ErogameScape-エロゲー批評空間-
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75
点
サキュバスに囲まれたっ!?
(
サモナベール
(同人))
原画とかサキュバスとかどうでもいい人にとっては、75点からマイナス25点ぐらいしてもいいぐらいに「エロ以外は基本何もない」作品である。狭い館の仲をうろついて、ヒロインと会話するとエロイベントが直ぐに発生するだけの作品なので、物語どころかキャライベントすらなく「エロ目的作品とはいえ、もう少し工夫のしようがあるだろう」と言わざるを得ない50点作品なのは間違いないだろう。ただし、そのエロが結構いい。そのエロも「1ヒロインのうちアニメは基本一種類」なので、これも流石にどうかなぁとはおもうのだが、同人エロゲのエロアニメとしては最高レベルのクオリティを維持しながら、テキストも長くフルボイスなので、これ等のエロアニメボイスを見るだけで75点は軽く付けられてしまう。同人エロゲのアニメは良いがエロボイスが無いのが 不満という人には、作品内容のスカスカっぷりを覚悟するなら、購入しても損はないだろうと思われる。
2021年03月26日16時37分02秒
マルセル
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78
点
Re:BF
(
アスガル騎士団
(同人))
同人エロRPG界隈大御所「アスガル騎士団」のROBFシリーズから続く「新シリーズ」のBFRPG新作である…と妙に長ったらしい説明であるが、実際にこの作品の位置づけも複雑だから仕方がない。確かにメインププロットは「完全新シリーズ」で登場人物も「全員新キャラ」に見えるものの、実際は「今までのシリーズに続いていた」みたいな話なので「初心者でも楽しめると思いきやトゥルーエンドで過去作品をやらなきゃ」になってしまう感じはある。まぁ過去作品に比べると、今回の作品はシリーズ連続性も薄く、シナリオやサブクエストや育成ルートの自由度調整も非常にスマートに纏められているし、敵もんむすを減らしたぶん、エロCGや動画のクオリティも格段に上がっているので、アスガル騎士団のBFシリーズを始めるなら今作から始めるというのもアリだろう。ただ欠点は前作同様エロテキストが薄かったり愛人システムが動画鑑賞に終わってるところか。 →
長文感想(12612)(ネタバレ注意)
2021年03月13日20時09分16秒
マルセル
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84
点
Daydreamer ~淫魔と天使ともんすた~娘の思い出~ 前編
(
さんとり
(同人))
84点というかなり高めな点数を付けているものの「色仕掛け」とか「誘惑エロ」とか「甘々堕落エロ」といったジャンルに全く興味の無い人にとっては74点前後が妥当な点数だろう。エロ嗜好を除けば作品それ自体は「そこまで悪くはない」レベルで、他の凡庸なエロRPG傑作のように「エロ抜きでもRPGとしての楽しめる」ような作品とは言い難い。但し「色仕掛け甘々堕落」に特化した作品としてはこれは超良作レベルといってもいい。基本は「質より量」の典型的エロRPG仕様ではあるのだが、そのエロ全体が妙に甘ったるく、世界観も程よいシリアスのファンタジーの中で「主人公である勇者をサキュバスたちの虜にしよう」と誘惑を仕掛けてきて、敵に負けても主人公はサキュバスたちに丁重に可愛がられますたみたいな「もう世界なんて救わなくて良くね?」というイチャラブ退廃誘惑エロを思う存分味わえるのだ。単に絞られるだけエロRPGが苦手な人は是非。 →
長文感想(7778)(ネタバレ注意)
2021年03月13日20時07分25秒
マルセル
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85
点
フォーリン・ラビリンス -隷属の少女たち-
(
ジュッカクゲームス
(同人))
同人エロゲRPGやらSLGやらの大抵の問題点とは「個々のエロシーンが薄い」ことであるが、これが何故起きるのかというと同人の予算制約以外の側面を言えば「個々のシーンの質」よりも「色んなエッチが出来るというエロシーン可能性の量」を優先するからで、結果として個々のシーンはハクオロ×2ぐらいの長さになってしまう。その点この作品は同人エロゲなのに「フルボイス」且つエロ重視ヒロインをメインの2人に調教限定したうえで、RPGと調教SLGを組み合わせながらも、一つ一つのエロシーンもハクオロ×40くらいの濃さを維持しているのがじつに素晴らしい。サブヒロインもエロは4回くらい用意されているし、RPGとしての完成度や物語の内容「調教純愛RPG」としては多少粗削りなところはアリながらも読ませる内容にはなっている。「同人エロRPGは商業に比べるとエロシーンが駄目だから」という人は是非プレイして欲しい良作だとおもう。 →
長文感想(11227)(ネタバレ注意)
2021年03月01日11時11分58秒
マルセル
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70
点
サキュバスアカデミア
(
SQDT
(同人))
矢鱈出血とか残酷とかリョナ描写が頻出するのは「ハードM向けのサキュバスゲーなんですねこれは。趣向が合わなかったな」で仕方がないとしても、ミスを誘発させる巧妙なる雑魚キャラの配置、ノーマルでも1コマンドでもミスると即死レベルで、最適解以外を選ぶと難易度が異様に上がるうえ、2~3週同じダンジョンを何周もさせるような「歯応えのあるRPG」バランスは既にエロRPGを悪い意味で超えてしまっており、雑魚やサキュバスからお前早く死ねばとか言われ俺のミソジニーが超マッハで愚息が有頂天になれないのである。エロ動画と効果音と演出フラッシュに頼り過ぎた結果、アッサリ目になっているエロテキストは許容しがたいし、物語もメタ視点を取り過ぎて感情移入の焦点が散漫になり過ぎており、前作同様に悪夢めいた世界観を体験できる作り込みの緻密さはあるものの、前作ファンしか満足できないような独りよがりと紙一重な作品とも言えてしまう。 →
長文感想(20624)(ネタバレ注意)
2021年03月01日11時08分41秒
マルセル
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82
点
三枚のおふだ 鼎 コドクの妖己
(
ミンワ
(同人))
三枚のお札シリーズの第三作目。物語内容としては「今作の主要登場人物は主人公以外全員新キャラ」であるし、前作らと特に深い繋がりがあるわけでもないので全くの初心者でも楽しめる内容になっている。さて、基本は「妖怪系もんむすに逆レイプされたり誘惑されたりするソフトM系エロRPG」なのであるが、今作の売りどちらかと言うと「ショタ主人公を生かした意外にシリアスなシナリオ」であると言えるだろう。「大義の為に人を犠牲にするべきか、或いは自分の命を犠牲にしてまで他人を助けるべきか?」という古典的なテーマを中心に物語は動いていくが、この作品の見どころは「主人公がそんな重い問いに答えられない」という優柔不断リアリティを「ショタ主人公がもんむすに慕われるる理由」としてうまく描写出来ている点だ。パズル要素はやり過ぎだが、エロ描写も中々に上手く、テーマやエロ等々に気になった人はやっても決して損はしない作品ではないか。 →
長文感想(9958)(ネタバレ注意)
2021年02月07日18時26分38秒
マルセル
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71
点
神・妖魔大戦オヒイサマナー
(
ya-ho-games
(同人))
同人エロRPGにはいろんなジャンルがあり、色んな傾向があるんだが、この作品は「ギミックを仕掛け過ぎて、誰もがこの作品を本当にクリアしたのか良く分からん感じになってしまう」という一例になってしまっている。まぁ「やり過ぎギミック」以外はエロRPGとしては良い作品で、商業エロゲにも出演している声優さんを動員し、エロシーンもフルボイスで「ヒロインにやられてしまう逆レイプ」をサキュバスから異形系までそろえているのでエロ満足度も高く、RPGとしても最初からやり方次第では最強レベルの武器をゲットできるとか、いろいろと工夫しがいがあって面白いのだ。ただ、先にも言ったとおりに、条件が厳しいというか条件が謎な「隠しイベント」的なものが多過ぎで、物語的にはどんどん伏線をちりばめていくタイプで、そのうえ「次回作に続く」的な終わりがするので、自分がこの作品内で「何処まで物語を進めたのか」よく分からなくなってしまう。 →
長文感想(5286)(ネタバレ注意)
2021年01月31日00時49分14秒
マルセル
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77
点
リメインズリバース
(
ゆめなまこん
(同人))
同人エロRPGには珍しく、メインエロシーンにはきちんとエロ音声がついている作品だ。エロシーンは音声アリだけで言うと1人あたり5回以上で、エロシーンの長さも質も一定程度確保されており「エロRPGは好きだが、エロ音声が無いのは嫌だなぁ」と言う人にはお勧めできる内容になっている。ただ、内容の方は「エロを推している」割りにはキャラクター描写が弱くて、わりと本格的な「この世界の謎を解き明かそう」探索系RPGになっており、それはそれで面白いのだが、キャラクターの魅力が深掘りされるような仕組みにはなっていないのね。隠し部屋の探索、自由の高いゲーム進行等々とRPGとしてよく出来ているものの、すぐにレベルがカンストしちゃうので後半は敵から逃げ回るだけになってしまうし…良い部分はそれなりにあるものの、総合的には「濃いエロシーン付きの同人エロRPG」程度の評価になってしまうところが残念ではある。 →
長文感想(4236)(ネタバレ注意)
2021年01月24日22時09分40秒
マルセル
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83
点
素晴らしき国家の築き方
(
アイリスフィールド
(同人))
良い意味で典型的な同人ゲーの「良作」だろう。これを定式化するなら「1:ゲーム性は兎に角難易度設定から経験値稼ぎまで自由度が高くていろいろやれる感じが一番楽しい(裏を返せば自由が高いだけで最適戦略の幅は少ない)」「2:シナリオは同ブランドの他作品と関係していて、当作品の内容よりもそれらのサーガ的な壮大な世界観を感じさせる」「3:エロはやっぱり早漏れ量より質でパートボイスでもエロシーンにはボイスを使わないくらいエロ軽視」ってのが、これらの典型良作であるが、この作品は「2」の部分が良く出来ている。序盤から中盤までは「この作品単体に収まりそうな内容」なのに後半から徐々にサーガ的な加速が強まりグイグイと強引に長大なテキスト量を読ませてしまうところが面白い。にこういう「バランスは非常に悪いが作り手の異様な熱意」を感じさせるのがこの手の良作の良いところではあると思うんだが、この質より量の無駄エロがなぁ…
2020年03月04日19時02分13秒
マルセル
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80
点
ダンジョンタウンEX ~夜魔と淫魔の聖誕祭~
(
サークル冥魅亭
(同人))
次回作の「死神娼館」と相対的に比べてしまうと、こちらに85点を付けたくなるほどに「期待が持てる処女作」だった作品だ。お世辞にもゲームバランスは良いとも言えないが、ダンジョン探索におけるレアゲッターや隠し通路発見といったおなじみの要素と「密着モード」という独自のエロと結びつけたゲーム性の独創性と、エウシェリーぐらいの壮大な世界観を組み立てながらも、ファンタジー世界が少しずつ闇と淫魔の世界に飲み込まれて行くような粘り強い作劇が、まだ粗削りながらも見事に「このブランドでしか味わえない」と思わせる強い印象を感じさせてくれる。むろん同人ゲーならではの駄目なところしてエロシーンはどのシーンも早漏れだし、パートボイスなのは良いとして本番エロシーンには何故かボイスなしという様々なアレ仕様を改善した次回作はきっと素晴らしい作品になってくれるはずだったんですよねぇ…まぁ死神娼館が詰まらなかったという人は是非。
2020年03月04日18時55分59秒
マルセル
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77
点
破戒シスター
(
銘菓! エンゼルまんじゅう
(同人))
同人エロゲーでは「中編エロRPG」とでも言えるジャンルがあり、強いてその特徴を纏めれば、プレイ時間は20時間前後で、物語はそこまで入り組んでるわけではなく、ある一定の割と単純なプロットラインをRPGのゲーム性を用いつつ走ることで、そこから見える物語の雰囲気とか、色んなキャラクターの成長なりやり取りを描いていこうといった感じである。さて、この作品はホラーというか吸血バイオハザート的な物語を踏襲しながらも、そこはそれ昔の「コロコロやボンボン」という「幼稚園児的ギャグマンガ」のセンスを持ってるこのブランドの作者なので「ホラーな世界観なのに主人公はエロの事を第一に考えてるアホ」というギャップが笑いを生み出しながらも、一応はきちんとこのアホ主人公が成長していく過程を示しながら、最後にはきちんとエロゲ的なハッピーエンドを迎えるという手堅い逸品になっている。同人エロゲなのでエロ薄という難点はあるんだが。
2020年03月04日18時54分00秒
マルセル
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71
点
お願い!召喚!!使い魔ン
(
銘菓! エンゼルまんじゅう
(同人))
サークルのファンだからこそ「劣化マリオン+劣化破戒シスター」という評価を下さざるを得ない今作。最大の問題は「ストーリーに特化して特定のキャラの絡みや物語やエロをやりたい」のか「色んなキャラを仲間(使い魔)にしてパーティ編成を楽しませたい」のか、そのどちらも中途半端なよこと。「主人公と召喚されたアクマ君と藤蔵豚くんとアクマ君の婚約者の竜ロリ」が織り成す「ショタアクマ君を主人公と竜ロリが取り合うエロコメ」と、ヤクザもん物語が進行していくいつものコメディタッチも今回は単純テキスト自体量が少なくて、また「色んな使い魔」を仲間に出来ると言っても、半分以上は「豚キャラ」で埋まっていて、例えば「全員貧乳キャラを集めてオール貧乳ボーナスや!」といったお遊び要素は薄い。「まぁバグとかは無いしRPGとしてはそれなりテンポが良い」だけの作品になっちまった感が有り有りで、次回作は方向性をきちんと明確にしてほしい。
2020年03月04日18時43分34秒
マルセル
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1
点
死神娼館 ~ 宿屋の主人に転生して女冒険者にいろいろするRPG
(
サークル冥魅亭
(同人))
発売後二週間近く経っても「クリアできないレベルの深刻バクがたくさん残ってる」時点で「商品として成立しておらず」0点は当然だとしても、バグを除外した点数で言えば40点ぐらいかな。基本は前作ダンジョンタウンから全てが劣化している。新規SLGパートは「作りかけ」の完成度で、大量のダミー選択政略と大量の無意味自由度をばら撒き「この作品は色々できるんだぁ感」で幻惑し実際の最適行動は一択に近く、5クリック早漏エロシーンを見る為にユーザーに3時間くらいの作業プレイを要請するような「やり込み性」に満ちていると評してもよかろう。物語パートは前作DTの壮大な世界観を流用し伏線を匂わしながら、散発事件を中盤までに次々に起こし中盤に出てくる中ボスが実は全ての糸を引いていましたぁをやるだけの噴飯モノなのだが、こんなクソゲーがDlsiteや同人ゲームレビュー界では「良作」扱いされてしまう現実が一番のクソゲーであろう。 →
長文感想(13620)(ネタバレ注意)
2020年03月04日18時21分53秒
マルセル
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80
点
姫と穢欲のサクリファイス
(
Escu:de
)
エスクードと言えば「優れたゲームデザインと個性的なシナリオ」で知られるブランドだと思うが、実のところは「確かに優れたゲームデザインであるが、そのゲームデザインとは妙に歪なシナリオを描くブランド」と言った方が正しくて、今作も御多分に漏れない。調教SLGとしては、一本道に等しく自由度が少ないとはいえ、豊富な差分テキスト&調教コマンドと弩エロCGによって「既読スキップの嵐にならない」常に新しいエロ進行を満喫できるゲームバランスを実現しているのは高評価だし、シナリオも復讐物語をメインとしながらも、其処彼処に漂う復讐の寂寞感も良く描けており、悪魔ヒロインと一緒におこなう3P調教も素晴らしくエロい…のだが、どうにもこの「調教エロゲ」と「復讐物語の寂寞感」が妙にズレているというか、意図的にズラしてるような、このエスクードらしいバランスは評価が些か分かれそう。昔の調教ゲーのサブエンドルートみたいな作品か。 →
長文感想(10821)(ネタバレ注意)
2019年08月01日22時44分35秒
マルセル
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70
点
イブニクル2
(
ALICESOFT
)
前作のよかったところ(メインヒロインたちを全員嫁にするハーレムファンタジーRPG世界観の構築)をそのまま受け続きながら(+90点)前作にはなかった悪かったところ(経験値稼ぎを要求するRPG難易度上昇や英雄病の蔓延)を考えなしに付け加え(-5点)前作の悪かったところ(お笑い系のエロや肝心の複数エッチのスルーやお約束エロの追加)を数倍にしつつ(-5点)トドメとして単純にメインプロットが超劣化している(-10点)故に「最終的に萌えゲだけが残った」のがこの「イブニクル2」である。前作ファンとしては「ハーレム世界観」だけは満足に味わえるので、そこまで不満は無いのだが、エロ系軽視やシナリオの劣化等々と「あからさまに劣化してる」部分は否めず流石「ソシャゲに全力投球する」と宣言したアリス様は自社ファンに対する「手の抜き方が巧いなぁ」と感心させられる逸品だ。アリスファン以外は別にやんなくてもいい作品だろう。 →
長文感想(13969)(ネタバレ注意)
2019年08月01日22時41分33秒
マルセル
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86
点
はぴねす!2 Sakura Celebration
(
ういんどみるOasis
)
いまや日本人のストレスを一身に浴びた血塗れとげぬき地蔵とさえ言ってもいい「けものフレンズ2」のスタッフが参考にしたと(俺の脳内では)される「ウィザーズコンプレックス」というヘルジャパンエロゲの決定版を生み出したどみるが、ウィザコンの反省を踏まえ送り出したのが、このどみる最高傑作とさえ言っていい「はぴねす2」である。前作のオマージュどころか、共通ルートでは前作のヒロイン配置やシナリオ構造を6割型コピーするという「前作もそんな感じだったようなデジャブ感」を連想させつつ、個別ルートではそれを踏まえつつ全く新しい物語を生み出しながらも、それでいてどこか温泉まんじゅうのようなむかしのエロゲの暖かい雰囲気を醸し出す。グランドが実質ハーレムなのに3Pがひとつしか無かったり、あまりそれを生かせてなかったりと多少の弱点はあるものの、まさに昔を振り返りながら、令和の新しいイチャラブエロゲを提示した傑作なのだ。 →
長文感想(45929)(ネタバレ注意)
2019年04月05日20時43分02秒
マルセル
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82
点
闇染Revenger -墜ちた魔王と堕ちる戦姫-
(
Escu:de
)
エスクードと言えば、物語と融合したゲームシステムと、選択肢より物語への感情移入を巧みに操作するようなゲームナラティブによって世評の高いメーカーであったが、今作はそうした既存の魅力に加え「闇堕ち恋愛イチャラブエロゲ」とでもいうべき、新しい方向性の悪堕ちにチャレンジし見事に成功を収めたと言えよう。主人公が正体を隠しヒロインと接するジャンルのお約束を踏襲しつつ、その中で主人公が普通の恋愛ゲのようにヒロインの悩みを知りながら、ヒロインの悩みを突いて裏ではヒロインを凌辱し自分のモノにする「ヒロインを凌辱したいが、しかしそこまで酷い事はしたくないし、最終的には独占してイチャラブしたい」という非常に都合のいい純愛凌辱願望を満たしてくれてありがたや。そういう作品なのに、闇堕ち後のイチャラブエッチや描写がやや少ないという弱点もあるが、今までの闇堕ちゲーには純愛凌辱が足りないという人には垂涎モノの良作だろう。 →
長文感想(21314)(ネタバレ注意)
2018年07月11日20時33分28秒
マルセル
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70
点
ぱらだいすお~しゃん
(
PIXEL MINT
)
エロ助のPOVに「大作なり損ね」というものがあるが、まさにその名にふさわしい作品だ。この作品は大きく分けて「ゲーム性部分」と「シナリオ部分」の問題があり、前者は「内容云々以前にその作中の位置づけからして間違って」おり「シナリオに連動しない単体ミニゲーム」という位置づけなのに、トゥルーを見るためには必ずクリアしなければならないという苦行っぷりが酷い。後者のシナリオは「描写不足」と「個別ルートのトゥルーエンド伏線化」によって作品が意図したような広大な物語を構築できていない。個別の積み重なりが、トゥルーエンドのテーマ性に繋がるような構成なのに、その個別ルート自体が描写不足且つ「肝心な描写はトゥルーのネタバレの為にスキップ」されるので、個別ルート自体がどうしても中途半端になってしまう。ヒロイン描写とエロと電波トゥルーシナリオは結構面白いので「大作風味」味をスナック感覚で楽しみたい人にはアリだろう。 →
長文感想(19794)(ネタバレ注意)
2018年04月05日06時41分58秒
マルセル
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]
90
点
Succubus Rhapsodia
(
Dreamania
(同人))
この作品自体が二次創作で生まれたという運命は連鎖していき、サキュラブ誘惑スキーたちがMODに大集合した結果、オリジナルのエロテキストどころか、エロCGも20枚以上追加され、今現在も更新が途絶えないような「サキュバススキー紳士の創作場」になってしまったという特異な作品というか、誘惑エッチやハーレムエッチといった最新の同人エロを適切に表現できる二次創作プログラムである。RPG形式を利用しながら、作品世界の輪郭を世界地図MAPのように明確に描写せず、物語と世界の断片を絶妙に彷徨い繋げるような本編も面白いが、やはり今作最大の魅力は「サキュラブの誘惑エッチやハーレムエッチ」を徹底的に極めんとしてるMOD版だろう。BFのシステムを用いながらも、商業エロゲのエロシーンと同じくらいの尺が用意され、いま現在の商業エロゲでは味わうことのできないサキュバスたちの未知なる誘惑ハーレムがあなたを待ち受けているのだ! →
長文感想(62322)(ネタバレ注意)
2018年01月25日19時58分24秒
マルセル
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75
点
あるいは恋という名の魔法
(
おもちそふと
)
「御上品であるが故にとってもエロい萌えゲ」というのが、僕の適当な感想なのであるが、「御上品」は人によって解釈の幅があるとは思うので「表現やヒロインの性格や物語の幅がノーマイライズされた」と言えばわかりやすいだろうか。萌えゲそのものが、ノーマライズされた表現を用いるジャンルだが、この作品はそれ以上に小学生の絵本のように振れ幅が小さい静かな世界で、それが故のユーモラスな台詞があったりと多少の工夫もあるが、基本的には退屈気味な萌えゲと言う評価は妥当ではあるだろう。だが、この作品は紳士と盲愛モードというシステムを導入しており、これが実に素晴らしくエロいというか「絵本の世界の王子さまになり切ったようなエッチと、純粋な王女様に性的に尽くされまくるようなエッチ」という絶妙な夢心地を表現している。細かい設定とか世界観よりもプリキュアみたいな子供教育ファンタジーでエッチしたいという人にはお勧めできる逸品だ。 →
長文感想(35765)(ネタバレ注意)
2018年01月25日19時55分38秒
マルセル
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]
87
点
あぶのーまるらば~ず
(
とるてそふと
)
エロゲのエロとシナリオの関係においては、だいたい三つの位階を設けることが出来る。一つは「単純に物語にエロシーンがくっついてる」だけの作品で、大半のエロゲシナリオがこれに該当し、エロの配置は良くも悪くもユーザーがそこに意味や劣情を見出すものとなり、今作では幼馴染の姫兎が該当する。二つは「物語がエロの傾向に結びついてるもの」で、ジャンル抜きゲや、エロ導入に拘ったイチャラブエロゲがそれに値し、兄姉近親相姦を懐かしく巧みにSM物語に接続する暁乃や、未知なる感情と性癖に悪戦絶頂する鏑城もこの中に入るだろう。そうして最後の三つは「人間とエロの関係それ自体について」挑もうとする勇者であり、さらに、この作品の瀬利ルートは第二位階の「誘惑エロヒロイン」という昨今性徴目覚ましいジャンルを見事にエロゲながらも、その論理的な帰結としてのエロに病んで愛はパンツを駆け巡るを走り切ってしまう小池百合子シナリオの傑作だ。 →
長文感想(61427)(ネタバレ注意)
2018年01月24日18時55分06秒
マルセル
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78
点
桜ひとひら恋もよう
(
Parasol
)
普通なパラソル作品である、とはいえ大半のユーザーは「パラソル作品そのもの」が良くわからないと思うので説明すると、まず悪い意味からいえば、体験版でいわれたような「糞シリアス」は本編においては殆ど関与しない、というのは「マイナス要素」であって、これは逆を言えば「共通のシナリオ要素が個別ルートには殆ど関係がなく」実妹の紗矢ルート以外は「個別入ったらあとはシナリオとは関係ないイチャラブオンリー」でしかない。もちろんそれを「良い部分」という事も可能で、千歳ルートは恋愛シナリオとしては結構ブヒれるし、美綾ルートの永遠と甘やかしエッチさせられ続けるシナリオも好きな人には良いのだろうが、そうなってくると「なぜ学園合併シナリオを共通に置いたのか?」昨日機能断絶となり、結局この作品は実妹の近親相姦を盛り上げるためのシナリオ設定の為に他を犠牲にしたというシスコンファーストが、パラソルの「普通」となる。 →
長文感想(32809)(ネタバレ注意)
2018年01月24日12時01分37秒
マルセル
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]
65
点
ニュートンと林檎の樹
(
Laplacian
)
「テンポよく読み進められるエロゲ」は「チンポよく勃起できないエロゲである」し「マンコよく突っ込みたくなるヒロイン」も描けないような「よぉく読むとちっとも良いシナリオではない」を立証してしまった作品だ。「一日くらいでコンプリートした」人が評価が高くなるのは頷ける。確かに「引き込む力だけ」で「細部の雑な部分」をスルー出来る力は持っており、軽妙なテキストは常に予想外の方向に進んでいくプロットにスムーズに繋がっていくしなやかさは、これら全て「共通ルート」への美点となり、そうして「個別ルート」においては全て地獄に堕ちてゆく。個別ルートが通常エロゲの半分以下の長さで、更には葉鍵時代を思い出されるような恐怖のエロイッカイズツに等しい構成は、ヒロイン感情移入だけではなく、実は「シナリオ重視」にもマイナスであり「ぜんぶ童貞のせいだ」は「早漏だから前戯が上手いだけのふにゃちんシナリオ」を隠蔽してるに過ぎない。 →
長文感想(28523)(ネタバレ注意)
2017年06月03日22時33分50秒
マルセル
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85
点
彼女と俺の恋愛日常
(
Parasol
)
パラソル作品では、前作に次ぐ「普通に楽しめるレベルのイチャラブゲー」+「異常なほど可愛い妹ルート」ゲーと言えよう。このブランドは毎回エロだけでは鉄板で、今作も幼馴染みにメイドご主人様プレイとか、萌えゲのエロ王道を解っていて素晴らしいのだが、今作はそこにシナリオブーストがきちんと適切に掛かっているので隙が少ない。ちこたむヒロインのシナリオは、ヒロインの悩みを、恋人後の恋愛のなかで少しずつ解決していくという構造によって「シナリオのテーマ進行」と「主人公に感謝デスイチャラブ」を反復させていくという、イチャラブ描写とテーマ進行を危なげなく進めていく丁寧な作りなのに、そんな鉄板を隕石によって打ち破っていくのが実妹シナリオだ。シリアスやシナリオが逆に欲しくなるような、兄妹のふたりだけの世界が最初から最後まで展開されており、近親相姦シナリオというよりも火星人の恋愛のようなイチャラブショックの清々しさよ。 →
長文感想(37648)(ネタバレ注意)
2017年03月20日17時29分36秒
マルセル
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75
点
遊聖天使プリマヴェールDrei ダークミッション
(
Escu:de
)
作品の狙いは良いのに高い点数は付けられないのは、分岐シナリオを纏めきれる自信が無いから、こういう仕様にしたんだろうけど、あくまで分岐シナリオの体裁を取っているのに、実際は分岐毎に「物語時系列を無視したミニシナリオが語られる」(Aヒロイン分岐をすると、まだ調教していないBヒロインが悪堕ちしてるみたいな)という仕様はやっつけだろう。とはいえ、このFDは今までのプリマシリーズでもきちんと描ききれなかった「悪堕ちイチャラブ」をきちんと描いているという点では、調教ゲーとしてはかなり高く評価できる。一般社会の闇を見せつけられ徐々に悪の結社側に心が傾いていく描写を、地味ながらも過不足なく描き、悪堕ち後も悪堕ちコスだけではなく、正義コスチュームで悪堕ち状態の正義のヒロインとご主人様ラブラブエッチが出来るというのは、まさに「有りそうで無い」良いところを突いた作品だ。本編からこれやっとけば傑作だったのになー。
2017年01月22日06時40分50秒
マルセル
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]
70
点
姫恋*シュクレーヌ!
(
Princess Sugar
)
糞シリアスに対する批判というのは「イベント」に対するモノが多くて、897だとか、妹とセックスしてこんなのは良くない別れようとか、100万円取られた苛めだと教師に訴えたらそれは恐喝であり苛めでは無い!とかそういう話であるが、この作品をやれば「糞シリアス」というものが、基本的に「作品の構造」に内在するモノだと言うことがよくわかる。べつだん、この作品は「酷いシリアス」と言える事件は起きない。但し、この「夢」と「現実」の世界の往還という作品シナリオが「夢ではヒロインに告白していちゃエッチ」するが「現実ではまだ告白も出来ずに問題山積み」という対比を作ることによって、前者の結構よさげなイチャラブ描写が「しかしこの後は必ず冷や水を浴びせられ現実」により見事に相殺されてしまう。むろん、それ作品の狙い通りであり、そのようなイチャラブ幻滅スキーにはお奨めであるが、イチャラブユーザーには「糞シリアス」なわけだ。
2017年01月22日06時39分08秒
マルセル
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ネタバレ
]
83
点
キミトユメミシ
(
Laplacian
)
七月ダークホースゲー扱いされている今作。発売前は声優陣が豪華な抜きゲーっぽいと言われ、それが歌も豪華だが内容はワカランゲーへと変わり、体験版が公開されたら思わず便秘少女も荒野を目指してしまうくらいの変幻自在ギャグ十字砲で期待のバカゲーへと祭り上げられたものの、実際は今どき珍しい地味な「ヒロインと一緒に頑張ろう青春ゲー」だったでござるよ。大半ルートは序盤から、早くもヒロインと主人公の目標が決まり、後はそれに向けて様々な問題を解決しながらも、基本は日々の努力をイチャラブしながら続けていくのみ。ヒロインの夢を覗き見する一方関係から、ヒロインの未来への夢を共有していく「キミトユメミシ」ダブルミーミングを生かした時雨ルートは処女作とは思えないクオリティなのに、ブツ切りが目立つ他ルートや、淫夢ネタをギャグ以外の特にエロに上手く生かしていない等々、処女作らしい荒削りさと新鮮な推進力に満ち溢れた良作だ。 →
長文感想(14697)(ネタバレ注意)
2016年08月07日18時10分41秒
マルセル
[
投票(4)
] [
ネタバレ
]
73
点
リプキス
(
戯画
)
この作品のキャッチコピーの「等身大の恋愛」みたいな言葉はあまり好きでは無いのだが、敢えてこの言葉を借りて評するなら「共通ルートは等身大の学園生活を描いてるが、個別ルートはSDイチャラブゲーである」といった作品だろう。兎角、共通と個別のギャップがなかなかに酷い。共通は地味な日常描写からヒロイン達の関係性を少しずつ深めていくのに対し、いったん恋人になったら基本「デートしてHして寝る」だけの繰り返しを、しかも普通の萌えゲの半分くらいの尺で描くだけで妙な即物的気分。個別の描写自体はそれなりによく描けており、特にハヤねぇルートは終始お姉さんキャラのリードで、恋愛もHにお姉さんにゆっくり任せていけばいいかなぁポカポカ気分に浸れるルートではあるものの、やはり短さだけは如何ともしがたい。始めから「コンパクトに終わるイチャラブゲー」を求める人にしかお奨めできないのが、部分的な質は悪くないだけに残念ではある。
2016年03月31日12時05分59秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
78
点
ワールド・エレクション
(
Whirlpool
)
渦巻き10周年の今作だが「昨今の流行りを今までの渦巻き作品に取り入れようとして」半分失敗半分成功した作品。成功から言うとクルル以外の個別ルートはそれなりに面白い。渦巻き作品のファンタジー俺TUEE系バトルをどのルートも、学園選挙ネタと絡めてイチャラブラブコメにそれなりに上手く取り込んでおり、尺とエチが通常の半分な点を除けば、軽快な萌えゲとして良作評価はできる内容なのに、もう半分の失敗がそれを微妙に妨げてる。例によってトゥルーの唐突シリアスだけが問題では無く、その「世界」を救う「世界選挙」の「世界」がトゥルー以外の全シナリオで充分に展開されていないのだ。同じ系統の「セブンズ」に比べると、サブヒロイシナリオがエチだけで終わっており、メインヒロインの世界が充分に描写されていないのが致命的。結局異世界ヒロインと発情セックスしたり愛天使エッチなまみず絵が激しくエロ過ぎる「世界勃起」と化してしまった。 →
長文感想(19741)(ネタバレ注意)
2016年03月09日19時12分33秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
82
点
QUINTUPLE☆SPLASH
(
Parasol
)
パラソルっていうメーカーは、昔からわりと作風がコロコロ変わる不安定なメーカーで、さらに今作からは看板ゲンガーだった「ちこたむ」画伯も抜けて、なんかウリ要素あるんですかこれぇ?みたい微妙雰囲気が漂っていた今作だが、こういう時に限って良作がポンと出たりするからエロゲっていうのは面白い。水泳大会展開になりながらも、最後まで本当はもっと楽しいことをしたいー、主人公にいいカッコを見せたいだけーと、だらけイチャラブする亜美ちゃんシナリオや、アニキからお兄ちゃんまで兄妹の関係性の変化をシリアスを交え丁寧に描きつつも、根本的な所ではいつもお兄ちゃんに子供のようにじゃれ合っている姿を見逃さないい巴シナリオといった、イイ話や成長頑張りました話には収斂されない「水と弾けるようなイチャラブ」の毎日を軽やかに描いてる。貧乳ボディを煽り立てる着エロや何気ない日常仕草からのエロ移行といった、間接エロの強調も素晴らしい。 →
長文感想(40870)(ネタバレ注意)
2016年01月08日19時15分31秒
マルセル
[
投票(1)
] [
ネタバレ
]
75
点
吸血姫のリブラ
(
onomatope*
)
「イチャラブ最高神海原」レベル10と「ハーレム天使オノマトペ」レベル8と「厨二病堕天使燃えゲ」レベル6をメガテン三神合体させ、生まれたのがこの「吸血姫のリブラ外道ゲー」レベル4である。このタイトルの「リブラ」とは「ライブラ」つまり「天秤」を指し、物語としても吸血鬼と人間、またはハーレムと純愛と言ったような「価値観のバランスを探る」ような展開になるのだが、この物語と「イチャラブ」「ハレーム」「厨二病燃えゲ」の組み合わせが最低最悪。正妻と最後は悲劇だがイチャラブしつつイリスちゃん(ルート無し!)をプチレイプして責任取らずに終了とか、世界の滅亡よりも自分のアイデンティティの方が大事話が連発され、まともに主人公の葛藤に付き合う気が失せるプロットになってしまってる。唯一素晴らしいのは、主人公が意に反して発生させる魅了からの魅了Hであり、ヒロインを寵姫にしちゃうメロメロ背徳感が物語と共に伝わってくる。 →
長文感想(31538)(ネタバレ注意)(2)
2015年11月10日19時21分14秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
45
点
トラベリングスターズ -Traveling Stars-
(
HOOKSOFT(HOOK)
)
自傷HOOKが設立15周年記念作品として放っちゃった新感覚「イスラム国ゲー」の傑作である。無論イスラム国がイスラム教と全く関係ないように、この作品もHOOKを自傷しているものの本来のHOOK作品と全く関係が無いばかりか、過去のHOOK作品の要素を恣意的に悪用し正反対の愚作を作り上げたという点では、イスラム国以上のツラ汚し作品と言えるだろう。「まったり日常」は共通ルート個別ルート共に「ヒロイン以外のサブ・モブテキスト」に奪われて「イチャラブ描写」は減少気味な上にシナリオがイチャを殺しており「山場に頼らないシナリオ作り」は糞バトル展開や糞トラウマ展開や糞泣きゲテンプレシナリオを多用しつつも最終的に「テンプレシナリオとしても崩壊してる」という自爆テロでHOOKユーザー&メーカーもろとも木っ葉微塵じゃあ。このHOOK新体制の堂々たるHOOK遺産の大爆破を前にしては萌豚の正義の脱糞を下すほかは無い。 →
長文感想(37670)(ネタバレ注意)(1)
2015年09月23日20時53分05秒
マルセル
[
投票(6)
] [
ネタバレ
]
70
点
らぶらぶ♥プリンセス ~お姫さまがいっぱい! もっとエッチなハーレム生活!!~
(
ぱじゃまエクスタシー
)
「期待は失望を二乗する」という名言があるが、怒りを覚えるレベルの作品はそれまでにマイナス分に相当するプラス面白さがあったとも言えるわけで、この作品は「ハーレム期待を裏切るハーレム作品」としては 傑作に達した至高のガッカリゲーだと言ってもいい。共通ルートが素晴らしいのに、個別ルート短すぎるという早漏れシナリオに加え、一部ルートではエロすらも早漏れというハクオロとーじーぼーの先には「誰得シリアスシナリオ」をハーレムシナリオのテーマ性の為に壮絶な勘違いをぶちかましてくれ、良作ハーレムゲーを期待したユーザーを絶望の海に叩き落としてくれようぞ。メインヒロインそっちのけでBBAサブヒロインが活躍する「ハーレムスキーなら嫌いなヒロインも幸せにしろよなww」アンチハーレム嫌味も最高だ。エロCGや一部エロやハーレム日常描写は良いので抜きゲとしてはわりと評価できるが、故に ツラミも増してしまう難儀な作品じゃ。 →
長文感想(23493)(ネタバレ注意)
2015年08月16日18時54分25秒
マルセル
[
投票(1)
] [
ネタバレ
]
78
点
恋想リレーション
(
Lump of Sugar
)
ここ2~3年くらいの萌えゲ業界はそれなりに「ゲーム性」の導入に意欲的であるが、この作品はそのあんまりな完成度によって「紙芝居エロゲなんて時代遅れ」という風潮に挑戦状を叩きつけるような熱血反面教師エロゲだと言えよう。その体たらく詳細は長文にて語るにしても、例えば「ジャンプ機能」を搭載しながらそれを使うと正解の選択肢を選んでも攻略不可とか鬼畜トラップが満載なので素直に攻略サイトを見るのが賢明ゲー状態。こんな糞ゲーム性に反して、恋愛描写やらエロは凄くイイから困る。特に友達以上恋人未満の微妙な関係の上での、こそばゆい恋想のさわり合いがとても上手く書かれており、さんざんそこらへん焦らしてからお兄ちゃんをメイド服を誘惑する由羽子とか、恋愛無自覚100%なのにクリティカルヒットを連発する唯華とか「このヒロイン、どこまで誘っているのか?」とか妄想しながらニヤニヤしたい又はホビらじAPスキー向けの萌えゲだ。 →
長文感想(35043)(ネタバレ注意)
2015年06月15日19時52分28秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
90
点
イブニクル
(
ALICESOFT
)
オタクが、増えすぎたエロゲをソシャゲーに移住させるようになって、既に5年が過ぎた。膨大なソシャゲーはオタの第二の故郷となり、エロゲオタは長年の尊厳と引き替えにデレマスで刹那の尊さを得て、そして、死んでいった。西暦2015年(だぶるおーせぶんてぃーないん)、アニメ自爆を経てもケッコンカッコカリは止まらず、オタは自分の艦むすゲームナラティブを共有生産する集団二次創作乱交体制を樹立し、母たるエロゲの独占生セックスから独立を宣言。エロゲ連邦の最古国アリスは新兵器の開発に着手する。巧みなゲームバランス調整で無駄のないキャラ育成&バトルを実現させたRPGによって、フィールド上にあらゆるサブイベントシーンを配置し、ゲーム性体験とストーリーをシームレスに繋げることで、エロゲの豊潤な物語とイチャラブを見事に融合させるケッコンカッコトゥルー嫁ハーレムエロゲのレゴンギスタを目指して……その名は「イブニクル」だ。 →
長文感想(59338)(ネタバレ注意)
2015年05月07日17時56分30秒
マルセル
[
投票(8)
] [
ネタバレ
]
77
点
ミライカノジョ
(
PULLTOP LATTE
)
ハーレム作品かと思いきやループとかタイムリープとか混じって、なんかよーわからん感じになっている作品だが、基本的にはそれらの物語を「主人公とふたりの一夫多妻関係を描くための」横線として用い、ストーリー展開以外の縦線の描写では3Pエロや3Pイチャラブが描かれる作品だと思えばわかりやすいだろう。後者「だけ」に限れば3Pエロゲの中でもわりとよく描けており、別次元のふたりだからこそ、いろいろと違いはあっても最終的には主人公が好き!で3人仲良くイチャラブやエッチが出来る雰囲気は他の作品では得がたいものだ。但し前者のストーリー横線が、3P関係に成ってからも「別次元に帰る」とか「一人を選ばなきゃダメなんじゃ無いか?」みたいな愚息もションボリで引っ張りまくっているため、結局は幼女ロリっ娘に「みんなでHしてくれないんですか?」と涙目で誘われて集団淫行に耽りたいひとしかお奨めしにくい抜きゲーになのは否めない。 →
長文感想(28398)(ネタバレ注意)
2015年04月03日21時20分06秒
マルセル
[
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] [
ネタバレ
]
77
点
レベルドレイン2 ~尻尾に吸われるためのレベル上げ~
(
askot
(同人))
エロRPGには珍しくちゃんとした音声(フェラ音のみとかじゃなく)付きでソフトMスキー向きってことで購入。タイトルだけみると売春RPGみたいに「エロを前面に押し出した」エロRPGに思えるが、表面的にはきちんとRPG世界観と今のアリスゲー程度のゲームバランスを備えた正統的なRPG「だからこそ」レベルを魔族たちに捧げてしまうという堕落風俗エロが際立つ作品になってる。レベルドレインといっても基本はスキルステUPがメインなので、最後のオマケを除きさほど面倒ではない。エロシーンもそこそこ尺は用意されて、特に「言葉責め」か「喘ぎ声責め」かのエロボイスチョイスができるのは好ましい。ただ、十把一絡げキャラにレベルを捧げるよりも、キャラを絞って「レベルを捧げれば捧げるほど好感度うpでエロも過激に!」な自分としては、途中で奉精作業感に襲われたのも事実。もっとロリ巨乳サキュバスのトトちゃんと堕落Hしたかったのに!
2015年03月03日19時11分46秒
マルセル
[
投票
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ネタバレ
]
75
点
さくらシンクロニシティ
(
WHITESOFT
)
その作品の優れた○○ルートを冠して○○ゲーという呼称はあるが、その伝で逝けばこの作品は共通ルートゲーとでも言えよう。魂が繋がる双子と自分のなかにいるもう一人の自分、自然に囲まれた学園から不自然な自然科学によって産み出された魔法の世界のなかで、初めての他者と異性の接触から生まれる驚きと喜びを繊細なタッチで描く共通部分は昨今のエロゲでは味わえない新鮮なシンクロニシティ。だが、昨今のエロゲには必要な……否、エロゲには基本的に必要な個別ルートの甘さと量が決定的にこの作品には足らない。伏線が未回収だとか未完成とかそう言う話ではなく、伏線は綺麗に回収されているが、逆に言えば伏線を回収してるだけの物語であり、エロは当然のことながら萌え以前に恋愛感すら殆ど欠如してしまっている。個別伏線回収した後に共通ルート読んだ方が面白いっていう珍しい体験も出来るくらいだ。フルプライスの長編ゲーで正直これは頂けないのぅ。
2015年02月28日21時25分42秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
80
点
Dragon Carnival
(
SPLUSH WAVE
(同人))
基本のゲームデザイン自体は、悪くはないが特筆すべきバランスでも無く、基本は魔力または物理を上げて範囲攻撃一発おkで最後までクリアできる雑な攻略性である。だが、この作品が「80」点に値するのは「レベリング」の作り込み。基本的に本編の進行とは関係なく、自分でMAP難易度を異常に上げたりして序盤からレベル100以上の敵にチャレンジしたり、洒落抜きで100体以上のユニットをリアル時間と連動した「遠征機能」で回すことも出来たりと、基本はソシャゲー由来のレベリング機能をクローズゲーに落とし込むに成功している。自分の工夫次第で習得経験値が10万から100万に上がる快感は九尾ゲー以上。但しテキストはソシャゲー以下というか「ハプニングエロイベント」しかないので、レベリング上限に達したときの虚脱感は、エロゲで僕らが「ゲーム性とかやりこみ」という名で呼んでいる面白さとは何か?と考えさせられてしまうほどに深刻だ。
2015年02月14日01時48分45秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
79
点
淫魔の城外伝 ~サキュバスに負けた勇者のその後~
(
雪見日和
(同人))
基本は続編作品であり、前編もサキュバススキーにとっては良い作品だが「サキュバスに誘惑エロをされたいが、罵倒とか性奴隷だけの扱いにされるのはイヤで、主人公オンリーに愛して欲しいんだけど、しかし普通の和姦じゃイヤダー」という要求の多すぎるM野郎にとっては、こっちの作品が基本的にはベストである。堕ちきった勇者がキュバスメイドと心も身体も溶かされるあまーいセックス漬けな毎日とか、勇者が背徳感に揉まれながらサキュバス漁りという甘美な誘惑に負け、自分から高貴なサキュバスお嬢さまにペット志願に逝くぅとか「だから同人エロゲってサイコー」ってなマイナーツボを心得た物語も素晴らしいが、エロシーンの「主人公にナチュラルな好意をぶつけながら、だからこそ甘く苛めたり、優しく射精管理してくれちゃう」サキュバスの好意がそのままサキュバスの誘惑エロに転化するエロテキストも最高。これで音声がつけば言うこと無しだったのに…
2015年02月14日01時40分11秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
75
点
せめて責められ四十八手
(
欲望の塔
(同人))
BFゲーと言ってもバトルフィールドではなくバトルファックゲーのこと。その手法は色々あるが、セックスの流れをRPGからADV選択肢といった形式で、セックス進行をユーザー選択に任せ、それによって作品が実現しようとしている効果を得るジャンルのことだ。それでは、この作品が得ようとしている効果とは何か? それは「性的に強いヒロイン」を「どんな選択肢を選んでも殆どヒロインに逆手に取られて主人公が感じてしまう」をADVのゲーム攻略性によって構築することで(1)そんなヒロインに責められる快感を描写することだろう(2)。だが、この作品は(1)も(2)も狙いはわかるが、やや弱い。(2)に関しては無数のエンドとルートを描くために必然的に「一回あたりの責められ描写」は短くなる。(1)はネコミミアイドルを「責めていると思ったら逆誘惑されて籠絡」という流れは上手く描けており、アイドルに絡み堕とされたい人にはお奨めだ。
2015年02月14日01時36分40秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
78
点
W妹ヴィジョナリー
(
コットンソフト
)
良くも悪くも「片恋」のヴァージョンアップ作品で、それを「良い」と解釈するか「悪い」と解釈するかは「片恋」のどの部分を評価するかによって違ってくる。「良い」と解釈するとしたら、前作のテーマ性であるところの「二次ヒロインとリアルヒロインのどちらを選ぶか?」という物語性とキャラ描写が前作以上に描けているところ。前作設定では、どうしても両方のヒロインが分断しがちだったのに対し、今作はクシャミによって入れ替わり、そのことを両方のヒロインが知っているという設定により両者の差異を上手く日常描写に落とし込んでいる。「悪い」と解釈するとしたら、前作の逆NTRエロが完全に消え、しかもヒロイン中途陵辱は残したままで「陵辱っぽいエロは抜きゲだからいれるけど、基本は純愛ゲなのよん」路線の純化。その所為でアリス√の後半はゲストキャラ総出演シナリオと化し、メタ設定や陵辱の無い亜里砂√の出来の良さだけが目立ってしまった。
2015年02月13日22時20分16秒
マルセル
[
投票
] [
ネタバレ
]
84
点
VenusBlood -HYPNO-
(
DualTail(DualMage)
)
VBD以降のゲーム性デザインの最後となるこのVBHは、残念なことにその有終の美を飾る作品とは言い難い作品で、せいぜい「変異獣バクス」あたりの相応しい作品になってしまった。実際のところ、今作でいちばん良く出来ている部分はVBシリーズらしからぬロウルートのシナリオである。基本的にどの場面においてもアノーラやシルヴィアといった物語の核となる真ヒロインキャラを前面に出したシナリオの御陰で、王道的な「みんなの力で最大の悪をやっつけます」的なシナリオがVBシリーズの中では一番よく書けている。その次に良いのが3PW調教エロでこれはVBGから大いに進歩している。逆に言えばそれ以外はややイマイチである。肝心要のゲーム性は相変わらず部隊編成の戦術バランスは面白いものの、戦略ゲーム性が基本的に多師団を要求しないので食い合わせが悪く、エロも純愛から悪堕ちから狂落ちまで薄く薄く揃えるコンビニの納豆売り場状態で萎え。 →
長文感想(19280)(ネタバレ注意)
2014年12月11日15時09分20秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
80
点
ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ三 三芳野小春の幼な妻日記~
(
SEVEN WONDER
)
ひめユニ本編の小春√も他ヒロインルートに比べて恋愛描写をメインにした、やや毛色の異なるシナリオだったが、今作のFD三巻目も今までの流れとは打って変わった展開になっている。今までのルートは良くも悪くも主役が不在だった、各登場人物の視点が平等に書かれているような構成だったが、今作はきほん主人公視点がメインで小春との行動や会話が物語中心になり、今までは割りと物語展開の流れで無理矢理3Pが発生したのに比べて、小春が最初は3Pを嫌がったり、しかし七日を救うために3Pを決心するような様が描かれたり、最後はもうアンタ吹っ切れたとは口では言っているけど本当は眼鏡を3Pで苛めで気持ち良かったから3Pスキーになったんだろwな小春ちゃんの性徴物語が描かれて、本編ではあまり描かれなかった小春の「暴走的な」側面が描かれる正統的なFDになっている。さぁ最後の第四巻で果たして七日は救われるのかもとい3Pオチはどうなる?
2014年10月01日02時57分55秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
77
点
MeltyMoment ミニファンディスク すみれ&千恵美Ver.
(
HOOKSOFT(HOOK)
)
本編メルティのすみれ√からのアフターシナリオだと思えば、普通のアフターFDとは言えるのだが、なんだか妙にモノ足りない作品だったりする。まずは良いところから褒めると、すみれのCGは本編以上にこれまた素晴らしい。一枚絵になると巨乳化するのはHOOK伝統だから許すとして、すみれの照れながらも上目遣いで此方を誘っている表情とか、オナニーCGの惚けた表情とか、本編以上にすみれの素直クールデレデレ萌えからエロへと移り変わるサマを見事に捉えており、ガーリートキングのすみれの妄想っぷりも相変わらず素晴らしい。問題なのは、本編のそういう「萌え描写からエロシーンまでの移行」の繊細な描写に比べて、移行のエロシーン展開が雑すぎる点だろう。まいかいまいかい突っ込んでから「ああんダメだけど気持ちイイ」を一方的に大声で喘がせているだけなので、これじゃあガーリーのすみれの妄想エロシーンの方が萌え豊かじゃんと思ってしまう。
2014年10月01日02時56分33秒
マルセル
[
投票(1)
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ネタバレ
]
77
点
片恋ヴィジョナリー
(
コットンソフト
)
まずメタ設定を生かしたシナリオ作りは結構良く出来ている。この作品はある世代には有名な漫画「電影少女」を元ネタにしているのだが、そこからこの作品は「本当は好きなヒロインがいるんだけど、トラブルに巻き込まれて他のヒロインに手を出しちゃうような」プチ浮気または修羅場設定を抜き出す。主人公は本当は志穂の事がスキなんだけど、エロゲヒロインの愛音にも手を出しちゃって、愛音√では小夜に誘惑されて……みたいな誘惑エロシチュの導入自体は結構エロいし、胸やケツの大きさを変えることでエロシーンが大きく変化するのも力が入っている。ただ小夜のエロシーンで最後に逆NTRるのは最高なんだけど、その主人公完堕ち後のラブラブセックスがなかったりと、エロ描写が誘惑エロというよりもBFっぽかったり、愛音が触手に完全レイプされるのに比べて妙にギャグっぽい。価格の割りにプレイ時間は短かったり、肝心なところで片手落ちに思える作品だ。
2014年10月01日02時54分01秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
77
点
花嫁と魔王 ~王室のハーレムは下克上~
(
Escu:de
)
確かに穴の多い……否、穴だらけのエロゲではある。まず、致命的なのはバトルシステムとストーリーとエロが全然絡んでおらず、ゲーム性とそれらが別個の要素としてほぼ孤立している点。王位継承戦や下克上システムと言った、ヒロインとの様々なエロ(敗北逆NTRから誘惑エロまで)を連想させる枠組みを作っておきながら、バトル選択結果はエロシーンに全く影響を与えない体たらくっぷり。さらにその「バトルゲーム性」自体も微妙で、一周目はルールを理解出来なくても簡単に勝てる難易度でユーザーを油断させながら、二周目以降は劇ムズになるといトラップ系難易度もさることながら、基本的に運に左右されがちな労多くして楽しみ少なしゲーになってしまっている。とはいえ、基本シナリオはそんなに悪くはなく、ヒロインとのイチャラブもなかなかで、何よりも最強エロCGによるルシエラ様のエロ誘惑プレイを前にしては同好の志に激しくお奨めせざるを得ない。 →
長文感想(23676)(ネタバレ注意)(1)
2014年09月07日03時27分00秒
マルセル
[
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ネタバレ
]
78
点
ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ二 霧島夕輝のマシュマロな日常~
(
SEVEN WONDER
)
最後の第四巻まで物語伏線を引っ張り続ける内容なのは第一巻と変わらず、単体では相変わらず「続きがもの凄い気になる内容でした。そう言う意味じゃおもすれー」としか言いにくい内容ではあるものの、二つの意味で単体評価できるところはある。一つは、まぁこれも「続編期待評価」の一側面なのだが、一巻の伏線を生かしつつも、しかし一巻の「選択肢爆弾」だの「消滅する前にセックス展開」だのといった一巻の二の舞ループ的展開にはならず、ループ的な物語&設定の割りには常に物語を変化させ前進させていること。もう一つは、前巻の物語の視点がややバラバラ気味だったのに対し、今作は「はねるの片思い」や「吹雪と七日の擬似ライバル関係」といったそれぞれのヒロインの物語が一つの作品のなかで非常にスムーズに繋がっているところで、七不思議の「ドタバタ冒険物語を通じてヒロイン達の繊細で独特の心理を描く」といった特徴がよく伝わってくる第二巻だ。
2014年08月10日11時48分36秒
マルセル
[
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]
78
点
ねこまっしぐら ~ねこみみカフェにようこそ~
(
こねこソフト
)
「萌えエロを目指しました」と自称するねこねこ新ブランド「こねこソフト」の第一作目は「萌えエロ」という言葉のゼロ年代中ごろスメルを感じさせながら、まだゼロ年代初期の純愛ゲーシナリオの雰囲気を残しつつも、そうは言っても今は10年代であるのでエロシーンはバッチリ決めつつ、しかし昨今のサクサクテンポのテキストと前述の「元祖ねこねこ」シナリオの雰囲気や日常描写が微妙にマッチしていないという、新規ブランドの可能性と不安定さを体現する作品だった。特筆すべきは「ほの香」シナリオのそれこそ「みずいろ」時代を彷彿とさせる、子供の恋心と同時に生まれる無垢の痛々しさを「最後のシリアス」で描き切るという疎遠幼馴染み感動シナリオと、ねこねこFDの雪希ちゃん16歳を半勃起させるような優奈ちゃん14歳の天使ロリ巨乳萌えエロシナリオだろうか。どちらもねこねこ伝統を踏まえつつ、新しいこねこの誕生を期待させてくれるネコミミだ。 →
長文感想(25751)(ネタバレ注意)
2014年08月10日11時47分41秒
マルセル
[
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]
81
点
ランスIX -ヘルマン革命-
(
ALICESOFT
)
ここ数年のアリス作品の中ではいちばん面白かったし、少なくともランクエマグよりも良い出来なのは間違いなく、ランスシリーズの中で始めてランスらしいキャラ萌えとエロを描けた作品としても高く評価はできるのだが、しかし「シリーズ最終作の一つ前の作品としては……」とは言いたくなるのもまた事実。作品の狙いとしては「ヘルマン革命」というデカイ事件を通じて、ランスサイドでは既存&新キャラのキャラ萌えを、パットンサイドでは聖魔教団の話と男キャラたちの熱い友情を描くという形で、それはわりと成功しているとおもう。ただ「ヘルマン革命」という大きな物語なのに、個々のキャラの絡みは室内楽的に声部が浮き上がるものの、登場人物たちが革命という一つの目的に向かって集団としてクレシェンドしていくような交響曲の如きマッスの勢いには欠けていて「敵の兵力10000倍」の煽りよりも「ランスの子供が何倍に?」の方が適切な作品ではある。 →
長文感想(23871)(ネタバレ注意)
2014年07月13日06時54分28秒
マルセル
[
投票(1)
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]
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解析
得点解析
得点解析(おかず版)
その他
sola.miduruさんのplayしたゲームの新着順コメント
リンク
ErogameScape
新着コメント
原画とかサキュバスとかどうでもいい人にとっては、75点からマイナス25点ぐらいしてもいいぐらいに「エロ以外は基本何もない」作品である。狭い館の仲をうろついて、ヒロインと会話するとエロイベントが直ぐに発生するだけの作品なので、物語どころかキャライベントすらなく「エロ目的作品とはいえ、もう少し工夫のしようがあるだろう」と言わざるを得ない50点作品なのは間違いないだろう。ただし、そのエロが結構いい。そのエロも「1ヒロインのうちアニメは基本一種類」なので、これも流石にどうかなぁとはおもうのだが、同人エロゲのエロアニメとしては最高レベルのクオリティを維持しながら、テキストも長くフルボイスなので、これ等のエロアニメボイスを見るだけで75点は軽く付けられてしまう。同人エロゲのアニメは良いがエロボイスが無いのが 不満という人には、作品内容のスカスカっぷりを覚悟するなら、購入しても損はないだろうと思われる。
同人エロRPG界隈大御所「アスガル騎士団」のROBFシリーズから続く「新シリーズ」のBFRPG新作である…と妙に長ったらしい説明であるが、実際にこの作品の位置づけも複雑だから仕方がない。確かにメインププロットは「完全新シリーズ」で登場人物も「全員新キャラ」に見えるものの、実際は「今までのシリーズに続いていた」みたいな話なので「初心者でも楽しめると思いきやトゥルーエンドで過去作品をやらなきゃ」になってしまう感じはある。まぁ過去作品に比べると、今回の作品はシリーズ連続性も薄く、シナリオやサブクエストや育成ルートの自由度調整も非常にスマートに纏められているし、敵もんむすを減らしたぶん、エロCGや動画のクオリティも格段に上がっているので、アスガル騎士団のBFシリーズを始めるなら今作から始めるというのもアリだろう。ただ欠点は前作同様エロテキストが薄かったり愛人システムが動画鑑賞に終わってるところか。 → 長文感想(12612)(ネタバレ注意)
84点というかなり高めな点数を付けているものの「色仕掛け」とか「誘惑エロ」とか「甘々堕落エロ」といったジャンルに全く興味の無い人にとっては74点前後が妥当な点数だろう。エロ嗜好を除けば作品それ自体は「そこまで悪くはない」レベルで、他の凡庸なエロRPG傑作のように「エロ抜きでもRPGとしての楽しめる」ような作品とは言い難い。但し「色仕掛け甘々堕落」に特化した作品としてはこれは超良作レベルといってもいい。基本は「質より量」の典型的エロRPG仕様ではあるのだが、そのエロ全体が妙に甘ったるく、世界観も程よいシリアスのファンタジーの中で「主人公である勇者をサキュバスたちの虜にしよう」と誘惑を仕掛けてきて、敵に負けても主人公はサキュバスたちに丁重に可愛がられますたみたいな「もう世界なんて救わなくて良くね?」というイチャラブ退廃誘惑エロを思う存分味わえるのだ。単に絞られるだけエロRPGが苦手な人は是非。 → 長文感想(7778)(ネタバレ注意)
同人エロゲRPGやらSLGやらの大抵の問題点とは「個々のエロシーンが薄い」ことであるが、これが何故起きるのかというと同人の予算制約以外の側面を言えば「個々のシーンの質」よりも「色んなエッチが出来るというエロシーン可能性の量」を優先するからで、結果として個々のシーンはハクオロ×2ぐらいの長さになってしまう。その点この作品は同人エロゲなのに「フルボイス」且つエロ重視ヒロインをメインの2人に調教限定したうえで、RPGと調教SLGを組み合わせながらも、一つ一つのエロシーンもハクオロ×40くらいの濃さを維持しているのがじつに素晴らしい。サブヒロインもエロは4回くらい用意されているし、RPGとしての完成度や物語の内容「調教純愛RPG」としては多少粗削りなところはアリながらも読ませる内容にはなっている。「同人エロRPGは商業に比べるとエロシーンが駄目だから」という人は是非プレイして欲しい良作だとおもう。 → 長文感想(11227)(ネタバレ注意)
矢鱈出血とか残酷とかリョナ描写が頻出するのは「ハードM向けのサキュバスゲーなんですねこれは。趣向が合わなかったな」で仕方がないとしても、ミスを誘発させる巧妙なる雑魚キャラの配置、ノーマルでも1コマンドでもミスると即死レベルで、最適解以外を選ぶと難易度が異様に上がるうえ、2~3週同じダンジョンを何周もさせるような「歯応えのあるRPG」バランスは既にエロRPGを悪い意味で超えてしまっており、雑魚やサキュバスからお前早く死ねばとか言われ俺のミソジニーが超マッハで愚息が有頂天になれないのである。エロ動画と効果音と演出フラッシュに頼り過ぎた結果、アッサリ目になっているエロテキストは許容しがたいし、物語もメタ視点を取り過ぎて感情移入の焦点が散漫になり過ぎており、前作同様に悪夢めいた世界観を体験できる作り込みの緻密さはあるものの、前作ファンしか満足できないような独りよがりと紙一重な作品とも言えてしまう。 → 長文感想(20624)(ネタバレ注意)
三枚のお札シリーズの第三作目。物語内容としては「今作の主要登場人物は主人公以外全員新キャラ」であるし、前作らと特に深い繋がりがあるわけでもないので全くの初心者でも楽しめる内容になっている。さて、基本は「妖怪系もんむすに逆レイプされたり誘惑されたりするソフトM系エロRPG」なのであるが、今作の売りどちらかと言うと「ショタ主人公を生かした意外にシリアスなシナリオ」であると言えるだろう。「大義の為に人を犠牲にするべきか、或いは自分の命を犠牲にしてまで他人を助けるべきか?」という古典的なテーマを中心に物語は動いていくが、この作品の見どころは「主人公がそんな重い問いに答えられない」という優柔不断リアリティを「ショタ主人公がもんむすに慕われるる理由」としてうまく描写出来ている点だ。パズル要素はやり過ぎだが、エロ描写も中々に上手く、テーマやエロ等々に気になった人はやっても決して損はしない作品ではないか。 → 長文感想(9958)(ネタバレ注意)
同人エロRPGにはいろんなジャンルがあり、色んな傾向があるんだが、この作品は「ギミックを仕掛け過ぎて、誰もがこの作品を本当にクリアしたのか良く分からん感じになってしまう」という一例になってしまっている。まぁ「やり過ぎギミック」以外はエロRPGとしては良い作品で、商業エロゲにも出演している声優さんを動員し、エロシーンもフルボイスで「ヒロインにやられてしまう逆レイプ」をサキュバスから異形系までそろえているのでエロ満足度も高く、RPGとしても最初からやり方次第では最強レベルの武器をゲットできるとか、いろいろと工夫しがいがあって面白いのだ。ただ、先にも言ったとおりに、条件が厳しいというか条件が謎な「隠しイベント」的なものが多過ぎで、物語的にはどんどん伏線をちりばめていくタイプで、そのうえ「次回作に続く」的な終わりがするので、自分がこの作品内で「何処まで物語を進めたのか」よく分からなくなってしまう。 → 長文感想(5286)(ネタバレ注意)
同人エロRPGには珍しく、メインエロシーンにはきちんとエロ音声がついている作品だ。エロシーンは音声アリだけで言うと1人あたり5回以上で、エロシーンの長さも質も一定程度確保されており「エロRPGは好きだが、エロ音声が無いのは嫌だなぁ」と言う人にはお勧めできる内容になっている。ただ、内容の方は「エロを推している」割りにはキャラクター描写が弱くて、わりと本格的な「この世界の謎を解き明かそう」探索系RPGになっており、それはそれで面白いのだが、キャラクターの魅力が深掘りされるような仕組みにはなっていないのね。隠し部屋の探索、自由の高いゲーム進行等々とRPGとしてよく出来ているものの、すぐにレベルがカンストしちゃうので後半は敵から逃げ回るだけになってしまうし…良い部分はそれなりにあるものの、総合的には「濃いエロシーン付きの同人エロRPG」程度の評価になってしまうところが残念ではある。 → 長文感想(4236)(ネタバレ注意)
良い意味で典型的な同人ゲーの「良作」だろう。これを定式化するなら「1:ゲーム性は兎に角難易度設定から経験値稼ぎまで自由度が高くていろいろやれる感じが一番楽しい(裏を返せば自由が高いだけで最適戦略の幅は少ない)」「2:シナリオは同ブランドの他作品と関係していて、当作品の内容よりもそれらのサーガ的な壮大な世界観を感じさせる」「3:エロはやっぱり早漏れ量より質でパートボイスでもエロシーンにはボイスを使わないくらいエロ軽視」ってのが、これらの典型良作であるが、この作品は「2」の部分が良く出来ている。序盤から中盤までは「この作品単体に収まりそうな内容」なのに後半から徐々にサーガ的な加速が強まりグイグイと強引に長大なテキスト量を読ませてしまうところが面白い。にこういう「バランスは非常に悪いが作り手の異様な熱意」を感じさせるのがこの手の良作の良いところではあると思うんだが、この質より量の無駄エロがなぁ…
次回作の「死神娼館」と相対的に比べてしまうと、こちらに85点を付けたくなるほどに「期待が持てる処女作」だった作品だ。お世辞にもゲームバランスは良いとも言えないが、ダンジョン探索におけるレアゲッターや隠し通路発見といったおなじみの要素と「密着モード」という独自のエロと結びつけたゲーム性の独創性と、エウシェリーぐらいの壮大な世界観を組み立てながらも、ファンタジー世界が少しずつ闇と淫魔の世界に飲み込まれて行くような粘り強い作劇が、まだ粗削りながらも見事に「このブランドでしか味わえない」と思わせる強い印象を感じさせてくれる。むろん同人ゲーならではの駄目なところしてエロシーンはどのシーンも早漏れだし、パートボイスなのは良いとして本番エロシーンには何故かボイスなしという様々なアレ仕様を改善した次回作はきっと素晴らしい作品になってくれるはずだったんですよねぇ…まぁ死神娼館が詰まらなかったという人は是非。
同人エロゲーでは「中編エロRPG」とでも言えるジャンルがあり、強いてその特徴を纏めれば、プレイ時間は20時間前後で、物語はそこまで入り組んでるわけではなく、ある一定の割と単純なプロットラインをRPGのゲーム性を用いつつ走ることで、そこから見える物語の雰囲気とか、色んなキャラクターの成長なりやり取りを描いていこうといった感じである。さて、この作品はホラーというか吸血バイオハザート的な物語を踏襲しながらも、そこはそれ昔の「コロコロやボンボン」という「幼稚園児的ギャグマンガ」のセンスを持ってるこのブランドの作者なので「ホラーな世界観なのに主人公はエロの事を第一に考えてるアホ」というギャップが笑いを生み出しながらも、一応はきちんとこのアホ主人公が成長していく過程を示しながら、最後にはきちんとエロゲ的なハッピーエンドを迎えるという手堅い逸品になっている。同人エロゲなのでエロ薄という難点はあるんだが。
サークルのファンだからこそ「劣化マリオン+劣化破戒シスター」という評価を下さざるを得ない今作。最大の問題は「ストーリーに特化して特定のキャラの絡みや物語やエロをやりたい」のか「色んなキャラを仲間(使い魔)にしてパーティ編成を楽しませたい」のか、そのどちらも中途半端なよこと。「主人公と召喚されたアクマ君と藤蔵豚くんとアクマ君の婚約者の竜ロリ」が織り成す「ショタアクマ君を主人公と竜ロリが取り合うエロコメ」と、ヤクザもん物語が進行していくいつものコメディタッチも今回は単純テキスト自体量が少なくて、また「色んな使い魔」を仲間に出来ると言っても、半分以上は「豚キャラ」で埋まっていて、例えば「全員貧乳キャラを集めてオール貧乳ボーナスや!」といったお遊び要素は薄い。「まぁバグとかは無いしRPGとしてはそれなりテンポが良い」だけの作品になっちまった感が有り有りで、次回作は方向性をきちんと明確にしてほしい。
発売後二週間近く経っても「クリアできないレベルの深刻バクがたくさん残ってる」時点で「商品として成立しておらず」0点は当然だとしても、バグを除外した点数で言えば40点ぐらいかな。基本は前作ダンジョンタウンから全てが劣化している。新規SLGパートは「作りかけ」の完成度で、大量のダミー選択政略と大量の無意味自由度をばら撒き「この作品は色々できるんだぁ感」で幻惑し実際の最適行動は一択に近く、5クリック早漏エロシーンを見る為にユーザーに3時間くらいの作業プレイを要請するような「やり込み性」に満ちていると評してもよかろう。物語パートは前作DTの壮大な世界観を流用し伏線を匂わしながら、散発事件を中盤までに次々に起こし中盤に出てくる中ボスが実は全ての糸を引いていましたぁをやるだけの噴飯モノなのだが、こんなクソゲーがDlsiteや同人ゲームレビュー界では「良作」扱いされてしまう現実が一番のクソゲーであろう。 → 長文感想(13620)(ネタバレ注意)
エスクードと言えば「優れたゲームデザインと個性的なシナリオ」で知られるブランドだと思うが、実のところは「確かに優れたゲームデザインであるが、そのゲームデザインとは妙に歪なシナリオを描くブランド」と言った方が正しくて、今作も御多分に漏れない。調教SLGとしては、一本道に等しく自由度が少ないとはいえ、豊富な差分テキスト&調教コマンドと弩エロCGによって「既読スキップの嵐にならない」常に新しいエロ進行を満喫できるゲームバランスを実現しているのは高評価だし、シナリオも復讐物語をメインとしながらも、其処彼処に漂う復讐の寂寞感も良く描けており、悪魔ヒロインと一緒におこなう3P調教も素晴らしくエロい…のだが、どうにもこの「調教エロゲ」と「復讐物語の寂寞感」が妙にズレているというか、意図的にズラしてるような、このエスクードらしいバランスは評価が些か分かれそう。昔の調教ゲーのサブエンドルートみたいな作品か。 → 長文感想(10821)(ネタバレ注意)
前作のよかったところ(メインヒロインたちを全員嫁にするハーレムファンタジーRPG世界観の構築)をそのまま受け続きながら(+90点)前作にはなかった悪かったところ(経験値稼ぎを要求するRPG難易度上昇や英雄病の蔓延)を考えなしに付け加え(-5点)前作の悪かったところ(お笑い系のエロや肝心の複数エッチのスルーやお約束エロの追加)を数倍にしつつ(-5点)トドメとして単純にメインプロットが超劣化している(-10点)故に「最終的に萌えゲだけが残った」のがこの「イブニクル2」である。前作ファンとしては「ハーレム世界観」だけは満足に味わえるので、そこまで不満は無いのだが、エロ系軽視やシナリオの劣化等々と「あからさまに劣化してる」部分は否めず流石「ソシャゲに全力投球する」と宣言したアリス様は自社ファンに対する「手の抜き方が巧いなぁ」と感心させられる逸品だ。アリスファン以外は別にやんなくてもいい作品だろう。 → 長文感想(13969)(ネタバレ注意)
いまや日本人のストレスを一身に浴びた血塗れとげぬき地蔵とさえ言ってもいい「けものフレンズ2」のスタッフが参考にしたと(俺の脳内では)される「ウィザーズコンプレックス」というヘルジャパンエロゲの決定版を生み出したどみるが、ウィザコンの反省を踏まえ送り出したのが、このどみる最高傑作とさえ言っていい「はぴねす2」である。前作のオマージュどころか、共通ルートでは前作のヒロイン配置やシナリオ構造を6割型コピーするという「前作もそんな感じだったようなデジャブ感」を連想させつつ、個別ルートではそれを踏まえつつ全く新しい物語を生み出しながらも、それでいてどこか温泉まんじゅうのようなむかしのエロゲの暖かい雰囲気を醸し出す。グランドが実質ハーレムなのに3Pがひとつしか無かったり、あまりそれを生かせてなかったりと多少の弱点はあるものの、まさに昔を振り返りながら、令和の新しいイチャラブエロゲを提示した傑作なのだ。 → 長文感想(45929)(ネタバレ注意)
エスクードと言えば、物語と融合したゲームシステムと、選択肢より物語への感情移入を巧みに操作するようなゲームナラティブによって世評の高いメーカーであったが、今作はそうした既存の魅力に加え「闇堕ち恋愛イチャラブエロゲ」とでもいうべき、新しい方向性の悪堕ちにチャレンジし見事に成功を収めたと言えよう。主人公が正体を隠しヒロインと接するジャンルのお約束を踏襲しつつ、その中で主人公が普通の恋愛ゲのようにヒロインの悩みを知りながら、ヒロインの悩みを突いて裏ではヒロインを凌辱し自分のモノにする「ヒロインを凌辱したいが、しかしそこまで酷い事はしたくないし、最終的には独占してイチャラブしたい」という非常に都合のいい純愛凌辱願望を満たしてくれてありがたや。そういう作品なのに、闇堕ち後のイチャラブエッチや描写がやや少ないという弱点もあるが、今までの闇堕ちゲーには純愛凌辱が足りないという人には垂涎モノの良作だろう。 → 長文感想(21314)(ネタバレ注意)
エロ助のPOVに「大作なり損ね」というものがあるが、まさにその名にふさわしい作品だ。この作品は大きく分けて「ゲーム性部分」と「シナリオ部分」の問題があり、前者は「内容云々以前にその作中の位置づけからして間違って」おり「シナリオに連動しない単体ミニゲーム」という位置づけなのに、トゥルーを見るためには必ずクリアしなければならないという苦行っぷりが酷い。後者のシナリオは「描写不足」と「個別ルートのトゥルーエンド伏線化」によって作品が意図したような広大な物語を構築できていない。個別の積み重なりが、トゥルーエンドのテーマ性に繋がるような構成なのに、その個別ルート自体が描写不足且つ「肝心な描写はトゥルーのネタバレの為にスキップ」されるので、個別ルート自体がどうしても中途半端になってしまう。ヒロイン描写とエロと電波トゥルーシナリオは結構面白いので「大作風味」味をスナック感覚で楽しみたい人にはアリだろう。 → 長文感想(19794)(ネタバレ注意)
この作品自体が二次創作で生まれたという運命は連鎖していき、サキュラブ誘惑スキーたちがMODに大集合した結果、オリジナルのエロテキストどころか、エロCGも20枚以上追加され、今現在も更新が途絶えないような「サキュバススキー紳士の創作場」になってしまったという特異な作品というか、誘惑エッチやハーレムエッチといった最新の同人エロを適切に表現できる二次創作プログラムである。RPG形式を利用しながら、作品世界の輪郭を世界地図MAPのように明確に描写せず、物語と世界の断片を絶妙に彷徨い繋げるような本編も面白いが、やはり今作最大の魅力は「サキュラブの誘惑エッチやハーレムエッチ」を徹底的に極めんとしてるMOD版だろう。BFのシステムを用いながらも、商業エロゲのエロシーンと同じくらいの尺が用意され、いま現在の商業エロゲでは味わうことのできないサキュバスたちの未知なる誘惑ハーレムがあなたを待ち受けているのだ! → 長文感想(62322)(ネタバレ注意)
「御上品であるが故にとってもエロい萌えゲ」というのが、僕の適当な感想なのであるが、「御上品」は人によって解釈の幅があるとは思うので「表現やヒロインの性格や物語の幅がノーマイライズされた」と言えばわかりやすいだろうか。萌えゲそのものが、ノーマライズされた表現を用いるジャンルだが、この作品はそれ以上に小学生の絵本のように振れ幅が小さい静かな世界で、それが故のユーモラスな台詞があったりと多少の工夫もあるが、基本的には退屈気味な萌えゲと言う評価は妥当ではあるだろう。だが、この作品は紳士と盲愛モードというシステムを導入しており、これが実に素晴らしくエロいというか「絵本の世界の王子さまになり切ったようなエッチと、純粋な王女様に性的に尽くされまくるようなエッチ」という絶妙な夢心地を表現している。細かい設定とか世界観よりもプリキュアみたいな子供教育ファンタジーでエッチしたいという人にはお勧めできる逸品だ。 → 長文感想(35765)(ネタバレ注意)
エロゲのエロとシナリオの関係においては、だいたい三つの位階を設けることが出来る。一つは「単純に物語にエロシーンがくっついてる」だけの作品で、大半のエロゲシナリオがこれに該当し、エロの配置は良くも悪くもユーザーがそこに意味や劣情を見出すものとなり、今作では幼馴染の姫兎が該当する。二つは「物語がエロの傾向に結びついてるもの」で、ジャンル抜きゲや、エロ導入に拘ったイチャラブエロゲがそれに値し、兄姉近親相姦を懐かしく巧みにSM物語に接続する暁乃や、未知なる感情と性癖に悪戦絶頂する鏑城もこの中に入るだろう。そうして最後の三つは「人間とエロの関係それ自体について」挑もうとする勇者であり、さらに、この作品の瀬利ルートは第二位階の「誘惑エロヒロイン」という昨今性徴目覚ましいジャンルを見事にエロゲながらも、その論理的な帰結としてのエロに病んで愛はパンツを駆け巡るを走り切ってしまう小池百合子シナリオの傑作だ。 → 長文感想(61427)(ネタバレ注意)
普通なパラソル作品である、とはいえ大半のユーザーは「パラソル作品そのもの」が良くわからないと思うので説明すると、まず悪い意味からいえば、体験版でいわれたような「糞シリアス」は本編においては殆ど関与しない、というのは「マイナス要素」であって、これは逆を言えば「共通のシナリオ要素が個別ルートには殆ど関係がなく」実妹の紗矢ルート以外は「個別入ったらあとはシナリオとは関係ないイチャラブオンリー」でしかない。もちろんそれを「良い部分」という事も可能で、千歳ルートは恋愛シナリオとしては結構ブヒれるし、美綾ルートの永遠と甘やかしエッチさせられ続けるシナリオも好きな人には良いのだろうが、そうなってくると「なぜ学園合併シナリオを共通に置いたのか?」昨日機能断絶となり、結局この作品は実妹の近親相姦を盛り上げるためのシナリオ設定の為に他を犠牲にしたというシスコンファーストが、パラソルの「普通」となる。 → 長文感想(32809)(ネタバレ注意)
「テンポよく読み進められるエロゲ」は「チンポよく勃起できないエロゲである」し「マンコよく突っ込みたくなるヒロイン」も描けないような「よぉく読むとちっとも良いシナリオではない」を立証してしまった作品だ。「一日くらいでコンプリートした」人が評価が高くなるのは頷ける。確かに「引き込む力だけ」で「細部の雑な部分」をスルー出来る力は持っており、軽妙なテキストは常に予想外の方向に進んでいくプロットにスムーズに繋がっていくしなやかさは、これら全て「共通ルート」への美点となり、そうして「個別ルート」においては全て地獄に堕ちてゆく。個別ルートが通常エロゲの半分以下の長さで、更には葉鍵時代を思い出されるような恐怖のエロイッカイズツに等しい構成は、ヒロイン感情移入だけではなく、実は「シナリオ重視」にもマイナスであり「ぜんぶ童貞のせいだ」は「早漏だから前戯が上手いだけのふにゃちんシナリオ」を隠蔽してるに過ぎない。 → 長文感想(28523)(ネタバレ注意)
パラソル作品では、前作に次ぐ「普通に楽しめるレベルのイチャラブゲー」+「異常なほど可愛い妹ルート」ゲーと言えよう。このブランドは毎回エロだけでは鉄板で、今作も幼馴染みにメイドご主人様プレイとか、萌えゲのエロ王道を解っていて素晴らしいのだが、今作はそこにシナリオブーストがきちんと適切に掛かっているので隙が少ない。ちこたむヒロインのシナリオは、ヒロインの悩みを、恋人後の恋愛のなかで少しずつ解決していくという構造によって「シナリオのテーマ進行」と「主人公に感謝デスイチャラブ」を反復させていくという、イチャラブ描写とテーマ進行を危なげなく進めていく丁寧な作りなのに、そんな鉄板を隕石によって打ち破っていくのが実妹シナリオだ。シリアスやシナリオが逆に欲しくなるような、兄妹のふたりだけの世界が最初から最後まで展開されており、近親相姦シナリオというよりも火星人の恋愛のようなイチャラブショックの清々しさよ。 → 長文感想(37648)(ネタバレ注意)
作品の狙いは良いのに高い点数は付けられないのは、分岐シナリオを纏めきれる自信が無いから、こういう仕様にしたんだろうけど、あくまで分岐シナリオの体裁を取っているのに、実際は分岐毎に「物語時系列を無視したミニシナリオが語られる」(Aヒロイン分岐をすると、まだ調教していないBヒロインが悪堕ちしてるみたいな)という仕様はやっつけだろう。とはいえ、このFDは今までのプリマシリーズでもきちんと描ききれなかった「悪堕ちイチャラブ」をきちんと描いているという点では、調教ゲーとしてはかなり高く評価できる。一般社会の闇を見せつけられ徐々に悪の結社側に心が傾いていく描写を、地味ながらも過不足なく描き、悪堕ち後も悪堕ちコスだけではなく、正義コスチュームで悪堕ち状態の正義のヒロインとご主人様ラブラブエッチが出来るというのは、まさに「有りそうで無い」良いところを突いた作品だ。本編からこれやっとけば傑作だったのになー。
糞シリアスに対する批判というのは「イベント」に対するモノが多くて、897だとか、妹とセックスしてこんなのは良くない別れようとか、100万円取られた苛めだと教師に訴えたらそれは恐喝であり苛めでは無い!とかそういう話であるが、この作品をやれば「糞シリアス」というものが、基本的に「作品の構造」に内在するモノだと言うことがよくわかる。べつだん、この作品は「酷いシリアス」と言える事件は起きない。但し、この「夢」と「現実」の世界の往還という作品シナリオが「夢ではヒロインに告白していちゃエッチ」するが「現実ではまだ告白も出来ずに問題山積み」という対比を作ることによって、前者の結構よさげなイチャラブ描写が「しかしこの後は必ず冷や水を浴びせられ現実」により見事に相殺されてしまう。むろん、それ作品の狙い通りであり、そのようなイチャラブ幻滅スキーにはお奨めであるが、イチャラブユーザーには「糞シリアス」なわけだ。
七月ダークホースゲー扱いされている今作。発売前は声優陣が豪華な抜きゲーっぽいと言われ、それが歌も豪華だが内容はワカランゲーへと変わり、体験版が公開されたら思わず便秘少女も荒野を目指してしまうくらいの変幻自在ギャグ十字砲で期待のバカゲーへと祭り上げられたものの、実際は今どき珍しい地味な「ヒロインと一緒に頑張ろう青春ゲー」だったでござるよ。大半ルートは序盤から、早くもヒロインと主人公の目標が決まり、後はそれに向けて様々な問題を解決しながらも、基本は日々の努力をイチャラブしながら続けていくのみ。ヒロインの夢を覗き見する一方関係から、ヒロインの未来への夢を共有していく「キミトユメミシ」ダブルミーミングを生かした時雨ルートは処女作とは思えないクオリティなのに、ブツ切りが目立つ他ルートや、淫夢ネタをギャグ以外の特にエロに上手く生かしていない等々、処女作らしい荒削りさと新鮮な推進力に満ち溢れた良作だ。 → 長文感想(14697)(ネタバレ注意)
この作品のキャッチコピーの「等身大の恋愛」みたいな言葉はあまり好きでは無いのだが、敢えてこの言葉を借りて評するなら「共通ルートは等身大の学園生活を描いてるが、個別ルートはSDイチャラブゲーである」といった作品だろう。兎角、共通と個別のギャップがなかなかに酷い。共通は地味な日常描写からヒロイン達の関係性を少しずつ深めていくのに対し、いったん恋人になったら基本「デートしてHして寝る」だけの繰り返しを、しかも普通の萌えゲの半分くらいの尺で描くだけで妙な即物的気分。個別の描写自体はそれなりによく描けており、特にハヤねぇルートは終始お姉さんキャラのリードで、恋愛もHにお姉さんにゆっくり任せていけばいいかなぁポカポカ気分に浸れるルートではあるものの、やはり短さだけは如何ともしがたい。始めから「コンパクトに終わるイチャラブゲー」を求める人にしかお奨めできないのが、部分的な質は悪くないだけに残念ではある。
渦巻き10周年の今作だが「昨今の流行りを今までの渦巻き作品に取り入れようとして」半分失敗半分成功した作品。成功から言うとクルル以外の個別ルートはそれなりに面白い。渦巻き作品のファンタジー俺TUEE系バトルをどのルートも、学園選挙ネタと絡めてイチャラブラブコメにそれなりに上手く取り込んでおり、尺とエチが通常の半分な点を除けば、軽快な萌えゲとして良作評価はできる内容なのに、もう半分の失敗がそれを微妙に妨げてる。例によってトゥルーの唐突シリアスだけが問題では無く、その「世界」を救う「世界選挙」の「世界」がトゥルー以外の全シナリオで充分に展開されていないのだ。同じ系統の「セブンズ」に比べると、サブヒロイシナリオがエチだけで終わっており、メインヒロインの世界が充分に描写されていないのが致命的。結局異世界ヒロインと発情セックスしたり愛天使エッチなまみず絵が激しくエロ過ぎる「世界勃起」と化してしまった。 → 長文感想(19741)(ネタバレ注意)
パラソルっていうメーカーは、昔からわりと作風がコロコロ変わる不安定なメーカーで、さらに今作からは看板ゲンガーだった「ちこたむ」画伯も抜けて、なんかウリ要素あるんですかこれぇ?みたい微妙雰囲気が漂っていた今作だが、こういう時に限って良作がポンと出たりするからエロゲっていうのは面白い。水泳大会展開になりながらも、最後まで本当はもっと楽しいことをしたいー、主人公にいいカッコを見せたいだけーと、だらけイチャラブする亜美ちゃんシナリオや、アニキからお兄ちゃんまで兄妹の関係性の変化をシリアスを交え丁寧に描きつつも、根本的な所ではいつもお兄ちゃんに子供のようにじゃれ合っている姿を見逃さないい巴シナリオといった、イイ話や成長頑張りました話には収斂されない「水と弾けるようなイチャラブ」の毎日を軽やかに描いてる。貧乳ボディを煽り立てる着エロや何気ない日常仕草からのエロ移行といった、間接エロの強調も素晴らしい。 → 長文感想(40870)(ネタバレ注意)
「イチャラブ最高神海原」レベル10と「ハーレム天使オノマトペ」レベル8と「厨二病堕天使燃えゲ」レベル6をメガテン三神合体させ、生まれたのがこの「吸血姫のリブラ外道ゲー」レベル4である。このタイトルの「リブラ」とは「ライブラ」つまり「天秤」を指し、物語としても吸血鬼と人間、またはハーレムと純愛と言ったような「価値観のバランスを探る」ような展開になるのだが、この物語と「イチャラブ」「ハレーム」「厨二病燃えゲ」の組み合わせが最低最悪。正妻と最後は悲劇だがイチャラブしつつイリスちゃん(ルート無し!)をプチレイプして責任取らずに終了とか、世界の滅亡よりも自分のアイデンティティの方が大事話が連発され、まともに主人公の葛藤に付き合う気が失せるプロットになってしまってる。唯一素晴らしいのは、主人公が意に反して発生させる魅了からの魅了Hであり、ヒロインを寵姫にしちゃうメロメロ背徳感が物語と共に伝わってくる。 → 長文感想(31538)(ネタバレ注意)(2)
自傷HOOKが設立15周年記念作品として放っちゃった新感覚「イスラム国ゲー」の傑作である。無論イスラム国がイスラム教と全く関係ないように、この作品もHOOKを自傷しているものの本来のHOOK作品と全く関係が無いばかりか、過去のHOOK作品の要素を恣意的に悪用し正反対の愚作を作り上げたという点では、イスラム国以上のツラ汚し作品と言えるだろう。「まったり日常」は共通ルート個別ルート共に「ヒロイン以外のサブ・モブテキスト」に奪われて「イチャラブ描写」は減少気味な上にシナリオがイチャを殺しており「山場に頼らないシナリオ作り」は糞バトル展開や糞トラウマ展開や糞泣きゲテンプレシナリオを多用しつつも最終的に「テンプレシナリオとしても崩壊してる」という自爆テロでHOOKユーザー&メーカーもろとも木っ葉微塵じゃあ。このHOOK新体制の堂々たるHOOK遺産の大爆破を前にしては萌豚の正義の脱糞を下すほかは無い。 → 長文感想(37670)(ネタバレ注意)(1)
「期待は失望を二乗する」という名言があるが、怒りを覚えるレベルの作品はそれまでにマイナス分に相当するプラス面白さがあったとも言えるわけで、この作品は「ハーレム期待を裏切るハーレム作品」としては 傑作に達した至高のガッカリゲーだと言ってもいい。共通ルートが素晴らしいのに、個別ルート短すぎるという早漏れシナリオに加え、一部ルートではエロすらも早漏れというハクオロとーじーぼーの先には「誰得シリアスシナリオ」をハーレムシナリオのテーマ性の為に壮絶な勘違いをぶちかましてくれ、良作ハーレムゲーを期待したユーザーを絶望の海に叩き落としてくれようぞ。メインヒロインそっちのけでBBAサブヒロインが活躍する「ハーレムスキーなら嫌いなヒロインも幸せにしろよなww」アンチハーレム嫌味も最高だ。エロCGや一部エロやハーレム日常描写は良いので抜きゲとしてはわりと評価できるが、故に ツラミも増してしまう難儀な作品じゃ。 → 長文感想(23493)(ネタバレ注意)
ここ2~3年くらいの萌えゲ業界はそれなりに「ゲーム性」の導入に意欲的であるが、この作品はそのあんまりな完成度によって「紙芝居エロゲなんて時代遅れ」という風潮に挑戦状を叩きつけるような熱血反面教師エロゲだと言えよう。その体たらく詳細は長文にて語るにしても、例えば「ジャンプ機能」を搭載しながらそれを使うと正解の選択肢を選んでも攻略不可とか鬼畜トラップが満載なので素直に攻略サイトを見るのが賢明ゲー状態。こんな糞ゲーム性に反して、恋愛描写やらエロは凄くイイから困る。特に友達以上恋人未満の微妙な関係の上での、こそばゆい恋想のさわり合いがとても上手く書かれており、さんざんそこらへん焦らしてからお兄ちゃんをメイド服を誘惑する由羽子とか、恋愛無自覚100%なのにクリティカルヒットを連発する唯華とか「このヒロイン、どこまで誘っているのか?」とか妄想しながらニヤニヤしたい又はホビらじAPスキー向けの萌えゲだ。 → 長文感想(35043)(ネタバレ注意)
オタクが、増えすぎたエロゲをソシャゲーに移住させるようになって、既に5年が過ぎた。膨大なソシャゲーはオタの第二の故郷となり、エロゲオタは長年の尊厳と引き替えにデレマスで刹那の尊さを得て、そして、死んでいった。西暦2015年(だぶるおーせぶんてぃーないん)、アニメ自爆を経てもケッコンカッコカリは止まらず、オタは自分の艦むすゲームナラティブを共有生産する集団二次創作乱交体制を樹立し、母たるエロゲの独占生セックスから独立を宣言。エロゲ連邦の最古国アリスは新兵器の開発に着手する。巧みなゲームバランス調整で無駄のないキャラ育成&バトルを実現させたRPGによって、フィールド上にあらゆるサブイベントシーンを配置し、ゲーム性体験とストーリーをシームレスに繋げることで、エロゲの豊潤な物語とイチャラブを見事に融合させるケッコンカッコトゥルー嫁ハーレムエロゲのレゴンギスタを目指して……その名は「イブニクル」だ。 → 長文感想(59338)(ネタバレ注意)
ハーレム作品かと思いきやループとかタイムリープとか混じって、なんかよーわからん感じになっている作品だが、基本的にはそれらの物語を「主人公とふたりの一夫多妻関係を描くための」横線として用い、ストーリー展開以外の縦線の描写では3Pエロや3Pイチャラブが描かれる作品だと思えばわかりやすいだろう。後者「だけ」に限れば3Pエロゲの中でもわりとよく描けており、別次元のふたりだからこそ、いろいろと違いはあっても最終的には主人公が好き!で3人仲良くイチャラブやエッチが出来る雰囲気は他の作品では得がたいものだ。但し前者のストーリー横線が、3P関係に成ってからも「別次元に帰る」とか「一人を選ばなきゃダメなんじゃ無いか?」みたいな愚息もションボリで引っ張りまくっているため、結局は幼女ロリっ娘に「みんなでHしてくれないんですか?」と涙目で誘われて集団淫行に耽りたいひとしかお奨めしにくい抜きゲーになのは否めない。 → 長文感想(28398)(ネタバレ注意)
エロRPGには珍しくちゃんとした音声(フェラ音のみとかじゃなく)付きでソフトMスキー向きってことで購入。タイトルだけみると売春RPGみたいに「エロを前面に押し出した」エロRPGに思えるが、表面的にはきちんとRPG世界観と今のアリスゲー程度のゲームバランスを備えた正統的なRPG「だからこそ」レベルを魔族たちに捧げてしまうという堕落風俗エロが際立つ作品になってる。レベルドレインといっても基本はスキルステUPがメインなので、最後のオマケを除きさほど面倒ではない。エロシーンもそこそこ尺は用意されて、特に「言葉責め」か「喘ぎ声責め」かのエロボイスチョイスができるのは好ましい。ただ、十把一絡げキャラにレベルを捧げるよりも、キャラを絞って「レベルを捧げれば捧げるほど好感度うpでエロも過激に!」な自分としては、途中で奉精作業感に襲われたのも事実。もっとロリ巨乳サキュバスのトトちゃんと堕落Hしたかったのに!
その作品の優れた○○ルートを冠して○○ゲーという呼称はあるが、その伝で逝けばこの作品は共通ルートゲーとでも言えよう。魂が繋がる双子と自分のなかにいるもう一人の自分、自然に囲まれた学園から不自然な自然科学によって産み出された魔法の世界のなかで、初めての他者と異性の接触から生まれる驚きと喜びを繊細なタッチで描く共通部分は昨今のエロゲでは味わえない新鮮なシンクロニシティ。だが、昨今のエロゲには必要な……否、エロゲには基本的に必要な個別ルートの甘さと量が決定的にこの作品には足らない。伏線が未回収だとか未完成とかそう言う話ではなく、伏線は綺麗に回収されているが、逆に言えば伏線を回収してるだけの物語であり、エロは当然のことながら萌え以前に恋愛感すら殆ど欠如してしまっている。個別伏線回収した後に共通ルート読んだ方が面白いっていう珍しい体験も出来るくらいだ。フルプライスの長編ゲーで正直これは頂けないのぅ。
基本のゲームデザイン自体は、悪くはないが特筆すべきバランスでも無く、基本は魔力または物理を上げて範囲攻撃一発おkで最後までクリアできる雑な攻略性である。だが、この作品が「80」点に値するのは「レベリング」の作り込み。基本的に本編の進行とは関係なく、自分でMAP難易度を異常に上げたりして序盤からレベル100以上の敵にチャレンジしたり、洒落抜きで100体以上のユニットをリアル時間と連動した「遠征機能」で回すことも出来たりと、基本はソシャゲー由来のレベリング機能をクローズゲーに落とし込むに成功している。自分の工夫次第で習得経験値が10万から100万に上がる快感は九尾ゲー以上。但しテキストはソシャゲー以下というか「ハプニングエロイベント」しかないので、レベリング上限に達したときの虚脱感は、エロゲで僕らが「ゲーム性とかやりこみ」という名で呼んでいる面白さとは何か?と考えさせられてしまうほどに深刻だ。
基本は続編作品であり、前編もサキュバススキーにとっては良い作品だが「サキュバスに誘惑エロをされたいが、罵倒とか性奴隷だけの扱いにされるのはイヤで、主人公オンリーに愛して欲しいんだけど、しかし普通の和姦じゃイヤダー」という要求の多すぎるM野郎にとっては、こっちの作品が基本的にはベストである。堕ちきった勇者がキュバスメイドと心も身体も溶かされるあまーいセックス漬けな毎日とか、勇者が背徳感に揉まれながらサキュバス漁りという甘美な誘惑に負け、自分から高貴なサキュバスお嬢さまにペット志願に逝くぅとか「だから同人エロゲってサイコー」ってなマイナーツボを心得た物語も素晴らしいが、エロシーンの「主人公にナチュラルな好意をぶつけながら、だからこそ甘く苛めたり、優しく射精管理してくれちゃう」サキュバスの好意がそのままサキュバスの誘惑エロに転化するエロテキストも最高。これで音声がつけば言うこと無しだったのに…
BFゲーと言ってもバトルフィールドではなくバトルファックゲーのこと。その手法は色々あるが、セックスの流れをRPGからADV選択肢といった形式で、セックス進行をユーザー選択に任せ、それによって作品が実現しようとしている効果を得るジャンルのことだ。それでは、この作品が得ようとしている効果とは何か? それは「性的に強いヒロイン」を「どんな選択肢を選んでも殆どヒロインに逆手に取られて主人公が感じてしまう」をADVのゲーム攻略性によって構築することで(1)そんなヒロインに責められる快感を描写することだろう(2)。だが、この作品は(1)も(2)も狙いはわかるが、やや弱い。(2)に関しては無数のエンドとルートを描くために必然的に「一回あたりの責められ描写」は短くなる。(1)はネコミミアイドルを「責めていると思ったら逆誘惑されて籠絡」という流れは上手く描けており、アイドルに絡み堕とされたい人にはお奨めだ。
良くも悪くも「片恋」のヴァージョンアップ作品で、それを「良い」と解釈するか「悪い」と解釈するかは「片恋」のどの部分を評価するかによって違ってくる。「良い」と解釈するとしたら、前作のテーマ性であるところの「二次ヒロインとリアルヒロインのどちらを選ぶか?」という物語性とキャラ描写が前作以上に描けているところ。前作設定では、どうしても両方のヒロインが分断しがちだったのに対し、今作はクシャミによって入れ替わり、そのことを両方のヒロインが知っているという設定により両者の差異を上手く日常描写に落とし込んでいる。「悪い」と解釈するとしたら、前作の逆NTRエロが完全に消え、しかもヒロイン中途陵辱は残したままで「陵辱っぽいエロは抜きゲだからいれるけど、基本は純愛ゲなのよん」路線の純化。その所為でアリス√の後半はゲストキャラ総出演シナリオと化し、メタ設定や陵辱の無い亜里砂√の出来の良さだけが目立ってしまった。
VBD以降のゲーム性デザインの最後となるこのVBHは、残念なことにその有終の美を飾る作品とは言い難い作品で、せいぜい「変異獣バクス」あたりの相応しい作品になってしまった。実際のところ、今作でいちばん良く出来ている部分はVBシリーズらしからぬロウルートのシナリオである。基本的にどの場面においてもアノーラやシルヴィアといった物語の核となる真ヒロインキャラを前面に出したシナリオの御陰で、王道的な「みんなの力で最大の悪をやっつけます」的なシナリオがVBシリーズの中では一番よく書けている。その次に良いのが3PW調教エロでこれはVBGから大いに進歩している。逆に言えばそれ以外はややイマイチである。肝心要のゲーム性は相変わらず部隊編成の戦術バランスは面白いものの、戦略ゲーム性が基本的に多師団を要求しないので食い合わせが悪く、エロも純愛から悪堕ちから狂落ちまで薄く薄く揃えるコンビニの納豆売り場状態で萎え。 → 長文感想(19280)(ネタバレ注意)
ひめユニ本編の小春√も他ヒロインルートに比べて恋愛描写をメインにした、やや毛色の異なるシナリオだったが、今作のFD三巻目も今までの流れとは打って変わった展開になっている。今までのルートは良くも悪くも主役が不在だった、各登場人物の視点が平等に書かれているような構成だったが、今作はきほん主人公視点がメインで小春との行動や会話が物語中心になり、今までは割りと物語展開の流れで無理矢理3Pが発生したのに比べて、小春が最初は3Pを嫌がったり、しかし七日を救うために3Pを決心するような様が描かれたり、最後はもうアンタ吹っ切れたとは口では言っているけど本当は眼鏡を3Pで苛めで気持ち良かったから3Pスキーになったんだろwな小春ちゃんの性徴物語が描かれて、本編ではあまり描かれなかった小春の「暴走的な」側面が描かれる正統的なFDになっている。さぁ最後の第四巻で果たして七日は救われるのかもとい3Pオチはどうなる?
本編メルティのすみれ√からのアフターシナリオだと思えば、普通のアフターFDとは言えるのだが、なんだか妙にモノ足りない作品だったりする。まずは良いところから褒めると、すみれのCGは本編以上にこれまた素晴らしい。一枚絵になると巨乳化するのはHOOK伝統だから許すとして、すみれの照れながらも上目遣いで此方を誘っている表情とか、オナニーCGの惚けた表情とか、本編以上にすみれの素直クールデレデレ萌えからエロへと移り変わるサマを見事に捉えており、ガーリートキングのすみれの妄想っぷりも相変わらず素晴らしい。問題なのは、本編のそういう「萌え描写からエロシーンまでの移行」の繊細な描写に比べて、移行のエロシーン展開が雑すぎる点だろう。まいかいまいかい突っ込んでから「ああんダメだけど気持ちイイ」を一方的に大声で喘がせているだけなので、これじゃあガーリーのすみれの妄想エロシーンの方が萌え豊かじゃんと思ってしまう。
まずメタ設定を生かしたシナリオ作りは結構良く出来ている。この作品はある世代には有名な漫画「電影少女」を元ネタにしているのだが、そこからこの作品は「本当は好きなヒロインがいるんだけど、トラブルに巻き込まれて他のヒロインに手を出しちゃうような」プチ浮気または修羅場設定を抜き出す。主人公は本当は志穂の事がスキなんだけど、エロゲヒロインの愛音にも手を出しちゃって、愛音√では小夜に誘惑されて……みたいな誘惑エロシチュの導入自体は結構エロいし、胸やケツの大きさを変えることでエロシーンが大きく変化するのも力が入っている。ただ小夜のエロシーンで最後に逆NTRるのは最高なんだけど、その主人公完堕ち後のラブラブセックスがなかったりと、エロ描写が誘惑エロというよりもBFっぽかったり、愛音が触手に完全レイプされるのに比べて妙にギャグっぽい。価格の割りにプレイ時間は短かったり、肝心なところで片手落ちに思える作品だ。
確かに穴の多い……否、穴だらけのエロゲではある。まず、致命的なのはバトルシステムとストーリーとエロが全然絡んでおらず、ゲーム性とそれらが別個の要素としてほぼ孤立している点。王位継承戦や下克上システムと言った、ヒロインとの様々なエロ(敗北逆NTRから誘惑エロまで)を連想させる枠組みを作っておきながら、バトル選択結果はエロシーンに全く影響を与えない体たらくっぷり。さらにその「バトルゲーム性」自体も微妙で、一周目はルールを理解出来なくても簡単に勝てる難易度でユーザーを油断させながら、二周目以降は劇ムズになるといトラップ系難易度もさることながら、基本的に運に左右されがちな労多くして楽しみ少なしゲーになってしまっている。とはいえ、基本シナリオはそんなに悪くはなく、ヒロインとのイチャラブもなかなかで、何よりも最強エロCGによるルシエラ様のエロ誘惑プレイを前にしては同好の志に激しくお奨めせざるを得ない。 → 長文感想(23676)(ネタバレ注意)(1)
最後の第四巻まで物語伏線を引っ張り続ける内容なのは第一巻と変わらず、単体では相変わらず「続きがもの凄い気になる内容でした。そう言う意味じゃおもすれー」としか言いにくい内容ではあるものの、二つの意味で単体評価できるところはある。一つは、まぁこれも「続編期待評価」の一側面なのだが、一巻の伏線を生かしつつも、しかし一巻の「選択肢爆弾」だの「消滅する前にセックス展開」だのといった一巻の二の舞ループ的展開にはならず、ループ的な物語&設定の割りには常に物語を変化させ前進させていること。もう一つは、前巻の物語の視点がややバラバラ気味だったのに対し、今作は「はねるの片思い」や「吹雪と七日の擬似ライバル関係」といったそれぞれのヒロインの物語が一つの作品のなかで非常にスムーズに繋がっているところで、七不思議の「ドタバタ冒険物語を通じてヒロイン達の繊細で独特の心理を描く」といった特徴がよく伝わってくる第二巻だ。
「萌えエロを目指しました」と自称するねこねこ新ブランド「こねこソフト」の第一作目は「萌えエロ」という言葉のゼロ年代中ごろスメルを感じさせながら、まだゼロ年代初期の純愛ゲーシナリオの雰囲気を残しつつも、そうは言っても今は10年代であるのでエロシーンはバッチリ決めつつ、しかし昨今のサクサクテンポのテキストと前述の「元祖ねこねこ」シナリオの雰囲気や日常描写が微妙にマッチしていないという、新規ブランドの可能性と不安定さを体現する作品だった。特筆すべきは「ほの香」シナリオのそれこそ「みずいろ」時代を彷彿とさせる、子供の恋心と同時に生まれる無垢の痛々しさを「最後のシリアス」で描き切るという疎遠幼馴染み感動シナリオと、ねこねこFDの雪希ちゃん16歳を半勃起させるような優奈ちゃん14歳の天使ロリ巨乳萌えエロシナリオだろうか。どちらもねこねこ伝統を踏まえつつ、新しいこねこの誕生を期待させてくれるネコミミだ。 → 長文感想(25751)(ネタバレ注意)
ここ数年のアリス作品の中ではいちばん面白かったし、少なくともランクエマグよりも良い出来なのは間違いなく、ランスシリーズの中で始めてランスらしいキャラ萌えとエロを描けた作品としても高く評価はできるのだが、しかし「シリーズ最終作の一つ前の作品としては……」とは言いたくなるのもまた事実。作品の狙いとしては「ヘルマン革命」というデカイ事件を通じて、ランスサイドでは既存&新キャラのキャラ萌えを、パットンサイドでは聖魔教団の話と男キャラたちの熱い友情を描くという形で、それはわりと成功しているとおもう。ただ「ヘルマン革命」という大きな物語なのに、個々のキャラの絡みは室内楽的に声部が浮き上がるものの、登場人物たちが革命という一つの目的に向かって集団としてクレシェンドしていくような交響曲の如きマッスの勢いには欠けていて「敵の兵力10000倍」の煽りよりも「ランスの子供が何倍に?」の方が適切な作品ではある。 → 長文感想(23871)(ネタバレ注意)