wolfdaleさんのお気に入りユーザーの新着コメント

wolfdale

備忘録として得点と小並感入力してます。

-作品構成要素の重視度
・音楽>=シナリオ=実用性>ビジュアル>システム>声
-上記を前提とした上で、配点の傾向↓
・シーン/演出(瞬間最大風速)重視。
 多少シナリオが粗くても、心に残る、熱い、何度も見たくなる、シーン、演出があるならば高得点を付けてます。

-点数配置
      90~ 名作
      85~ 傑作
      80~ 秀作
      75~ 良作
      70~ 佳作
      ~65 凡作

新着コメント

79僕は天使じゃないよ (130cm)
心情描写を徹底的に廃し、淡々とした事実と台詞だけで構成された独特のテキストで語られるSM調悲劇ノベル。登場人物みな腹に一物抱えた難儀な性格のキャラばかりであり、 あえて描かれない彼/彼女らの心情を想像しながら読み進めるのは中々難しいが、それ故に先の読めない面白さを味わえたし、キャラへの強い思い入れが出来た。SMという「苦痛」なくては生きている実感を感じることが出来ない、ある意味精神的に狂ってしまった人物たちが迫力をもって描写されていた。エロゲで戯曲のようなテキスト運びをする作品はかなり珍しいが、個人的には十分アリだと思う。全てを描き切らないからこそ、キャラ描写の深みや退廃的な世界観に魅せられる独特な魅力ある一作であった。
75GranEndeII (樋渡本舗(同人))
里を追放されたダークエルフちゃんと世界を旅する純愛系エロRPG作品。プレイ時間にして6時間程度の中編作品ながら物語の起承転結が上手くまとめられており、退屈なく進行できるコンパクトな良作RPGだった。2人PT制という事で戦闘面での戦略性などは望めないだろうなと思ってプレイしてみると、敏捷値の調整や耐性パズルに各種バフと意外と頭を使わせられる内容だった事も好印象。ボリュームからして物語・ゲーム性ともに本格的なRPGという訳ではないが、お手軽に楽しめるライトなRPG作品としては十分に楽しめた一作だった。
総プレイ時間 : 6h
71宿星のガールフレンド -the destiny star of girlfriend- (mirai)
魔法少女バトル×イチャラブキャラゲーもの。ヒロインの夕里の傲岸不遜じゃじゃ馬娘なのにチョロ可愛いというキャラメイクの上手さが際立った一作だった。一方でストーリーラインとなる魔法少女関連の設定はかなりおざなりな印象を受けた。捻りのないインスタントな魔法少女モノの世界観にまったく掘り下げのない敵陣営、とイチャラブのスパイスとして機能させるとしてももう少し作り込みが必要だったように思える。良くも悪くも連作としての積み上げというよりはヒロインの魅力だけで成り立っている作品なので、2作目以降はいかにヒロインを可愛く描けるかが鍵になりそう。イチャラブロープラものとしては十分楽しめたが、ふと振り返って物語全体を見直すと評価の難しい一作だった。
80抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? (Qruppo)
同人サークル「はとのす式製作所」が贈る商業作品1作目。ドスケベセックス蔓延る孤島を舞台にオシャレなジャズBGMが鳴り響き、数々の下品な「パワーワード」が乱舞、さらに特殊エログッズを武器にスパイばりの戦闘が行われるというなんともハチャメチャな一作であった。勢いだけのギャグで成り立っている作品かと思いきや、一癖も二癖もある魅力的なキャラクター、「マイノリティへの蔑視」という一本筋の通ったテーマを軸にしたストーリー構成とギャグ以外の要素も高水準。良くも悪くもトチ狂ったノリで進行する作品なので好みが別れそうな作品ではあるが、思わず勢いに飲まれてしまいそうになるだけのパワーを秘めた本当に力強い一作だった。
59Princess Party ~プリンセスパーティー~ (CIRCUS)
うーん、ここまで物語の続きが気にならない作品は久し振りです。背景美術やらコンフィグやらも安普請ですし、感情移入できるキャラは一人も居ない。これを10周年記念作品として出しますかCIRCUSさん…… → 長文感想(816)(ネタバレ注意)
90素晴らしき日々 ~不連続存在~ フルボイスHD版 (ケロQ)
この作品を初めてプレイした8年前の私の感想は正直なところ、「何が言いたいのか良く分からんけど、とにかく凄い事だけは分かる」というなんとも言えないものだった。後継作「サクラノ詩」を通じて作品全体テーマへの理解を深めて再読した今回でもやはり全てを理解するのは難しいが、それでも見えてくるものは当時と大分違ったように思う。相変わらず電波と哲学の境目が分かりづらく読みにくさの残る本作ではあるが、出来るだけ簡潔に本作テーマについて書き残せればと思う。 → 長文感想(13500)(ネタバレ注意)
75Doki Doki Literature Club!(非18禁) (TEAM SALVATO(同人))
(一応)文芸部で美少女3人と仲良く語り合うノベルゲーム。とある事情からもはや感想らしきもの書くだけでネタバレになってしまいそうだが、この作品はなんの前知識もなしにただ展開に翻弄された方が楽しめるタイプの作品なので、少しでも興味がある方はとりあえずやってみると良いと思う。同人らしからぬ演出力とテーマ性が見事に組み合わさった非凡な作品だった。内容的にキャラに愛着があった方が楽しめる作品だと思うのだが、翻訳の影響もあり台詞がやけに無機質で刺々しいのが玉に瑕だと感じた。
79Summer Pockets(非18禁) (Key)
煩わしい事を忘れてただただ夢中になり駆け抜けた夏、忘れた頃にふと振り返ると輝かしい時間が過去にあって、そんな一夏に感じるノスタルジックな想いを形にした作品だった。全編一定程度のクオリティを保った安定感のある作品ではあるが、伏線等の処理よりもただ「泣かせるシチュエーション」に注力した作品なので、この作品を楽しめるかはいかにこの夏の雰囲気に浸れるかに依ると思う。いわゆる「雰囲気ゲー」としては完成度の高い作品だとは思うのだが、麻枝さんの言う「本当に泣ける作品」をサマポケが形に出来たかは正直微妙なところだと感じた。キャラの造形が今一歩だったり既視感漂う物語構成もそうなのだが、全ての根本としてキャラクター達の信念や心の叫びといったものが希薄で、読者を否応なしに巻き込むだけの力が足りなかったように思う。 → 長文感想(2980)(ネタバレ注意)(1)
83時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花- (UNiSONSHIFT:Blossom)
絵良し、音楽良し、設定良し、雰囲気良しに加え、物語の盛り上げ方の上手さ、物語の畳み方の上手さ、Anothet story では余韻も残して幕を引く。ん、面白かった。傑作です。でも名作たりえなかった。無いものねだりかも知れませんが、その理由もなんとなく分かった気にはなっています。 → 長文感想(2818)(ネタバレ注意)
67君と目覚める幾つかの方法 (Navel)
ビジュアルノベルとして最低限のイロハは備わっているし酷評するような作品ではないのだけど、どうにも特徴に欠ける作品だった。人形課や公安といった組織の実情や人体売買を取り扱う闇組織サイドに詳細な描写がないせいで、サスペンスとして見るにはどうしても現実感・緊迫感に欠けるし、一方で事件を通して特定のキャラに焦点をあてたヒューマンドラマを描けたかと言うとそうでもないと思う。共通パートでは事件を扱い、個別√はキャラゲーのようなキャラ固有の当たり障りのない物語で〆るという物語構成も相まって統一性に欠けるという印象が強かった。読者にどの要素で勝負をかけたいのかが伝わってこない非常に中身の「ふわっ」とした作品になってしまっていたと思う。サスペンスとして評価するならやはり背景設定の詰め方はもう二声ぐらい欲しいし、共通→個別→最終章という流れにも一貫性を持たせた物語構成で楽しませて欲しかった。
82霧谷伯爵家の六姉妹 (アトリエかぐや)
M&M先生最高。牡丹お姉さまが好みでした。もうちょっとBADエンドHシーンがあってもよかった。
85時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時- (UNiSONSHIFT:Blossom)
さあ面白くなってまいりました。『黄昏時の境界線』の感想で挙げた気になる4つの謎は全て解明してくれる上、それ以外のモノもいろいろブッ込んでくれて盛り沢山でもうお腹いっぱいです。憂緒ちゃんのヒロイン力も急上昇してきましたし、はやクライマックスと言わんばかりの盛り上がりでしたが物語はまだ途中。次回作にも早速取り掛かっていきたいと思います。 → 長文感想(1872)(ネタバレ注意)
80Heartium(非18禁) (信じた馬鹿が俺だった(同人))
とにかく手堅い優秀なSRPG作品。絶妙に調整された武器の耐久値や軍資金、攻め・待ち・陣取りと戦略性に富んだマップ、数多くの登場人物達それぞれの想いを丁寧に描写する物語とSRPGに求められる要素が綺麗に揃っていた。 一方でインパクトのある展開など尖った魅力は少なめ。チマチマとしたリソース管理が本質となるSRPG要素を楽しめるかどうかが評価を分ける作品なので、SRPGのゲーム性の面白さを既に知っている層向けの作品なのかもしれない。やりこみも含めれば1マスを争う戦略性を楽しめるSRPGの優秀作という印象だった。
69Making*Lovers 激イチャアフターストーリー Vol.02 レイナ、ましろ (SMEE)
プレイ時間にして約一時間程度のボリューム。基本的にはvol.1と同じで、短いしコスパ面も厳しいがギャグの勢いは良かった。レイナ編の序盤とか凄く笑わせてもらいました。今回は抜きゲーを題材にしたギャグを多めに散らしておりその影響を受けたのか、何故かエロシーンの台詞が「ひぎぃ系」でやたらハード。この絵柄と作風でやってもギャグにしか見えないと思う。もしかしたらギャグなのかもしれないけども。なにはともあれ笑えるし元気を貰えた一作だった。
70結婚主義国家(非18禁) (ウォーターフェニックス)
罪状、独身。判決、死刑。18歳までに結婚できなかった者は処刑される国で繰り広げられる8つの短編物語集。物語構成が非常に上手い作品で、一つ一つの短編がただ独立したお話で終わらずに後半で一気に再構成されていく様が魅力的な作品だった。ただ、肝心の主軸となる一つ一つの短編の出来が個人的には微妙に感じた。独身処刑の社会制度を現実的に描くというよりは、極端な制度に翻弄されるカップルのヒューマンドラマストーリーを描く小話が多いのだが、プレイ時間にして1時間半程度の小話で急造した人間関係に感情移入するのは結構難しい事だと思う。感動狙いのビターエンドもかなり後味が悪い読後感として残ってしまった。ひとつひとつの短編をより時間をかけて説得的に描ければ、作品全体のまとめとなる最終話も更に良くなっただろうにと思うと非常に惜しい気持ちになる連作集だった。
95滅び朽ちる世界に追憶の花束を(非18禁) (郷愁花屋(同人))
8つの花束になぞらえた物語を追う短編集。この作品の根底に流れるのは根の深い自己否定感なのだと感じている。苦や辛を味わわざるを得なくて、何もかも上手くいかないと嫌になる自分がいて、それでも世界はこんなに優しくて綺麗なんだよという優しいメッセージが響く作品だった。物語構成も巧みで各短編には密接に繋がり合いがあり、その間で受け継がれる想いが「永遠」という作品テーマに見事に昇華されている。残酷な悲劇をこれでもかと優しく描いてくれる、本当に気持ちの良い涙をたくさん流せた一作だった。
79一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう(非18禁) (ウォーターフェニックス)
辛くて痛くて苦しくて、それでも幸せに向けて生きる「人間」の姿を描くテーマ重視の思考実験型SFノベルゲーム。人類は絶滅しまともな意味での「人間」など一人もいない滅んだ世界を舞台にする事で、逆説的に「人間の生」を強く描き出すという手法が上手く機能していた。なお本作は完全にテーマ重視の作風であり、人類絶滅後という物語舞台もテーマを描く思考実験場として設定されている節が強い。「戦争」「神様」など思わせぶりな設定が語られるが、SF要素に関しての詳細な説明等は一切ないのでそういった楽しみ方をするには不向きな作品である。5時間程度の短めの作品ながら物語にはキチンと起伏がついており、読んでいて素直に楽しかったと同時にキャラに感情移入する事が出来た。共に人生の旅路を行き、苦しみの中で逝き、幸せに向けて生きるという前向きなメッセージが心を打つ一作だったと思う。
73神待ちサナちゃん (Frill)
心の奥底に「寂しさ」を抱えた者同士が惹かれ合う純愛系ノベルゲーム。 ダークな雰囲気の作品という印象をプレイ前は受けたが、実際の中身は結構明るめ。 闇、鬱的な描写はあまりなく昨今のイチャラブ系ロープラを少し暗くしてみましたぐらいのテイストである。 歪な出会い方をした男女が結ばれるまでを丁寧に描いている事は評価できるが、 逆に言えば本作はその描写だけでほぼ全ての尺を使ってしまっており内容の薄さを強く感じた。 「空虚な心」「孤独」「家族」といった主題を前面に出すなら展開上もテキスト上もより深堀りした描写が欲しかったとも思う。 決してクオリティの低い作品ではないが、どちらかというとキャラゲーよりの楽しみ方が適していると感じた一作だった。
80夏ゆめ彼方(非18禁) (ペットボトルココア(同人))
プロ棋士である父親を亡くし燻っていた少年が、夏の出会いを通し熱い想いを取り戻し、再び将棋へと向き合うまでの物語。本作は「夢」をテーマに作られた作品であり、そして夢の輝かしさだけでなく、その彼方に存在する絶望までも妥協なく描こうとした作品である。 やはり3時間程度のボリュームの作品であることから「夢の重み」を描くには少々物足りなさも感じたが、短編作品としては十分すぎる程作者の伝えたい「想い」が伝わってきた作品でもあった。是非一切の前情報なく輝かしい夏の日々を、そしてその先の「夏の日の後日談」を体験してほしい。短いプレイ時間ながらプレイ後には重みのある読後感が残る素晴らしい作品だったと思う。
85MINDCIRCUS(非18禁) (Summertime(同人))
ただただ、このテキストに溺れそうになる。そして自己嫌悪に潰されそうになる。心が弱っている人はこのフリゲをプレイしてはいけない。 → 長文感想(154)(ネタバレ注意)
78SEQUEL awake (リーフジオメトリ(同人))
フリゲRPG製作者はきか氏のエロ同人RPG第二弾にして、前作「SEQUEL blight」の続編となる今作。アホ可愛い魅力的なキャラクター、RPGとしてのバランスにこだわった歯応えのある戦闘要素、徹底的に意識されたユーザーフレンドリイなシステム面といった前作の良点はそのままに、新たな舞台で主人公+ヒロインズの活躍を堪能する事が出来た。シナリオのスケール感や戦闘要素の自由度といった点では正直前作の方が面白かったようにも思うが、単体の一作品として間違いなく楽しめたし、安定感のあるまさに「遊べる一作」だったと思う。 → 長文感想(1898)
75時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線- (UNiSONSHIFT:Blossom)
絵良し、音楽良し、設定良し、雰囲気良しの良作!、、、にもかかわらず、分割続きモノ(3部作)故の悲哀を背負うことになってしまった作品。すでにシリーズが完結している今、これだけ取り出して評価するのも変な話かもしれませんが、一応ちょっとだけ。 → 長文感想(1101)
85うたわれるもの 二人の白皇(PSV)(非18禁) (AQUAPLUS)
大長編SF大河ロマンファンタジーSRPG。シリーズ総計で80時間近くのプレイボリュームというかなりの長丁場な作品だが、その長いプレイ時間で得たキャラへの愛着が感動となって帰ってくる素晴らしい構成の最終作だったと思う。ゲームとしてはSRPG要素はオマケ程度だったが、魅力的にキャラクターを描き切った一つの群像劇作品としては非常にSRPGらしい作品だった。魅力的に仲間キャラを描き切った一方で、このシリーズの最大の弱点は敵キャラの描写にあったように思う。然したる信念もなく身に余る力や立場に振り回されるような敵キャラばかりで、敵としての強大さが圧倒的に不足していた。また、SF パートのスケールが余りにも大きすぎて、説得性というか納得感に欠ける描写の存在も無視できない。長い長い物語だからこそ読者を冷めさせないこだわりがあと少し感じられればと惜しい気持ちにもなった一作だった。
77Making*Lovers (SMEE)
いやぁ、、、SMEEは凄いね。スッカスカの物語と、これまでに比べてもやや深みに欠けるキャラ描写でも、これだけの楽しさと可愛さを搭載した作品を創ってくれるんだから(皮肉じゃないよ)。ノベルゲーのテンプレ構造を破壊する斬新なコンセプトは少々自縄自縛ぎみになってしまったけれど、10周年記念作品でそういう挑戦をして、充分面白いと言えるモノを送り出してくるSMEEの姿勢と実力は高く評価しているので、これからもどんどん挑戦していって欲しいと思います。あ、でもスマホゲーとかには浮気しないでね。 → 長文感想(2987)(ネタバレ注意)
75イモウト及第点(非18禁) (さつき晴れ(同人))
妹と家族のお話。自分の感情に素直になるななちゃんがとても可愛かった。日常のノリも面白かった。1時間ほどで、ほっこりする家族だからこそのお話。フリゲの良作だと思います。
80瞬旭のティルヒア ~What a Beautiful Dawn~ (Liar-soft(ビジネスパートナー))
黒船来航から大政奉還までの激動の時代からの夜明けを描いた作品。原作が同人誌なこともあり、他スチパンシリーズに比較すると異色ではありますが、スチパンシリーズスキーならニヤニヤできるポイントも多くあり、買っていいかと。 → 長文感想(5248)(ネタバレ注意)
82うたわれるもの -散りゆく者への子守唄-(PSV)(非18禁) (AQUAPLUS)
小さな農村の長から始まり、やがては一国を率いる皇となった男の生き様を描く戦記物SRPG作品。内政チート系や成り上がり系作品の典型的な面白さを十分に表現している事に加え、その充実したADVパートからキャラ一人一人の魅力も十分に描けており一つの群像劇としても非常に感情移入できる作品に仕上がっていた。一方で、SRPGパートについては単純に褒められる内容ではなかったように思う。協撃や必殺技システムが強すぎる事に加え、「雑魚敵は待ち受け、強敵は囲んで倒す」の戦法が安定し過ぎてSRPG特有の詰将棋のような戦略性は感じられなかった。デフォルトの難易度では何も考えずに突っ込んでも勝てるバランスなのでもう少し戦略性に幅が欲しかったとも思う。とは言えストーリーの魅力に牽引され退屈を感じた瞬間はほぼなかった。キャラの魅力を押し出し群像劇作品としてプレイヤーを楽しませる、非常にSRPGらしい一作だったと思う。
総プレイ時間 : 27h
74紅く追憶の水葬(非18禁) (kotonoha*(言葉の書庫)(同人))
フリゲRPG製作者蒼木ことり氏(ラハシリーズの人って言った方が分かりやすいかも)による短編「新本格」ミステリ作品。嵐の館、周囲と隔絶した状況での殺人という定番かつ王道のクローズドサークル作品だが、作者なりの工夫が短い中に多く詰め込まれておりキチンとオリジナリティを感じ取れる内容となっていた。犯人当てについてはヴィジュアルノベルならではの方法が用いられていることに加え、「証拠物が何なのか?」というそもそもから推理しなくてはならないので多少ロジックが弱いと感じた(とは言え確かに筋は通っていたけど)。フリーゲームながら美麗なOP動画がついていたり演出も手の込んでいたりとクオリティも高い。3時間程度のボリューム故どうしても内容的にライトなミステリに落ち着いてしまってはいるが、ある種の思考ミニゲームとしては十分楽しめた一作となった。
総プレイ時間 : 3h
76デイグラシアの羅針盤(非18禁) (カタリスト(同人))
ロジック重視の考察ゲー、サスペンスゲーでありエンタメ性の高い作品でありながら、物語全体を通して一貫した主張のなされるメッセージ性にもこだわった一作。深海における生物が眼を退化させ、地上の生物が眼を進化させたように、「最善」は状況環境によって姿を変える。なれば、未曾有の大災害・大事故の中で、それでも最善を目指し生き残ろうと「選択」を続けた彼らを非難する声にはどれ程の意味があるのだろうか?悲惨な「結果」だけを声高に叫ぶ声は、彼らの「選択」を無視しているのではないか?『進化論』になぞらえた批判的なメッセージングが新鮮かつ印象的だった。不満点としては、緊迫した状況下における日常会話が作品雰囲気にミスマッチしていたこと、閉塞空間で動きの少ない展開が長々と続く一方動的な展開は尺が短いため作品全体が小さく纏まってしまったこと等。構成の出来も良く隙のない物語だがプレイ中に感じる冗長さが気になる一作だった。
68イモウトノカタチ (Sphere)
日常描写を楽しいと思ったり、ヒロイン可愛い!と感じたり、物語にのめり込みそうになるくらい盛り上がる時があったりと、作品の評価が上がりそうになるタイミングは案外多いのです。しかしそのことごとくを主人公さんがその言動を駆使して華麗にブロックしてくれるのが本作の大きな特徴。主人公がごく普通の人間になるだけで、中央値が10点近く上がるのではないでしょうか。 → 長文感想(3229)(ネタバレ注意)
76うさみみボウケンタン (Loser/s(同人))
ADV制作同人サークルLoser/sによる初のRPG作品となる今作。お手軽なエロを挟む同人エロRPGのお約束を守りながらも、短編としては異例の壮大なストーリー展開に驚かされた一作だった。ノウハウのないRPGジャンルへの挑戦ということで心配もあったが、RPGらしからぬ戦闘システムを取り入れる事により他サークルのそれとは一味違うツクールRPG作品となっている。欠点もない訳ではないし悪く言えばチープな作りではあるが、3時間程度の短編PPG作品としては満足のいく一作となった。 → 長文感想(1069)
総プレイ時間 : 3h
76かりぐらし恋愛 (ASa Project)
10周年ということでこの機に初アサプロをプレイ。素直に面白かったです。 HOOK系列としてはSMEEほどクレイジーなギャグでもなくHOOKほど普通の萌えゲーでもない、程よいギャグバランスのアサプロと差別化が図られている点が好印象。 余談的な感想ですが、こういう作風だと好みのヒロイン像とかより家の雰囲気を気にする自分がいてどこか新鮮な思いでした。ヒロイン毎というより家単位でパートが分かれているのもあって、読んでいて居心地の良いお家のヒロイン√を優先的に選んでしまう自分に気づいて、こういう√毎の差別化も面白いなと。自宅のような安心感の新妻家がお気に入り。二次元的な見方というより物件探し的なやけに現実的な目線で見てしまったのもあってクレイジーな世計家とゴミ部屋の荒波家はちょっと√に入りづらかったです(苦笑)。程よいギャグとヒロイン毎の家族模様が魅力的な一作でした。
80Sessions!! ~少女を監禁する事情~ (Loser/s(同人))
頭のネジが外れた奇人変人、クズ達が織り成すなぜか魅力的な短編集作品。どうしようもない不幸を抱える登場人物達が無理やりにも前を向き、自棄になってでも突き進み、不器用にも愛を語る姿が非常に魅力的で彼等の事が大好きになってしまった。テキストも共感を誘う文学的、情緒的な書きぶりで感じ入るものがある。収録されている3作はそれぞれかなり趣の異なる作品だが、登場人物たちのキャラクター性故か不思議と統一感を感じる仕上がりとなっている。物語の展開やキャラ設定などは相変わらず突飛で無理やりな感じも漂うのだけど、それらを覆い隠すほどキャラクターの魅力とテキストに魅せられた作品だった。傍から見れば明らかにクズでしかない男主人公達も、妙に人間くさくも可愛らしいヒロイン達も、終わってみればすべてのキャラに愛着を感じてしまうところがこの作品の妙なのだと思う。物語を牽引する活き活きとしたキャラクターが魅力的な一作だった。
77強盗、娼婦のヒモになる↑↓ (Loser/s(同人))
心理学+サスペンス+キャラ萌えと様々な要素を短編につぎ込んでいる作品。 キャラ設定に現実味のない設定を採用し、更にサスペンスも心理学も文学もと各要素を盛り込み過ぎた印象を受けた。各要素に力が入りきらずそれぞれの展開が余りに軽い。 メインの心理学もそれ単体では引用の意味が感じられず、主人公の設定の味付け程度にしか機能していなかったように思える。 しかし一方でキャラ萌え要素は本物。トラ子の純朴な可愛らしさと娼婦としての(ほんの少しの)生々しさが絶妙にマッチしており非常に魅力的なキャラクターに仕上がっていた。 少々評価が難しいが、あくまでイチャラブゲー、トラ子ゲーとして観るならハイスペックな一作だった思う。
66わんしょっと・みにっと シンプルHアクション 悪魔っ娘ver. (エロフラッシュの辺境(同人))
ハイクオリティなグラフィックとアニメーションが手軽に楽しめる動画作品。 内容は前置き+2シーンだけで10分もあれば終わるが、 ボイス付きの高品質作品で手っ取り早くエロを楽しむというコンセプトは悪くないと思う。 システム面も視覚的に操作が分かりやすく、オートモードも完備と親切設計。800円という値段設定はやや強気なような気もするが、コスパ的にも一定程度の満足度は得られた一作だった。
81この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(PSV)(非18禁) (5pb.)
「物語の迷宮」へようこそ。キャラ個別√制を採用しながらもそれぞれの物語が複雑に絡み合い、最終的に一つの壮大な物語を紡ぎだす構成は見事。 シナリオ面では古くささなど微塵も感じさせず、現代でも十分に通用するクオリティの作品と言って良いだろう。一方でシステム面は現代水準ではかなり劣悪な部類。 テキストも現代ノベルゲーマーの感覚では決して高水準とは言えない。本作を十分に楽しむためには、本作は「リメイク」ではなくレトロゲームの「復刻版」に近いものであること、 そして「ノベルゲーム」ではなく正しく「アドベンチャーゲーム」であることの2点を覚悟したうえでプレイする必要があると思う。 → 長文感想(3057)(ネタバレ注意)
85対ノ日 -in the latter half of the 90’s- (inspire(同人))
隣の年上のお姉さんときゃっきゃうふふする話、に見せかけた共依存のお話。何よりも濃密な雰囲気には圧倒された。文章だけでここまで興奮したのは初めてでした。 → 長文感想(3989)(ネタバレ注意)
82彼女と彼女と私の七日 -Seven days with the Ghost- (Lilies Project(同人))
R-18フリゲ。百合ゲには親しみがない私ですが、それでも他の百合ゲがしてみたいなと思うくらいには楽しめました。 → 長文感想(3219)(ネタバレ注意)
95私のリアルは充実しすぎている(非18禁) (TetraScope(同人))
私のリアルは充実しすぎている。それは、弟にとって姉には笑顔でいてほしいから。それは姉は弟が笑顔で過ごせるような『自慢の姉』でいたいから。お互いに想い合うからこその姉弟で今のリア充な姿があって。フリゲでこのレベルは大満足。最高の姉弟√でした。もちろん他2ルートも最高で、みんな大好きです。面白い女性向けゲームは男性がやっても面白い。ってかみんな可愛すぎ!
99Ruina 廃都の物語(非18禁) (ダンボールの神様(同人))
私が初めてPCでフリゲというものに出会った約10年前、そして私の中で今でも一番大好きな、何十週としたRPGです。ruina廃都の物語には、ファンタジー世界だからこそ憧れる情景とロマンと情念がそこには詰まって夢を見せてくれました。今の私を作ってくれた作品です。 → 長文感想(4208)(ネタバレ注意)(2)
82EXTRAVAGANZA ~蟲狂編~ (BLACK Cyc)
この出来ならもっと早くプレイするべきだった。短編なので大した話ではないのだが、キャラクターの描き方にしても、物語の展開にしても、蟲愛でる少女本編の雰囲気・世界観を壊すことなく、ファンの期待に応える作品になっていた。蟲愛が好きなら、本作をプレイしない手はないでしょうね。 → 長文感想(1101)(ネタバレ注意)
70Making*Lovers 激イチャアフターストーリー Vol.01 亜子、可憐、咲 (SMEE)
確かに短い(1キャラ1時間かからない程度のボリューム)が、短い以外は特段の不満点もなくSMEE流のギャグと萌えを楽しむことが出来た。 本編同様テキストの質も高いところで維持されており、FDとしては前作ファンを十分楽しませる事の出来る内容だったと思う。 ネックはやはりボリュームで、プレイ時間1H=1,200円程度(平均的なフルプライスで大体1H=400円くらい)と考えるとやはりコストパフォーマンスは悪い。 他に目立った悪い点もなくコスパ面さえ改善できればFDとしては更に高い評価を得られただろうと考えると、ちょっと勿体ない売り方をした一作だったと思う。このボリュームならヒロイン5人1本にまとめても良かったかな。
80キトゥンフィリア (ミューカス(同人))
Mな私には言葉責めのテキストが最高でした。終わり方もエロゲならではで好き。金魚屋さんとのHシーンほしかったなぁ。
68祝福の鐘の音は、桜色の風と共に (すたじお緑茶)
とりあえず、一日の始まりに岡山さんに起こされて朝食~登校の流れと、教室での四谷君とのお喋りと悪ふざけの時間。この描写を半分にして、その分をヒロインたちとの交流シーンに当てましょうそうしましょう。ヒロインと共有する時間を増やすことでキャラに愛着を湧かせる。まずそこから始めましょう。そうするだけで多分、もう少しくらいはヒロインたちを可愛いと思えるようになりますって。ねっそうしましょう?(懇願) → 長文感想(1671)(ネタバレ注意)
78となりに彼女のいる幸せ ~Winter Guest~ (プレカノ)
キャラゲーは嗜む程度でその方面を専門にしておられる諸兄には経験も敵う筈のない私の感想ではあるけども、こと単発物ロープライスのキャラゲー特化型という条件下ならこのライターさんが今一番実力があるように感じる。ロープラ作品はシナリオの出来は捨てて可愛いキャラとのイチャラブに終始するものが多いが、結局短い尺のなかでキャラの魅力を引き出し切れずただの「エロシーンの連続状態」で終わってしまうものがあまりにも多い。その中で本作は日常の何気ない会話からヒロインの個性というか愛嬌を魅力的に描くことに成功しており、ちゃんと「キャラゲー」として成立していると感じた。テンプレから一歩踏み出したヒロイン独自の魅力を短い尺でちゃんと作り上げている。一作品ならまぐれもあるが前作に引き続きこれだけのモノが書けるならライターの実力と判断してしまっても良いと思う。これからもご贔屓にしたくなるヒロインの魅力あふれる一作だった。
76マクナ=グラムラとフェアリー・ベル(非18禁) (ALICE IN DISSONANCE(同人))
超豪華演出付きの映画的に見る絵本。ALICE IN DISSONANCEの凄まじい演出力に、アイロニーたっぷりの大人向け童話があわさり不思議な魅力のある一作に仕上がっていた。内容的にはライアーソフトとかに近い感じだろうか。2時間と少しのボリュームに明らかに過剰なスチル量をつぎ込み、音楽も手を変え品を変え常に物語の変化を感じとれる作品となっている。シナリオも「大人への成長」というこのジャンルでは使い古されたテーマながら丁寧に描こうとしているのが伝わり、短編作品ながら何度も涙してしまった。「シネマチック」を売りにするこのブランドらしい動的な絵本作品だったと思う。
83バタフライシーカー (シルキーズプラスA5和牛)
何よりもTRUEがよかった。かわしまりのさん最高。そして私にとっては似た部分もある千歳さんの考え方や生き方が何よりも辛かった。長文感想はその備忘録。 → 長文感想(2687)(ネタバレ注意)
79ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない Vol.3 (SEACOXX(同人))
原作の進度にビジュアルノベル版が追いついたようなのでここらで一気にプレイ。読みやすくも細部まで丁寧に描写するテキストや登場キャラの人間味溢れる魅力といった原作の良点をさらに活かす方向でビジュアルノベル化がされており、この作品のゲーム化としては理想的な形なんじゃないかと思う。ADV形式を避けたおかげで文章に集中できるし、立ち絵やCG、音楽等も手抜きなく場面の臨場感を盛り上げるのに一役買っていた。エロシーン含め全編面白く、細かく話に山が作られているため一気に読み進めることが出来た。原作未完の小説のノベル化ということで手が出しづらいと思っている方も多いかもしれないが、今回のvol.3で話は大きく一区切りという形になるのでこの機に手を出すのも悪くないんじゃないかな。原作の魅力を活かすノベライズのお手本的な一作だった。
80planetarian ~ちいさなほしのゆめ~(非18禁) (Key)
気持ちよく浸れて、綺麗で切なくて 退廃的な中でゆめみさんの姿がとても素敵な雰囲気の物語でした。さすがKEYの作品だったと思います。退廃的で滅亡に等しい世界観で いつまでもお客様の喜ぶ姿のために動き続けるロボットのゆめみと、主人公との出会いの物語 退廃×ロボット×プラネタリウムが刺さる人は思いっきり刺さると思います。すでに終わった世界とただ当たり前のように繰り返すロボットと こういうのが好きな人はぜひどうぞ → 長文感想(138)(ネタバレ注意)
76FATAL TWELVE(非18禁) (あいうえおカンパニー(同人))
12名の男女が死の運命を回避するため、各々の《氏名》《死因》《未練》を探りあうデスゲーム作品。 あらすじから権謀術数飛び交う頭脳戦系の作品と予想していたが、デスゲーム作品特有の駆け引きや緊迫感はかなりひかえめ。 むしろ死にゆく己の運命と残された時間にいかにして向き合うべきかといったヒューマンドラマ要素がメインのノベルだった。 それなりに多いキャラ各々に焦点があたるが一つ一つのエピソードが短く、ヒューマンドラマ作品としては描写不足と言わざるを得ない。エピソードのメインとなるキャラがころころ入れ替わり感情移入しづらく感じた。 シナリオ以外の音楽、CGといった他要素にかなり力を入れている事が伝わるがゆえに、突き抜けた要素が一つでもあればと惜しい気持ちになる一作だった。