liaさんの長文コメントへレスがついたもの
lia
採点方法は「買って良かった」と思えたかどうかを相対評価で数値化。一言感想の最後は「◎…オールクリア、○…半数以上クリア、△…1度はEDを見ている、×…ED前でリタイア」となっています。基本的には発売日買いをせずに、名作・良作と評価されている作品を中心にプレイ。その割に点数が辛めなのは「良い」と思える作品をより差別化したいからです。点数は度々見直していますが、思い出補正を完全に否定するのは難しいですね...(2010/03/03)
レス
賛同者は皆無でしょうけど、智夏ルートが一番良かったと思います ◎ → 長文感想(947)(ネタバレ注意)(4)
シナリオ自体の質、読んでいて面白いかどうかについては
誰がどう見ても「智夏<その他3人」だと思います
此処を逆転させてしまっては流石にタコ殴りでしょう(笑)
その辺を理解した上で一番良い印象を残してくれたのは
完成度としては一番劣っている智夏シナリオだったなあという事ですね
賛同者は皆無でしょうけど、智夏ルートが一番良かったと思います ◎ → 長文感想(947)(ネタバレ注意)(4)
特に、和ルートは途中最悪の展開を辿っていますし。教師として、噂になったこと
だけでなく、その直後のフォローも最低だと思いました。
樹の決意も全部なんとなく唐突な感じがしましたし、白波瀬に積極的になれなかった
ことを後悔している割には背徳感からか3人のヒロインにも一歩引いた感じを与えて
いますし。(周囲の人にはともかく、恋人にそんな印象を与えるなと言いたい)
3人のヒロインがエゴ剥き出しにするのは、こんなものだと思いましたが。
しかし、長文感想にも書きましたが、私は今でもシナリオの掘り下げ方という面から、
和、ゆづき>>悠、智夏と評価しています。智夏ルートは、ラストに持ってくるに
しては大した場面も無くあっさりとしていて、悠ルートはともかく和、ゆづきルートを
受けきれていないと感じました。
おそらく、構想やプロットの段階では、智夏>>悠、和、ゆづきという位置付けで、
内容もそれに伴ったものになっていたのかもしれません。しかし、シナリオに起こした
段階で掘り下げ方やボリュームがアンバランスになってしまったために、私の
受け取り方は和、ゆづき>>悠、智夏となってしまったのではないかと推測しています。
智夏はある意味完成されてしまっていて、3人のヒロインと対比させたときに心の葛藤
や成長があまり描かれていなかったことも影響しているかもしれません。
智夏>>悠、和、ゆづきとしたかっただろうというのは、話の流れからしても容易に
推測できます。しかし、そうしたかったのであれば、「智夏シナリオはトゥルーであり、
アナザーでありアンチテーゼであり、3人のシナリオとは一線を画した別物」に
したかったのであれば、最初に智夏のルートを作ってよく練っておけばこんなことには
ならなかったと思います。一斉に4人分のルートに取り掛かったために、内容に差が
出来てしまったのではないでしょうか。スケジュールを考えれば仕方ないと思いますが、
内容は纏まりに欠けてしまったのではないかと。
この手の複数ルート物はバランス感覚が重要であり、また智夏ルートは他の3人のルート
と異質かつそれを受けて昇華させたものでなければならない、という意識があれば、
きっと名作になったと思うのです。
最も優先されるべき智夏ルートがそう扱われなかったことが、この作品の不幸だった
のではないでしょうか。
推測でしかないのですが。
賛同者は皆無でしょうけど、智夏ルートが一番良かったと思います ◎ → 長文感想(947)(ネタバレ注意)(4)
>個人的には3人娘のシナリオに関しては、教師と生徒の恋愛という点では、
>いわゆるエロゲ的ファンタジーとして受け入れられましたが、
>終盤の樹のある意味身勝手な決意や、ヒロインたちのエゴ剥き出しの
>感情には、シナリオ上の展開として納得は出来ても共感は出来ませんでした。
ん~、もしかすると細かい部分では違っているのかもしれませんが
私の言いたい事も上手くまとめるとこんな感じでしょうね
ご都合主義やお約束は全開なんですけど
ファンタジー要素が一切無い作品なだけに
どうも現実世界に即して考えてしまいます
賛同者は皆無でしょうけど、智夏ルートが一番良かったと思います ◎ → 長文感想(947)(ネタバレ注意)(4)
確かに、話の掘り下げや、伏線、展開の工夫等では
ゆづきや和シナリオの方が完成度が高かったかもしれませんが、
自分が最も楽しめたのは智夏シナリオです。
個人的には3人娘のシナリオに関しては、教師と生徒の恋愛という点では、
いわゆるエロゲ的ファンタジーとして受け入れられましたが、
終盤の樹のある意味身勝手な決意や、ヒロインたちのエゴ剥き出しの
感情には、シナリオ上の展開として納得は出来ても共感は出来ませんでした。
一方、智夏シナリオでの、既に過去を乗り越えて成長し、
真っ直ぐ自分の道を進んでいる智夏を理想の教師像として
主人公が、智夏や生徒たちとの交流の中で、自らに出来る事、
教師としてやりたい事を自覚し、成長していく姿は極めて共感できるものでした。
そして、何よりEDムービーが二人だけの後日談ではなく、
登場人物たちがそれぞれ、自分たちの道を進んでいった未来が
描いていたことにより、作品を終えた余韻がとても大きかったですから。
また、制作者側でも言ってるように
智夏シナリオはトゥルーであり、アナザーでありアンチテーゼであり、
3人のシナリオとは一線を画した別物となっている以上、
これが一番と思う人はそう珍しいというわけでもないのではとも思います。