システムはいいが、シナリオが微妙で、主人公がとにかく小物過ぎて魅力を感じない。
システム評価85点、シナリオ評価55点のトータル70点です。
ハードモードまで全てクリアして、ユニットの強化などやりこみました。
■ シナリオ評価
とにかく、主人公が駄目。
参謀とか言ってる割に無知蒙昧が過ぎる。
言う事はでかい癖に、大魔族の情勢すら知らないし、一般的な知識もない。
察しは悪いし、理解が遅くいちいち言った内容をそのまま聞き返す。
いいように振り回されまくるし、すぐに動揺するし、取り乱すし、びびる。
作戦もなく基本行き当たりばったりで、むしろ主人であるプリムティーネの方が立案している。
あまりに小物過ぎて魅力がないにも程がある。
かませの悪役にひっついてる小判鮫程度のキャラクター。
ヒロインについては主人公に引っ張られて、
あまり魅力を感じるキャラがいなかったので割愛しますが、
基本的に自己中です。
全体的なストーリーも練り込みが甘い。
敵は思い上がってる小物臭のする奴らばかりで、
出現時と倒した時に微妙にバックボーンが語られることもあるが、
彫り下げも何もなく感情移入も何も出来ない。
天魔が最強、プリムの兄という立場でありながら、
プリムのルートでは出てこない上に4ルート中3ルートでは顔も見せずに負けている。
色々と展開がワンパターン。
「淫魔の癖に」は聞き飽きた。
ファリナセアとエレオノーラの告白とか、
重要な部分なのに展開が焼き回しで愕然とした。
■ システム評価
所謂タワーディフェンスで、真新しい要素はそこまでないものの、
過去作のシステムを踏襲し、それなりにバランス良く作ってありました。
ターン制限がなく時間に追われないのは一長一短として、
キャラクターの強化の手順が多少面倒臭いのは気になりました。
とはいえ、ハードモードでもレベルだけ上げてればクリア出来るバランスなので、
基本的に強化は無双するためのおまけ要素的なものなのですが、
勿体ない思うので、もっと手軽に強化して特色を出しつつ組み込めたらなという所でした。
強化は作業プレイな苦手な方にはあまり評価されないのではないでしょうか。
個人的には作業プレイも好きなので取り敢えずそこそこのユニットを無双状態にしましたが、
作業プレイ自体が面倒臭い要素が多いのがやはり多少のストレスにはなりましたし、
強化する目的がないのも残念でした。