50点をベースに「テキストの読みやすさ」「ヒロインの可愛さ」等を考慮して加点します。基本的に50点を下回ることはありませんが、よっぽど酷い要素があれば大幅に減点します。
ゲーム ブランド クリエイター 音楽 音楽関連商品 ユーザー POV/タグ SQL 職種詳細 クリエイター(すべて) キャラクター 名前 フリガナ
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購入前の期待感を大幅に上回る良さだった。11eyesというタイトルが少しでも頭に残ってる人なら買い。主人公と美鈴がメインだが他キャラについても一部どうしてるか書かれている。二人の初子、美柚の可愛さは圧倒的で他作品への販促としても機能している。Liber7や神殺しのアリアもやってみたくなった。テキストの密度が濃い目で価格の割に読了後の満足感が高い。主人公と美鈴を幸せにする為に必要な事をしっかり書き起こしてプロットから丁寧に練ったんだろうなと思わせる構成、シナリオ。ライターの魂がこもっている。11eyesというタイトルをジャンル分類するなら異能・活劇・恋愛になると思うが、本作には異能も活劇も恋愛もない。夫婦生活、家族の幸せに焦点をしぼっている。CGは差分抜き15枚、エロは3枠正常位、後背位、対面座位。 → 長文感想(982)(ネタバレ注意)
このような作品が生み出されたことに、心の底から動揺した。そして戦慄した。 → 長文感想(1078)(ネタバレ注意)
流れた月日の中で零れ落ちた耽美性。膨れ上がった大衆性。鉛筆の先端も削らなければ丸くなる。 → 長文感想(1134)(ネタバレ注意)
結果的に「2つの羊頭狗肉」を掲げてしまった作品は、長いエロゲー史の中でも数少ない。 → 長文感想(3794)(ネタバレ注意)(4)
世にも珍しい経済学的なエロゲー。チャプター2までは面白いが、以降の話は冗長すぎる。 この作品の失敗は、一本道で物語を書き切ったことにある。 → 長文感想(548)(ネタバレ注意)(2)
ファンディスクはエロくていい。そのご意見に対し、清くはないが確かな賛意を表明したい。 → 長文感想(1561)(ネタバレ注意)
美汐瑛莉を中心に据えた物語。もし、この作品に裏タイトルがあるとすれば、「止まない雨はないから」だと思う。 → 長文感想(1828)(ネタバレ注意)
過去作の甘イチャな雰囲気と軽妙なキャラ同士の掛け合いを生かしつつ、2023年のテキストとビジュアルでブラッシュアップされた子作り上等な紗凪ルート。これこそが本作の正体である。 → 長文感想(1951)(ネタバレ注意)
ユーザー側の需要をよく把握して、これ以上なく丁寧に仕上げた作品。アマカノシリーズが目指した頂に登り詰めた、たゆまぬ努力と研鑽の結晶。 → 長文感想(2632)(ネタバレ注意)
このゲームに凸撃する者は、甘味のフルコースを味わうことと知れ。 → 長文感想(3260)(ネタバレ注意)
圧倒的にイオちゃんの可愛さが際立つ一作。クリエイターの持てるキャパシティの多くをイオちゃんに極振りした結果生まれた、お手本のようなキャラゲー。 → 長文感想(1955)(ネタバレ注意)
たとえば、30代未婚男性には刺さってくる作品。男の理想を見せてくれると同時に、非実在系ヒロインの尊さと喪失感を味あわせてくれる苦みを含んだ短編だと思う。 → 長文感想(808)(ネタバレ注意)
オーソドックスな初心者向けの作品。悪く言えば代わり映えのない、良く言えば安心して読み進められる恋愛模様の描写が強み。季節感を感じられる水着Hと夏服Hはもちろん全員完備。エロゲーとしてありふれてはいるけれど、なくては始まらない。そんなお約束のシーンや描写を堪能したい方にはうってつけの、夏の佳作である。 → 長文感想(1680)(ネタバレ注意)(1)
抜きゲーは、基本的に質×量で評価が決まる。それに則れば、この作品の評価はあまり高くない。 質は抜群に良いが量が圧倒的に足りないから、いくら(女の子に精子を)かけても満足できないのだ。 → 長文感想(1247)(ネタバレ注意)
頭を空っぽにして、ストレスフリーで楽しめる思考停止系ギャグAVG。そのお手本のような作品で、内容を鑑みてもこれ以上の出来は求めにくい。前回のエンディングで不満の残った水着のビジュアル、海辺でのストーリー、Hシーンがふんだんに盛り込まれており、前作の欠点を見事に相殺している。鷹乃ゆきさんのキャラデザは相変わらず最強で、眼福以外の何物でもない。水着さんごの低音メス喘ぎが鼓膜を揺さぶり股間を昂らせるなど、エロ方面もなかなかのモノだが、さんご・イリスの男性器呼称だけが唯一と言ってもいい新たな不満点。「あの性格とビジュアルで、『ち〇“こ”』呼称は解せぬ」と、息子自ら不満を訴えかけてきた。もう少し“萌え抜き”に寄せても問題なさそう。引き続き続編希望の良シリーズだ。
主人公が太陽のように眩しい。ここまで見た目も中身もカッコいい奴は、あらゆるジャンルを見回しても中々見ない。ヒロインもほわほわしてて、守ってあげたくなる可愛さでいいね。銀ロリ系なのも美味しい。話の方はkeyっぽいといえば大体合ってると思う。ただ主人公がいつものkey系とはかけ離れた太陽のような奴なので、その分全体的に前向きで青春寄り。リトバスが好きな人はこの作品と相性良いんじゃないかな? 原画家が好きなので絵はどれも非常に高い満足度。女の子は可愛く、男性は凄くイケメン。ヒルダの可愛いところをもっと見たかったな。ごちそう様でした。
後世のエロゲー批評家たちをして、“冬茜トム氏の出世への足掛かり”として見解が統一されるであろう“選外”佳作。和の題材を絡み合わせ、希少な和風デスゲームとして仕立て上げたセンスと手際の良さは、今となっては認めざるを得ない。後発の二作品よりも荒削りで、細部はそこそこに勢いに任せて書き上げている印象がある分、才気煥発な作家として、その青年期を匂わせる新進気鋭な一作に仕上がっている。 → 長文感想(3482)(ネタバレ注意)
勿体ない作品だった。絵は良いし、BGMも中々、話も終わってみればセカイ系SFとして懐かしく面白い筋書きだったと思う。エロが短すぎるのは明確に良くない。絵がいいのに勿体ない。筋書きはいいのに表現力がなさすぎて後半がシュールなギャグになってるのが勿体ない。なんでこのライターを起用したのか。
元エロゲーショップ店員が書く作品の感想。それと、お店での思い出話とか。 → 長文感想(23181)(ネタバレ注意)
短編エロゲーは、いかに効率的に思考停止できるかが重要なのだ。 → 長文感想(1262)(ネタバレ注意)
素材と味付けが違う全年齢向けフェアリーテイルレクイエム。この作品を気に入った人は、フェアリーテイルレクイエムをぜひやってみてほしい。強い意思を持って立ち向かう女の子いいよね。あとイケメンがイケメンでいい。
あえて断言する。この作品はメインヒロインの選択を誤った。 → 長文感想(3027)(ネタバレ注意)
抜きゲーのシナリオなんて飾りです。エロい人にはそれがわかるのです。 → 長文感想(2160)(ネタバレ注意)
安全・安心・安定でお馴染みのクロシェット印の萌えゲーであるはずが、ブランド色の雑種化を実感することになろうとは思ってもみなかった。闇鍋風味の萌えゲーと言うには大変な語弊があるけれども、少なくとも、ブランドの長所であるはずのポーズ差分を疎かにしてしまっては、並み居るクロシェッ党員からの万全の支持は得られない。自由度の高い異能を十分に生かしきれなかった未練の残る作品。この作品では、ブランドの実力の半分も出せていないように感じる。 → 長文感想(3654)(ネタバレ注意)(2)
海希ルートは良かった。絶望感が中々いい味してる。なんだかんだでハッピーエンドになったけど、恋愛物語じゃなかったら救われてないよなアレ。BGMがさり気なく良い仕事してたと思う。フェスの裏でさくらんぼキッスやleaf ticketが流れてるのは、エロゲーマー向けとして凄くいい演出だ。他のBGMも環境音楽として目立たず、けど青春の空気を上手く描写していて良かった。結の存在も、物語に青春という柱を常に立て続けてくれて良かった。千尋と海希と主人公の物語だけど、結がいたおかげで青春物語になったなと。海希ルート以外の話は終わり方が中途半端で個人的に好きじゃなかった。
実に頭のいい人が考えた最っ高に頭の悪いタイトルと、怒涛のように扱かせてくれるエロいテキストとシナリオ。単なる抜きゲーに留まらない“MINUKI”の極致。ありそうでなかった「キャラ抜き」の快作である。ヒロインが段階的な「誘い」と「恥じらい」と「脱衣」を兼備することで、それに応じてユーザーの射精上限も上がってイく点は秀逸の一言。「ライブチャット」や「相互オナニー」という言葉にピンときた人は、手に取る価値があるだろう。惜しむらくは、パンツを脱いで全裸オナニーする一連の描写がない点と、個別ルートに入ってからの相互オナニーチャットが発生しない点か。そこは作品のテーマ的にも欲しかったが、各ヒロイン+複数の浮気3P+ハーレムルートという大ボリュームにも関わらず、その全ての続編を所望したくなる希少な抜きゲーである。見抜きの際は是非フルスクリーンで、ヒロインの肢体を食い入るように見つめるくらいの勢いで頼む。
(GiveUp) なんで買ってたのかすらよく分からず、少しやってみてもさっぱりゲームの内容が分からないまま二角取りにも熱中できずギブ。自分には全く合わなかったみたいで残念。
「鳴かぬなら/泣かせてみよう/エロゲーマー」を地で行く作品で、近年稀に見る欠陥作である。このゲームほど「CGが美しい地雷」というPOVが似合う作品も数少ない。本編が冗長なのは本ブランドの悪しき傾向だが、ファンディスクでぶひぶひ鳴かせてもらえれば問題ない……私はそう考えていた。極端な話、大胆なデザインの水着を発売前に印象付けていたのだから、抜きゲーに寄っても殆ど文句は出なかっただろう。だが、肝心の水着Hは全キャラ未実装で、愚かにも前作のHCGを流用した上、悪びれることなく追加無料アペンドを告知するという傍若無人のトリプルコンボ。蓋を開けてみれば、商品として何ら成立していないという体たらくである。この内容では、ユーザーはおろかイラストも泣いている。体験版が最大瞬間風速で、ファンディスクにもかかわらずファンを地獄に突き落とす所業は、全くもって期待外れという他ない。
凌辱は、理解できないからこそ、背徳感が増幅する。粗削りな部分も多いが、はむはむソフトの可能性を感じさせたミドルな秀作。 → 長文感想(2947)(ネタバレ注意)
可愛い系の絵柄では珍しく、何気にHシーン回想数の多い優秀な萌え抜きゲー。シナリオの薄っぺらさは冒頭で把握できるため、合わない人はストーリーをある程度流し読みしてほしい。実用性は高い。 → 長文感想(1451)(ネタバレ注意)
「理性的な純愛」と「野性的な凌辱」。相反する要素を詰め込んだエスクードの出世作。 → 長文感想(3385)(ネタバレ注意)
刺さる人には刺さるSМフルプラ作品の雄。ファンディスクなのだが、そんなことすら忘れてしまうぶっ飛び具合がここにある。今後のブラッシュアップは必要だが、作品の良さをに残しつつ、性癖特化路線をこのまま究めていってほしい。 → 長文感想(1837)(ネタバレ注意)
装備強化やクエスト消化など、やることが細分化されている分だけ作業量は多いが、特化した分野に欠けている器用貧乏なRPGという印象。次第に硬質化していく戦闘と最適化されていない封緘、および鑑定の操作性が最大のネック。どんなゲームでも、快適なプレイングなくして真の楽しみ方は味わえない。 → 長文感想(3970)(ネタバレ注意)
いつものロリータシリーズとは一風変わった、愛と欲に寄った物語。主人公に精神的な問題がないため精神的に救済される展開がなく、そういう意味でこのシリーズを好んで買ってた身としては期待はずれだった。ヒロインは妹がいつものロリヒロインみたいな不思議ちゃん。いつも通り安定して可愛い。姉の方は良質なツンデレ。度々めっちゃ可愛い顔を覗かせて激萌えする。どちらも凄く愛着のわくいいキャラでした。イラストはとても実用的に描かれておりボイスも優秀なので、嗜好に合えば抜きゲーとして良作。ただし今回は受けエロ物というよりは、微S物。シリーズのファンなら買う時は評判をよく見てからにした方がいい。
そのニッチな性癖から決して主役を張れる存在ではないが、 エロゲー界の「遊べるゲーム」として、何物にも代えがたい存在感を放つ続き物の一作。 組み合わせの妙味をこの上なく生かした、シリーズ屈指の名作ではなかろうか。 → 長文感想(2471)(ネタバレ注意)
事実は小説よりも奇なり。時を経て熟した歴史的事象と完全な創作による夢のコラボレーション……だったが、今回に限って言えば、いい塩梅で融合しきれなかったようだ。正史と創作が融合した「誠の道」の先に、それぞれのヒロインに焦点を当てただけの道を枝分かれさせたため、そこまでに至る秀麗なストーリーが台無しになってしまった。歴史好き垂涎の貴重な作品であることは間違いないが、前々作以上の尻切れトンボぶりは、やはり画竜点睛を欠いた感が強い。 → 長文感想(2996)(ネタバレ注意)
個人的にはギャグが刺さらなかったし、設定もオチがやりたかっただけに感じた。
話が短く特別印象に残らず、すでに内容を忘れてしまったレベル。 アレンジ曲は全体的に悪くないと思うが、個人的には原曲がやっぱり好み。
所謂泣きゲーの元祖と言われているが、個別ルート自体は短めなために展開が早く、泣けるほど感情移入出来るのかは疑問。 むしろ本作の真価はシナリオの構成にある。主人公に対してそれぞれのヒロインごとに異なる立ち位置や役割を、 余計なものを削ぎ落としたシナリオの中にヒントを散りばめ、巧みに描いている。 というのは考察サイトを拝見して思ったことである。ぶっちゃけ読解力のない私が1周したくらいでは全然理解しきれない作品であり、 深入りしないと本当の魅力には気づけないタイプの作品だろう。またいつか改めてじっくりと向き合ってみたい。
この手のキャラクターの悩みに全く共感が出来ないタイプの人間なので相性が悪かったかも。 アッハイソウデスカ-ヨカッタネーという感想しか持てない。他の人のコメントでもあったけど主に大学生向けかな。
テキスト、キャラ、エロ、BGMがとても良かった。すなおちゃん(青い子)のトロ顔トロ声可愛すぎ。ロリロリなのに誘い方は蠱惑的でエロすぎ…。とまりちゃん(ピンクっ娘)は「そのきもちわかる」を始めとして、心を優しく包んでくる精神攻撃の使い手。読者は堕ちる。テキストに近作の商業エロゲにはない、精神に訴えかけてくる何かがある。このライターには注目しておきたい。過去作も触ってみます。 → 長文感想(286)
ほとんど期待通りの内容で、抜きゲーとしては十二分に満足できる出来。前作の長所である絵の美麗さと構図の豊かさはそのままに、キャラクターを入れ替えることで、汎用性の高い抜きゲーを構築していると思う。続編にも期待したいところだが、一点、コスプレという二次創作的要素を持ってきたのは減点。対象となったであろうキャラクターは今でも人気の高い存在であるとは言え、いささか時代的にも作品コンセプト的にも合っていない気がする。それに、ヒロインである榊マドカ嬢の造形を考えるなら、敢えて原作で茶髪のキャラクターのコスプレなどを持ってこずとも、オリジナリティを生かした方向で攻めてよかったのではないかと思える。そうは言うものの、紛れもなく実用性はピカイチなので、今後も、このシリーズにはお世話になりたいところだ。絵や声の質、テキストのエロさ、濡れ場の尺の長さ、回想数24を総合的に鑑みれば、良質な抜きゲーと言える。
とにかく絵が綺麗でストレートな抜きゲー。二次元における企画ものAVを鑑賞しているような感覚。DMMでのダウンロード販売のみという限られた販路は、ユーザーとしてはあまり歓迎できないが、内容そのものはとても質が高い。豊富な淫語、迫力タップリの美巨乳、張りつやのあるお尻、ユーザーを飽きさせない構図や体位など、抜きゲーとしての要諦を満たしていながらも、回想数も25とたいへん充実している。ストーリー分岐もあってこの低価格というのは、なかなか侮れない。キャラクターの好き嫌いを除いては、さして文句の付けようがない出来だと思う。パッケージや紙の説明書がない分だけ安価になったミドルプライス抜きゲーと考えれば、この上なく実用的な作品と言える。夏、水着、調教、輪姦……これらのキーワードにピンときた抜きゲー好きは手を出してもいいのではないか、と思える作品であった。続編の金髪娘には期待大。
進化ではない。退化でもない。変異である。 → 長文感想(1321)(ネタバレ注意)
ライトで肯定的なスワッピングもの。背中を駆け上がる背徳のカタルシスを味わえるが、如何せん物足りない。それもそのはず、スワッピングとしての一つの到達点である“パートナーを交換しての中出し”で、物語が閉幕してしまうからだ。それゆえ背徳的なシチュエーションの余韻が長く続かず、幕引きも尻切れトンボのように映ってしまう。中出しは、形式的には目指すべき頂点であるが、その後の展開が気にならないと言えば嘘になる。視点変更という背徳感を増長させる仕掛けを取り入れているだけに、もっと中出しに対する葛藤や嫉妬、中出し後の乱痴気騒ぎを描いてほしかった。スワッピングに関しては、空白をプレイヤーに想像させるよりも、下衆な事実を容赦なく突きつけたほうがインパクトは強くなる。露骨なシーンカットも減点対象で、ミドルプライス相応の内容なのはつくづく惜しい。ただし、描写が濃くないぶん、スワッピングの入門には最適な一本であろう。
良作。シナリオゲーには珍しい「楽しんだもの勝ち」の作品である。軽妙なテキストに引き込まれ重厚な物語を目で追ううちに、悔しいかな、不思議と作品の虜になった。独特の口癖や下ネタによる台詞の応酬は実にエロゲーらしいが、本作ほど主人公の利発さと意図的な愚鈍さを露骨に、かつ巧みに使い分けた作品は数少ない。そうやってお堅くならない程度のレベルまで素材を練り込み、一見ふざけているようで、その実とても緻密に計算された作品へと仕上げている。また、主に下ネタのせいで会話にキレが生まれているが、ただ一点、クライマックスに代表される頑固な説明書調のテキスト群によって、エンタメ感を少し損ねてしまった……。それ自体は残念だが、おかげで衒学者の域までは達していない。ライターならではのバランス感覚がうかがえる。理解度が没入度に比例せずとも、そこは好奇心でカバーできる。いやはや、うまく擽られた。タイトルの読み方も◎。
主人公とヒロインが互いに救いを求め合い、罪と罰を与え合う。そんな話か。退廃的かつ宗教色の強いエロゲで、主人公は良い所無しの超ダメ主。共感できる人できない人がはっきり分かれそう。柘榴√はよく分からなかったけど、百合乃・ローザ√はとても響きました。BGMが全体的に高品質なのも好印象。「天使も許さぬ愛ゆえに」はピアノソロの音楽としてエロゲBGM史に書き残すべき良曲。さっぽろももこ氏が書いた水仙花の名BGM「水仙の君」や、エロゲピアノソロBGMの名曲「こころ流れゆく場所」(めぐり、ひとひら / キャラメルBOX)と十分張り合える。
原作はファンディスクがなくてもやっていける。だが、ファンディスクには原作が必要だ。原作なくしてファンディスクなし。その意味を問うならば、この作品は原作の強みを最大限に生かすべきだった。 → 長文感想(2486)(ネタバレ注意)
自分たちのできる事とできない事を、誰よりも把握する。多少の短所を気にして委縮するのではなく、誉められた長所を伸ばそうとする。この作品からは、ブランドの割り切った姿勢が垣間見える。ちょっとだけ背伸びできる条件は整った。 → 長文感想(3908)(ネタバレ注意)
ダックスフントのような胴長な構造。一周目の共通ルートがおそろしく長く感じられ、惜しくも作品が間延びして見える。大量のTIPSや選択肢はゲームの流動感を阻害しており、作品の構成が一時代前のそれに近い。■テキストは全体的に安定しているものの、Hシーンは画一的で盛り上がりに欠ける。主人公がヒロインに卑猥な単語を言わせようとしているのは印象に残るが、いずれもワンパターン化して、回を追うごとに既視感が強くなってしまった。人格の統一はともかく、もう少し表現に幅が欲しいところだ。■この作品はイラストの美麗さ、声のかわいさ、キャラ造形、そしておっぱいという四本柱でもっている部分が大きい。そのため、『ALIA's CARNIVAL!』と同様に、ファンディスクが出てこそ輝くタイプであると言える。本編が前座として機能することになるが、キャラクターの魅力を引き出せるのならば、そういう作品があってもいいだろう。