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perusha21さんのG線上の魔王の長文感想

ユーザー
perusha21
ゲーム
G線上の魔王
ブランド
あかべぇそふとつぅ
得点
100
参照数
7849

一言コメント

去年の9月に予約して約9ヶ月・・・・。取りあえず初回超重量特典版が届いたときには、原画集の厚さがG線上の本編の箱並みにあり、な ん ぞ こ れ とか思ったわけで、特典がこんなに豪華ってことはもしや本編アウト・・・?とか不安になった。んで・・・本編やってみて・・・、ゆっくりした結果がこれだよ!!・・・・・・あれ?

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

今年は忙しいから長文書くのやめるかなぁなんて思ってたが、やはり名作は書かずにはいられないですな。


予想に反して・・・、面白かったですね。個人的に、頭脳戦というよりはヒューマンドラマを期待していたのでクリーンヒット。ゆっくりしていった甲斐があったというもの。が、不満な点もまぁあったりして・・・。



以下は超ネタバレ満載です。プレイの参考程度にという方は今すぐブラウザを閉じてください。
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~椿姫ルート~


発売前から何となくは思っていたが、やはり最初に攻略するキャラだったか・・・と、内心ガックリしたが、やはりライターさんが違うと序盤のキャラであってもつまらない出来という事は無く、そこら辺のゲームのシナリオと比べると光る物がある。

この章のテーマは、“家族愛”。



話の構成自体はさほど深いものは無いが、何より当たり前さが分からなくなって“迷子”になっている私達には程よい感動を生む。



“騙すより、騙される人になれ”疑うことを知らない“無垢さ”が京介の心の奥を震わせる。




そんな、純真さを守りたい―――――――――――





そう心に決めた京介が、描く淡い妄想の幸せ・・・。




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一応エンディングでは、椿姫と京介の母親と京介が3人で幸せに暮らすという形になっていたが、まず無いだろう。

GONZOへの借金が、普通に働いて返せる筈もなく最終的には、親の借金が子供に、そのまた子供に・・・。何はともあれ、借金があり続ける限り心だけ救われる“形だけの幸せ”に何の意味も無いのである。







が、しかしこの時点では予想がつかなかったがどうやら、かのGONZOにも良心があるようでOHPの説明にも「跡継ぎにさせようとしている」との説明もあることから自身の息子のような存在認識のようなので
借金という設定自体あまり意味は無いのかもしれない・・・ので、アリといえばアリのIFエンドである。

といった感じで、GONZOもどっかへ、魔王もどっかへ。



個人的には、陵辱エンドも欲しかったかなと・・・(もはや違うゲーだけど・・・)






~花音ルート~

この章のテーマは、“歪な愛”。


どうしようもなく歪んでしまった家庭なんて世の中に、どれほどあるのだろうか?話の構成は、歪んだ愛に愛情を知らずただ飢え続けそれが日常と化してしまったというもの。


母は子のことを想うとよく言うが、果たしてそれは本当に子供のためになっているのか?・・・それを判断するのは誰でもない、母自身と思い込んでいるケースが多いと聞く。大抵は、夫が家庭に口を挟まない
無頓着・無関心で、母親が追い込まれていくのだという。





とまぁ、少し脱線してしまったが
話を要約すれば歪んだ愛を受け続けた花音が、愛を求めて兄である京介に助けを求め拒絶され(花音が拒絶されたと思い込んだ)、立ち直る過程を描いたもの。





京介にも拒絶され、行き場を無くした花音。


母の元に戻り、拠り所の無い花音はそれでも・・・




私がお母さんの“一番”になってあげる――――――――――――



と辛辣な決意をする。母は自身の事しか省みず、それでも子は母に愛を告げる。

それは、とても滑稽だろうか?―――――――――

それは、とても愚かだろうか?―――――――――



歪んだ愛の行き違いが、とても悲しく・・・。




が、奇跡にもそんな子の想いに気づいた母。ようやく本物の愛を掴めた―――――――――そんな親子の“愛”の物語。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

京介?あくまでもオマケ的な扱い。
かのGONZOも「金のなる木(花音)は、犯しておけ。」との名言を残していたが、どこへ行ったやらヤって絆深めて京介が「花音を利用」する事が無くなっても特に何も無し。
これはIFエンドだしまぁいっかな~みたいな、粗さが感じられる。まぁいいんだけどね。

無論、GONZOも魔王もどこかへ。

それにしても、やっぱりこの声優さんギルティのメイの人だから何となく被って萎えるんだよなー・・・、こんにゃくの時もそうだったけど・・・。声優が合ってない希ガス。
・・・でも、メイかわいいよメイ。





~水羽ルート~


これはもう完全に蛇足。椿姫ルートや花音ルートと比べても・・・やっぱり。


この章のテーマは、“当然の幸せ”。



話の構成は、世間知らずのお嬢様が事件をきっかけに、現実に目を向け強くなっていくというもの。



大好きだった生き別れの姉・・・。一緒に雪だるまを作って楽しかった、子供のころの思い出・・・。



話の要約は、そんな姉に再会し次第に心を開き始める水羽。密かに想いを寄せていた京介とも結ばれ、幸せがかけがえの無いものと感じて間もなく姉が失踪。それから3年後、姉が殺人犯として逮捕され
それでも待ち続けると心に誓う水羽・・・といったところ。



さて、この章“話自体”は盛り上がりという盛り上がりは無くどの他の章よりもインパクトに欠けるものだったが、いわば大きな予兆の口直しとして非常に大事な部分なのである。認識を正常に戻すというのは
次の衝撃をより、強く感じさせる促進剤とも言ってもいいかもしれない。


この話に一言送るなら




“身近な幸せ”こそ、人生の基盤である・・・・と。


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この章の京介は、普通の人に変貌。普通の話なんだから当然。またまたGONZOと魔王はどっかへ。

萌え要素は詰まっているとまでは行かないが、そこそこある。が、しかし声優が合ってない希ガスPart2。

その他特に挙げる点は無し。

水羽可愛いよ、水羽・・・?

しかし・・・・何故3年後?話の構成上、3年という重みは必要だったかもしれないが。


何   故   成   長   さ  せ  た









~ハルルート~


予想通り、期待を裏切らない2章構成。


無論テーマは、“純愛”。




まだ、過去を思い出せていない京介にハルは想いを告げてしまう所から話は始まる・・・。

以下ゲーム中より抜粋。
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ハル「初めて会った、十年前から、わたしは、あなただけを想って、あなただけが忘れられなくて!」


そこにいるのは誰かに絶望的なまでに恋をしている知らない女だった・・・。

・・・

京介「押し付けがましい純愛だな。おぞましいことこの上ない」

・・・

それでも、かまわないと自ら慰み者にならんと裸になるハル。

父を殺人犯に追いやり、家庭を崩壊させた人間の娘を犯せば父の無念も少しは晴れるのではないか・・・、それに呼応するように京介の性器は大きく自己主張していた。

・・・なぜか、涙が溢れる。

泣きながら股を開く女と、泣きながら陰茎を屹立させる男。

まさしく悪魔の描いた地獄絵図に違いなかった―――――――――――――――――――――。

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絶望的なまでに想いは通じることなく、ただ憎悪を膨らませる親から子へ受け継がれる“憎悪の輪廻”。






以下GONZOと魔王の対決。というより、GONZOの名言集。

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GONZO「魔王よ、聞けっ!!!」

GON(ry「悪とは、いまだ人のうちに残っている動物的な性質にこそ起源がある!!!」

G「復讐に救いを求め、復讐に悪を成さんとする貴様は、遠からず己が悪行のもろさを知るだろう!!!」

・・・

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かのGONZO氏は、悪とは動物的性質、つまりは“本能的な欲望にある”と仰っていたようです。

人間の思考、心情を礎にした自らが律した“悪”は、何れ崩れ去ると・・・。



彼は、悪ならば悪を貫き通す。まさに“悪漢”であれと、心に決め生き続けた・・・。



そんな彼でさえ、最期は京介を庇い――――――――――――――――――――――――







そして瀕死の彼が、京介に向けた言葉は親元へ返してやれなかったという“情”と五千出す(金を出す)から魔王を捕まえろという“彼の正義(悪)”だった。


彼も、悪に生き、生き抜いた生き様と、息子への情念が混ざり矛盾を感じていたのかもしれない。


だが、それこそが人間らしさだと・・・、無意識に彼も悟っていたのかもしれない。








そんな“人間らしさ”が、私たちの心を――――――――――――――――――――――






同時に京介は、それに対し“養父としての畏怖”を、家族を崩壊に追いやった“憎悪”を・・・。


“愛”と“憎”は、また混ざり合い――――――――――――――――――――――――――――――


恐らく、この時京介は“憎悪の輪廻”自らの信念で断ち切って――――――――――――――――――ハルという名の少女を愛した瞬間だった。















GONZOの死から話は移り、魔王との対決に移ります。

魔王が行動を起こしセントラル街付近を占拠して自国を作り、政府に対し宣戦布告とか・・・

アレ?これなんてコードギ○ス?

魔王の声優さんは、だから同じなんd(ry

まぁ、超展開がある訳ですがまぁそこらへんは割愛ってことで。







セントラル街占拠時にハルを京介が救い出すシーンだけは圧巻。
あかべぇの主人公達は、熱い。
皆は、るーすぼーい氏のその部分に、シビレるッ、アコがれるッッッ!!

ひとまずお約束の伏線にほっと一息。






そして、魔王は目的を果たし魔王死亡フラグ立ててエンディング。


ハルは京介に、「お父さんに会ったらぜひ、私のことを紹介してもらえませんか?」と告げ

それに対し京介は「いいよ・・・。」とぎこちなく返す。







もう“争い”は終わり、憎みあう必要は無いのだと。ハルのG線上の魔王はまるで淡雪のように消えて・・・。


“憎悪の輪廻”を断ち切った2人は、どちらともなくキスを交わす。まるで2人を祝福するかのように優しく佇む満月の下で――――――――――――――――――――――



































で、これで終わりかなーなんて思ってたらうわぁああああああああ でしたね。これでハッピーエンドですね、分かりますとか思ってたのに・・・。ふはは、こやつめ!!るーすぼーい氏はやってくれる。





魔王は生きていて、最後の復讐を果たす。“憎悪の輪廻”を絶やさぬ様にと―――――――――――――――



“憎悪の輪廻”を断ち切ったのは、京介だけで、ハルはやはり断ち切れていなかった。

ハルに“憎悪の輪廻”の対象を、新たなる“魔王”の誕生の引き金を引くことこそが魔王こと鮫島恭平の最後の復讐であった。






GONZOの死の意味より、それを感じ取った京介は迷わず実兄をハルの代わりに引き金を引いた。

だが、“魔王”は京介であっても良いと思った。金の奴隷に成り果て母を捨て、あまつさえ宇佐美の娘に恋に落ちたのだから・・・と。京介の熱い“情”は決して、一生自分自身を許すことはないと・・・。




かのGONZO氏が言っていた「復讐に救いを求め、復讐に悪を成さんとする貴様は、遠からず己が悪行のもろさを知るだろう・・・」





救おうとした父利勝は死に、復讐に生を見出した愚かで哀れな兄。そんな恭平に救いは無く――――――――――――――





そんな彼の最期の一言も



「いや、愛も、また・・・」




この言葉の続きはあえて書かないでおく・・・。




憎しみに生きた兄、愛に生きる弟、2人の絶対的な・・・・水平線はいつまでも続いて、死を持っても分かち合えず――――――――――――――――――







そして京介は、魔王を殺した罪で、たった一度きりの初めての恋、ぶっきら棒で無愛想で、けれど、命を削る全力の愛で向かってくる少女に永遠の別れを―――――――――――――――――











が、しかし逮捕され取調べや調査より、どうやらハルを庇っての犯行との見方を警察側が強めていた。兄恭平が残した最後の罠に京介は、あの愛しい少女のために――――――――――




俺こそが、“悪漢”だと。ハルのことを貶め、あの凶悪犯“魔王”を殺したと。


浅井権三と同じ、“生けども生けども、道は氷河なり”と。





しかし、京介を想うのはハルだけではなかったのだ。


栄一が。
何時もの軽いノリが、涙で滲んでしまった事。

椿姫が言った。
“殺人犯のお友達でも平気だから”と涙ながらに少女が。

花音が言った。京介に罵られながらも
“わたし・・・・・っ・・・・・・わたし、が、がんばる、よ・・・・・・”と嗚咽を堪えながら愛に飢えた寂しい少女が。

水羽が言った。
“あ、あのね、わたし―――――・・・・・・あなたのことが・・・”最後まで想いを伝えようとした少女が。



皆、知っている。京介が、強さと優しさで溢れた青年であったこと―――――――――――――――



だが、理不尽な現実は大切な絆達を分かつ。そんな寂寞に乗せてあの歌のフレーズが聞こえる――――――――――――――














雪が溶ければ 川へと流れ やがては海に出るから

もうすぐここも季節が変わり 日溜りになってゆく

手を広げ僕らは 夢を見ていた 長いこの旅は続く

瞳を閉じると そばにある気がした あの日々にもし 手が届くなら

全てを投げ出してもいいと・・・

Close Your Eyes―――――――――――――――――――――


花には風を 土には雨を 僕には愛を そして微笑みを

粉雪がスローモーションで あの頃のキミへと舞い落ちる

キズつくことに 触れられなくて 今もこうして 立ち止まってる

戸惑いや、 涙の意味、 その全て いつしかここからCan you forget?

つまずきながら 生きてゆくのが 一番近道だよって

ふざけたフリで言ってくれるから いまさら悲しくなる

真っ白な景色に 二つの夢が くっきり描かれていた

でもいつかあの嘘は 大きくなって 争いはもう 終わったのに

切なさは積もるばかりで・・・

Close Your Eyes―――――――――――――――――――――


空には歌を 窓には星を キミには夢を そして愛しくて

薄暗いこの大地が あてもなく続いているだけで

冷たい雪が まぶたに落ちる そんな景色を ただ繰り返した

あるがまま 生きた事の強さを 僕らはどこかで・・・


*挿入歌「Close Your Eyes」より*





そして八年の月日は流れ―――――――――――――――――――




浅井京介は空を仰いだ。あの少女と別れて8年の月日が流れていた・・・。天国の如きあの安息の日々はもう訪れないと・・・。

絶対なまでの孤独が京介を包み、1人歩みを進めようとしていた、その時。

歩みを進めようと下その先に、親子連れの姿がうつった。京介の心とは裏腹に楽しそうなその姿は、京介の心をより暗くしていった。目線は自然と地面へと。


早く過ぎ去って欲しいと願っていたが、だんだんと近づいてきた。・・・あろうことか、目の前で立ち止まった。







「はじめまして」


幼い子供が、京介を見上げていた。


「お久しぶりです」

平坦な母親の声。足元までその長い髪がなびいていた。


京介は我が目を疑った。何度も夢にまで見た少女は、美しい大人の女性に変貌していた。だが我が道に救いはなしと信念を志した京介は、少女を分かつための言葉を言った。


「おめでとう」


かたや殺人犯、かたや世界を股にかけるヴァイオリニスト。二人の間を隔てるように雪が舞い落ちて・・・。そのとき、そのどこかに見覚えがあるような子供は言った。



「七つだよ、おとうさん」


・・・お父さん・・・?京介はもう一度、その子供の顔を見て・・・。似ている。口元といい、小賢しそうな目元といい・・・・・・。


「嘘を、言うな・・・っ」京介は震える声で言う。


「間違いないことは、私がよく知っています」成長したその少女は言った。


「あなただけです。わたしには、あなたしかいないんです。」と。




呪った。気まぐれな神を。残忍な悪魔を。だが、現実は一向に変わらず・・・。

殺人犯の娘が、また・・・なにかを言っている。

殺人犯の孫は、「おとうさん、頭なでて」と京介の冷たい手を求めている。


吸い寄せられる手。幼子のその柔らかい髪の毛に触れた。・・・ふれて、しまった。




京介は自らの誓いを思い出す。







我が生くる道は、氷河の道。この少女を、この子を殺人犯の娘にしてやるものか―――――――――――――――――











「京介くん、もういいんだよ」

ハルの声が涙でかすみ、京介の視界も涙で歪む。


「・・・・・・やめろ、違う・・・・・・おれの子じゃ・・・・・・」

「もう、泣いていいんだよ」

「・・・・・・おれの、子じゃ・・・・・・」


「お疲れ様・・・・・・っ・・・・・・」


ハルのその一言に、京介の想いがこみ上げる。

「ち、が・・・・・・あ・・・・・・ぐっ・・・・・・」

こみ上げる嗚咽に言葉が続かない。

「また、一からやりなおそう。今度は三人だよ。ねえ、京介くん」

駄目だ、俺は・・・この家族を不幸にするわけには・・・。



京介の中の“憎悪の輪廻”の“トラウマ”は、未だに断ち切れない―――――――――――――――




「おとうさん、ずっといっしょだよ。おかあさんも、いるよ。わたし、ピアノしてるんだ。ねえ、見て、聞いて。」

娘が幸福を招くよう、笑う。


おとうさん、おとうさんと心を揺さぶる。






















―――――――――――――――京介の歩んできた悪魔だらけの人生で、最後の最後で現れた天使に京介は成すすべもなく―――――――――――――――――――――――――
















鮫島京介の歩んできた、“冬”に3度もの“春”という光を当てた宇佐美“ハル”。


最後の最後に、京介の“冬”の終わりを告げる“早春”を冠した宇佐美“チハル”。



そんな三人のささやかな幸せを――――――――――――――――――――――――――――――――――


















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今回は長文且つ駄文長らく読んでいただき有り難うございました。(こんなに長めに書いたのはちょっと初めてで疲れました。)


*GONZOについての名言についての意味合いとか、魔王についての思慮とか、京介の娘の名前とかは全て私自身の憶測ですので、ああ、この人はこういう風に考えたんだなぁ~とかもってもらえたら・・・幸いです。*

そりゃもう、くさ~ぃセリフとか痛いセリフとか入れまくって改めて自分の感想を見ると恥ずかしい限りですが、それがまたこの作品の良い所なんじゃないかなー?なんて思います。(俺はMだったのか・・・?w)


褒める所しか見当たらないぜ!!みたいな感じで感想書いてますが、実際は挿入歌の「Close Your Eyes」を予め持っていたりして(THE BEST GAME VOCALS OF あかべぇそふとつぅより)
この曲が使われてないから5章のエンディングの後にまだ続きがあるんだろうな~とか分かってしまったり、伏線はどこじゃー!?とか目を血なまこにしてプレイしてしまったためか、アレ?この展開はちょっとおかしくね?とか予定調和すぎるなぁなんて思ったりもしました。

でもまぁ、そんな予定調和でも私達は泣けるから凄いと思うわけです。2度目をプレイしても泣けるってある意味凄いことじゃないでしょうか。perusha21は1年位寝かせてまたプレイしようかななんて思ってます。


他の方の感想からもちらちらと見えるのですが、車輪と比べると・・・というのをよく目にします。

私の意見としては、車輪とG線上の魔王は別物・・・として見るのがいいのかなーなんて思います。車輪はテーマ性も大きい為、比べるとやはり・・・。

車輪は“社会を揶揄した正義の正当性は何か?”、G線上の魔王は“人生における悪とは何か?” かなぁなんて思うんですが、G線上は不幸に巻き込まれた少年が最終的にHappyEndってだけって感じもしないでもないですが。

まぁ同じるーすぼーい氏の作品ですので、比べるのは当然だろうと思います。それも1つの判断だろうし、また別の考え方もあるでしょう。


有名な作品には、明らかな得点操作がいたり、発売日前なのに感想を投稿したりなど(一体どうやって手に入れてるんだろう・・・)荒れるのが若干寂しいことですが、一度プレイしてみる価値はあると思います。


今年の中では俺的ベスト3の出来。

挿入歌の「Close Your Eyes」は俺の恋人。歌詞ではCan you forget?とか言ってるけど、忘れない。

点数は、BGM25点、絵(CG、背景含む)25点、シナリオ40点、初回特典15点で合計100点。前も、好きなブランドのMOONSTO○EのClearとか1万いくらか出して、豪華初回特典買ったけど、それに比べるとやはり特典に点数がいってしまいますね。







度々ですが、是非、プレイをお勧めます。