the clashが1st「白い暴動」のラスト・トラック「ガレージバンド」でvoジョー・ストラマーががなりたてたように「俺たちはガレージバンドなんだ!勢いで生きるロックなんだ!勢いでセックルするエロゲキャラなんだ!デストローイ!」とでも開き直ってロック快楽してくれたらもう個人的には言うこたぁありませんが、そこまでハジけてくれるのかなぁ、この作りでは……そこだけ、個人的にはそこだけが問題となっております。ヘタに百合なんぞ入れてくれるな。そんなおまけ百合なんて、真の百合オタは求めていない。熱き狂熱のライヴを求めているんだ、ファズフェイスとワウペダルを踏んで、ボリュームはフルテンにして、怒涛のギターソロを鳴り響かせてくれるくらいの勢いをっ!原始人のようなギターをぎゅがーぎぎぎぴぴるががーぎぎぎーぎゃーきゅいーーーーーーーーーん!!!(でもそんなブチギレBGMよりも、ふつうなエロゲBGMのほうが目立つのはどうして、ちぃわからない)
--点 妹がエロゲー声優だったんだが (やきうぶ(YAKI-UBU)(同人)) (2016-12-31)
個人的に、声優をダイレクトに対象にしてしまう馴れ馴れしさが好きになれず、デフォルト設定の声優名とかもちょっとアレなんで、そのあたり気分的にはかなりアレだったんすけど、いちおー体験版やってやった。でも絶対こんなシチュなんかには屈しな → いっ、妹フェラがほかほかすぎてもうお口のお外にでたくないよぉぉ。……屈しちゃいました。うん。タコ焼き絵にはやっぱり勝てなかったよ。おこたでみかん的な、あたたかみ彩色が好きです。ちなみにスク水の質感とかは、趣味はいってるレベルで手が込んでおりまして、ラメ塗りの濡れ表現とかはそっちフェチの人にも美味しそう。あの全身が気怠い午後の、塩素の残り香までただよってきそうで。その手の趣味が無いわたしですら、思わず、スク水特有のあの脇から内股へと伸びてる縫い目のとこをくわえて「やだやだお兄ちゃん、そんなワンちゃんみたいに引っ張っちゃだめだよっ」とか妹に言わせたくなるほど、よく描き込んであります。なおテキストはねちっこく実用性が充分。目の焦点が合わなくなるまで責めるシチュも有るっぽいです。
--点 PURELY×CATION (hibiki works(暁WORKS響SIDE)) (2016-04-28)
後輩の澄怜が、とても慎ましやかでした。E-moteです。まずコンフィグで「胸の揺れ具合」をMAXに設定しておくのです。そうして、彼女とおしゃべりするたびウインドウを消してまなざしを注いでみたなら、ほら……。あぁ、揺るぎない。けして揺るぎのないものがここにはあって。ただ見つめるだけで、わたしは愛と静謐さに満たされてゆくのです。そんなプレイスタイルで、穏やかな恍惚にひたらせていただきました。しかし、ひとつだけ異見せねばならない。夕立にふられて濡れねずみとなったこの子を、自宅に避難させてあげたときのことです。着ていたものは洗濯へ回してしまって体操服に着替えたところ、そわそわ落ち着かない仕草の彼女。このときぐらいはね、揺らしてあげるべきだったと思うんですよ。わたし、もんのすごい凝視したのですけど、わずかたりとも揺れることありませんでした。制作者は鬼ですか。いくら澄怜ちゃんだってノーブラならちょっとぐらい! ちょっとぐらいっ!
100点 こころリスタ! (Q-X) (2015-10-30)
体験版やりましたよー。概ね2時間くらいです。プレイ日記みたいな形式で感想を書いてみます。◆早速OP画面を開くと、環境音チックな音楽。(音声などと比較した相対的なバランスとして)音がやや小さい気がするけど、良い曲だな~と数分聞き惚れる。しかしこれは溝口さんの曲なのかな? 不安になったので公式HP( http://www.q-x.jp/qxwp/cocoro-r/download-2/spec/ )に行くも確認取れず。ついでに脚本:茉森 晶 他(神野マサキ)という記述を見て激しく不安になる。神野マサキさんて速筆な人( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%87%8E%E6%AD%A3%E6%A8%B9#.E4.BA.BA.E7.89.A9 )という印象なので、「もしかして、茉森さん書き上げきれず他の方に頼ったのでは……」と度々の延期などを思い出し、いや~んな気持ちに(12/3追記:さちシナリオを書かれましたが、何らかの事情によりほぼ全面的に茉森さんがシナリオを上書きしたようです。つまりほぼ茉森さん単独作品となってました)。OPが環境音ってのも、前作では生ボーカルだったのを思うと、予算不足の陰を感じるかも。システムは必要充分なものが揃っており、それが一画面に纏まっていて使いやすい。テキストを最速に、クリックでも音声継続するように設定でき、自分は満足。◆さてゲーム開始。出だしは、主人公の鬱々とした感じがちょっと煩わしい。これまでの作品はコミュ障を自認しつつも前向きだったので、あれれ、と思う。『幻月のパンドオラ』とか、冒頭の時点で詩乃鈴と超仲良くて、既に幸せそうだったしな。真理歩は可愛い。特に上目遣いジト目のデザインが可愛いと思うが、数日前に公式HPで公開された彼女の画像が、まさかの差分だった( http://www.q-x.jp/qxwp/cocoro-r/character/ )ことを思い出し、更なる不安を喚起させられる。未完成商法じゃないよな? 発売数日後にHP消えたりしないよな? Meteorェ……。エフォルダムェ……。不安は高まってゆく。(12/3追記:現実には『幻月のパンドオラ』の約倍のテキスト量を誇る作品となりました。エロの実用性も上がっていて、素晴らしい出来映えとなっていました)。◆雪音は予想通り詩乃鈴系な妹だった。詩乃鈴は口ではなんだかんだ言いながらも超兄貴にべったり依存してる感じだったけど、雪音はもう少し現実的な兄妹関係に近い距離感。普通に話すしお互い弁えてるけど、ベタベタはしない、的な。◆母ちゃん登場。そのBGMを聞き安心する。うん、これは溝口さんだね。やっぱいい曲つくるわ~(※勘違いの可能性は大いにあります)。しかし母ちゃんキャラは良いが、その演技がややぎこちない感じ。野上さんは大ベテランでエレディーユの演技とかは好みだったので( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%A5%9E%E5%A5%88%E3%80%85 )、これは一体どうしたことかと思う。背景は普通にしっかり描かれている。しかしダイニングのテーブルに席が4つしかない。5人家族であるはずなのに! パパがハブられてるのか、星歌がハブられてるのか。「今、台湾でゲームショウやっててね」あれって1月末辺りだったよね? 冒頭で12月半ばって言ってた気がするけど。しかしこの表現、中々に深い。「台湾のゲームショウまで見るほど重度オタなのかよ」とも取れるし、近未来では東京ゲームショウより台湾ゲームショウの方がホットなトピックになっているという、そういう苦い未来図を描いているのかもしれない。◆自室へ。ちょうでけー! ロフト部分も含めると、25畳くらいあるんじゃないかこれ。「まあ、聖域と言っても……雪音が入ってこないようには気をつけなきゃだが」こういう兄妹関係っていいよね。「DNPを使い続けている俺だ」。DNPは『幻月のパンドオラ』時代のハードですが、こころリスタ!の時代は、多分そこから13年くらい経過してるよね。現実のゲームハードの感覚で言うと、今でもまだGBAで遊んでいるような感じか。「バーチャル援交なんてのも昔の話」こころナビ時代だと、バーチャルでギシアンしまくってたしな。「俺たちのスタート地点。『Stresful Angel』」なついw。蘭煌キター! そんな彼女は――「話も上手いし、俺とは違って明るくてコミュ力高め」誰てめえ。「そして、そのラウンダーは……最後に人間と恋をし、自分も人間に……」おや、この世界はルファナルート後なのかな。◆アルファ登場。喋り方すげー可愛い。曲もすげー。そしてルファナみたいなやつというより、エレディーユ的なキャラだと判明する。この辺はテンポ良く世界に引き込んでくれるなあ。さすが茉森さんだと感心する。あと、多分ラウンダーとしての主人公には製品版で声が付くはず。体験版では個別音声設定が見当たらないけど、製品版では付くはず。たぶん。◆星歌登場。ちょっ、いきなりアルファ発見されるのか。星歌の対応が結構オトナとゆーか、こいつどこがコミュ障やねんってレベルで受け答えが豊か。可愛いですのぅ。◆コナツーさん登場。彼女は『こころナビ』のコナさんと≒のようだ。可愛い(いや本当に)。そして徐々に悠斗にもアクセルがかかってゆき、Q-Xお馴染みの前向きエロエロやろーに! とはいえまだ、リアルなんてクソゲ-とか後ろ向きなことを言っており、なかなか現実に対してデレてくれない。◆ラウンダーにも心がある、というお馴染の展開になったのは良いが、舞夢にはあまり惹かれないかも。性格にパンチが足りない。おそらく星歌であろうきらりは結構可愛かった。彼女の登場の流れもライブシーンも演出が適当すぎたけど。◆Evenマートの曲がなんか癖になる……って、この曲こころナビにもあったわー!。そして凜子登場。お姉さんっぽい砕けた態度を取ってきたけれど、接客としてはどうなんだろう。『幻月のパンドオラ』でも、由緒さんが砕けまくってたなー。さておき、複雑な計算式を唐突に降ってきて、答えられない悠斗に「今救急車呼ぶわ」と言いだす衒学的なウザさ、その言い方の冷たさが、すっげー彼女らしかった。声優さん上手いなあ。◆雪音が電話で「むしろセルフ表示には絶対油断しないようにね。もし同じ状況の人がいたら、何されるかわかったもんじゃないんだから」とのこと。彼女もこころリスタ使用者ってことですな。彼女との会話でパパが単身赴任中であることが明らかに。しかも5年も。◆月曜の朝起きる憂鬱さを音楽が表現してて笑ったw 朝起こしてくれる雪音に対する「感謝の気持ちwithイラッと感」とは上手いことを言うw 布団越しフェラとは斬新なw◆お隣さんの幼馴染こと神波さちと正面衝突&パンチラというテンプレ展開。この子のテーマソングは元気そうで良い感じ。彼女のメタボ兄様は体型に似合わず言動も声も爽やかだ。「こう見えて、成績優秀。こう見えて、スポーツ万能。こう見えて、空手でいくつも賞を取るほど格闘センス抜群」なんという高性能メタボ。さちは声が落ち着いているからウザ度が低い。おかしな言動繰り返してるのに可愛いと思えてしまう。◆28歳処女先生の紹介でアルファ登場。やっぱり声いいゲームだなあ。……母以外は。ところで、何気に画面切替がちょっと拘ってる感じ。Q-Xは慢性予算不足だろうに、なんちゅー頑張りだ。◆真名井真理歩先輩と再会。うーむ、この子は黒髪ロングという素晴らしい容姿をお持ちなのに、どうしてこうも残念なのか。そんな彼女に、アルファが性的な話題をじゃんじゃん振って、セクハラ状態に。いいぞアルファもっとやれ!◆その後、アルファがクレープで「美味しい」という感情を知る、ベタだけど超萌える描写。そんなアルファと主人公との姿を見た雪音が、微妙に妹心を覗かせたところで体験版は終了。オマケとして、アルファと今回出番がなかったウレニャが裸立ち絵を披露しました。◆以上プレイしての感想としては、いつものQ-Xだなあという感じで、安心しました。どんどん話を転がしてゆく引き込みの巧さは健在。女の子はちゃんとテンプレを避けつつ可愛い。声優さんの扱いが上手く、音楽も綺麗。それらを支えるテキストや作画も丁寧でハイレベルです。――ただ、例によって万人受けはしないんだろうなあ、とも。今回は何気にQ-X初の、「最初から主人公を好きなキャラ/一目惚れキャラがいない」作品ですが(おまけのやり取りを見るに、もしかしたらウレニャがその枠かもしれないですが)、どの女の子からも、これ以上踏み込めない一線を感じる。妹達も今のところまだ妹感のみで、男女の甘さは殆ど感じない。昨今のエロゲと比較して、かなり糖度控えめという印象です。また例によって説明をガンガン端折るので、「ついていけない」と感じる方も少なくないでしょう。極めつけは、所々で感じる不穏な未完成の空気。Q-Xは、これまでの作品でも重要な部分が欠けており、ああ予算足りなかったんだなあと思わせ続けてきたメーカーですが、果たして今回ばかりは、その程度で済むか未知数です。もっと致命的な欠落があるかもしれないし、ないかもしれない。◆それでもやはり、他にはない特別な面白さをこの作品から感じることができ、やはりQ-Xは別格だと改めて惚れ直しました。ところでこの感想を投稿した時点で、公式サイトが落ちてますね。。。◆……ええ、私は突貫しますとも。例えそれが「誇りある死」であったとしても、看取る覚悟はできてますから。……ええ。◆(ここから追記)実妹ゲーとして見た時、おっそろしく挑戦的なことをやってるなと思いました。上でも少し触れましたが、星歌も雪音も既に自分の世界を確立してて、兄妹の特別感が非常に薄いんですよね。星歌は引き籠もりで何日も顔を合わせない。雪音に至っては同じ学校に通いつつも、登下校も別で学校でも一切顔を合わさない(リアル兄妹ならよくあることでしょうが)。何気に凄いことやってきてます。もっとも、雪音は含みのある言動を繰り返してもいるので、何か内心思うところはあるのかもしれません。キャラ紹介でのインパクトは星歌に押されがちな彼女でしたが、体験版部分では表のメインヒロインアルファに対して、裏のメインヒロインを張っていました。◆『こころナビ』での凜子は、あれで、恋愛感情ではないにしろ、最初から勇太郎を特別扱いしてて、悪態の裏に構ってオーラが見え隠れしてたんですよね(だがそれがいい)。詩乃鈴は最初から文樹が好きで、あれこれ理由を付けては一緒にいようとしてました(だがそれがいい)。今回の妹達は二人とも、構って欲しい的な言動を一切取りません(だがそれもいい)。普通妹キャラって、デレデレしてようがツンツンしてようが、何だかんだで兄を意識してるじゃないですか。言動にどこか「兄は特別」っていう力みが入るじゃないですか。雪音と星歌はそういう力みが見られない。つまり極限まで「リアルな兄妹」に近いところからスタートしてる(しかも充分にヒロインとして魅力的と思わせつつ、ってのがまた凄い)わけで、当然こうした「リアルな兄妹」感は、兄妹で恋愛するにあたって異物でしかない。妹への親愛がリアルに近ければ近いほど、恋愛にとっては障害になるわけです。マジで雪音や星歌と恋愛する図が想像も付かないです。どう転んでも仲の良い兄妹を越えられないんじゃないか? やれるのか? 超展開で誤魔化さずに、ここから恋愛に至る図を描写できるのか? 「リアルな兄妹」感と恋愛感の同居を、エロゲー的な抽象画ではなく、ここまでの解像度で描写できるものなのか? 私も実妹ゲーは結構な数やってきましたが、ちょっと見たこともないハードルの高さに不安になってきます。こんなの誰も跳び越えたことがない。跳び越えようとしたこともない。◆ですが、このハードルをきちんと跳び越えられたなら、実妹ゲーとしては歴史に残る作品になるでしょう。
75点 ここから夏のイノセンス! (Clochette) (2015-11-27)
雰囲気づくりが良かったです。田舎という閉鎖的な世界観でありながら近未来的な要素を取り入れて、でも生活はやっぱり田舎に準ずるみたいな、今まであまり見たことのない設定が結構ハマりました。あとは共通ながらキャラクターの個性を上手く引き出せていたのもプラスでした。アリカのキャラは少し弱い気もしましたが、個別に期待。
--点 サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- (枕) (2015-10-23)
ややクラシカルなたたずまいをした、穏やかに手堅いつくりの作品といった所感。で、またしてもジムノペディ。普段使いのコーヒーカップをなでなで愛おしむときに "家具としての音楽" が流れてきて、言葉にしないままおかしみをさそわれるのは心地良いです。押井『劇パト2』まで小ネタにしてみたりと、リアルとフィクションへの関心をちらつかせるも、ひとまずは深入りせず。中原中也詩集の死臭をはげしく拒絶したロリ稟だったけど、やがておっぱいも大きく育つと「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」全身でもってブランコこいで歓声をあげる。そんな、ちょっぴり文学風味をも利かせた郷愁。しかしながら、引用等にとっくみあうことなくストーリーが進行していき、小難しさは後をひきません。それゆえわたしは、ただただ稟おっぱいに魅入られて衝動的にわしづかみしたくなる。おりこうな稟だからガチギレされてみたい (腹の底から怒鳴ってみせて欲しい)。そんでそんで、セクハラ現場を目撃してしまった藍姉ちゃんへは「大丈夫、ちっちゃい方が好きだ!」よけいなフォローをして涙目にさせたい。……キャラが期待してたよりも魅力的でした。何だかつらい話もあったようだけど、背筋を伸ばして今を暮らしている子たちです。
どうしたんだエロスケレビュアー! 毎度毎度やっぱり品数が少ないなか内ゲバを繰り返す百合エロゲ業界、今年はまず「きみはね」が清新なヒットを飛ばし、翌月に「ユリキラー」がデストロイしやがった(ユリキラー2なんてでるんじゃねえぞ!)。そしてその同じ月にこのカミツレは出たのだが……その後の音沙汰がピーンとも聞こえてこない、ここはドイツの深い森か?それとも富士の樹海か?実際、発売後のエロスケ情報ページで、一個も感想がありゃしない!ただのひとつも!長文どころかひとことコメントすらもありゃしない! これはどうだろう、エロスケレビュアー!……まあ自分も、体験版やって「こ、この作りの荒さは……」と悶絶して、見送った立場であるから人のことはいえない。だが、あたかも数学の背理法のごとく「百合ゲーとしてダメダメ」なところを持ちつつも、正統派百合にどこか近寄っている点もなきにしもあらず。というわけで、実際を確かめるために、今さらながら買ってみましたよ!たぶんエロスケで長文感想かくのはじめてになりそうだけど、プレイしたら必ず感想書きます。とっくりと!そしてかなり批判的かもしれないけど!
75点 ゆきこいめると (FrontWing) (2015-03-27)
一通りやったけど特に問題は無し。キャラゲーとしていつも通り楽しめそう。いやそんなことはどうでもいいのです。今回はどんなおしっこ料理を見せてくれるのか、それだけが気になって仕方がないのです。
75点 ぼくの一人戦争 (あかべぇそふとつぅ) (2015-02-27)
さわりだけなのでひとまずはまあまあかなという印象。これから面白くなりそうな流れではあるし体験版2には大いに期待。るーすぼーいなら何かやってくれそうな気がしてしまうな。
--点 キミのとなりで恋してる! (ALcotハニカム) (2014-11-28)
「母乳で育たなかったから、本能的に寂しがってるのかな……」冒頭いきなり妹に乳首いじられる変態プレイ中に、寂しい話を仕込んでおく書き口はこのライターさんらしい。そしてお得意の、あえて才能を眠らせ人に尽くすぜ!主人公。女の子同士が協調的な三角関係にあり、そこからまずヒロインがひとり飛び出すと一生懸命に尽くしながらお話を牽引していき、第三のヒロインがお話を下支えしそうな位置に控えてるヒロイン配置は『リア妹』にも似ます。その一方、テキストからはやや毒が抜けたような。ヒロインの物腰も柔らかく揃っていてオフィシャルから広報されてるほどアクは無く、暴走・進行役をサブ妹が引き受けてることもあり、明朗なお話へ仕上がりそうな予感はする。そんな話はさておき、星野なぎさ役・歩サラのCVは、よがらせてやりてぇ感じの清純さにとても興奮しましたゴメンナサイ。なぎさの声の化粧っけなさが"ペースメーカー"となって、他キャラの緩急がいっそう引き立つお芝居とも感じる。なにより重要もとみやみつき。ぼんやりとした目もとはあまり動かさず安心感を供給しつつ、小さく唇を結んだりお口とろけさせたりと動かし、そこに感情のっけるキャラ絵。ゆるゆると漏れるエロさは、下ネタで駆動するライターさんの作風にもマッチ。絵買いするやも。
75点 駄作 (CYCLET) (2014-11-28)
狂気の中の狂気というエロシーンを体現してくれるだけでもこの会社はこの業界にあるべき存在である。狂気に満ちたヒロイン達及び主人公をシナリオにどう生かすかは見物であるが、サイクレットはサイクレット、ライターの実力こそ上がってきているものの、シナリオに過度の期待を寄せない方が良いかもしれない。だが、この狂気というジャンル、非常に考えさせられるものがあるので、発売後の評価次第で手に取ってみようかなとも思う
80点 残念な俺達の青春事情。 (Chuablesoft) (2014-11-28)
はれたかはまさにそうだったんだが、チュアブルソフト10周年記念ってのは、ただ純粋な王道青春ってのがテーマなのか? テキストのノリは人を選ぶものの、軽快で読みやすい 登場人物たちは基本的に変人ばかりで、皆それぞれのキャラを持っている しかし彼らの関係は純粋な友達関係そのものだ 本編もやはり友達というテーマについて純粋に描く物語になるのだろうか 面白かったです あといつもと違う上原さんが見れて良かった 可愛いかったぞもっとやれ
90点 紙の上の魔法使い (ウグイスカグラ) (2014-12-19)
この作品の登場人物が本に動かされるように、この体験版をプレイする者は、全て物語の筋書き通りの感情を抱いてしまうのだろう 真実にたどり着くためのヒントを探すために集中して読む必要がありながら、それが私たちを真実から遠ざける 驚愕の体験版でした こんなに評価するつもりはなかったんですけどねえ・・・
85点 ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1- 武士の鼓動(A samurai's beat) (インレ) (2014-11-28)
時代劇としての面白さは今作にも顕在していると思う が、肝心のその部分は体験版でほとんど見ることができない 綱吉の適当さは本編からも十分に伝わってきてるし、体験版で詳しく掘り下げる必要はなかったんじゃないか
80点 箱庭ロジック (Cabbit) (2014-10-31)
つかみどころがない、というのが体験版をプレイしての率直な感想。前作『キミへ贈る、ソラの花』のように、「死生観」という、誰にとっても無視できないテーマを扱って心に染みる物語を目指しているわけではなさそう。さりとて、主人公に近しい人間が事件に巻き込まれるような緊迫感を煽る展開も皆無で、B級的な面白さに訴求しているわけでもない。何がやりたいのか正直よくわからない。◆しかし、つまらなかったかというとそうでもなく、霧架や瑚子とイチャイチャデートしながら街や学園の理解を深めていくという、ただそれだけの内容が意外と楽しかった。というのも、派手さはないながらも、「ん」とプレイヤーを思わせるような違和感や引っかかりを作中大量に用意しておき、主人公もちゃんとそれに引っかかりを覚えて違和感を解消しようと努めてくれるので、自分が謎を解いているような感覚に浸れるからだと(少なくとも私というプレイヤーは)思う。名探偵や超高校生級といったスーパーマンではなく、プレイヤーの映し身のような等身大の主人公が、普通の歩みで謎を追っていく――そんな展開の行く末を知りたいと、素直に思えるような体験版だった。
75点 箱庭ロジック (Cabbit) (2014-10-31)
初cabbitでミステリーはイノグレを嗜んでいる程度の自分としては、この作品はミステリー要素とコメディ&萌え要素が共存しているという印象で、ミステリーに特化した雰囲気ゲーという感じは見受けられなかった ガッチガチのミステリーを期待すると肩すかしを食らいそうな内容ではあったけど、予告編は普通にミステリー物として面白そうだったし、本編でどこまで踏み込んでくれるかは気になる ミステリー以外の要素が悪いというわけではなく、しっかりメリハリをつけてくれれば、良い作品になると思う
75点 恋春アドレセンス (Eclair) (2014-10-31)
日常会話はもはや日常会話ではない 狂ったノリを楽しめる方には十分に楽しめると思う 少なくとも自分には中々楽しめた そんなことよりもサブヒロインが勿体ないくらい可愛いのが揃ってるのでメインヒロインに昇格しましょう 昇格しましょう
85点 あの晴れわたる空より高く (Chuablesoft) (2014-09-26)
体験版2で確定 ここまで見ちゃって続きを見ないという選択肢はないですね 9月大本命です 期待してます
--点 魔女こいにっき (Qoo brand) (2014-05-30)
新島夕シナリオについて。これまでは後ろに控えてた枠物語的なスタイルが前面にまで出てきた印象で、「物語を読むという行為はあーだこーだ」というテキストがよく目につきました。本質的には変わらなそうだし、先生の立ち位置、新しい場所と古い場所の対置、不可解な主人公といった点で以前からの様式を引き継いでもおり、大きな方針転換は無いように見えます。思わせぶりな文章をところどころに伏せ、"ジャバウォック"を持ち出してくるあたり、良くも悪くも冗長な解釈をゆるすタイプのお話となる予感。ヤリチンで早漏でナイーブで「キミとの恋は、ひとつの物語」とか言いそうな主人公に、個人的にはエロゲユーザーとして共感のとっかかりを感じました。他に参加しているライターさんがどのくらい活きるのかは未知数。キャラにぐいぐい惹かれることがなかったので、見送り。
『ラブラブル ~lover able~』よりも『らぶでれーしょん!』に近い感じ。クラスで「恋がしたいぜー!」とか叫んじゃうアホ主人公が持ち前の行動力と強運で女をコマしていくぜ~ってなゲーム。◆体験版はムービーが流れるまでのOP+各ヒロインと「友達」状態であるときのイベントをチョイ見せ+各ヒロインと「恋人」状態であるときのイベントをチョイ見せ+各ヒロインとのエッチシーンをチョイ見せといった構成。◆【陽茉莉】金田一の美雪よろしく、90年代に正統派だったタイプのヒロイン。が、私はリアルでこういう性格の子と物凄く相性が悪いのでエロゲでも好きになれないのであった。まー疎遠だった理由は「あるある」感があったかも。【理奈】何が友達から恋人へだよ! お前らさっさと爆発しちゃえばいいよ! 自称「友達」な半嫁ヒロインに君は耐えられるか!? いや、マジでこの子と主人公は冒頭から仲良すぎだっつーの。あまりの甘さにプレイしてて鬱になる危険性極大。【ゆずゆ】前作『ラブラブル ~lover able~』に登場した美冬のマイナーチェンジのようなキャラ。冒頭で既に主人公と擬似恋人状態を体験しているというのがミソ。お互い素直になれば相性がよく、甘い時間が過ごせるという共通認識を抱えながら意地を張り続ける主人公とゆずゆにニヤニヤ。【岬】体験版をプレイする限り、この子は正直捨てキャラなんじゃないかと思えるくらいに不遇。CLANNADのことみみたいなキャラだが、シナリオが他の3人と比べて明らかに見劣りする。学園のアイドルで周りが理不尽に主人公との逢瀬をブロックするーみたいなシナリオは基本的に面白いと思えないんだよなー。この子の声優さんはエロスケで調べた限りエロゲ声優初仕事のようなので、応援したいです。
75点 ナマイキデレーション (まどそふと) (2013-07-26)
テキストが軽妙で会話が面白く、プレイしていてたびたび吹いてしまった。主人公がいいツッコミをするしサブキャラもいい味出してる(特に先生)。展開自体は普通の学園萌えゲー的な導入ですが、笑えて面白いので飽きずに読めそうで、好印象でした。ただ、ヒロイン達はそんなにナマイキって感じはしませんでしたけどね。それよりもむしろ、見てて面白い子たちだなあ、という印象でした。ちなみに体験版は冒頭部分だけで短かったですけど、キャラクターの魅力はしっかり描かれてるので、参考になる体験版ではあると思います。 ※追記 なんか久々に公式見たらシナリオライターの人数が増えていて嫌な予感がしてきた。攻略キャラ4人に対してライター5人は多いなあ……これでは体験版ぐらいの面白さが最後まで持続することが保証されない
60点 ガーディアン☆プレイス ~ドエスな妹と3人の嫁~ (SkyFish) (2013-04-26)
「こうして俺は無理矢理島に連れて行かれたのであった」「こうして俺は3日間のうちに3人の嫁候補全員を食べてしまったのであった」といった具合にスキップモードが激しく、エロシーンを除けば20分ほどで終わってしまう内容。明かされるのは大まかな設定と展開のみ。◆その設定と展開も、もうSkyFishは潰れる寸前でヤケクソになってるんじゃないだろーかと心配になるぶっ飛んだ内容。ガーディアンとはつまりポケモンで、モンスターボールに相当するのはパンツ。鳳家当主とその嫁という栄光を勝ち取るために、主人公と選んだ嫁候補はパンツを脱ぎ、タッグでのポケモンバトルトーナメントに勝ち抜くのだ! というのがストーリーの骨子。おそらく対戦相手は選ばなかった嫁候補、そして妹の蒼衣が3人目の対戦相手になるのだろう。◆『メイドさんと大きな剣』に似た作品とも思えるが、少なくとも体験版中では主人公が大物の片鱗を見せていないのが大きな不安要素。妖艶さと包容力を持ち合わせた愛祈は文句なしに可愛く、主人公のことが気に入ってるくせについツンツンしてしまう桜花もイイが、不思議ちゃんの音々と本当に毒舌しか吐いてこない蒼衣はイマイチ好きになれない。ストーリーにもキャラにも隠し球が用意されている気がするが、というより用意されていないと内容が貧相すぎて困るが、最近のSkyFishを見てるとそもそも隠し球を用意できる体力がもうない気もするので、そうなると全く評価できそうにない。◆ちなみにこのメーカー、かなり重要なヒロインとHできない作品を出した前科があり、実妹とHできない作品を出したことさえあるので蒼衣とのラブラブエッチに期待している方は要注意。
50点 目覚めると従姉妹を護る美少女剣士になっていた (ミルフィーユ) (2013-01-25)
女体化した状態でスタート。性転換した事を嫌がったり恥ずかしがる描写もなくオナニー三昧。Hシーンも含め、快楽堕ちの女が卑語連発するだけな「なんちゃってTS」の予感です。物語的に女の子生活を丁寧に描くとも思えませんし、コスも学校系のみでしょう。購入は見送り。絵や声優さんが好みなら、って所でしょうか。可逆ならまだ見込みもありますが、非可逆どころか最後まで戻らないっぽいんですよね。そこにも地雷臭が漂います。
幽霊と人間が一緒に学園生活を送るという設定から、幽霊との付き合い方というある種の異文化コミュニケーションをテーマとして描き出している。幽霊という存在に対する偏見・怖れ・戸惑いをしっかりと描き、各キャラの信念の違いを浮き彫りにしながらもフワッと柔らかい説明で包み込み、胸焼けせずに受け容れさせるテキストの妙はもはや職人芸。キャラクターはこれでもかというほどに王道テンプレ推しで非常に可愛い。【まつり】『はつゆきさくら』の桜によく似たキャラ。九十九の奏にもそんなキャラが出てきたので、スタッフはよっぽど『はつゆきさくら』が気に入ったんだろうかと邪推してしまった。いや、こういうキャラは一つの王道ではあるのだけれど(アニメ作品『sola』の茉莉もそんなキャラだった)。SkyFish恒例のニヤリ顔枠は今回彼女が担当。メッチャ可愛い!【泰奈】ぽややんロリきょにゅーはせいぎだとおもいます!【雛菊】ツンデレとリンデレの絶妙な配分。主人公がその天然パワーで彼女のツンを軽々踏み越えて上手に弄る。おかげで最初から彼女の柔らかいところが見えてとっても魅力的。【杏】SkyFishらしく実は内面ドロッドロで兄に尽くしているキャラを期待したのだが、公開されたエッチシーンを見る限り残念ながらそうではなさそう。まだ女に目覚めてないヒロインってのもたまには悪くないが、せめてシナリオ中でどんどん女になって欲しいところ。彼女だけ声の演技がやや不安定なので声優さんには頑張って欲しい。【雪花】ヒマリヴォイスからの期待は裏切られなかった! 内気な少女と見せかけて一皮ムけばエロエロキャラだったぜヤッホーイ! スタッフ分かってるぅ!
80点 しろのぴかぴかお星さま (Sweet light) (2013-01-25)
いいね。愛犬を喪ったという悲しみを底に置きつつ、その愛犬が可愛い女の子として生まれ変わるというファンタジーを現実に上手く溶け込ませて幸せな日常を描いている。このままひたすら幸せなお話にしてもいいし、忘れた頃に悲しみが押し寄せて来る切ないお話にしてもイイ感じ。主人公の両親が同居しているというエロゲとしては珍しい設定が日常の優しい感じを深めているのもGOOD。ただ、主人公含め登場人物の感じ方や考え方が高校生というより小学生みたいな感じ。絵柄もそんな感じなのでいっそ設定を小学生にしても良かったと思うが、エロゲでその設定にするのはやはり難しいのかな。主人公の音声が「由紀」ではなくて「その他」扱いになっているのは単なるミスなのか、それとも何かの伏線なのか。
75点 俺と5人の嫁さんがラブラブなのは、未来からきた赤ちゃんのおかげに違いない!? (onomatope*) (2012-12-21)
出だしでらき☆すたライクな会話をやってた時は体験版フォルダをゴミ箱に放り込みたい衝動に駆られたが、それ以降はテンポ良く話が進んだ。グタグダ説明せずに話を進めながら設定を理解させていく展開はとても良い(延々設定を説明し出すゲームは案外多い)。赤ちゃん現れた!→みんなで育てようよ! が実にシームレスで、ラノベ感溢れるというかお気楽に楽しむハーレムラブコメという感じ。設定やキャラに深い掘り下げがあるとは思えないが、そういうモノを求めている層は最初から顧客に勘定していないのだろう。惜しむらくはハーレム後の生活が殆ど見られなかったこと。この作品のキモであるはずなので、体験版で省略されると「実はそこをちゃんと作ってないのでは?」という嫌な予感が頭をよぎる。ヒロイン別のED曲が用意されていると予算の制約から尚更。加えてCGの崩れがちらほら。とくに蛍HシーンのCGは酷い。
90点 隣りのぷ~さん (たぬきそふと) (2012-12-21)
ロリコンの気持ち悪さって、実はその大部分が我々の拠って立つ社会制度や倫理への挑戦を感じるところにあると思う。例えば、アフリカ西部やメコン地域や中南米といった地域から年間何十万人もの少女が欧米の富豪に人身売買されているわけだけども、そういう最悪のロリコンであっても倫理的に批判するのは結構難しい面がある。彼らは言う「この子達は親に虐待され体中痣だらけ髪は虱だらけ、食べ物は満足に与えられず、過酷な労働を強いられ、夜は納屋で凍えながら過ごし、おそらく大半が成人するまで生きられなかったでしょう。我々はこの子達に十分な食事を与え、綺麗な服を着せ、ふかふかのベッドで休ませ、労働と言えば薬を飲ませてちょっと気持ち良くなって貰うだけです。どちらの方がこの子達にとって幸せでしょうか?」。もちろん、彼らの言い分を全面的に信用はできないし、それがいわばヤクザの論法であることは論をまたない。しかし、彼らの言っていることは一面において真実を突いていることもまた認めざるを得ないだろう。おそらく私が買われる少女の立場であって、前者と後者のどちらかを選べと言われたら後者を選ぶだろうと思う。現にこの豊かな日本社会ですら親元から逃げ出して売春しながら生活している少女というのは存在するわけだから。「そんなの知るか! ダメなことはダメなんだ!」そう言って人身売買している奴らに石を投げつけてやりたい気持ちはもちろんあるのだが、そんな真似をすれば「ダメなことはダメだというなら、明らかに18歳未満の少女が出てくるエロゲーをプレイするあなたも石で打たれるべきですよね(にっこり)」と言われた時に反論ができなくなってしまい、イエス以外みんなが石で打たれる状況となってしまう(聖書のイエスはこんなこと全く言ってないけど)。こんな感じで、おそらくエロスケ利用者の誰もが悪だと感じるであろう最悪のロリコンにすら、彼らを論理的に批判するのは難しい問題があるのだ。■このように、ロリコンというのはなんか社会制度への挑戦と不可分に結びついているように感じられる。これは決して他人事ではなくて、例えば次期総選挙で政権を取る可能性が非常に高い政党が次期文部科学大臣として挙げているの( ttp://www.jimin.jp/member/s_cabinet/ )は「自分は教え子を孕ませたけど二次元は許しまへんで~」って人物なわけだ(詳しくは『ヤンキー先生 wikipedia』でググってね!)。よくやり玉にあげられる某元都知事に負けず劣らず「自分に甘く他人に厳しく」の、実に社会制度・社会倫理に対して挑戦的なロリコンである。■ここまでを読んで下さってかなりの気持ち悪さを感じたと思うが、まさに本作はそういう気持ち悪さが満載である。主人公である中年で腹が出てて白ブリーフのぷー太郎は、記憶喪失を利用して三姉妹だけが暮らす家に入り込む。そして、夜はどこかで父性を求めていた彼女達の心の支えになってやり、昼はワイドショーなどを見ながらも三姉妹のためにせっせと家事をやってあげ、更に三姉妹が抱えていた金銭的問題を(ぱんつの売り方指南で)解決してあげる。これは現代の社会倫理のフィルターを通して見るとかなりまずい行動だろう。赤の他人の女の子の家に入ろうって行動自体が犯罪だし、いい歳したオッサンが専業主婦の真似事をやっているなんてかなり痛々しい。だが、彼は確かに三姉妹にとって必要な存在である。彼は衣食住を与えられて、お小遣い(100円)が貰えて、姉妹達にナデナデして貰えるけれど、それに値するだけの働きは確かにしているわけだ。主人公は三姉妹が求めているものを与えてやり、そして三姉妹はささやかな対価を与える。これこそまさに労働の喜びではないのか? じっさい、作品中で主人公はこのように述懐する> 会社勤めの時なんて、叱られに行ってたようなもんだった。毎日毎日ノルマノルマって言われるし、正直引きこもりたかったよ。今は大変なこともいっぱいあるけど、掃除とか洗濯とかするとみんなが褒めてくれてくれる。(原文ママ)だから明日もがんばろうって思える。 もちろん主人公の行動の動機はロリコンに他ならないのであるが、それがやがて現代社会が抱える問題への挑戦に至る辺り、実にロリコン的気持ち悪さが炸裂している。美咲のぱんつ販売も「お客さんに喜んで貰えると嬉しい、もっと頑張ろうという気持ちになる」「そのためにお客さんのニーズを知りたい」と、それ自体は至極まっとうな発想からやがて変態行為に至ってるわけで、この作品をプレイしているうちにだんだん「あれ? 相手が喜んでるならロリコンって実は悪いことでもないんじゃね?」などと勘違いしてしまうと豚箱行きなので皆さん気をつけましょうね☆
90点 ないしょのないしょ! (Iris) (2012-11-30)
正直絵を見てドン引きだったんですが、プレイしてみると粗製濫造ではない、幼い少女に対する深い愛を感じる作品でした。■まず、意外にも(?)主人公が理想的な保護者です。どんな時でも常に双子姉妹にアンテナを伸ばしており、二人のことを第一に考えている。ちょっとした感情の動きも見逃さずに尽くす様はまさに「おにいちゃん」の鑑です。そんな主人公と一緒に暮らす双子姉妹も、これまた本当によい子達。姉の葉月ちゃんは自分の立場をよく弁えており相手の言動の細かい機微まで理解できる非常に聡い子で、その精神年齢は中○生程度と言っても差し支えない程です。妹の恋ちゃんは天真爛漫で見た目通りの精神年齢ですが、素直で言うことはちゃんと聞くので子供の面倒くささとは無縁の子です。その3人が同居するのですから、これが本当に穏やかで優しいお話なんですね。何かを教えてあげる→二人が素直に従ってくれる 何かをしてあげる→二人が素直に喜んでくれる というコミュニケーションの積み重ねには本当に癒されますし、そんな時間の中でふとした弾みに生まれる肌の触れ合いも何らやましいところはなく、主人公も姉妹もただただ好奇心とお互いへの愛情と信頼から性的な方向へと踏み込んで行くわけです。さながら布団の上でのじゃれ合いがえっちへと変わっていくようにその繋がりはシームレスです。目の前でそそり立つ自分にないものに興味があるから、触られると切ないように気持ちがいいから、大好きな人にもっと触れていたいから、そして時には些細ないたずらの気持ちで……ただただ心と肌の重なり合いがもたらす「悦び」をまるで淡雪が降り積もるように描いたこの作品は、幼い頃の無垢な感情を呼び覚ましてくれるような気がします。いつから自分は色々とつまらないことを考えるようになってしまったのか。いつから自分は性に対して後ろ暗い感情を抱くようになってしまったのか。「好き」ってね、もっと単純でいいんだよ……そんなことをこの作品は問いかけているのではないでしょうか。■ところで、恋ちゃんの服はボディラインとか色々なものが見えちゃっているような気がしますよね……。