ErogameScape-エロゲー批評空間-
eさんの長文コメントへレスをつけたもの
e
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88
点
キナナキノ森
(非18禁)
(
禁飼育
(同人))
夢を諦めた、全ての人へ →
長文感想(10568)(ネタバレ注意)(4)
2009年05月24日19時33分47秒
isumi
[
投票(1)
] [
ネタバレ
]
最新レス
>気になったのはこの第2部そのものが必要あったか?ということ。
>単体で見れば面白いのですが、別に主人公と過去に関わっているわけでもないし。
>あのキャラとあのキャラの関係や60Lのあの展開のためだけに入れたのだとしたら、ちょっと彼女がかわいそうですね。
60Lのあのシーンであづさを癒してしまうかぼの成長の大きさを感じるためには、あづさがより深い傷を負っている必要がありますし、その傷の深さをリアルにとらえるためには、2部であづさの悲惨な過去を説明しておかねばならなかったんでしょうね。私の場合あの短いシーンには、かぼがキナナキノ森に来てからの全ての言動や交流や成長が凝縮されているかのような密度と重要性を感じましたので、そこには2部であづさの傷の深さを実感しておいたことの影響がしっかりあったんじゃないかなと。いやまあ、「自分はこのシーンのかぼに何にも感じなかった。こんなシーンの為にあづさがあんな目にあわされたんだとしたら、ただ可哀想なだけじゃん」という人の方が多いのかもしれませんけど・・・。
で、かぼのそんな成長が、夢の原点を思い出した後の強い想いや、二人を思いやる優しさや、ひいては「折れ」という魔王の意識の変化を促すことへと繋がっていくのかな?とか。
『クズだったけど成長していくかぼと、しっかりしていそうで実は弱さを抱えていたあづさ。』『大きな夢に取りつかれていたかぼと、ささやかな夢を大切にしていたあづさ。』『夢を捨てていなかったかぼと、夢を永遠に奪われたあづさ。』―――この物語にはそんな二人の対比で描かれている面があるようにも思えますし、お互いに助けたり助けられたりしてもいますが、結局ヒロインはかぼ(34歳)であり、描くべきはその成長であり、あづさはその引き立て役だったということなのかな。
確かにあづさは可哀想なキャラですねぇ。
でも大好きです(笑)
(09/6/8)なんか自分で書いておきながら自分でも分かりにくい文章なので、前半だけ補足します~60Lのあのシーンは、まず2部を読んであづさの悲惨な過去に激しいショックを受けた直後の私達に、「あんなに深い心の傷を負っているあづさを癒す事なんて自分には出来ない。なのにかぼなんかが癒せるのか?どうやって?」と思わせるようになっているんですね。ところが、かぼは上辺だけの綺麗事ではない、キナナキノ森に来てからの様々な経験に根差した自分なりの言葉を使ってそんなあづさを見事に癒してしまいます。かぼを訝っていた私達はそれによって驚かされると同時に感心させられ、「この子もキナナキノ森に来てこんなにも成長していたんだなぁ」と、その成長の大きさを実感させられるという構造になっているのでしょう。だからisumiさんの様に2部を読んで「あづさ可哀想!」と素直に感じること自体は作者さんの狙い通りであり、ある意味60Lへ進む為の前提条件となっているはずです。事実私も2部には素直にショックを受けましたし、だからこそあのシーンにおけるあづさの傷の深さが分かりましたし、そんなものを癒したかぼの成長の凄さに衝撃すら受けましたし、それ故「2部には哀しいながらも意味があったんだなぁ」と思えました、という感じかな。長くなって済みません。でもスッキリ♪
e
2009年06月07日
78
点
W.L.O.世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。
(
あかべぇそふとつぅ
)
「お前らオタク共はリアルの女とは今のままじゃ近づけねえからお前達にも親しみやすいようにゲームを使って俺がレクチャーしてやるよ」そういった作者の意図を感じてしまう作品 →
長文感想(1801)(3)
2009年04月12日10時17分21秒
mitsudon_et
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ネタバレ
]
最新レス
こんにちは^^
まあ、「説教臭いな~」という感じは体験版でも伝わってきましたが、
やはり押しつけがましいですか。
お姉さま方の”ノリ”は結構好きだったので買おうかどうか迷っていたのですが、
スルーして『メモリア』に行こうかなぁ。
e
2009年04月13日
78
点
メアメアメア
(
mana
)
イルがかあいかったので^^絵買いしたんですけどねえ・・・。まあ、たまにはあまり注目されていないゲームの評価をするのも一興かなと思いまして今回は書いた次第です^^ネタバレは含みません。購入を検討している方などもしいらっしゃったら長文を参考にしていただけると幸いです。ちなみに・・・絵はかあいいよ? →
長文感想(678)(1)
2009年03月19日16時34分34秒
mitsudon_et
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ネタバレ
]
最新レス
以下の文章にはネタバレを含みますのでご注意ください。
こんにちは^^
あえて瑠璃に目を向けますか・・・それは報われないかもしれませんねぇ。ただ、mitsudon_etさんのもどかしい気持ちは分かる気がします。なぜなら私もイル目当てで購入したくせにサブヒロイン”七菜”に目が向いたから(笑)
”薄幸の美少女”は大好きなので、『サキュバスハーフ』という設定はストライクでした。「・・・個性は大事・・・」とか、「家の事情は人それぞれ」等の何気ないセリフに隠された想い―――踏み出せない辛さとか、両親の思い出とか、そういう切ない系のエピソードが勝手に浮かんできます。瑠璃も可愛いけど七菜だって”かあいい”のです! なのになかなか期待した通りの展開にならないんですよねー。
瑠璃編に限らず、全般的にお話が浅い。また、期待はさせるのに好みとは違う方へお話が迷走する。そのため、読んでいても「こうした方がいい」、「ああすればホロリとできた」というアイデアばかりが湧いてきます。いっそ自分でA.S.を書きたくなるような、企画屋さんらしからぬ?もどかしい作品でした。
(企画屋さんと言えば、『ダメ恋』のコメントに投票して下さったんですねぇ。遅ればせながら、どうもありがとうございます^^)
e
2009年04月05日
84
点
Flyable Heart
(
UNiSONSHIFT:Blossom
)
シナリオ☆10点 取り巻く世界観◎8点 シチュエーション◎7点 グラフィック☆10点 音楽☆9点 キャラ27点(ヒロイン☆9点 主人公☆9点 脇役☆9点) エロ○6点 その他◎7点 『一通の封筒』がもたらす、少し不思議な物語。未来で待っているから……。゚(゚´Д`゚)゚。 →
長文感想(3691)(ネタバレ注意)(3)
2009年03月21日10時18分29秒
kuroJr
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ネタバレ
]
最新レス
ご丁寧なレスありがとうございます^^
そうですか、やはり本作を高評価をされているkuroJrさんでも、途中は「もったいないからやる」という程度にはつまらないですか。
正直、そういうのは娯楽作品としてどうかと思う部分もあるんですよね~。
ご意見を参考にもう少し考えてみます。ありがとうございました^^
e
2009年03月21日
84
点
Flyable Heart
(
UNiSONSHIFT:Blossom
)
シナリオ☆10点 取り巻く世界観◎8点 シチュエーション◎7点 グラフィック☆10点 音楽☆9点 キャラ27点(ヒロイン☆9点 主人公☆9点 脇役☆9点) エロ○6点 その他◎7点 『一通の封筒』がもたらす、少し不思議な物語。未来で待っているから……。゚(゚´Д`゚)゚。 →
長文感想(3691)(ネタバレ注意)(3)
2009年03月21日10時18分29秒
kuroJr
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投票(1)
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ネタバレ
]
最新レス
こんにちは。いつもkuroJrさんのレビューは楽しく拝見しております。
そこで少々質問がございます。
たとえばsaisaiさんやshielaさんのように「起伏がない」とおっしゃる方がおります。
私も本作の体験版をプレイした限りではほぼ苦痛といってもいいレベルに詰まらないと感じました。
kuroJrさん自身「オールクリアしていなければ、地雷といっても差支えないのでは?」と書いていらっしゃる。
なのにそれでも「爽快感を覚えた。」と高評価もされています。
私なりに「オールクリアすれば高評価できるのかもしれない」と思いつつ、
そこに辿り着くまでが苦痛以外の何物でもないのであれば挑むにもためらいがあります。
kuroJrさんは高評価と低評価の差はどこにあるとお考えですか?
オールクリアするまでにギブアップをお考えになった事はありますか?
私は今のところ購入検討中なのでよろしければご意見をお聞かせ下さい。
(ちなみにkuroJrさんのネタばれ感想の方は読んでおりません。そっちの方に答えがあるのかな?)
e
2009年03月21日
87
点
フォセット -Cafe au Le Ciel Bleu-
(
戯画
)
マイナス要素はミニゲームのつらさのみ。この星空に約束をー(だっけ?)平気でなきましたね・・・。 →
長文感想(150)(ネタバレ注意)(2)
2009年03月01日00時57分17秒
mitsudon_et
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ネタバレ
]
最新レス
あー、泣きましたね、私も。
凛奈が泣かなかった代わりに私が泣いたぞと^^
本編の内容を知っているからこそ、各シーンが持つ意味を本当に理解できるという
FDのお手本みたいな作品でしたね、これは。
『里伽子抄』や『脱カトレア記念日』なんかもじんわりきましたし。
いろいろ批判もされているようですが、やはり丸戸さんの人情噺は好きですね。
でも確か、『この冬空に歌声を―』じゃなかったかな。
結構前にやったので間違っていたら済みません。
e
2009年03月17日
80
点
CD-Manatsu
(非18禁)
(
小倉ハムスター
(同人))
今度のヒロインは首なしゾンビ!?いくら私でもこりゃ無理だわー→あれ?おかしいな…何ゾンビに萌えてるんだ、私。しかも首がないのに…→夏さんサイコー!!…つまりはまたまたそういうことで御座います。 →
長文感想(1405)(ネタバレ注意)(9)
2009年02月17日01時34分00秒
isumi
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ネタバレ
]
最新レス
わっちもDLしてやろうっと(^^
e
2009年03月02日
68
点
夜明け前より瑠璃色な -Moonlight Cradle-
(
AUGUST
)
うーん・・・このボリュームでフルプライスは高くないかな・・・?暁の護衛FDが安すぎたんですね、わかります・・・。どうも、あのゲームのおかげで(せいで)自分のなかでのFDに対する値段設定が狂ってしまっているみたいだ・・・。これが普通なんだろうね・・・。でも・・・まあフルプライスですので他のフルプライス作品と同じ評価基準で採点いたします。作品としては、どのキャラクターに期待を寄せていたかで点数がかなり変わってきそう、そんな作品。長文感想にネタばれはおそらく含んでいないと思います。 →
長文感想(796)(ネタバレ注意)(2)
2009年03月01日00時29分31秒
mitsudon_et
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ネタバレ
]
最新レス
>「不遇だよ~~~」
>(↑こんな台詞を言うヒロイン誰だっけ?この台詞自体はよく覚えてるのですが、キャラが思い出せない・・・。どなたか情報お待ちしてます・・・。あ、もちろん、このゲームじゃないですよ。)
『もしも明日が晴れならば』の”つばさ”です(^^
ちなみにこの子のテキスト表記は「不遇だよぉぉぉ~~っ!!!」でした(Chapter4.5ver.)。
e
2009年03月01日
90
点
俺たちに翼はない
(
Navel
)
作品としては素晴らしいが、エロ(ギャル)ゲーといっていいものか…(長文は体験版で分かる設定に若干触れています) →
長文感想(779)(2)
2009年02月25日18時10分25秒
kandom
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ネタバレ
]
最新レス
あぁ、なるほど。この作品は成長物語だったんですか。
私はまだ本作を未プレイなので、購入の参考にすべく他の方々のレビューを読んでいるところなのですが、
大抵「人を選ぶ」と書かれているばかりで、どのような作品なのか今一よく分からなかったんですよね。
でもkandomさんのレビューを読んでようやく全体像が見えてきました。
私などがこんな事を言うのはおこがましいですけど、分かりやすくていいレビューを書かれますねぇ。
今後も参考にさせていただきます。
e
2009年02月25日
78
点
D.C.II P.C. ~ダ・カーポII~ プラスコミュニケーション
(
CIRCUS
)
世界観○キャラ◎シナリオ△シナリオに過度な期待は禁物。ただキャラは人数が多く魅力的なキャラがいるので期待していいと思う。とりあえずボリュームは凄い →
長文感想(552)(1)
2009年02月25日06時12分59秒
アメジスト
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]
最新レス
>小恋だけはどうしても好きになれん^^;
>あと、いい加減曲芸商法はやめにしないか・・・・・・
>続編はせめて1つまでだろ(--)
はじめまして。
まあ確かに続編を重ねるというのは、儲け優先という感じがしますねー。
実際売る方としては、完全新作を出してこけるより前作ファンをある程度計算できる方が安心して作れるという思惑もあるのでしょう。
商売は大変だ。
ただ、見る方もどういうお話なのか大体読めるから、ある程度安心して手を出せるという面はあるのかな、と。
某ホラー映画や、某宇宙生物映画や、某イギリス諜報部員映画なんかも回を重ねるごとに目新しさは薄れますけど、
その基本となる舞台や雰囲気に魅力があるからついつい見てしまいますし。
同様に、なんだかんだ言いつつ「D.C.の雰囲気が好きだから買っている」という方もいるのではないでしょうか。
大半は「こんだけいりゃ一人くらいは気にいる子もいるだろう」という思惑だけで買っているのかもしれませんが・・・。
まあ、適当な思いつきなので違ったらごめんなさい。
あと、私は初代D.C.がつまらなく思えたのでそれ以降続編には手を出していないのですが、小恋ってダメな子なんですか?
DEMOや体験版からの評価ですけど、私はあの脇役っぽさがたまらなく好きなのですが(苦笑)
e
2009年02月25日
80
点
小さな記事の裏側 -ママ大好き!-
(非18禁)
(
空と雲と風
(同人))
フリーソフトの採点に関しては非常に甘いので参考にならないかもしれません。・・・長文感想はゲーム本編とあまり関係ありません。 →
長文感想(1152)(2)
2009年02月16日23時44分35秒
mitsudon_et
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最新レス
娘さんがお生まれになるとの事ですが、まずはお祝いを申し上げます。
私には甥と姪しかいませんが、やっぱ子供は可愛いです(笑)
でも、子供のことを疎ましく思う瞬間なんて、どんな立派な親にでもあるのでしょう。
私の場合もその甥と姪がしょっちゅう遊びに来るので、
仕事で疲れてる時に朝からまとわりつかれると、「やすませて~」って思う事もあります。
昨日なんてピアノを叩き壊されましたし・・・(涙)
そして親になるとそれが毎日ず~~~~~~~~~~~~っと、休日どころか下手すると寝る間もなく続くんです。
私も出来るだけ協力はしていますが、それでも見るたびぐったりしてますから・・・(頑張れ、妹ちゃん)。
だから私は、このお話の母親を非難する気持ちにはなれなかったんですよね。
母親だからって誰もがスーパーウーマンなわけじゃない。
完璧な母親しか子供を産んじゃいけないなら、スーパーベビーシッター以外は一人目の子供を作れない(苦笑)
きっと、自分の子供が成長するのと一緒に、自分も「母親」に成長していくんです。
だからそういう未熟な母親を教え、導き、話を聞いてあげる先輩や同じ悩みを持った友達が必要なはずなんですけど、
今はきっとそういう部分が未整備なんでしょうね。ネットもface to face とは違いますし。
昔は支えてくれる人があたりまえのように周りにいたのに、今は子供を預けられる親でさえ身近にいない。
気軽に相談できる空気もない。
『子どもを愛せない親からの手紙』(メディアワークス/主婦の友社)なんかを読んでいると、
メンタルケアが必要なアダルトチルドレンに限らず、
「母親だからどんな時も子供を愛さなければならない」なんて言うのは単なる理想なんだなと感じます。
「ママだ~い好き」と言ってくる子供を放置してしまった話なんかも収録されていて、
1998年の発行という古い本ですけど、「もしかしてこの本がこの作品のベースになっているのかな」と思ったり。
実際端で見ていても、育児というのは子供を作る前には覚悟のしようもなかった困難ばかりみたいです。
mitsudon_etさんのご両親は立派な方のようですが、
愛情があっても、子供の人生を背負う為に自分の人生を諦めてばかりでは、不満だって溜まります。
「母親なんだから当たり前」なんてのは周りの押し付け半分。
だから決して奥さんを孤立させず、話を聞いてあげて下さい。
mitsudon_etさんの文章を読んでいる限り、そんなのは余計な心配だと思いますけど。
あと・・・
物語を読んで、我が身を振り返り、ちょっとだけ勇気を出してみる―――。
私は素敵な感想だと思いますし、作者さんもこういう感想を持ってもらえると「書いてよかった」と思われるのではないでしょうか。
批評空間だからと言って、具体的に作品の内容についてあれこれ語らなければならないというものでもないでしょうし。
e
2009年02月17日
70
点
小さな記事の裏側 -ママ大好き!-
(非18禁)
(
空と雲と風
(同人))
たった数行のちっぽけな記事にも確かに存在する、人々の思い。そんな記事の裏側を少し覗いてみませんか? →
長文感想(922)(ネタバレ注意)(3)
2009年02月15日15時12分43秒
isumi
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]
最新レス
こんにちは。
isumiさんのレビューを拝見して、早速プレイしてみました。
<ただ言えることは大人になりきれていない大人は、子供なんか作るなということです。
そんなダメな母親でもちゃんと”地域”で子供を育てられる環境が、昔の日本にはあったのでしょうけどね。
聞いた話によると、欧米なんかは「子供は地域で育てるもの」というコンセンサス?が結構出来ているらしいですけど、
今の日本は地域社会が崩壊して、なかなか再構築されないという感じなのかな。
下手に干渉したら訴えられたり刺されたりしますし。
自由が優先され濃密な人間関係が疎まれる一方、家族や地域の繋がりが失われたせいで罪もない子供達が被害を受けたりもする。
心の中では繋がりや助けを求めているのに、それを上手く周囲に伝えることができない。周りも気付いてあげられない。
この母親のように孤立している人は、きっと今の世の中珍しくもないのでしょう。
そして人はこんなにも弱くて未熟なのに、世の中は逆にどんどん周りに頼らなくても生きていける様になっていく――
それは果たしていいことなんでしょうかね。
(作品の内容が内容だけに、どうも重いコメントになっちゃいますねぇ。考えさせられます。)
追記(09/2/16)
ハッピーエンドではないけれどギリギリの状況で母親が母性を取り戻すのは、やっぱり”希望”なんでしょうね。
ギスギスした世の中ですけど、「母親が子供に向ける愛情くらいは信じたい」というのは、誰もが思う事でしょうし。
年間○万件も児童相談所への相談があると聞くと、その希望も容易に揺らいじゃいますけど。
それと、「地方紙に掲載された」「たった数行書かれただけの記事」というのは、
『本人たちにとってみれば人生を左右するほど深刻な問題でも、周囲の人たちにとっては気にも止まらぬ出来事にすぎない』
という今の社会に対する皮肉なのかな、と。
e
2009年02月15日
0
点
俺たちに翼はない
(
Navel
)
業者じゃなくてに高得点を付けている奴らはむなしくならないのか? →
長文感想(73)(6)
2009年02月11日14時34分06秒
fumimak
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ネタバレ
]
最新レス
初めは信者と呼ばれる人たちに対する義憤から衝動的に0点をつけられたのかな?と思ったのですが、高得点を信じて買ってプレイしてみたら詰まらなかったので、怒りにまかせて…だったのかもしれませんね。制作側とは無関係のことで0点をつけるのは製作スタッフに対して失礼かと思いますが、作品への評価なら構わないと思います。
得点操作をしているらしい信者?への批判については、何を持ってそういう信者とするか私にはよく分からないのでコメントを控えます。
私の場合は様々なコメント、体験版、デモ、業者や信者の存在、全て考慮の上で買う事が多いので「やっぱりかぁ…」とは思っても「騙されたぁ…」という事はあまりないのですが、それでも期待はずれだった時のショックは分かります。
ただ、好きなものは贔屓目に見てしまう方の気持ちも分からなくはありませんので、やはりその辺りは出来るだけ情報を集めてから覚悟の上で臨むしかないかなと。
あと、どこがどう詰まらなくて0点だったのか、知りたい気がします。
本作はまだ購入検討中段階なので・・・って、この方、レスは返されないんでしたっけ。
(未プレイで信者や業者への義憤のみの文章なら、点数をつけない方がいいんじゃないかな、というのは個人的な意見として一応。)
e
2009年02月11日
100
点
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
(
elf
)
正直、これほどまでとは思いませんでした。 →
長文感想(5141)(ネタバレ注意)(5)
2009年02月10日21時26分30秒
151e
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ネタバレ
]
最新レス
熱いコメントですね~。思い入れが伝わってきます。
私がYU-NOをプレイしたのは3.5インチフロッピーのDOSマシンが現役の頃(歳がばれるなぁ)。
随分と記憶も薄れましたが、何度も朝日を拝むほど時間を忘れてプレイした事はよく覚えています。
魅力的なヒロインたちもそうですし、彼女達と行動を共にしたり助けようとするうちに、気が付くといつの間にか壮大な謎に巻き込まれているという構成も本当に素晴らしかった。
セーレスの死に関しては、元々お話に入り込みやすい性質なので、SPなしでも十分胸が痛かったですね。3人+1匹で過ごした短かいけれど平和な日々はとても温かかった。
そのセーレスもそうですが、主人公がスーパーヒーローではないが故に助けたくても助けられない人達がいて、でも頑張って、追いかけて、時には死にそうになりながら、それでも諦めずに助けようと懸命に行動するその姿が、今思えば一番私の胸を打ったような気もします。
そして、同じelfさんの『同級生2』と共に、この作品を超えるものを求めて未だにこの業界に身を置いているという感じです。
elfさんも、このころが一番よかったなぁ・・・・(しみじみ)。
e
2009年02月10日
85
点
ヨスガノソラ
(
Sphere
)
実妹に少し興味がある人から、実妹についてディープに語れるお兄さんまでオススメできるゲーム。 →
長文感想(374)(2)
2008年12月20日03時38分47秒
sts02083
[
投票(1)
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ネタバレ
]
最新レス
<このゲームは実妹が解禁されてから、シチュエーションの
<ためだけに量産された実妹ゲーとは違い、近親相姦について真面目に
<考えたゲームのひとつであるということは理解してもらえるかもしれません。
sts02083さんは、本作に関して私が知りたかった事を見事に解説してくださっています。
私は特に実妹ゲーが好きというわけではないのですが、YU-NOの昔から、incestという題材には惹かれてきました。
にも関わらず、「穹が可愛い」と書かれるばかりで、肝心の近親姦の中身について解説しているレビューが見つからないっ。
「かみぱに!」の瑞希に大きく落胆させられて以降、「実妹」という謳い文句に対して慎重にならざるを得なかった私にとっては、きちんと”禁忌”を描けているかどうかが知りたいことだったのです。
本レビューを読ませていただいたことで、その真面目な描写に対する期待と購入意欲が湧いてきました。
sts02083さんには感謝したいと思います。
e
2008年12月20日
75
点
ひまわり
(
ぶらんくのーと
(同人))
アクアルートで締めてくれればもっと高評価だったのですが… →
長文感想(599)(ネタバレ注意)(7)
2008年12月13日09時44分49秒
isumi
[
投票
] [
ネタバレ
]
最新レス
capeofastormさん、isumiさん
なるほど、言われてみればきつめでしつこいかも知れませんね。
アクアは大吾に救いを求めていたけれど、大悟はアクアを見てはいなかった。見ていたとしてもそれはアクアの向こうに”彼女”を見ていたから――そう思っていたので、物語が進行するほどそういう行為が嘘っぽく見えたのかもしれません。
大吾の印象に関してはsai。さん寄りかな。むしろその一途さ(?)が胸を打ちました。
e
2008年12月14日
75
点
ひまわり
(
ぶらんくのーと
(同人))
アクアルートで締めてくれればもっと高評価だったのですが… →
長文感想(599)(ネタバレ注意)(7)
2008年12月13日09時44分49秒
isumi
[
投票
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ネタバレ
]
最新レス
えっ、大吾が押し倒したのってからかっているだけじゃなかったんですか?
e
2008年12月14日
78
点
姪少女
(
たぬきそふと
)
前作同様、倫理感の無さとロリっぷりはかなりの鉄板。それについてギャーギャー騒ぐ方はご遠慮願いますってな具合の作品。 →
長文感想(318)(ネタバレ注意)(2)
2008年12月13日11時23分56秒
SEVENSTARS
[
投票
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ネタバレ
]
最新レス
”水平線”以来ご無沙汰しております。その節はご迷惑をおかけしました(苦笑)
SEVENSTARSさんの未プレイ者向け新作レビューはいつも参考にさせていただいております。
<ギャーギャー騒ぐ方はご遠慮願いますってな具合の作品。
私は主人公の気持ち悪さにとてもプレイする気がしないため、またしても製品版未プレイなのですが、体験版を見る限りでは確かにギャーギャー騒がれそうな作品ですね。
性犯罪とエロゲーの因果関係を明確に立証した研究やデータがあるわけではないようですし、『常識的な判断や受止め方をきちんとできるかどうか』というR18規制の本質的な意味を考えれば、私はこういう反倫理的なフィクションもあってもいいとは思います。同時に、”子供や女性の保護”という問題を真剣に考えての事なら、こういう作品に対してギャーギャー騒ぎたてるのも人として間違ってはいないとも思います(まあ、有害ソフト規制派はかなり感情論で動いていて、エロゲーがスケープゴートにされているという面もあるようですが)。
ただ、私が”同級生”や”YU-NO”なんかをドキドキしながら店頭で購入していた一昔前とは違い、今はネット通販の普及によって年齢確認が完全に形骸化しているので、R18規制そのものが有名無実になっている事実は気になりますね。中学生くらいから凌辱犯罪系作品ばかりに触れているとするなら、さすがに人格形成への悪影響が心配になりますし、誤った性知識に基づいて実際のSEXに臨むのではないかという不安を大人が抱くのも理解できるような気がします(まあ、その辺は親や学校がちゃんと教育すべきではないかとも思いますが。)
もしかすると社会構造の変化に伴って18禁という規制の在り方そのものを見直す時期に来ているのかもしれませんね。
それにしても、この作品の主人公に感情移入なんてできるものでしょうか。
個人的に受け付けないからと言って作品を否定するつもりは毛頭ありませんが、どうやって楽しめばいいのかちょっと想像することができません。
観客視点で見ると沙耶に攻められている姿などは若干笑えましたが、それでもやっぱりこの主人公は心の底からダメだったなぁ。
作品自体”変態パワー”だけは異常に強いので、ついついその異様な世界に引き込まれてしまうのですが、そうするとむしろ”怖いもの見たさ”・・・なのかな。
私も無駄に年だけは重ねているので大抵のジャンルは大丈夫なつもりでいたのですが、己の未熟さを痛感します(苦笑)
e
2008年12月13日
40
点
漆黒のシャルノス ~What a beautiful tomorrow~
(
Liar-soft(ビジネスパートナー)
)
『セレナリア』で懲りたのに、此処での評価が高いので再挑戦。 結論:このライターの作品は、エロゲーでなく少女趣味満開の童話。 金返せ!否、即売ってこよう。 アンチの意見→ →
長文感想(1171)(ネタバレ注意)(4)
2008年12月04日23時03分47秒
kim
[
投票(2)
] [
ネタバレ
]
最新レス
<批評空間の得点評価は当てに出来ないが、嘘屋作品の得点評価はその際たるものかもしれない。
たしかに得点に関しては本作品に限らずあまりに個人差が大きいため、その意見も頷けるものがあります。
管理人さん自身も、
「私には例えば5点がつけられた時に、「本当に5点なのか」「平均点を下げるために5点をつけているのか」わかりません。(中略)そんなわけで「得点を入れる方」も「統計の結果を見る方」もみんなが幸せになれるよう、みんなが最低限の知識と良識を持ってここを利用してくれることを期待してます。いかがでしょうか? 」
とおっしゃっているくらいですので、私も得点に関しては感情に任せて極端なつけ方をしないようにしていますし、鵜呑みにしないようにもしています。
ただ、このサイトは得点だけでなく一言コメントも長文コメントもあるわけですし、完全に客観的なレビューを書くことは無理でも、どちらかというと信者寄りではなく一般ユーザー寄りな書き方をされている方もいるはずです。
kimさんは購入を決める際、そのあたりは確認されていないのでしょうか。
何より体験版はプレイされたのでしょうか。
私自身は批評空間の得点や各レビューを確認した上で体験版をプレイして、「あぁ、こりゃ合わないわ・・・」と感じたので本作品は購入しませんでした。
私が確認したレビューの中には比較的客観的な見方をしているものもあったと記憶していますし、様々な意見を比較検討する事が出来るという意味では、購入する際にこのサイトはとても参考になると思っています。
得点評価だけを取り上げて期待と異なる結果だったからと言って「金返せ!」という批判をするのは、正直どうかと思いますが・・・。
(ただ、私も体験版と本編のあまりの違いにそう叫びたくなることはありますけどね。)
e
2008年12月05日
67
点
ももいろ☆プラネット! -この惑星の住人はエロすぎて…俺の体はもうもたないッ!!-
(
softhouse-seal
)
シナリオ○5点 取り巻く世界観☆9点 シチュエーション☆10点 グラフィック◎7点 音楽○5点 キャラ20点(ヒロイン◎7点 主人公○6点 脇役◎7点)エロ◎7点 その他○4点 おれ、今までの固定観念を完膚なきまでに壊されちまった……。おれはどうやら、まだまだお子様のようだ…(;´Д`)ウウッ…野菜まで……そう野菜まではまぁ、分からんでもないよ。しかし、バンジーだぜ!バンジー!衝撃的だったヽ(´Д`;)ノアゥア... →
長文感想(2577)(ネタバレ注意)(4)
2008年12月01日07時27分35秒
kuroJr
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バンジーではありませんが、弓月光さんの漫画に、”スカイダイブしながらHする”というシーンはありましたね。
あれは確か「シンデレラエクスプレス」だったかな。
バンジージャンプは都合3回やったことがありますけど、まぁ、とてもHできる状況ではないです(苦笑)
e
2008年12月01日
78
点
娘姉妹
(
RUNE
)
シナリオ◎7点 取り巻く世界観◎7点 シチュエーション☆10点 グラフィック☆9点 音楽○4点 キャラ22点(ヒロイン◎8点 主人公☆10点 脇役○4点) エロ☆10点 その他☆9点 「ごめんね(´∀`*)ハァハァ。パパはね、変態サンなんだ。」ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!! もしも、あなたに娘がいたとしよう。何年も会わず、久方ぶりに会った娘たち……彼女らはかわいらしく成長していた。さぁ、再会の時あなたの脳裏に浮かぶ、感情は?それは、守りたいという使命感?はたまた子を想う仄かな思慕の念か………その答えはここで見つかる →
長文感想(2164)(ネタバレ注意)(2)
2008年11月22日12時25分46秒
kuroJr
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最新レス
はじめまして。
<どんなに、私が変人的な趣味嗜好があろうと、倫理的にある種の
<制限を超えているこのゲームをおおっぴらに
<肯定するわけにはいかない
<確実に犯罪臭が漂うアブノーマル。決して一般人と
<犯罪予備軍――リアルに対するロリを求めている人には
<勧められない。
kuroJrさんのように成熟した判断力をお持ちの方ばかりであれば、この世の中何も問題はないのでしょうけどね~(苦笑)
最近はいけない事を「いけない事である」と判断する能力の未熟な大人が増えているような気がします(まあ、私も人のことは言えませんが・・・)。
今問題になっている”大麻事件”でも、「映画で吸っていたから」という理由で罪悪感もなく手を出した人がいたという報道があります。
まさか「ロリゲーでやっていたから」という理由で幼女に手を出す浅薄な人はいないと思いたいですが、ちょうど今(08/11/22)も「38歳の男が幼女を連れまわす事件が起こりました」なんていう、ここ数年すっかり聞き飽きたニュースが流れてきたところです。
これでは次善の策として「有害情報を規制しよう」という声が強くなるのも仕方ないのかな~と。
最善の策は、教育やしつけをしっかりすることによって、善悪の判断がきちんとできる人間を育てることなのでしょう。
しかし、モンスターペアレンツやら授業料の滞納やら、教育やしつけを担う親の世代からして倫理観や善悪の判断が怪しくなってきていますからね~。
親としての自覚に欠ける大人の増加が判断力の低い人間を増やし、結果的に本作品のような”大人の文化”を崩壊させていくのかもしれません。
私自身は娘や姪や妹に劣情を抱くことはありませんが、”理性と感情”という相反する二面性と、そこに起こる”矛盾や葛藤”を最もよく表す事が出来る題材だと思うので、incest物は割と好きな方です。それが「いけないことである」ということをきちんと理解していながら、それでも激情に流されてしまうことがある、というのも人の面白い所ですしね。
とは言え本作品に関しては、主人公や”近親姦という児童虐待”への嫌悪感が先に立ってしまうというのが正直なところです。体験版を見るに(実は、まだ製品版未プレイです)、この主人公は「自分が変態である」という事をほとんど肯定してしまっているように思えますので、どちらかというと”葛藤好き”な私向きではないのでしょう。
それでも、こういう”禁忌”や“犯罪”を扱った作品であっても許容することができる―――そんな社会であり続けて欲しいな~と思います。
(製品版とは関係のない内容ですみません。kuroJrさんのような姿勢や考え方は割と好きなのでつい(苦笑))
e
2008年11月22日
96
点
もしも明日が晴れならば
(
ぱれっと
)
PLAY時間は25時間(凍結中) 現在クリアしている一部ルートのみでの点数は否めず。ただ、再開予定はとりあえずあり(PLAYした当時と考え方は変わっているのは実感する。最終的にコンプした段階で点数はまた変わるのかもしれない) ひとつだけいえるのは明穂という子は夏の象徴、ということ。 →
長文感想(1753)(ネタバレ注意)(12)
2007年12月03日20時52分04秒
Weather report
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最新レス
ちょっとだけ失礼しますね。
私の場合、ざっとショップを探しても見つからなかったので、今年の2月に個人から購入しました。
サントラやらシーツやら付属で”30,000円”です。
あっはっは、笑ってください。自分でも笑っちゃいます。
まぁ、『D.M.F.』ほどではないにせよ、割と気に入ったのでいいんですけどね。
明穂と一樹が千早を赦した点に関しては、明穂の”お姉さん”としての性格や立場と、つばさよりもさらに年下に見えるらしい千早の外見やその小動物的な気弱キャラと、真相が判明する前に千早に対して抱いてしまった好感と同情と、幽霊とは言え明穂がちゃんとそこにいて、お互いに会話も交わせて、しかも元気に笑っているという事実などが影響したのだろうなー、という程度の大雑把な捉え方をしています。もちろん彼らの中に一切憤りもわだかまりもない、と言う単純なものでもないのでしょうしね。
それに、私自身その時点で明穂のことをそれなりに気に入っていたにもかかわらず、彼女を殺した千早を「絶対赦せない!」というほど嫌いになることはなかったという事実が、このシーンにそのままあてはまるのだろうなーと。
そもそも2章全体がそういう千早擁護の方向へプレイヤーの気持ちを誘導しているようにも見えますし。
とはいえ、これだけ大勢から批判されているということは、文章やお話そのものにいくらか問題があってそういうライターの意図がうまくプレイヤーに伝わっていないということなのかもしれませんね。
深く突っ込んで考えればもっとあれこれ見えてくるのでしょうけれど、いずれにせよ『人によってはそういうこともあるのだろうし、それによってお話自体を否定するほどのことではないのだろう』というあたりで私は納得しています。
なにせ根がいい加減なものですから(苦笑)
あー、久しぶりにサントラ聴きたくなってきたな。
『凪』も良いですが、私はむしろ『雛鳥』が大好きです。
e
2008年10月20日
5
点
車輪の国、向日葵の少女
(
あかべぇそふとつぅ
)
・・・るーす先生、人間の屑には伝わっています。どうか腐らないでください。 →
長文感想(3124)(36)
2008年09月01日22時23分00秒
人間廃業
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最新レス
私がこの作品を読んで感じた印象は、『無垢な人には驚きと感動をもたらすだろうけれども、ある程度の知識や経験を持っている人には受けないだろうし、どこか投げやりな感じがする』というものです。人間廃業さんのおっしゃることが背景にあるのだとすれば、そう感じたのも頷けるような気がします。
ただ、そうなってくると今度は別の”個人的な”問題が出てきます。
私は作家さんに対して、『誠実であってほしい』という、割と身勝手な願望を持っています。クライアントに対しても誠実であって欲しいし、読み手に対しても同様です。何より作品に対しては常に『いいものを書くぞ』という思いを抱きながら書いてほしい。
るーすぼーいさんは『低年齢層にも受けて、売れる作品を書いてほしい』というあかべぇからの依頼を受けたにもかかわらず、『自分はそんなレベルの作品は書きたくない』という思いから、クライアントであるあかべぇに内緒でお話そのものを秘かに破綻させていたということですよね。
さらには読み手に対しても『自分はもっとすごいものが書けるんだけど今回はあえて滅茶苦茶な作品を書いたのだ』という思いに気付いてほしかったと。
そして当然ながら、作品そのものの出来はいいわけがありませんよね。初めからぶち壊そうと画策してそれを実行したわけですから。にもかかわらずなぜか売れたらしいですけど(この作品に素直に感動された方がいたらお気の毒です)。
そういう姿勢は、作家としてはどうなんでしょうか。
将来もしも彼が本当に書きたい作品を書いて、それが凄い作品で、直木賞をとったとしても、たぶん私はその作品を評価しようとは思わないと思います。人間ができていないせいか、私は結構そういう先入観や固定観念ごしに相手を見てしまうので。
もしも依頼者や読み手に対してそういう思いを抱いているのならば、こんなやり方ではなく、もっと真正面からそういう問題を風刺した作品を書けばいいのではないでしょうか。私はそれが作家としての誠実な表現方法なのではないかと思っています。
人間廃業さんはるーすぼーいさんを評価されているようですし、それに対しては特に言いたいことはありません。感じ方は人それぞれですし、その辺りは誤解しないでください。ただ、もしもこの作品の背景にそういう意図があったのだとしたら、作品の出来以前に私は”彼”を評価しようという気にはなれそうにありません。それならまだ、『いい作品を書こうとして頑張ったんだけど、技術が及ばずにこうなってしまった』というほうが好きです(要するに作品の良し悪しではなく、創作に対する姿勢の好き嫌いという話なのですが)。
あ、ちなみにレスを求めているわけではありませんので、読み流してくださると嬉しいです。
e
2008年09月28日
93
点
世界でいちばんNG(ダメ)な恋
(
HERMIT
)
トコの母親に殺意が芽生えたのは俺だけじゃないと思う →
長文感想(286)(ネタバレ注意)(3)
2008年09月13日19時50分41秒
もいもい
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最新レス
前回、「温かく見ることができるのでは?」などと押し付けがましいことを書きましたが、やはり感じ方は人それぞれでいいのだと思います。
西口の判断を仰ぐ前に同意書に署名と捺印を済ませていたこと、喫茶店での美都子と麻美の会話、西口が穂香に吹き込んだ嘘の内容、その前に彼女が理と向き合うと言ったこと、御隠居たちが西口のことで穂香についた嘘、そして最後の麻美と穂香の会話 etc.
もいもいさんの提示されたいくつかの問題を考える上でのポイントはいろいろあるように思えますが、結局美都子たちに同情すれば穂香は酷い親だということになるでしょうし、同意書のシーンの見方も変わってくるのかもしれません。
私は割と引いた位置から見ているのか、穂香はもちろん、体育教師や、邦永商会の社長も愛せてしまいます。
西口だけは背景が見えないので微妙ですが。
それにしても、検証するためにちょっとリプレイしてみたのですが、はまりましたね~(笑)
何度プレイしても笑えるし、ほろりとできるし、共感できるし、やっぱり好きな作品の一つです。
「殺意が芽生えた」という物騒なセリフの背景に興味をひかれたのでなんだか長々と書いてしまいましたが、このへんで失礼します。
e
2008年09月16日
93
点
世界でいちばんNG(ダメ)な恋
(
HERMIT
)
トコの母親に殺意が芽生えたのは俺だけじゃないと思う →
長文感想(286)(ネタバレ注意)(3)
2008年09月13日19時50分41秒
もいもい
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最新レス
確かにそうですねー。酷い母親だと思います。
彼女が懲りもせず思わせぶりな態度をとったから、理は結婚まで考えた。
勝手に男と逃げたから、美都子は現実に押しつぶされそうになった。
その上詐欺師に騙されて美都子を連れて行こうとする(苦笑)。
このお話に登場する人たちは、みんな多かれ少なかれそういうダメなところを持っていて、それでも頑張っていたり、友達のために力を貸したり、教え子のために力を尽くしたり、とにかく憎めない。
それはたぶん穂香も同じで、彼女は彼女なりに思うところがあったのでしょう。たまたま”ダメさ加減”が登場キャラの中で群を抜いていたというだけで、常識的な見方をしがちな我々には余計に納得しがたいのかもしれません。
決して娘の幸せを思っていなかったわけでもないようですし(ダメダメですけどね)。
人間万事塞翁が馬。あるいは、情けは人のためならず。
人生の幸不幸は変化が多くて予測できません。また、人に親切にしておけば、それがめぐりめぐって自分に必ず良い報いがあります。
穂香の場合は、美都子を置いて男と逃げたからこそ、理は美都子を助けたいと思ったのでしょう。
そして、絶望していた理に懲りもせず情けをかけたからこそ、めぐりめぐってみんなが助けてくれたのでしょう。おそらく御隠居たちも穂香さんに助けられたことがあるのだろうと思います。
初めに書いたことについても、彼女の思わせぶりな態度が理を立ち直らせ、男と逃げたから美都子は理と深くかかわることになり、詐欺師に騙されて美都子を連れて行こうとしたから理と結婚させることになっています。
そう考えると、彼女のそういうダメなところが、まわりまわって結局はハッピーエンドをもたらした、と考えることもできます(もちろんこれはフィクション故のことですが)。
確かに常識的に考えれば彼女の無責任さは報いを受けるべきかもしれませんが(というか、麻美などからさんざん責められていますが)、そう考えれば、「しょうがないなぁ」という程度には温かく見ることもできるのでは?
それに私は、そういう理不尽ともいえるダメさや、それすらも許す優しさもこのお話の面白さの一つなのではないかと思っています。
9/15 ちょっと追記します。
『マディソン郡の橋』という映画があります。
その中でメリルストリープが下したのと同じ決断をする自信が私にはありません。
それがダメなことだと分かっていながら、それでも自分を抑えられるかどうかわからない。
そんな弱い私ですから頭ごなしに穂香を責めることができない、という面もあります。
恋というのは、それほどまでに人を狂わせるものなのだろうと思います(もちろんどんなに好きになっても流されない人だってたくさんいるのでしょうが)。
e
2008年09月14日
5
点
車輪の国、向日葵の少女
(
あかべぇそふとつぅ
)
・・・るーす先生、人間の屑には伝わっています。どうか腐らないでください。 →
長文感想(3124)(36)
2008年09月01日22時23分00秒
人間廃業
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最新レス
作家自身が初めからその作品を投げている。面白い考え方ですね。
事実そういう側面があるのかもしれません。
世には”断筆”という自己を否定する形で主張を伝えようとするよく分からない作家もいるくらいですから。
ただ、そういう風に考えだすと、面白くなって思考がどんどん見当違いの方向へ進んでしまいがちです。
私もそういうことはありました。
あなたの考え方はとてもユニークだと思います。
とはいえ、これは曲がりなりにも商業作品です。
そうやってただ面白がるだけで終わらせず、もう一度常識的な見方に立ち返って考えてみることをお勧めします。
あと、これはちょっと揚げ足とりっぽいので自分で書いていて嫌なのですが、為替取引はちゃんとした商取引の一種ではないでしょうか。ましてそれを生業にしている大勢の人がいることは周知の事実。
それを労働ではないと否定することはそういう方たちに対して失礼では?
この作品の中で為替取引が否定的に表現されているのは、さちがそれを”怠惰に金を稼ぐための手段”だととらえているからにすぎず、決してそれ自体が労働ではないとかギャンブルだという意図からではないと私は感じたのですが。
e
2008年09月02日
55
点
水平線まで何マイル? - Deep Blue Sky & Pure White Wings -
(
ABHAR
)
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 →
長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
2008年09月01日12時38分25秒
SEVENSTARS
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最新レス
やはりさしてやる気のないライターなのかもしれませんね。読み手のことを考えずに独りよがりの表現に走ったのでしょうか。
この業界って、企画や絵やプロモや特典でそれなりに発売前の体裁を整えれば、とりあえず回せる程度には資金回収できるのかもしれません。
戯画の『カラフルシリーズ』もそんな感じ? 12人も揃えりゃ、誰か一人は気に入るだろう。なんなら特典目当てだけでもいい。そういう『モー○ング娘』的な、買ってもらうこと最優先の作り方。一部で資金集めとか言われているのもあながち間違いではないのかもしれないと思えます。たぶん優秀な経営者がいるのでしょう。
ABHARの次回作も企画やプロモや絵で期待を煽って予約を取り付けて、後の評価には苦笑いで無視を決め込むのでしょうか。
でも一方で丸戸さんや吉宗綱紀氏に代表される、ちゃんとした作品を作ろうとしている人達もいます。戯画もカラフルと丸戸さんを看板にしているのが二面的で面白い。
好き嫌いはともかく、”ダメ恋”なんて本当によく考えられています。”オルタ”も『美少女ゲームでここまで!?』というくらい相手を楽しませようという意志に満ちている。さらにそれを実現する技術もあればいいものを作ろうという努力まで感じ取ることができます。
僅かながらでもこういう人たちがいて、ごく稀にこういう作品が出てくるから、いつまでもこの業界に期待して、買い続けてしまうのかもしれません。
面白い大衆文化は他にもたくさんありますし、美少女ゲームというジャンルにこだわるわけではないけれど、面白い表現形式であることは間違いないのだから、有名選手がどんどんメジャーに流れてしまう日本球界のようなことにはならないでほしいものです。
”遥かに仰ぎ、麗しの”の分校編シナリオを書いていた丸谷秀人氏がHPでこう書いています。
『信じてるんですよ。何を? エロゲーの可能性って奴を。文学だ映画だマンガ だなんてジャンルの垣根をぶっとばす真の傑作の出現するコトを信じてる。信仰 してる。』
でも処女作からこんな作品で誤魔化すところが増えてくると、才能の流出に歯止めがかからず、廃れる一方かもなぁ。
9/21追記
割とマイナーなアニメーションの、しかもレンタルではなくセル版の話題を引き合いに出した私の独りよがりに非があるのですが、やはり誤解は解いておくべきだと思うので、追記という形で書かせていただきます。
監督が海外取材に行くことを渋った=制作に対する情熱に欠けるのではないかと私は感じた、という意図です。
分かりにくくてすみません。伝統芸能から懐かしの魔法少女ものまで割となんでもこいの雑食系なものですから、ついマイナーなものまでたとえに使って逆に理解してもらえないことが多いんです・・・。
e
2008年09月02日
55
点
水平線まで何マイル? - Deep Blue Sky & Pure White Wings -
(
ABHAR
)
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 →
長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
2008年09月01日12時38分25秒
SEVENSTARS
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最新レス
あはは、可愛らしさもありませんか(笑) 本当に美少女ゲームなんですか、これ。
たしかこの作品はこのブランドとライターの処女作だったと記憶しています。設立の経緯などは知りませんが、やはり初めて作る作品なのですから、それなりに創作に対する想いというものはあったはずです(というか、あってほしい)。主人公のセリフをあえて省き、その思考だけをテキスト化して会話が進んでいくというこのライター独特の文体も印象的でしたし、シーンによってテキストウィンドウが下と横に移動するという画面も斬新でした。
お話の内容的にも、企画というかプロモーションムービーなどを見る限りおっしゃる通りの部活系青春ストーリーを想像させられました。夏、葛藤、挫折、友情、仲間、共通の目標、笑い、涙、etc. (あとHも)。正直な話、そういうどこか”青い”お話というのは結構好きです。いつの世にあっても人が求めて止まない普遍的なものが含まれているとも思いますから。
ですから私も結構期待していました。それだけに体験版をプレイした時の落胆も大きかった。斬新なところはありました。でもなんというか、『いいものを作りたい』という想いを読み取ることができなかったからです。
御存じかどうかは分かりませんが、『ARIA』というアニメーション作品があります。
水没気味の未来の火星でゴンドラ業に従事する女性たちのお話です。レンタル版には収録されていませんが、制作裏話的なものがセル版の中に収録されており、その中の監督の言葉が印象的でした。製作準備のためイタリアはヴェネツィアまでロケにいくという話が出たことに対して、「そんなの名古屋のイタリア村でいいよ」と返答したらしい(飛行機嫌いという事情もあったようですが)。
それが本当か冗談かはわかりません。でもイタリアロケに行く前に上がっていたシーンでゴンドラのオールの漕ぎ方が実物とは似ても似つかないものになっていたことに現地の実物を見て気付いたらしく、帰国後リテイクがはいったということです。
想いと技術。
創作において『こういうものを作りたい!』という強い”想い”は大切だと思います。私などはそんな話を聞くだけで涙ものです。でも、実際問題それだけでは思い通りに表現することはできません。毎日のように見ているはずの大好きな漫画のキャラクターを描いてみろと言われて、そっくりに描ける人がどれだけいるでしょうか。かといって思い入れもなにもなく、ただお金を稼ぐために純粋な”技術”だけで作ったとしても、きっと『何かが足りない』という気がしそうでもあります。
このABHARというクリエイター集団に足りないものが何だったのか、それは私には分かりません。ただ、多くのユーザーに受けれてもらえる娯楽作品を作ろうとしながら、技術が足りなためにそれがかなわなかっただけかもしれない。私が気づかなかっただけで、そこに”想い”は確かにあって、足りないのが純粋に”技術”だったのだとしたら、今作品が成功に終わったといえなくとも今後に期待を残す余地はあるのではないか、そんなふうにも思います。
製品版もプレイしないまま、また関係のない話題ですみません。ちょっとそんなことを思ったので。私ももう少し安くなったら検証のために買ってみるかもしれません。
(あと、『重箱の隅を突く(つつく)』『重箱の隅を楊枝でほじくる』という表現は、一般的に否定的な意味でつかわれるので、こういう場合には使わないようにした方がいいと思います。あー・・・こういうこと書くから「君は一言多い」といわれるんですよね。すみません)
e
2008年09月01日
55
点
水平線まで何マイル? - Deep Blue Sky & Pure White Wings -
(
ABHAR
)
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 →
長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
2008年09月01日12時38分25秒
SEVENSTARS
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最新レス
あー・・・やはりそうでしたか。私は体験版の何の起伏もない淡々とした話の流れと無きに等しい演出を見て、『この人たちは、青春ドラマを作ろうという意思があるのかな? あるいはこういう作品を作りたい! というヴィジョンを持っているのかな?』という疑心に陥ったのでスルーしたのですが、やはり正解だったのでしょうか。
私の場合、別に大層なものが欲しいというわけではないのです。ただ、おかしくて、哀しくて、興奮して、できればいくらかの感銘を受けられる、そういう当たり前の娯楽作品を作ってくれればいい。
なのにこの手の作品は、そこにすら到達できていないものが多すぎます。
製品版をプレイしたわけではありませんし、特にあなたのコメントに対してこれという主張があるわけではありませんが、ちょっとそんな風に思ったので。無関係な話題ですみません。
(あと、『ダメ恋』へのコメント投票、ありがとうございました)
e
2008年09月01日
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夢を諦めた、全ての人へ → 長文感想(10568)(ネタバレ注意)(4)
>単体で見れば面白いのですが、別に主人公と過去に関わっているわけでもないし。
>あのキャラとあのキャラの関係や60Lのあの展開のためだけに入れたのだとしたら、ちょっと彼女がかわいそうですね。
60Lのあのシーンであづさを癒してしまうかぼの成長の大きさを感じるためには、あづさがより深い傷を負っている必要がありますし、その傷の深さをリアルにとらえるためには、2部であづさの悲惨な過去を説明しておかねばならなかったんでしょうね。私の場合あの短いシーンには、かぼがキナナキノ森に来てからの全ての言動や交流や成長が凝縮されているかのような密度と重要性を感じましたので、そこには2部であづさの傷の深さを実感しておいたことの影響がしっかりあったんじゃないかなと。いやまあ、「自分はこのシーンのかぼに何にも感じなかった。こんなシーンの為にあづさがあんな目にあわされたんだとしたら、ただ可哀想なだけじゃん」という人の方が多いのかもしれませんけど・・・。
で、かぼのそんな成長が、夢の原点を思い出した後の強い想いや、二人を思いやる優しさや、ひいては「折れ」という魔王の意識の変化を促すことへと繋がっていくのかな?とか。
『クズだったけど成長していくかぼと、しっかりしていそうで実は弱さを抱えていたあづさ。』『大きな夢に取りつかれていたかぼと、ささやかな夢を大切にしていたあづさ。』『夢を捨てていなかったかぼと、夢を永遠に奪われたあづさ。』―――この物語にはそんな二人の対比で描かれている面があるようにも思えますし、お互いに助けたり助けられたりしてもいますが、結局ヒロインはかぼ(34歳)であり、描くべきはその成長であり、あづさはその引き立て役だったということなのかな。
確かにあづさは可哀想なキャラですねぇ。
でも大好きです(笑)
(09/6/8)なんか自分で書いておきながら自分でも分かりにくい文章なので、前半だけ補足します~60Lのあのシーンは、まず2部を読んであづさの悲惨な過去に激しいショックを受けた直後の私達に、「あんなに深い心の傷を負っているあづさを癒す事なんて自分には出来ない。なのにかぼなんかが癒せるのか?どうやって?」と思わせるようになっているんですね。ところが、かぼは上辺だけの綺麗事ではない、キナナキノ森に来てからの様々な経験に根差した自分なりの言葉を使ってそんなあづさを見事に癒してしまいます。かぼを訝っていた私達はそれによって驚かされると同時に感心させられ、「この子もキナナキノ森に来てこんなにも成長していたんだなぁ」と、その成長の大きさを実感させられるという構造になっているのでしょう。だからisumiさんの様に2部を読んで「あづさ可哀想!」と素直に感じること自体は作者さんの狙い通りであり、ある意味60Lへ進む為の前提条件となっているはずです。事実私も2部には素直にショックを受けましたし、だからこそあのシーンにおけるあづさの傷の深さが分かりましたし、そんなものを癒したかぼの成長の凄さに衝撃すら受けましたし、それ故「2部には哀しいながらも意味があったんだなぁ」と思えました、という感じかな。長くなって済みません。でもスッキリ♪
「お前らオタク共はリアルの女とは今のままじゃ近づけねえからお前達にも親しみやすいようにゲームを使って俺がレクチャーしてやるよ」そういった作者の意図を感じてしまう作品 → 長文感想(1801)(3)
まあ、「説教臭いな~」という感じは体験版でも伝わってきましたが、
やはり押しつけがましいですか。
お姉さま方の”ノリ”は結構好きだったので買おうかどうか迷っていたのですが、
スルーして『メモリア』に行こうかなぁ。
イルがかあいかったので^^絵買いしたんですけどねえ・・・。まあ、たまにはあまり注目されていないゲームの評価をするのも一興かなと思いまして今回は書いた次第です^^ネタバレは含みません。購入を検討している方などもしいらっしゃったら長文を参考にしていただけると幸いです。ちなみに・・・絵はかあいいよ? → 長文感想(678)(1)
こんにちは^^
あえて瑠璃に目を向けますか・・・それは報われないかもしれませんねぇ。ただ、mitsudon_etさんのもどかしい気持ちは分かる気がします。なぜなら私もイル目当てで購入したくせにサブヒロイン”七菜”に目が向いたから(笑)
”薄幸の美少女”は大好きなので、『サキュバスハーフ』という設定はストライクでした。「・・・個性は大事・・・」とか、「家の事情は人それぞれ」等の何気ないセリフに隠された想い―――踏み出せない辛さとか、両親の思い出とか、そういう切ない系のエピソードが勝手に浮かんできます。瑠璃も可愛いけど七菜だって”かあいい”のです! なのになかなか期待した通りの展開にならないんですよねー。
瑠璃編に限らず、全般的にお話が浅い。また、期待はさせるのに好みとは違う方へお話が迷走する。そのため、読んでいても「こうした方がいい」、「ああすればホロリとできた」というアイデアばかりが湧いてきます。いっそ自分でA.S.を書きたくなるような、企画屋さんらしからぬ?もどかしい作品でした。
(企画屋さんと言えば、『ダメ恋』のコメントに投票して下さったんですねぇ。遅ればせながら、どうもありがとうございます^^)
シナリオ☆10点 取り巻く世界観◎8点 シチュエーション◎7点 グラフィック☆10点 音楽☆9点 キャラ27点(ヒロイン☆9点 主人公☆9点 脇役☆9点) エロ○6点 その他◎7点 『一通の封筒』がもたらす、少し不思議な物語。未来で待っているから……。゚(゚´Д`゚)゚。 → 長文感想(3691)(ネタバレ注意)(3)
そうですか、やはり本作を高評価をされているkuroJrさんでも、途中は「もったいないからやる」という程度にはつまらないですか。
正直、そういうのは娯楽作品としてどうかと思う部分もあるんですよね~。
ご意見を参考にもう少し考えてみます。ありがとうございました^^
シナリオ☆10点 取り巻く世界観◎8点 シチュエーション◎7点 グラフィック☆10点 音楽☆9点 キャラ27点(ヒロイン☆9点 主人公☆9点 脇役☆9点) エロ○6点 その他◎7点 『一通の封筒』がもたらす、少し不思議な物語。未来で待っているから……。゚(゚´Д`゚)゚。 → 長文感想(3691)(ネタバレ注意)(3)
こんにちは。いつもkuroJrさんのレビューは楽しく拝見しております。
そこで少々質問がございます。
たとえばsaisaiさんやshielaさんのように「起伏がない」とおっしゃる方がおります。
私も本作の体験版をプレイした限りではほぼ苦痛といってもいいレベルに詰まらないと感じました。
kuroJrさん自身「オールクリアしていなければ、地雷といっても差支えないのでは?」と書いていらっしゃる。
なのにそれでも「爽快感を覚えた。」と高評価もされています。
私なりに「オールクリアすれば高評価できるのかもしれない」と思いつつ、
そこに辿り着くまでが苦痛以外の何物でもないのであれば挑むにもためらいがあります。
kuroJrさんは高評価と低評価の差はどこにあるとお考えですか?
オールクリアするまでにギブアップをお考えになった事はありますか?
私は今のところ購入検討中なのでよろしければご意見をお聞かせ下さい。
(ちなみにkuroJrさんのネタばれ感想の方は読んでおりません。そっちの方に答えがあるのかな?)
マイナス要素はミニゲームのつらさのみ。この星空に約束をー(だっけ?)平気でなきましたね・・・。 → 長文感想(150)(ネタバレ注意)(2)
凛奈が泣かなかった代わりに私が泣いたぞと^^
本編の内容を知っているからこそ、各シーンが持つ意味を本当に理解できるという
FDのお手本みたいな作品でしたね、これは。
『里伽子抄』や『脱カトレア記念日』なんかもじんわりきましたし。
いろいろ批判もされているようですが、やはり丸戸さんの人情噺は好きですね。
でも確か、『この冬空に歌声を―』じゃなかったかな。
結構前にやったので間違っていたら済みません。
今度のヒロインは首なしゾンビ!?いくら私でもこりゃ無理だわー→あれ?おかしいな…何ゾンビに萌えてるんだ、私。しかも首がないのに…→夏さんサイコー!!…つまりはまたまたそういうことで御座います。 → 長文感想(1405)(ネタバレ注意)(9)
うーん・・・このボリュームでフルプライスは高くないかな・・・?暁の護衛FDが安すぎたんですね、わかります・・・。どうも、あのゲームのおかげで(せいで)自分のなかでのFDに対する値段設定が狂ってしまっているみたいだ・・・。これが普通なんだろうね・・・。でも・・・まあフルプライスですので他のフルプライス作品と同じ評価基準で採点いたします。作品としては、どのキャラクターに期待を寄せていたかで点数がかなり変わってきそう、そんな作品。長文感想にネタばれはおそらく含んでいないと思います。 → 長文感想(796)(ネタバレ注意)(2)
>(↑こんな台詞を言うヒロイン誰だっけ?この台詞自体はよく覚えてるのですが、キャラが思い出せない・・・。どなたか情報お待ちしてます・・・。あ、もちろん、このゲームじゃないですよ。)
『もしも明日が晴れならば』の”つばさ”です(^^
ちなみにこの子のテキスト表記は「不遇だよぉぉぉ~~っ!!!」でした(Chapter4.5ver.)。
作品としては素晴らしいが、エロ(ギャル)ゲーといっていいものか…(長文は体験版で分かる設定に若干触れています) → 長文感想(779)(2)
私はまだ本作を未プレイなので、購入の参考にすべく他の方々のレビューを読んでいるところなのですが、
大抵「人を選ぶ」と書かれているばかりで、どのような作品なのか今一よく分からなかったんですよね。
でもkandomさんのレビューを読んでようやく全体像が見えてきました。
私などがこんな事を言うのはおこがましいですけど、分かりやすくていいレビューを書かれますねぇ。
今後も参考にさせていただきます。
世界観○キャラ◎シナリオ△シナリオに過度な期待は禁物。ただキャラは人数が多く魅力的なキャラがいるので期待していいと思う。とりあえずボリュームは凄い → 長文感想(552)(1)
>あと、いい加減曲芸商法はやめにしないか・・・・・・
>続編はせめて1つまでだろ(--)
はじめまして。
まあ確かに続編を重ねるというのは、儲け優先という感じがしますねー。
実際売る方としては、完全新作を出してこけるより前作ファンをある程度計算できる方が安心して作れるという思惑もあるのでしょう。
商売は大変だ。
ただ、見る方もどういうお話なのか大体読めるから、ある程度安心して手を出せるという面はあるのかな、と。
某ホラー映画や、某宇宙生物映画や、某イギリス諜報部員映画なんかも回を重ねるごとに目新しさは薄れますけど、
その基本となる舞台や雰囲気に魅力があるからついつい見てしまいますし。
同様に、なんだかんだ言いつつ「D.C.の雰囲気が好きだから買っている」という方もいるのではないでしょうか。
大半は「こんだけいりゃ一人くらいは気にいる子もいるだろう」という思惑だけで買っているのかもしれませんが・・・。
まあ、適当な思いつきなので違ったらごめんなさい。
あと、私は初代D.C.がつまらなく思えたのでそれ以降続編には手を出していないのですが、小恋ってダメな子なんですか?
DEMOや体験版からの評価ですけど、私はあの脇役っぽさがたまらなく好きなのですが(苦笑)
フリーソフトの採点に関しては非常に甘いので参考にならないかもしれません。・・・長文感想はゲーム本編とあまり関係ありません。 → 長文感想(1152)(2)
私には甥と姪しかいませんが、やっぱ子供は可愛いです(笑)
でも、子供のことを疎ましく思う瞬間なんて、どんな立派な親にでもあるのでしょう。
私の場合もその甥と姪がしょっちゅう遊びに来るので、
仕事で疲れてる時に朝からまとわりつかれると、「やすませて~」って思う事もあります。
昨日なんてピアノを叩き壊されましたし・・・(涙)
そして親になるとそれが毎日ず~~~~~~~~~~~~っと、休日どころか下手すると寝る間もなく続くんです。
私も出来るだけ協力はしていますが、それでも見るたびぐったりしてますから・・・(頑張れ、妹ちゃん)。
だから私は、このお話の母親を非難する気持ちにはなれなかったんですよね。
母親だからって誰もがスーパーウーマンなわけじゃない。
完璧な母親しか子供を産んじゃいけないなら、スーパーベビーシッター以外は一人目の子供を作れない(苦笑)
きっと、自分の子供が成長するのと一緒に、自分も「母親」に成長していくんです。
だからそういう未熟な母親を教え、導き、話を聞いてあげる先輩や同じ悩みを持った友達が必要なはずなんですけど、
今はきっとそういう部分が未整備なんでしょうね。ネットもface to face とは違いますし。
昔は支えてくれる人があたりまえのように周りにいたのに、今は子供を預けられる親でさえ身近にいない。
気軽に相談できる空気もない。
『子どもを愛せない親からの手紙』(メディアワークス/主婦の友社)なんかを読んでいると、
メンタルケアが必要なアダルトチルドレンに限らず、
「母親だからどんな時も子供を愛さなければならない」なんて言うのは単なる理想なんだなと感じます。
「ママだ~い好き」と言ってくる子供を放置してしまった話なんかも収録されていて、
1998年の発行という古い本ですけど、「もしかしてこの本がこの作品のベースになっているのかな」と思ったり。
実際端で見ていても、育児というのは子供を作る前には覚悟のしようもなかった困難ばかりみたいです。
mitsudon_etさんのご両親は立派な方のようですが、
愛情があっても、子供の人生を背負う為に自分の人生を諦めてばかりでは、不満だって溜まります。
「母親なんだから当たり前」なんてのは周りの押し付け半分。
だから決して奥さんを孤立させず、話を聞いてあげて下さい。
mitsudon_etさんの文章を読んでいる限り、そんなのは余計な心配だと思いますけど。
あと・・・
物語を読んで、我が身を振り返り、ちょっとだけ勇気を出してみる―――。
私は素敵な感想だと思いますし、作者さんもこういう感想を持ってもらえると「書いてよかった」と思われるのではないでしょうか。
批評空間だからと言って、具体的に作品の内容についてあれこれ語らなければならないというものでもないでしょうし。
たった数行のちっぽけな記事にも確かに存在する、人々の思い。そんな記事の裏側を少し覗いてみませんか? → 長文感想(922)(ネタバレ注意)(3)
isumiさんのレビューを拝見して、早速プレイしてみました。
<ただ言えることは大人になりきれていない大人は、子供なんか作るなということです。
そんなダメな母親でもちゃんと”地域”で子供を育てられる環境が、昔の日本にはあったのでしょうけどね。
聞いた話によると、欧米なんかは「子供は地域で育てるもの」というコンセンサス?が結構出来ているらしいですけど、
今の日本は地域社会が崩壊して、なかなか再構築されないという感じなのかな。
下手に干渉したら訴えられたり刺されたりしますし。
自由が優先され濃密な人間関係が疎まれる一方、家族や地域の繋がりが失われたせいで罪もない子供達が被害を受けたりもする。
心の中では繋がりや助けを求めているのに、それを上手く周囲に伝えることができない。周りも気付いてあげられない。
この母親のように孤立している人は、きっと今の世の中珍しくもないのでしょう。
そして人はこんなにも弱くて未熟なのに、世の中は逆にどんどん周りに頼らなくても生きていける様になっていく――
それは果たしていいことなんでしょうかね。
(作品の内容が内容だけに、どうも重いコメントになっちゃいますねぇ。考えさせられます。)
追記(09/2/16)
ハッピーエンドではないけれどギリギリの状況で母親が母性を取り戻すのは、やっぱり”希望”なんでしょうね。
ギスギスした世の中ですけど、「母親が子供に向ける愛情くらいは信じたい」というのは、誰もが思う事でしょうし。
年間○万件も児童相談所への相談があると聞くと、その希望も容易に揺らいじゃいますけど。
それと、「地方紙に掲載された」「たった数行書かれただけの記事」というのは、
『本人たちにとってみれば人生を左右するほど深刻な問題でも、周囲の人たちにとっては気にも止まらぬ出来事にすぎない』
という今の社会に対する皮肉なのかな、と。
業者じゃなくてに高得点を付けている奴らはむなしくならないのか? → 長文感想(73)(6)
得点操作をしているらしい信者?への批判については、何を持ってそういう信者とするか私にはよく分からないのでコメントを控えます。
私の場合は様々なコメント、体験版、デモ、業者や信者の存在、全て考慮の上で買う事が多いので「やっぱりかぁ…」とは思っても「騙されたぁ…」という事はあまりないのですが、それでも期待はずれだった時のショックは分かります。
ただ、好きなものは贔屓目に見てしまう方の気持ちも分からなくはありませんので、やはりその辺りは出来るだけ情報を集めてから覚悟の上で臨むしかないかなと。
あと、どこがどう詰まらなくて0点だったのか、知りたい気がします。
本作はまだ購入検討中段階なので・・・って、この方、レスは返されないんでしたっけ。
(未プレイで信者や業者への義憤のみの文章なら、点数をつけない方がいいんじゃないかな、というのは個人的な意見として一応。)
正直、これほどまでとは思いませんでした。 → 長文感想(5141)(ネタバレ注意)(5)
私がYU-NOをプレイしたのは3.5インチフロッピーのDOSマシンが現役の頃(歳がばれるなぁ)。
随分と記憶も薄れましたが、何度も朝日を拝むほど時間を忘れてプレイした事はよく覚えています。
魅力的なヒロインたちもそうですし、彼女達と行動を共にしたり助けようとするうちに、気が付くといつの間にか壮大な謎に巻き込まれているという構成も本当に素晴らしかった。
セーレスの死に関しては、元々お話に入り込みやすい性質なので、SPなしでも十分胸が痛かったですね。3人+1匹で過ごした短かいけれど平和な日々はとても温かかった。
そのセーレスもそうですが、主人公がスーパーヒーローではないが故に助けたくても助けられない人達がいて、でも頑張って、追いかけて、時には死にそうになりながら、それでも諦めずに助けようと懸命に行動するその姿が、今思えば一番私の胸を打ったような気もします。
そして、同じelfさんの『同級生2』と共に、この作品を超えるものを求めて未だにこの業界に身を置いているという感じです。
elfさんも、このころが一番よかったなぁ・・・・(しみじみ)。
実妹に少し興味がある人から、実妹についてディープに語れるお兄さんまでオススメできるゲーム。 → 長文感想(374)(2)
<ためだけに量産された実妹ゲーとは違い、近親相姦について真面目に
<考えたゲームのひとつであるということは理解してもらえるかもしれません。
sts02083さんは、本作に関して私が知りたかった事を見事に解説してくださっています。
私は特に実妹ゲーが好きというわけではないのですが、YU-NOの昔から、incestという題材には惹かれてきました。
にも関わらず、「穹が可愛い」と書かれるばかりで、肝心の近親姦の中身について解説しているレビューが見つからないっ。
「かみぱに!」の瑞希に大きく落胆させられて以降、「実妹」という謳い文句に対して慎重にならざるを得なかった私にとっては、きちんと”禁忌”を描けているかどうかが知りたいことだったのです。
本レビューを読ませていただいたことで、その真面目な描写に対する期待と購入意欲が湧いてきました。
sts02083さんには感謝したいと思います。
アクアルートで締めてくれればもっと高評価だったのですが… → 長文感想(599)(ネタバレ注意)(7)
なるほど、言われてみればきつめでしつこいかも知れませんね。
アクアは大吾に救いを求めていたけれど、大悟はアクアを見てはいなかった。見ていたとしてもそれはアクアの向こうに”彼女”を見ていたから――そう思っていたので、物語が進行するほどそういう行為が嘘っぽく見えたのかもしれません。
大吾の印象に関してはsai。さん寄りかな。むしろその一途さ(?)が胸を打ちました。
アクアルートで締めてくれればもっと高評価だったのですが… → 長文感想(599)(ネタバレ注意)(7)
前作同様、倫理感の無さとロリっぷりはかなりの鉄板。それについてギャーギャー騒ぐ方はご遠慮願いますってな具合の作品。 → 長文感想(318)(ネタバレ注意)(2)
SEVENSTARSさんの未プレイ者向け新作レビューはいつも参考にさせていただいております。
<ギャーギャー騒ぐ方はご遠慮願いますってな具合の作品。
私は主人公の気持ち悪さにとてもプレイする気がしないため、またしても製品版未プレイなのですが、体験版を見る限りでは確かにギャーギャー騒がれそうな作品ですね。
性犯罪とエロゲーの因果関係を明確に立証した研究やデータがあるわけではないようですし、『常識的な判断や受止め方をきちんとできるかどうか』というR18規制の本質的な意味を考えれば、私はこういう反倫理的なフィクションもあってもいいとは思います。同時に、”子供や女性の保護”という問題を真剣に考えての事なら、こういう作品に対してギャーギャー騒ぎたてるのも人として間違ってはいないとも思います(まあ、有害ソフト規制派はかなり感情論で動いていて、エロゲーがスケープゴートにされているという面もあるようですが)。
ただ、私が”同級生”や”YU-NO”なんかをドキドキしながら店頭で購入していた一昔前とは違い、今はネット通販の普及によって年齢確認が完全に形骸化しているので、R18規制そのものが有名無実になっている事実は気になりますね。中学生くらいから凌辱犯罪系作品ばかりに触れているとするなら、さすがに人格形成への悪影響が心配になりますし、誤った性知識に基づいて実際のSEXに臨むのではないかという不安を大人が抱くのも理解できるような気がします(まあ、その辺は親や学校がちゃんと教育すべきではないかとも思いますが。)
もしかすると社会構造の変化に伴って18禁という規制の在り方そのものを見直す時期に来ているのかもしれませんね。
それにしても、この作品の主人公に感情移入なんてできるものでしょうか。
個人的に受け付けないからと言って作品を否定するつもりは毛頭ありませんが、どうやって楽しめばいいのかちょっと想像することができません。
観客視点で見ると沙耶に攻められている姿などは若干笑えましたが、それでもやっぱりこの主人公は心の底からダメだったなぁ。
作品自体”変態パワー”だけは異常に強いので、ついついその異様な世界に引き込まれてしまうのですが、そうするとむしろ”怖いもの見たさ”・・・なのかな。
私も無駄に年だけは重ねているので大抵のジャンルは大丈夫なつもりでいたのですが、己の未熟さを痛感します(苦笑)
『セレナリア』で懲りたのに、此処での評価が高いので再挑戦。 結論:このライターの作品は、エロゲーでなく少女趣味満開の童話。 金返せ!否、即売ってこよう。 アンチの意見→ → 長文感想(1171)(ネタバレ注意)(4)
たしかに得点に関しては本作品に限らずあまりに個人差が大きいため、その意見も頷けるものがあります。
管理人さん自身も、
「私には例えば5点がつけられた時に、「本当に5点なのか」「平均点を下げるために5点をつけているのか」わかりません。(中略)そんなわけで「得点を入れる方」も「統計の結果を見る方」もみんなが幸せになれるよう、みんなが最低限の知識と良識を持ってここを利用してくれることを期待してます。いかがでしょうか? 」
とおっしゃっているくらいですので、私も得点に関しては感情に任せて極端なつけ方をしないようにしていますし、鵜呑みにしないようにもしています。
ただ、このサイトは得点だけでなく一言コメントも長文コメントもあるわけですし、完全に客観的なレビューを書くことは無理でも、どちらかというと信者寄りではなく一般ユーザー寄りな書き方をされている方もいるはずです。
kimさんは購入を決める際、そのあたりは確認されていないのでしょうか。
何より体験版はプレイされたのでしょうか。
私自身は批評空間の得点や各レビューを確認した上で体験版をプレイして、「あぁ、こりゃ合わないわ・・・」と感じたので本作品は購入しませんでした。
私が確認したレビューの中には比較的客観的な見方をしているものもあったと記憶していますし、様々な意見を比較検討する事が出来るという意味では、購入する際にこのサイトはとても参考になると思っています。
得点評価だけを取り上げて期待と異なる結果だったからと言って「金返せ!」という批判をするのは、正直どうかと思いますが・・・。
(ただ、私も体験版と本編のあまりの違いにそう叫びたくなることはありますけどね。)
シナリオ○5点 取り巻く世界観☆9点 シチュエーション☆10点 グラフィック◎7点 音楽○5点 キャラ20点(ヒロイン◎7点 主人公○6点 脇役◎7点)エロ◎7点 その他○4点 おれ、今までの固定観念を完膚なきまでに壊されちまった……。おれはどうやら、まだまだお子様のようだ…(;´Д`)ウウッ…野菜まで……そう野菜まではまぁ、分からんでもないよ。しかし、バンジーだぜ!バンジー!衝撃的だったヽ(´Д`;)ノアゥア... → 長文感想(2577)(ネタバレ注意)(4)
あれは確か「シンデレラエクスプレス」だったかな。
バンジージャンプは都合3回やったことがありますけど、まぁ、とてもHできる状況ではないです(苦笑)
シナリオ◎7点 取り巻く世界観◎7点 シチュエーション☆10点 グラフィック☆9点 音楽○4点 キャラ22点(ヒロイン◎8点 主人公☆10点 脇役○4点) エロ☆10点 その他☆9点 「ごめんね(´∀`*)ハァハァ。パパはね、変態サンなんだ。」ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!! もしも、あなたに娘がいたとしよう。何年も会わず、久方ぶりに会った娘たち……彼女らはかわいらしく成長していた。さぁ、再会の時あなたの脳裏に浮かぶ、感情は?それは、守りたいという使命感?はたまた子を想う仄かな思慕の念か………その答えはここで見つかる → 長文感想(2164)(ネタバレ注意)(2)
<どんなに、私が変人的な趣味嗜好があろうと、倫理的にある種の
<制限を超えているこのゲームをおおっぴらに
<肯定するわけにはいかない
<確実に犯罪臭が漂うアブノーマル。決して一般人と
<犯罪予備軍――リアルに対するロリを求めている人には
<勧められない。
kuroJrさんのように成熟した判断力をお持ちの方ばかりであれば、この世の中何も問題はないのでしょうけどね~(苦笑)
最近はいけない事を「いけない事である」と判断する能力の未熟な大人が増えているような気がします(まあ、私も人のことは言えませんが・・・)。
今問題になっている”大麻事件”でも、「映画で吸っていたから」という理由で罪悪感もなく手を出した人がいたという報道があります。
まさか「ロリゲーでやっていたから」という理由で幼女に手を出す浅薄な人はいないと思いたいですが、ちょうど今(08/11/22)も「38歳の男が幼女を連れまわす事件が起こりました」なんていう、ここ数年すっかり聞き飽きたニュースが流れてきたところです。
これでは次善の策として「有害情報を規制しよう」という声が強くなるのも仕方ないのかな~と。
最善の策は、教育やしつけをしっかりすることによって、善悪の判断がきちんとできる人間を育てることなのでしょう。
しかし、モンスターペアレンツやら授業料の滞納やら、教育やしつけを担う親の世代からして倫理観や善悪の判断が怪しくなってきていますからね~。
親としての自覚に欠ける大人の増加が判断力の低い人間を増やし、結果的に本作品のような”大人の文化”を崩壊させていくのかもしれません。
私自身は娘や姪や妹に劣情を抱くことはありませんが、”理性と感情”という相反する二面性と、そこに起こる”矛盾や葛藤”を最もよく表す事が出来る題材だと思うので、incest物は割と好きな方です。それが「いけないことである」ということをきちんと理解していながら、それでも激情に流されてしまうことがある、というのも人の面白い所ですしね。
とは言え本作品に関しては、主人公や”近親姦という児童虐待”への嫌悪感が先に立ってしまうというのが正直なところです。体験版を見るに(実は、まだ製品版未プレイです)、この主人公は「自分が変態である」という事をほとんど肯定してしまっているように思えますので、どちらかというと”葛藤好き”な私向きではないのでしょう。
それでも、こういう”禁忌”や“犯罪”を扱った作品であっても許容することができる―――そんな社会であり続けて欲しいな~と思います。
(製品版とは関係のない内容ですみません。kuroJrさんのような姿勢や考え方は割と好きなのでつい(苦笑))
PLAY時間は25時間(凍結中) 現在クリアしている一部ルートのみでの点数は否めず。ただ、再開予定はとりあえずあり(PLAYした当時と考え方は変わっているのは実感する。最終的にコンプした段階で点数はまた変わるのかもしれない) ひとつだけいえるのは明穂という子は夏の象徴、ということ。 → 長文感想(1753)(ネタバレ注意)(12)
私の場合、ざっとショップを探しても見つからなかったので、今年の2月に個人から購入しました。
サントラやらシーツやら付属で”30,000円”です。
あっはっは、笑ってください。自分でも笑っちゃいます。
まぁ、『D.M.F.』ほどではないにせよ、割と気に入ったのでいいんですけどね。
明穂と一樹が千早を赦した点に関しては、明穂の”お姉さん”としての性格や立場と、つばさよりもさらに年下に見えるらしい千早の外見やその小動物的な気弱キャラと、真相が判明する前に千早に対して抱いてしまった好感と同情と、幽霊とは言え明穂がちゃんとそこにいて、お互いに会話も交わせて、しかも元気に笑っているという事実などが影響したのだろうなー、という程度の大雑把な捉え方をしています。もちろん彼らの中に一切憤りもわだかまりもない、と言う単純なものでもないのでしょうしね。
それに、私自身その時点で明穂のことをそれなりに気に入っていたにもかかわらず、彼女を殺した千早を「絶対赦せない!」というほど嫌いになることはなかったという事実が、このシーンにそのままあてはまるのだろうなーと。
そもそも2章全体がそういう千早擁護の方向へプレイヤーの気持ちを誘導しているようにも見えますし。
とはいえ、これだけ大勢から批判されているということは、文章やお話そのものにいくらか問題があってそういうライターの意図がうまくプレイヤーに伝わっていないということなのかもしれませんね。
深く突っ込んで考えればもっとあれこれ見えてくるのでしょうけれど、いずれにせよ『人によってはそういうこともあるのだろうし、それによってお話自体を否定するほどのことではないのだろう』というあたりで私は納得しています。
なにせ根がいい加減なものですから(苦笑)
あー、久しぶりにサントラ聴きたくなってきたな。
『凪』も良いですが、私はむしろ『雛鳥』が大好きです。
・・・るーす先生、人間の屑には伝わっています。どうか腐らないでください。 → 長文感想(3124)(36)
ただ、そうなってくると今度は別の”個人的な”問題が出てきます。
私は作家さんに対して、『誠実であってほしい』という、割と身勝手な願望を持っています。クライアントに対しても誠実であって欲しいし、読み手に対しても同様です。何より作品に対しては常に『いいものを書くぞ』という思いを抱きながら書いてほしい。
るーすぼーいさんは『低年齢層にも受けて、売れる作品を書いてほしい』というあかべぇからの依頼を受けたにもかかわらず、『自分はそんなレベルの作品は書きたくない』という思いから、クライアントであるあかべぇに内緒でお話そのものを秘かに破綻させていたということですよね。
さらには読み手に対しても『自分はもっとすごいものが書けるんだけど今回はあえて滅茶苦茶な作品を書いたのだ』という思いに気付いてほしかったと。
そして当然ながら、作品そのものの出来はいいわけがありませんよね。初めからぶち壊そうと画策してそれを実行したわけですから。にもかかわらずなぜか売れたらしいですけど(この作品に素直に感動された方がいたらお気の毒です)。
そういう姿勢は、作家としてはどうなんでしょうか。
将来もしも彼が本当に書きたい作品を書いて、それが凄い作品で、直木賞をとったとしても、たぶん私はその作品を評価しようとは思わないと思います。人間ができていないせいか、私は結構そういう先入観や固定観念ごしに相手を見てしまうので。
もしも依頼者や読み手に対してそういう思いを抱いているのならば、こんなやり方ではなく、もっと真正面からそういう問題を風刺した作品を書けばいいのではないでしょうか。私はそれが作家としての誠実な表現方法なのではないかと思っています。
人間廃業さんはるーすぼーいさんを評価されているようですし、それに対しては特に言いたいことはありません。感じ方は人それぞれですし、その辺りは誤解しないでください。ただ、もしもこの作品の背景にそういう意図があったのだとしたら、作品の出来以前に私は”彼”を評価しようという気にはなれそうにありません。それならまだ、『いい作品を書こうとして頑張ったんだけど、技術が及ばずにこうなってしまった』というほうが好きです(要するに作品の良し悪しではなく、創作に対する姿勢の好き嫌いという話なのですが)。
あ、ちなみにレスを求めているわけではありませんので、読み流してくださると嬉しいです。
トコの母親に殺意が芽生えたのは俺だけじゃないと思う → 長文感想(286)(ネタバレ注意)(3)
西口の判断を仰ぐ前に同意書に署名と捺印を済ませていたこと、喫茶店での美都子と麻美の会話、西口が穂香に吹き込んだ嘘の内容、その前に彼女が理と向き合うと言ったこと、御隠居たちが西口のことで穂香についた嘘、そして最後の麻美と穂香の会話 etc.
もいもいさんの提示されたいくつかの問題を考える上でのポイントはいろいろあるように思えますが、結局美都子たちに同情すれば穂香は酷い親だということになるでしょうし、同意書のシーンの見方も変わってくるのかもしれません。
私は割と引いた位置から見ているのか、穂香はもちろん、体育教師や、邦永商会の社長も愛せてしまいます。
西口だけは背景が見えないので微妙ですが。
それにしても、検証するためにちょっとリプレイしてみたのですが、はまりましたね~(笑)
何度プレイしても笑えるし、ほろりとできるし、共感できるし、やっぱり好きな作品の一つです。
「殺意が芽生えた」という物騒なセリフの背景に興味をひかれたのでなんだか長々と書いてしまいましたが、このへんで失礼します。
トコの母親に殺意が芽生えたのは俺だけじゃないと思う → 長文感想(286)(ネタバレ注意)(3)
彼女が懲りもせず思わせぶりな態度をとったから、理は結婚まで考えた。
勝手に男と逃げたから、美都子は現実に押しつぶされそうになった。
その上詐欺師に騙されて美都子を連れて行こうとする(苦笑)。
このお話に登場する人たちは、みんな多かれ少なかれそういうダメなところを持っていて、それでも頑張っていたり、友達のために力を貸したり、教え子のために力を尽くしたり、とにかく憎めない。
それはたぶん穂香も同じで、彼女は彼女なりに思うところがあったのでしょう。たまたま”ダメさ加減”が登場キャラの中で群を抜いていたというだけで、常識的な見方をしがちな我々には余計に納得しがたいのかもしれません。
決して娘の幸せを思っていなかったわけでもないようですし(ダメダメですけどね)。
人間万事塞翁が馬。あるいは、情けは人のためならず。
人生の幸不幸は変化が多くて予測できません。また、人に親切にしておけば、それがめぐりめぐって自分に必ず良い報いがあります。
穂香の場合は、美都子を置いて男と逃げたからこそ、理は美都子を助けたいと思ったのでしょう。
そして、絶望していた理に懲りもせず情けをかけたからこそ、めぐりめぐってみんなが助けてくれたのでしょう。おそらく御隠居たちも穂香さんに助けられたことがあるのだろうと思います。
初めに書いたことについても、彼女の思わせぶりな態度が理を立ち直らせ、男と逃げたから美都子は理と深くかかわることになり、詐欺師に騙されて美都子を連れて行こうとしたから理と結婚させることになっています。
そう考えると、彼女のそういうダメなところが、まわりまわって結局はハッピーエンドをもたらした、と考えることもできます(もちろんこれはフィクション故のことですが)。
確かに常識的に考えれば彼女の無責任さは報いを受けるべきかもしれませんが(というか、麻美などからさんざん責められていますが)、そう考えれば、「しょうがないなぁ」という程度には温かく見ることもできるのでは?
それに私は、そういう理不尽ともいえるダメさや、それすらも許す優しさもこのお話の面白さの一つなのではないかと思っています。
9/15 ちょっと追記します。
『マディソン郡の橋』という映画があります。
その中でメリルストリープが下したのと同じ決断をする自信が私にはありません。
それがダメなことだと分かっていながら、それでも自分を抑えられるかどうかわからない。
そんな弱い私ですから頭ごなしに穂香を責めることができない、という面もあります。
恋というのは、それほどまでに人を狂わせるものなのだろうと思います(もちろんどんなに好きになっても流されない人だってたくさんいるのでしょうが)。
・・・るーす先生、人間の屑には伝わっています。どうか腐らないでください。 → 長文感想(3124)(36)
事実そういう側面があるのかもしれません。
世には”断筆”という自己を否定する形で主張を伝えようとするよく分からない作家もいるくらいですから。
ただ、そういう風に考えだすと、面白くなって思考がどんどん見当違いの方向へ進んでしまいがちです。
私もそういうことはありました。
あなたの考え方はとてもユニークだと思います。
とはいえ、これは曲がりなりにも商業作品です。
そうやってただ面白がるだけで終わらせず、もう一度常識的な見方に立ち返って考えてみることをお勧めします。
あと、これはちょっと揚げ足とりっぽいので自分で書いていて嫌なのですが、為替取引はちゃんとした商取引の一種ではないでしょうか。ましてそれを生業にしている大勢の人がいることは周知の事実。
それを労働ではないと否定することはそういう方たちに対して失礼では?
この作品の中で為替取引が否定的に表現されているのは、さちがそれを”怠惰に金を稼ぐための手段”だととらえているからにすぎず、決してそれ自体が労働ではないとかギャンブルだという意図からではないと私は感じたのですが。
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 → 長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
この業界って、企画や絵やプロモや特典でそれなりに発売前の体裁を整えれば、とりあえず回せる程度には資金回収できるのかもしれません。
戯画の『カラフルシリーズ』もそんな感じ? 12人も揃えりゃ、誰か一人は気に入るだろう。なんなら特典目当てだけでもいい。そういう『モー○ング娘』的な、買ってもらうこと最優先の作り方。一部で資金集めとか言われているのもあながち間違いではないのかもしれないと思えます。たぶん優秀な経営者がいるのでしょう。
ABHARの次回作も企画やプロモや絵で期待を煽って予約を取り付けて、後の評価には苦笑いで無視を決め込むのでしょうか。
でも一方で丸戸さんや吉宗綱紀氏に代表される、ちゃんとした作品を作ろうとしている人達もいます。戯画もカラフルと丸戸さんを看板にしているのが二面的で面白い。
好き嫌いはともかく、”ダメ恋”なんて本当によく考えられています。”オルタ”も『美少女ゲームでここまで!?』というくらい相手を楽しませようという意志に満ちている。さらにそれを実現する技術もあればいいものを作ろうという努力まで感じ取ることができます。
僅かながらでもこういう人たちがいて、ごく稀にこういう作品が出てくるから、いつまでもこの業界に期待して、買い続けてしまうのかもしれません。
面白い大衆文化は他にもたくさんありますし、美少女ゲームというジャンルにこだわるわけではないけれど、面白い表現形式であることは間違いないのだから、有名選手がどんどんメジャーに流れてしまう日本球界のようなことにはならないでほしいものです。
”遥かに仰ぎ、麗しの”の分校編シナリオを書いていた丸谷秀人氏がHPでこう書いています。
『信じてるんですよ。何を? エロゲーの可能性って奴を。文学だ映画だマンガ だなんてジャンルの垣根をぶっとばす真の傑作の出現するコトを信じてる。信仰 してる。』
でも処女作からこんな作品で誤魔化すところが増えてくると、才能の流出に歯止めがかからず、廃れる一方かもなぁ。
9/21追記
割とマイナーなアニメーションの、しかもレンタルではなくセル版の話題を引き合いに出した私の独りよがりに非があるのですが、やはり誤解は解いておくべきだと思うので、追記という形で書かせていただきます。
監督が海外取材に行くことを渋った=制作に対する情熱に欠けるのではないかと私は感じた、という意図です。
分かりにくくてすみません。伝統芸能から懐かしの魔法少女ものまで割となんでもこいの雑食系なものですから、ついマイナーなものまでたとえに使って逆に理解してもらえないことが多いんです・・・。
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 → 長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
たしかこの作品はこのブランドとライターの処女作だったと記憶しています。設立の経緯などは知りませんが、やはり初めて作る作品なのですから、それなりに創作に対する想いというものはあったはずです(というか、あってほしい)。主人公のセリフをあえて省き、その思考だけをテキスト化して会話が進んでいくというこのライター独特の文体も印象的でしたし、シーンによってテキストウィンドウが下と横に移動するという画面も斬新でした。
お話の内容的にも、企画というかプロモーションムービーなどを見る限りおっしゃる通りの部活系青春ストーリーを想像させられました。夏、葛藤、挫折、友情、仲間、共通の目標、笑い、涙、etc. (あとHも)。正直な話、そういうどこか”青い”お話というのは結構好きです。いつの世にあっても人が求めて止まない普遍的なものが含まれているとも思いますから。
ですから私も結構期待していました。それだけに体験版をプレイした時の落胆も大きかった。斬新なところはありました。でもなんというか、『いいものを作りたい』という想いを読み取ることができなかったからです。
御存じかどうかは分かりませんが、『ARIA』というアニメーション作品があります。
水没気味の未来の火星でゴンドラ業に従事する女性たちのお話です。レンタル版には収録されていませんが、制作裏話的なものがセル版の中に収録されており、その中の監督の言葉が印象的でした。製作準備のためイタリアはヴェネツィアまでロケにいくという話が出たことに対して、「そんなの名古屋のイタリア村でいいよ」と返答したらしい(飛行機嫌いという事情もあったようですが)。
それが本当か冗談かはわかりません。でもイタリアロケに行く前に上がっていたシーンでゴンドラのオールの漕ぎ方が実物とは似ても似つかないものになっていたことに現地の実物を見て気付いたらしく、帰国後リテイクがはいったということです。
想いと技術。
創作において『こういうものを作りたい!』という強い”想い”は大切だと思います。私などはそんな話を聞くだけで涙ものです。でも、実際問題それだけでは思い通りに表現することはできません。毎日のように見ているはずの大好きな漫画のキャラクターを描いてみろと言われて、そっくりに描ける人がどれだけいるでしょうか。かといって思い入れもなにもなく、ただお金を稼ぐために純粋な”技術”だけで作ったとしても、きっと『何かが足りない』という気がしそうでもあります。
このABHARというクリエイター集団に足りないものが何だったのか、それは私には分かりません。ただ、多くのユーザーに受けれてもらえる娯楽作品を作ろうとしながら、技術が足りなためにそれがかなわなかっただけかもしれない。私が気づかなかっただけで、そこに”想い”は確かにあって、足りないのが純粋に”技術”だったのだとしたら、今作品が成功に終わったといえなくとも今後に期待を残す余地はあるのではないか、そんなふうにも思います。
製品版もプレイしないまま、また関係のない話題ですみません。ちょっとそんなことを思ったので。私ももう少し安くなったら検証のために買ってみるかもしれません。
(あと、『重箱の隅を突く(つつく)』『重箱の隅を楊枝でほじくる』という表現は、一般的に否定的な意味でつかわれるので、こういう場合には使わないようにした方がいいと思います。あー・・・こういうこと書くから「君は一言多い」といわれるんですよね。すみません)
あーもう積み決定したので、点数と攻略したところまで(我慢の限界を超えた部分)を感想に追記します。(08.09.01)…セーブデータ当てちゃいました。 → 長文感想(1575)(ネタバレ注意)(6)
私の場合、別に大層なものが欲しいというわけではないのです。ただ、おかしくて、哀しくて、興奮して、できればいくらかの感銘を受けられる、そういう当たり前の娯楽作品を作ってくれればいい。
なのにこの手の作品は、そこにすら到達できていないものが多すぎます。
製品版をプレイしたわけではありませんし、特にあなたのコメントに対してこれという主張があるわけではありませんが、ちょっとそんな風に思ったので。無関係な話題ですみません。
(あと、『ダメ恋』へのコメント投票、ありがとうございました)