yu_iさんの長文コメントへレスがついたもの

yu_i

主に追ってるのは「物語設定が奇抜なもの(ジャンルを言いたいがネタバレするので自粛)」「シナリオ性の高いもの」「泣けるもの」あたりです。70~買って良かったと思える作品 80前後~その人の趣味にもよるけど良作? 90前後~99自分なら自信を持って勧める名作ラインで。100点だけは個人的お気に入りを置く棚にしてみました。ESさんとそのユーザーさん達の情報のおかげで良いソフトに出会え、楽しくエロゲー生活しています。自分もそのデータの一部になれれば……。最近、プレイ記憶が呆けがちなので長文をつけるようになりました。

レス

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レスレスユーザーレスの更新日
80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レスfusenekoさん、すみません。
忙しかったこともあり、素で気付いていませんでした。
これって、主に私に対して書いた意見ですよね?

>そういう事実を受け入れた上で、別に勘違いでも構わないよね、と言ってるんじゃないかなと。
あ~、なるほど。

私の場合、どうしても、そう見ることが出来ませんでした。
「それ散る」は思想的な物語で、細かな心理描写により恋愛を表現することをせず、各々のキャラクタが持つ感性を直接主張させていたイメージが私にはあります。

主人公とヒロインの恋愛を心理描写でもって丁寧に行い、恋愛が良いものであると感覚的に表現出来ているのであれば、「勘違いでも構わないよね」を結論として納得がいくのですが、恋愛を思想でしか語れていないので、エンディングで明確に主張されなければ、物語の結論とするには説得力が無いと思いました。

結局のところ、「恋」に関して言えば、物語内でほとんど進行していないというのが私の見方です。つまり、「恋は存在しない」が維持されたまま、展開の可能性を残して終えたと思っています。

ただ、上で書いたのは私の感覚なので、それを抜いて考えると、fusenekoさんの意見は説得力がありますね。
yoto2005年12月11日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス 折角ご意見をいただいたのでレスを。
 fusenekoさんの立ち位置は、断絶か真実の愛か、と言われれば断絶重視の僕寄りだけれど、そこからどうやって生きていくかという姿勢の面では、yotoさん寄りの前向きな解釈なのかなあって感じがしました。

 yotoさんの意見やfusenekoさんの意見を見ても、「桜は散るんだけど~」という比喩から何を読み取るのか、どう生きるのかは本当に様々だと思いました。安易に一つのテーゼを提示するというより、あえて色々な立ち位置を見せることで、様々に解釈できる懐の広さを見せる、そのような作品だった気がします。
 ギャグセンスが絶賛されているこの作品ですが、テーマやシナリオの面でもかなりクオリティが高い作品だと思います。

 >どうでもいい話ですけど
 お気に入り台詞がかぶって嬉しいです(笑)。雪村の台詞とかも普通に聞き流していると、単に雪の知識の披露くらいにしか聞こえないんですが、ちょっと深読みしてみると結構ゾクっとくるものがありますよね。

 自分が邪推しすぎているからっていうのもあるだろうけど、この作品色々と一筋縄ではいかないもの(悪い意味ではなく、深さくらいの意味)を持っていると思うんですよね。これからプレイする人にはそういうところも味わってもらいたいです。って思いっきりネタバレ長文で誰も見ないでしょうけど(笑)。
yu_i2005年12月10日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レスなんか既に終わってしまった議論かもしれませんが、
物語としては、「恋なんてものは存在しない」ってことで結論出ちゃってるんだと思います。
(恋っていうか、「人間的価値」そのものの否定ですね)

そんなものは、確かに「勘違い」に過ぎないよね、と。

それは否定しようにも否定できない事実だからこそ、
物語は、一度は悲劇として幕を閉じざるをえなかったのだと思うのです。

ただ、そういう事実を受け入れた上で、別に勘違いでも構わないよね、と言ってるんじゃないかなと。
yu_iさんも言及されてますが、雪村シナリオなんて首尾一貫して勘違いを賛美してるシナリオですし。


どうでもいい話ですけど、
雪村が「ほら、どんなに綺麗な雪の結晶だって、核になってるのはごみとか塵なんですから」
って言うシーンが僕は大好きで、ようやくこの台詞を取り上げてるレビュアーに出会えたよ、って感じです(笑)。
fuseneko2005年12月08日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス レス、どうもです。
 自分はシナリオレベルでの解決を未完成などの理由から諦めて、物語の構造・大枠によって納得する案を立てていました。

>より概念的な主張をしたかったために、現実世界の対となる存在として「桜の少年・少女(外部)」を使ったのではないかと思いました。

 なので、シナリオレベルでの解決も含んで考えてみるとyotoさんの意見の方がやはり説得力あるかなあって感じです。僕の意見はあくまでも、『それ散る』がこのままの未完成で突然の展開でもそれなりに理解できるような代替案を模索したわけですから。

>それは、「外部」を主人公が否定したか否かということです。

 上で触れたように、そういったシナリオレベルの考察は或る程度捨ててしまっていたので、「外部」に対する主人公の態度にもあまり注意を払っていませんでした。物語内の構造を念頭に置きつつ、丁寧に追っていくならばyotoさんの案が正しいような気がします。yotoさんがおっしゃるように、『それ散る』はあえてシナリオに「外部」に関する話を組み込んできたわけですからね。

 ……ただ、yotoさんの案で行くと、「転結もちゃんと書いてほしかった」「結論が欲しい」「続編欲しい」「桜華の(桜の丘の)話はやっぱり完結してほしかった」ということになってしまうんですよね。そこら辺が悩ましいところではあります(笑)。でもそれは本当にプレイヤーとして素直な反応だと思います。僕も本当ならここからどう話が転がったのか知りたくてたまらない一人ですので(笑)。

 未完の作品だからこそできる、面白い意見交換だったのではないかなぁと思います。或る程度問題点も明確にできましたし、話の落としどころも見つかったようなので、ここら辺でとりあえず締めておきます。もしなにかあればどうぞ。
 こちらこそ長文にお付き合いいただきどうもありがとうございました。
yu_i2005年12月07日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス丁寧な返信、ありがとうございます。

つまり、私とyu_iさんの見解の違いは、断絶が主張(yu_iさん)であるか通過点(yoto)であるかということですね。それなら、「散り行く桜の趣深さを謳った」という見方にも納得がいきます。というか、詳しく見てみると若干結論が異なるだけでほとんど同じ見方でした。

まあ、せっかくなので、私の見解ももう少し詳しく書いておきます。
私の感想を読んで頂けたのなら判ると思いますが、私も「外部」にはかなり拘っています。yu_iさんの仰られるように「ONE」と「それ散る」の違いは、シナリオにおける「外部」の比重ですが、私は、この違いは目的の違いから出たものだと思いました。

「ONE」では現実世界内に存在する「絆」というテーマを伝えることが目的であり、だからこそ、主人公が忘れ去られる過程で現実世界を描き、超現実の「えいえんの世界(外部)」に比重が置かれていないのだと思います。要は、「ONE」での「外部」の扱いは、わざと問題を大きくして、解決段階で無視することで、「絆」が如何に大事であるかを表現したかったのだと思いました。(乱暴に言えば、「絆が戻れば『えいえんの世界』なんて、どうでも良いでしょ。」ってことです。)

しかし、「それ散る」の断絶では、現実世界の描写が必要最低限で「外部」に頼りきっているため、「外部」はシナリオにおいて重要性が高いのだと判断しました。何故、超現実の「外部」が必要であったかと言うと、「ONE」のように感覚的な主張するのではなく、より概念的な主張をしたかったために、現実世界の対となる存在として「桜の少年・少女(外部)」を使ったのではないかと思いました。

尤も、「ONE」でも「えいえんの世界」を現実世界の対として扱っています。しかし、決定的に異なる部分があります。それは、「外部」を主人公が否定したか否かということです。

「ONE」では、「えいえんの世界」にいる時の主人公が「ぼくは、この世界を否定するつもりはない。ただ、絆がこんなものなのかを確かめたかっただけだ。」(←正確に覚えていないので、こんな感じのことを言っていた位に受け取って下さい。)と主張していました。(ここからも、作品の論点が「外部」にはなく、「絆」だと判ります。)

それに対し、「それ散る」では、「桜の少年・少女(外部)」は恋の存在を否定しており、主人公はそれを真っ向から否定しています。要は、「それ散る」では主張のために、対の存在を用意したのではないかと思いました。ここまで書けば既にお判りかと思いますが、このことから「恋の実存」がテーマではないかと思いました。(まあ、実際は恋よりも感情全般を言っている節があったので、「感情の実存」と拡張してプレイしていました。)

>「そこから先の解釈は案外僕らに委ねられているのでは」といった意見になっています
実は、「恋の実存」をテーマとしても、このように判断せざるを得ません。というのは、存在の有無について結論が出ていないからです。
>そして桜華の「1回だけ」という応援を受け、ヒロインとの関係を回復します。
回復の理由がこれだけでは、さすがに「恋は存在する」という結論が出ているとは言えません。なので、この作品のみで判断するなら、結論を与えない考察タイプという風に見ました。(付け足すと、「続編でこの結論まで辿り着くつもりなのかな?」とも思いました。)

>断絶・エンディングという転・結の部分はもはや物語内のラインにはのっておらず
という訳で、実はこの部分の見解も結構近いように思います。要は、転・結の前に考察の素材となる「恋愛」を描き、転・結は「どうでしょうか?」と言っているだけのような気がします。ただ、若干異なるのは、私の見解だと転で終えた場合、「恋は存在しない」という結論になってしまうため、結の必要があることです。

>シナリオライターさんが行なったのは上で触れたような両面性の提示であって
これは、寸分の違いも無く同意できます。

このように結構、意見が同じでしたw

長くなってしまいましたが、返答頂き有難うございました。
yoto2005年12月07日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス>つまり、散り行く桜の趣深さを表現したという見方では、ヒロインとの記憶・関係が回復するという展開よりも、回復せず、「それでも心や記憶に何かが残った」みたいなエンディングにした方が私は自然なような気がしますが、このような展開であることについてどのような見解をされているのでしょうか?

 二つ目のご質問です。
 
 ヒロインを一度失って主人公が一人で過ごしている時、yotoさんがおっしゃるずばりの「それでも心や記憶に何かが残った」みたいな描写がありますよね。yotoさん案通り、これで話を締めても良かったと思っています。それでは、なぜ『それ散る』はこの終わり方で終わらなかったのでしょうか。
 
 先に述べたように2の段階は、恋の幻想性をまず表しますが、それだけではなく次のステップを予感させるような断絶の意味も含んでいるというのが僕の意見です。この断絶の経験をネガティブに捉え突き詰めていったのが、「じゃあ、どうせ恋は終わるんだから、幻じゃん、しない方がいいじゃん」というつばさや桜の丘の少年少女の思想だと言えます。

 このようなやや悲観的な思想に対して、シナリオライターさんはやはり一応のエールを送りたかったから回復するエンディングを「付け足した」のだというのが僕の見解です。不幸ではなく幸福で終わった方が後味が良いから、という制作上の理由もあるかもしれません。これらの考えは冒頭で引いた言葉から出てきています。

「私、いちおう完結させてたはずなんだけど……?」
「だって、あんな暗い終わり方じゃ、全国のチビッ子が悲観的な大人になっちゃいますよ」
***
「思いません? ご都合主義のエピローグがあったっていいじゃないですか」
「うん、そうだね」(こだまシナリオ こだま・舞人)

 口をすっぱくして僕は断絶断絶言ってますが(笑)、その断絶をテーマ化した時点で作者さんが言いたかったことは既に言えたのではないかと思っています。だから上で述べたように、「そこから先の解釈は案外僕らに委ねられているのでは」といった意見になっています。そこから先のエンディングはあくまでもプレイヤーたちを勇気付けるような「ご都合主義のエピローグ」が存在するだけ、というわけです。

 エンディングも転(断絶)の展開と同じく、とってつけたような印象を受けなかったでしょうか? 僕はそう感じたのですが、それはずばりとってつけたからだと思います(循環してますが)。言い換えると、断絶・エンディングという転・結の部分はもはや物語内のラインにはのっておらず、どちらかといえば《外部》の要素によって物語とは関係ない次元で動いているように思われます。《外部》による断絶が唐突なら、《外部》による復旧もまた唐突にならざるをえないでしょう。

 ……さて以上のように考えてみましたが、いかがでしょうか? これだけ長く書くと絶対また穴が見つかると思います。不明瞭な所があればぜひぜひご質問下さい。

 >以下、どうでも良いことです。
もしこれが舞人が記憶喪失になるという断絶経験だったなら、「桜の少年少女の正体一体何なんだよ!」みたいな不満があまり爆発しなかったかもしれない、とプレイしてる時思いました。ヒロインの愛の力でめでたし、めでたし、みたいになって。
yu_i2005年12月06日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス 古いゲームの登録で、しかも長い自分の文章を読んでもらえて、嬉しかったです。yotoさんの『それ散る』のコメントも読ませていただきました。上手く対話が噛み合うかわかりませんが、自分なりに対応したいと思います。

 そのまますぐにyotoさんのご質問に答えることもできると思うのですが、それだと再びすれ違ってしまいそうな気がしたので、とりあえず僕がどこらへんに比重を置いて前回話していたのかを感想欄に付け足しておきます。

 補足の部分で或る程度僕の立場はわかっていただけると思います。それでは遅くなってすいません、yotoさんの質問を。
  
>花見をイメージして頂ければ解りやすいと思いますが、桜が綺麗だと感じるのは花が咲いている時だけで、咲いていない時は桜であることすら気付きません。

えっと、ここらへんのことなのですが、幾つかの段階に分かれると思うのです。

1.桜をただ美しいと思っている状態(特に桜に対してまだ注意は払っていない)

2.桜が綺麗だと感じるのは花が咲いている時だけ。桜の花は幻想(yotoさんのご指摘はここで合っていますか?)

3. 【yotoさん案】桜の木(真実の恋)は存在する。散らないもの(恋)がある。
  【yu_i案】だから桜は趣深い

 1の状態を恋愛に置き換えるならば、恋の幸せに浸っているような状態だと思います。ラブラブで甘々な生活というか。しかし、恋には不安が付き物です。それがきっかけで別れてしまうことになるかもしれません。そうすると恋なんて幻だとか、恋してた時の感情は嘘だったのではないかと考えたりするかもしれません(つばさや桜の丘の少年少女がこれに当たりますよね)。これが恋の苦い側面であり、2の状態です。

 そして更にyotoさんは真実の恋がある、と3の段階までもう一歩踏み込まれるわけですが。上で述べさせてもらったように、僕は断絶がやっぱりこの作品では重要な位置を占めているのではないかと考えています。つまり、恋には甘い部分だけではなく苦い部分がある、咲いている桜もいつかは必ず散る、始まった恋もいつかは終わるという部分が作品ではクローズアップされているのかな、と思いました。

 また、シナリオライターさんが行なったのは上で触れたような両面性の提示であって、そこから先の解釈は案外僕らに委ねられているのでは、と考えています。したがって、非常に卑怯な反応かもしれませんがyotoさんがおっしゃった「桜の木は残っている」「真実の愛はある」ということもそこから主張できると思います。ただし、何度も繰り返しているように、それは断絶の経験を踏まえた上でだというのが僕の主張です。

 このような意味で僕は「散り行く桜の趣深さを謳った」と表現していました。確かにこれは断絶の側に偏った表現で、言い過ぎだったかもしれません。幻想は単なる幻想なのではなく、散り行くその桜にも意味付けをなした、意味を見出したといった表現が正しいのでしょうか。
yu_i2005年12月06日

80それは舞い散る桜のように (BasiL)
ラブコメとしての完成度は言わずもがな。それに、全シナリオを通してプレイしてみると、最初の印象で感じたより個々のシナリオがテーマとして上手くまとまっていたと思えるように。突然の転・結の展開も、主要テーマを描いたシナリオを見た後では「こういうテーマを表現するために、こういう物語設定を採用して、こんな尻切れトンボ的な物語構成になってるのね」くらいで納得できると思う。未完成らしいので、点数は参考程度で。 → 長文感想(10486)(ネタバレ注意)(8)
最新レス内容をそこまで覚えている訳ではありませんが、思い出しつつ楽しく読ませて頂きました。

>恋と桜の対比
この点については、同意なんですが、
>散り行く桜の趣深さみたいなのを謳っている気がします。
ここが私の見解と少し異なります。私は、「桜の木」=「真実」、「桜の花」=「幻想」という見方をしました。花見をイメージして頂ければ解りやすいと思いますが、桜が綺麗だと感じるのは花が咲いている時だけで、咲いていない時は桜であることすら気付きません。

「桜の丘の少女少年」は恋は「桜の花(幻想)」と主張し、そして、主人公は「桜の木(真実)」の恋もあると主張しているのが、このシナリオの構図であり、恋も含め感情は実在するのかというのが、この作品のテーマだと思いました。

恋が幻想なら桜が散るように恋が終わるのも必然なので、散ることの趣深さではなく、散らない恋があるのではないかを描きたかったのではないかと、私は見ています。

>【App. 1. おまけ~『ONE』を頼りに『それ散る』の転結が急だと言われがちな理由を考えてみる】
この内容に関して、お聞きしたいことがあります。理由についての見解は概ね同じなのですが、共通の構造についての2番の項目は、『それ散る』ではどのような位置づけとして見ているのでしょうか?(1番についての断絶を強く表現しているという見方は納得できます。)

つまり、散り行く桜の趣深さを表現したという見方では、ヒロインとの記憶・関係が回復するという展開よりも、回復せず、「それでも心や記憶に何かが残った」みたいなエンディングにした方が私は自然なような気がしますが、このような展開であることについてどのような見解をされているのでしょうか?

以下、どうでも良いことです。
>ヒロインは主人公のことを忘却しているので、頼りに(?)なりません。
私も、「ONE」との比較は考えましたが、このことを考えるのはすっかり忘れていました。
yoto2005年12月04日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス>yu_iさん

レスありがとうございます。
大してネタバレでもないとは思いますけど、一応伏せておきました。
前回はビジュアルファンブックを見て、もう一人の梨花が誰か~というように書きましたが、正確にはビジュアルファンブックと罪編やってそういう考えに至ったというのが正しいですね。
ビジュアルファンブックで梨花ではないと否定したけど、今回の二重人格みたいなのが発覚して、梨花の別人格なのかなと考えた訳です。
とはいえ、梨花ではないを梨花の別人格でもないという意味にもとれますけど。
ただ、三重人格でオヤシロ様がいるという考えもできるような文章だったり…。大体どこらへんか分かりましたでしょうか?
というか、読んでなくても「古手梨花」という名前から想像できるかと。

ただ、圭一父の髪の長い女の子が二人いたという台詞から実は梨花も双子だったりなんて考えもでてきましたが…他の話見た限り無理ありますかね、これは。
2005年08月21日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス>>yu_iさん

わざわざレスして頂いてありがとうございます。

>昔の人々(?)は、ぺたぺたという足音に萌えていたっぽいです(笑)

…ぺたぺた?…

…すいません私には無理ですw
survive2005年08月21日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス 個々の話題についてこれだけ議論が盛り上がるのが、本当に『ひぐらし』の良い所であり、すごい所だと思います。色々細かくレスしたいのですけど、僕の性格上異常に長くなりそうですので(笑)、一文ずつコメントするだけに留めさせていただきますね。すいません。やや否定的な感想にも関わらず、皆さんレスありがとうございました。
 あと、自分の中での違和感については文章にして、自分のコメントを最後につけたので興味がある方は読んで下されば嬉しいです。こんな風に感じた人間もいたのだ、ということで。これからも皆さんが『ひぐらし』を楽しまれることを祈りつつ……。

>surviveさん。
オヤシロさま萌えですが、調べてみたところ(?)結構前からオヤシロさま萌えはあるようです。昔の人々(?)は、ぺたぺたという足音に萌えていたっぽいです(笑)。

>REDREOさん。
 悪魔の脚本TIPSは情報がつまってて濃いですよね。脚本を書いてるのは作者の方で犯人は作者だ! とかメタな意見も考えられるので、油断できませんね。あと三四もループしている説は思いつきませんでした。ループモノとしては燃える設定である、自分以外にも実はループを認知している人物がいたっていう。話としてはいいですよね~。

>tbmさん。
 再度レスありがとうございます。解決欲求に対してはお互い似ていながらも、僕とは違って、今だけしかできない楽しみを楽しもうとされるtbmさんの態度には本当に共感を覚えます。

>純さん。
 ループに関しては純さんがおっしゃる通り、僕も現時点では推理に対してはなんのマイナスにもなっていないと思います。僕がループに感じた違和感は、続きの文章で書きましたのでもしよければお読み下さい。もう1人の梨花については、ビジュアルファンブックは流し読みしただけなんで、純さんがどこらへんのことをおっしゃっているのかわからないです。ネタバレで伏せとくくらいだから、結構大きいんでしょうね……。『暇潰し』関連なのでしょうか。
yu_i2005年08月20日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス私もこれまではひぐらしで推理を楽しんで来ましたが、今回からは推理のアプローチを少し変えようと思っています。警察まで巻き込んだ比較的大きな規模の犯罪だと思っていたのですが・・・黒幕と言えるような存在は少ないかもしれません。私の推理は鷹野三四犯人説ですのでそのつもりでお願いします。


まず鷹野三四は梨花と同じようにループする存在なのではないかと思うのです。(これについてはあまり根拠がないのですが、ほかの推理の決着がつくので・・・)鷹野はそれぞれの事件のきっかけとなった人物に特に目明し編の詩音と罪滅し編のレナにそれぞれ違う情報をあたえています。彼女の言葉がきっかけになって不信を抱き暴走をはじめるようにみえます。こうも簡単に人を狂わせるきっかけを作れるのは三四がループの経験から登場人物の心の弱点を知り尽くしているからではないでしょうか。梨花の発言からするとループはすでに無限に近いほど続いているようですし。宇宙人だの地底人だのいろんなシナリオを用意しているのはループの細かい差異に対して最も適した対応をとるためで、そうして村人に不信を抱かせ楽しんでいるのではないでしょうか?

>yu_iさん
>富竹・鷹野の死の意味
富竹ほうは症状がレナや圭一に似ているのでおなじ手段だと考える。数人と争った跡が見られるがレナの症状を見る限り自分から人々に襲い掛かったのでは?不信やストレスで症状は進行するように見える。(レナの痒みが治まったのはそれが理由)
鷹野は自殺。ループする存在にとって死は終りではないから。一人で生き延びても富竹殺害の疑いが掛かるでしょうし、雛見沢村出身者は差別もあるでしょう。また自分の死亡もなにかの問題発生のトリガーにしているのかも。

>tbmさん
>悪魔の脚本
細菌説を考える場合、死因は二酸化炭素と硫化水素によるものという政府の発表となぜ違うのかが一番の問題だと思います。大石を含め警察でも富竹の死因を解明できなかったので、結局結論を出すことの出来なかった政府が強引に発表した、もしくは細菌はテロにも転用できる危険な物で、発表を控えたとでもすればなんとかつじつまがあうでしょうか。

ただし、村外に居て助かった雛見沢村出身者と村人全員の死亡とでは死因は違うのかもしれません。祟り殺し編の終盤で圭一は刺激臭を確認していますし、村人は即死に近い状態のようです。対して雛見沢村出身者の症状はレナや詩音に似ています。村全滅の事件はマスコミでおおげさに扱われ、出身者は各地で差別を受けるようになったのでしょう。そのストレスや不信がレナたちのように症状を進行させたのではないでしょうか?もちろんその病原体は細菌なのかもしれませんが・・・・また、マスコミが普通の死亡事故も事件にでっちあげたと考えることもできそうですね。

いずれにせよ梨花がループの中で何をしようと事件が解決できないなら、梨花に匹敵する悪意がこの村にはあるのではないでしょうか?
REDREO2005年08月18日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス私も自分の批評では推理に関してはどうでもいいような感じで書いていましたが、一応気にはしてます。なので、ちょっと発言を。

まず、レナの盗み聞きについては面白い意見ですね。私も好意的にとりたいので、さの考えでいこうと思います。

次に、ループに関してですが、ミステリの手法をとっているのにループという設定を出していますが、推理に関してはループは関係ないんじゃないでしょうか?ループしてなければ解けないようなものはほとんどないように思えます。(梨花ちゃんの言動などは少しありますが)なので、ここでループが入ってきてもそんなに責めるようなものではないのではないかと思います。

あと、もう一人の梨花についてオヤシロさま意見が多いようですが、ビジュアルファンブックを読んだ上でなのか気になります。読んでもそういう意見の人もいるかと思いますが、私と同じ考えに行く人が多いと思います(一応そっちのネタバレは伏せておいた方がいいですかね)。読んでない人は是非お勧めします。ビジュアルなんて言ってますが、文章結構ありますから。
2005年08月18日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レスひぐらしの楽しみ方として、私やyu_iさんのように先を読みながら楽しむスタイルは、「正解率1%」という謳い文句からも、推奨こそされ改善を求められるものではないでしょう。
ひぐらしの究明編はどうやら『完全な解答』ではなく『答えを導く足りないパーツ』としてリリースされているようですから、次作や完結後、事件編のお疲れさま会のようなモノとしてQ&A形式ででも解答を示してくれるのかもしれません(希望的憶測)。
答えを導くパーツとして、今作のトンデモ設定を混入され、解答の合理性を危惧する気持ちは私も同じですが、とりあえず今はまだ途中なのですから、引き続きあれこれ気にしながら楽しんで行くことにしましょうw

さて、結局yu_iさんもあれこれ連想してしまってるようですねw
ここでまた私の私見をば、失礼致します。。
> 【二人の梨花】
私もTIPS「前夜」からyu_iさんと同じ連想をしていますw
そして暇潰し編TIPS「母の日記I~III」などを混ぜ、梨花は周りからオヤシロさまの生まれ変わりとして求められるあまりオヤシロさま人格(幼く愛嬌があり聡明、周りから求められた梨花)を形成したのではないか、そして本来の人格(大人びた梨花)はオヤシロさま人格に隠れながら、周りの期待の重圧と母親の虐待により擦れていったのではないか、と連想しています。更に、暇潰し編での連続怪死の予言や、知らないはずのことを知っている様子は、単に圭一よりも早く記憶の連鎖を獲得した故であり、オヤシロさまの霊などは存在しない、と予想しています。
しかしそうすると父親が見た長髪二人組少女が謎のままなのですが‥また双子設定ですかね?(ノ∀`)

> REDREOさん
> TIPS「悪魔の脚本」
バレない嘘をつくコツは本当のことを混ぜること。
これと同じく、今作も全てがレナと三四の妄想というわけではなく、真実が一部隠されている、ということを示しているのでしょう。
今作で出た細菌説は、確かに筋が通るものに見えます。
雛見沢大災害という終わり方は、祟殺し編にて二酸化炭素と硫化水素によるものと言われていましたが、
後日談の中には、村外に居て助かった雛見沢村出身者も後に怪死や発狂が続発したとあります。
これは火山ガス説では説明できませんが、奇しくも細菌説で説明できてしまいます。
私は細菌説を完全に信じてはいませんが、今作の細菌説も決して無意味な妄想ではなく、解決の糸口の一つである、と受け取っています。

【最後に】
まだまだ解決のためにはパーツが不足しており、『推理』はおろか『連想』もままなりませんが、最後には全てをうまく組み合わせてくれると信じて、今だから出来る想像を共に楽しみましょうw
tbm2005年08月17日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス少し気になったのですが・・・皆さんはEND後にOMAKEの中のスタッフルーム確認後、TIPSの最後に出現する”悪魔の脚本”は確認されましたか?感想を聞きたいのですが・・・。REDREO2005年08月17日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス>実は大人びた会話をする方が梨花
なるほど、そういう推理もありますよね。
そんなことよりもそれに付随するオヤシロさま萌えが気になって仕方ありませんw
新しいジャンルだ・・・w
解かれてしまう謎に一抹の寂しさを感じつつも、先が非常に楽しみな作品であります。
survive2005年08月17日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス tbmさん、レスどうもありがとうございます。皆さんの意見を見てると、解決欲求を感じている人が少ないみたいで、同じように感じる方がいてちょっとほっとしました。話の流れ、楽しさ重視っていうのも充分わかるんですけど……。あと、tbmさんの感想も拝見させていただきました。tbmさんと同じく僕も、今作もやる価値は充分にあると思っています。

【ラーメンの銘柄について】

 ラーメンの銘柄に関してはtbmさんの考えで良さそうですね。なるほど。僕は、鬼隠し編のTIPS「セブンスマートにて」での圭一の知覚(振り返ったらそこには……ぎゃーってやつです)をまだ一応信じてたので(笑)、そこで魅音か詩音か園崎関係者にでも見られてたかと思っていたのですが、圭一の母親とレナが井戸端会議したっていう方がシンプルでいいですね。疑心暗鬼に陥った圭一はその日の朝一人で出て行くので、入れ違いで迎えに来たレナに圭一の母親が食事を頼むというのも充分にありうると思います。

【盗み聞きについて】

「……そこに、いくつかの微妙な要因が重なり合い、とんでもない説が信憑性を持ってしまったのだ」と圭一が作中で考えてましたが、『ひぐらし』全体においても、実際には大したことがないものが、ふとした偶然からものすごい謎や恐怖に見えてしまうという図式が存在すると思います。

 その図式に盗み聞きも当てはまる気がします。何が言いたいのかというと、盗み聞きをされてたといういわば心理的に怖い状況も、そんなに大したことのない状況を圭一が誤認識していたんだろうなあ、と。実際に事情を明らかにされると、なんだそんなことだったのかぁと笑ってしまうような。tbmさんの好意的解釈は、可能性を限界まで考えたまるでミステリのトリックのようで個人的には大好きですw レナはずっと部屋の前に居たのではなくて、一度出て行って戻ってきた。二つの出来事(レナが階段を上がっていくのを見たのと、レナが降りていくのを見た)を普通なら一つの動作に見てしまいがちですが、そこを敢えて分けて考えてみたって所が面白いですね。

【二人の梨花】

 TIPS「前夜」での会話、「…………梨花は、…………本当に強いのです」「まぁね。あんたよりはずっと若いし」という辺りを見てると、実は大人びた会話をする方が梨花で、もう一方の「……なのです」という例の幼い口調で話すのがオヤシロさま(か双子か別人格かその他)なのではないかとも思ったりします。そうすると、TIPS「お気に入りのワイン」における「だ、だめなのです……! お酒は、子供は飲んでは駄目なのです!」「……ぁぅあぅぁぅ」とかのオヤシロさまの台詞にも萌えられるようになるのですが……(笑)
 
 部活でダム現場に行こうってことになって、梨花と沙都子が学校で幽霊話しているとこもありましたよね? 「沙都子には見えてないだけで実は……」って梨花が沙都子を怖がらせて面白がる所。そこからすると本当に霊的な存在とかオヤシロさまの存在とかをまた考えてしまいます。
 
 あーーもうだから手がかりの足りない所で妙な推測とか二度とするまいと思ってたのにぃ!(笑) こういう風にどうしても考えてしまうところが、『ひぐらし』のすごい所であり、面白い所であります。とは言うものの、もう一方でやっぱり謎には答えが欲しいもので……。堂々巡り。

【最後に】
>それでは、細かいことを気にしながらも追及せず、この快作を一緒に楽しんでいきましょうw

 tbmさんのこの言葉大変救いになりました。「細かいことを気にしながらも追求せず」っていうのは正にその通り! 本当に言い得て妙だと思います(笑)。次回作の感想でこんな感想書いたことを土下座して全面的に謝っている風景を夢想しつつ……。
yu_i2005年08月17日

51ひぐらしのなく頃に解 目明し~罪滅し編(非18禁) (07th Expansion(同人))
罪滅し編のみの点数です。今更ながら自分の『ひぐらし』の楽しみ方が違ってたことを再認識しました。ちゃんと謎は回収してくれると思ったんですが、それが間違いだったのかな。残りの作品を見ないとなんとも言えないけど、まさかこんな方向に進むとは思わなかった。自分には合わなかった……。今まで楽しませてもらってどうもありがとう。『ひぐらし』に贈る、僕からの最初で最後の花束。 → 長文感想(6610)(ネタバレ注意)(10)
最新レス私も解決欲求を捨て切れなかった一ユーザです。
すみません、気になったので未解決事項について私見をば失礼させて頂きます。
> レナはなぜ圭一のラーメンの銘柄を知っていたのか。
今作では「前原家の食卓事情はレナに筒抜け」という描写があります。
恐らくこれが解にあたるかと。
レナと母親はスーパーで会っており、以前その銘柄のラーメンを買ったことも話題にしており筒抜けだった、という解釈を意味しているのではないでしょうか。
更に連想すれば、「レナと親しい母親」は自分が留守にする間の主人公の食事をレナに頼んでいたのでは、と。

yu_iさんが挙げる未解決の中で、作中に手がかりがあったと思われるのはコレだけで、私も他は解かれていないと思います。
文句だけではアレなので以下は未解決事項について、推理はおろか連想にすらなっていない勝手な私見を。
> 圭一の部屋で盗み聞きをしていたレナは果たして本当なのか、それとも嘘なのか。
これは今作の結論である「疑心を除き仲間(レナ)を信じる」にのっとるなら、
この時レナは父親と挨拶をかわした後、部屋の前まで行くと電話中で一度会うのを諦め父親に挨拶なしで出直すことにした。そして再び訪れた時もまた電話中で、諦め、帰るところにまた父親と挨拶をかわした、と好意的に解釈することもできます‥が‥
この部分は解の対象ではなく続編で更に解かれることになるのでしょうか。解決事項の疑問と一緒に、完結してから再考することにしましょうw
> 新事実
これについてはTIPS「前夜」から梨花(子供っぽい)ともう一人(大人びた)が紗都子から見ると一人の梨花であったことから外見上は一人であることがうかがえ、「お気に入りのワイン」からは子供である方も大人びた方も同じく記憶を連鎖していることがうかがえますね。単なる二重人格なのか、はたまた本当にオヤシロさまの生まれ変わりで霊的なものが憑いているのか。そして父親が昔見た長髪二人組の少女は‥?なにやらSF的なトンデモ設定が多出した気がする今作ですが、この広げた風呂敷をどう収集する気なのか、違う意味で解決要求が疼きますw

それでは、細かいことを気にしながらも追及せず、この快作を一緒に楽しんでいきましょうw
tbm2005年08月16日