soulfeeler316さんの長文コメントへレスがついたもの

soulfeeler316

脳内整理と発想、考察、意見を伝達する困難さに苛まれながらレビューを書き続ける新参であります。

個人的に好みなシナリオライター:海原望、桜井光、瀬戸口廉也、田中ロミオ(山田一)、星空めてお、希【追加あり】
個人的に好みなブランド:Innocent Grey、Liar-soft(rail-soft)、Little witch、NitroPlus、OVER DRIVE【追加あり】
上記の要素を取り入れた作品はほぼレビューしていく所存なので、これらの作品が好きな方はよく名前を見るかもしれません。

少しばかり批評を行ってきて気付いたのですが、あまり細かい点数を付けてしまうと、自分の場合、評価が変動してしまう可能性が高くなる事に気付きました。
生粋の自信の無さが点数にまで反映されて、頻りに移り変わってしまうと言うのは、参考にして下さる方に対して大変失礼です。
したがって、私のレビューは基本、5点毎にカテゴライズを行っております。
その方が、○○と同じ位には面白かったと言うように、基準がとても明確になって分かりやすく、そこまで一個人の評価が変わる事はないでしょう。
ただ一部、悪くないと思いながらもシナリオ量の短さ等によって、泣く泣く低くつけた作品(主に非18禁)もありますので、結局は一言感想読むのを推奨

また、本批評はリメイク版や追加要素を含めた完全版について語る際は、元々の原初たる作品にも点数をつけています。
元の作品と追加要素を入れた作品、両方の内容は基本同じ(文章構想能力の乏しい自分の不才による結果)
点数もあまり変わる事はありません(いくら後から付け加えても、ベースは変わっていない作品の方が多い)
しかし、例外とは少なからず存在するからこそ、例外となる次第
レビュー内容の変更及び追加、そして点数の増減が発生する事(作品自体が加筆修正や演出変更で評価が変わる場合、前に書いた批評を再構成して簡潔にしたい場合 etc……)も充分ありえるかと思いますので、その点はどうか御理解の程、宜しくお願いします。

一言感想であれ、長文感想であれ、内容を噛み締められたら必ずコメントを述べるでしょう。
遅筆な身の上、どうか末永く御見守り下さい……

レス

コメント
レスレスユーザーレスの更新日
100CARNIVAL (S.M.L)
【発売日15周年記念『CARNIVAL』徹底解説】処女作にはその作家の全てがある。 → 長文感想(41500)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 100h / 面白くなってきた時間 : 1h
最新レス加筆修正しないと宣言しちまったんで、此処に書きます、すんません。
今、遠藤周作の『万華鏡』を読んでいます。
本作を瀬戸口氏も読んでいたかもしれないなあ、と思いました。
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二重人格という言葉はかつて他人を中傷したり偽善者にたいして使われてきた。
しかし小説の人間観察や深層心理の研究が発達した現代、我々はすべて自分も二重人格、三重人格、多重人格であることをまず認めたほうがよい。
そしてその上でそれらを調和し、統一するより大きな自分とは何かを考えるべきだろう。
私はこの随筆にわざと「万華鏡」という月並みな題をつけたが、我々もまた万華鏡なのである。
眼にあて筒の根元をクルクル廻すとさまざまな模様に変わる万華鏡。
子供の時によく遊んだあの万華鏡――あれが我々の心の姿なのだ。
そしてそれらの断片を統一し、調和するものは何か。

遠藤周作『万華鏡』
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ただそれだけ。
興味のある方は、是非ご一読を。


そして今更な話で恐縮ですが、本批評を読んで下さった方々、温かいコメントを下さったsatpさん、本当にありがとうございます。
5000viewなんて何とも畏れ多い話ですが、現在でもこうして閲覧して下さる方がいる事、大変嬉しく思う所存です。
soulfeeler3162019年09月02日

65ラブ・ネゴシエイター (Liar-soft(ビジネスパートナー))
わたしは死を左のポケットに入れて持ち歩いている。そいつを取り出して、話しかけてみる。「やあ、ベイビー、どうしてる? いつわたしのもとにやってきてくれるのかな? ちゃんと心構えしておくからね」 → 長文感想(4700)(ネタバレ注意)(1)
総プレイ時間 : 20h / 面白くなってきた時間 : 2h
最新レス久し振りにプレイして今更気付く。
お兄ちゃんの声優、海パン刑事じゃん……
soulfeeler3162019年08月14日

100CARNIVAL (S.M.L)
【発売日15周年記念『CARNIVAL』徹底解説】処女作にはその作家の全てがある。 → 長文感想(41500)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 100h / 面白くなってきた時間 : 1h
最新レス ごめん、嘘ついちゃった。
 徹底解説とか謳っておいて、徹底など碌にしてないこの不始末。羞恥の極みにて、申し訳ない所存。
 と言う事で、かなり加筆したので、気になった人は読んでみてね。
 具体的に言うと、
「2.感想と言う名の戯言」に、泉ルートの感想追加
「4.文学祭」に、②引用の特徴追加
後は、分かりにくく感じた所を分かりやすく訂正しています。もう加筆修正は基本しないので許しておくんなまし。


そして最後に、僭越ながらここで感謝の言葉を。
jackponさん、読んで下さって誠にありがとうございます。しかも有難きコメント付き、貰ってとても嬉しかったです。これからも宜しくお願い致します。
soulfeeler3162019年05月18日

50加奈 ~いもうと~ (D.O.(ディーオー))
いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ? → 長文感想(11765)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 30h / 面白くなってきた時間 : 20h
最新レスこちらこそ、遅ればせながらの返信にも係わらず、深まる議論のきっかけを与えて下さった事、重ね重ね感謝致します。
gggrrrさんの批評も先程拝見しまして『加奈~いもうと~』への認識にも、深く考えさせられました。
こうした熟考の機会を与えてもらえた時点で、プレイした価値もあったと今では好意的に捉えられています。
作品はやっぱり嫌いと断定して語るより、好きに捉えられる方が100万倍素晴らしいのです。
gggrrrさんと共に語り合えて、とても良かった。
ではでは、また何時か何処かで巡り会える事を願って……




『腐り姫』の樹里は正直、今回のP.S.で紹介したヒロインの中でも、別格です。
あそこまで狂おしさと恐ろしさを貰いながらも、それらを凌駕する切なさと愛おしさを与えられた彼女に、私は未だ囚われています。
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僕はあなたをおもふたびに
一ばんぢかに永遠を感じる
僕があり あなたがある
自分はこれに尽きてゐる
僕のいのちと あなたのいのちとが
よれ合ひ もつれ合ひ とけ合ひ
渾沌としたはじめにかへる
すべての差別見は僕等の間に価値を失ふ
高村光太郎『智恵子抄』「僕等」より抜粋
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社会では認められずとも、精神に異常をきたして最後は夫も認識できなくなった智恵子を「極度の純粋」で愛し続けた高村光太郎が好きです。
社会性の喪失した世界でも受け入れられない「極度の純粋」を携え、兄の為に全てへ反逆した『鬼哭街』の瑞麗も好きになりました。
だったら、兄の事を病弱な幼少期の頃から一心に想い続け、世間に受け入れられない「極度の純粋」と共に沈んだ『腐り姫』の樹里なんて、愛していると言っても過言ではありません。
そして、そんな彼女の愛を受け入れて共に居る事を望んだ五樹(+濤羅)こそ、一般的には受け入れられずとも、私の中では最高の主人公
これらは決して、自らの中では「狂気」でなく「極度の純粋」で綴じられる話となってしまうのです。
こういう心境に至ってしまう程、物語やヒロイン、主人公に対して感情移入してしまうのも、極端なロマン主義者ならではの業
傍から見たら極めて狂気的なプレイスタイルでしょう、これからも貫いていこうと思います。





「いつき」の文字変換、先ほど試して鳥肌が立ちました。
soulfeeler3162018年10月26日

50加奈 ~いもうと~ (D.O.(ディーオー))
いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ? → 長文感想(11765)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 30h / 面白くなってきた時間 : 20h
最新レスあまり書き連ねるとキリがなくなるので、これで最後にさせていただきますという前置きを置いておいて、丁寧な返信ありがとうございます。

貴方が仰るとおり、全ては物語に対する姿勢であり主観の違いなんですよね。そこに優劣があるわけでもなく、ただ「違う」というだけ。そして、それに関して言えば私のほうが偏食家であり、傲慢です。これは私生活にも通じてるから、三つ子の魂百までということでしょう。

私の意見について考えを深めてくださり、とても嬉しいです。そして、今後も私が私の楽しみ方をするように、貴方も貴方の楽しみ方を、より有意義にしていってください。



なお、前回話の流れとして書けなかったのですが、貴方が最後に書いた4つの作品のうち、下2つは私もプレイ済みで、かつ「腐り姫」の樹里が、私の触れた作品の中でももっとも印象に残った「妹キャラ」でもありました。そして、ルイリーと樹里の狂気とも言えるレベルの愛を受け取めきった兄2人も、同じく狂気の域にいると思ってます(特に五樹。「いつき」って名前を変換すると、候補に「樹里」がくるんですよね……おそらく作者は意図的でしょうが)
gggrrr2018年10月22日

50加奈 ~いもうと~ (D.O.(ディーオー))
いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ? → 長文感想(11765)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 30h / 面白くなってきた時間 : 20h
最新レスgggrrrさん、初めまして、soulfeeler316です。
私の、こんなクソ長い批評に真摯に向き合った御意見、本当にありがとうございます。
今日偶々、自分の批評を見返した際に見つけたのですが、純粋に嬉しく思いました。
今でも、こんなに長く私の批評に対する感想を示してくれる方もいるんだなと、頑張って書いた甲斐もあったと言う物です。
gggrrrさんが私と同じ賛同と共感と、そして私と異なった相違を発見出来ただけでも、書いた価値は確かにありました。
返しに対する返しと言った形になり、大変申し訳ないのですが、私の方からも意見を追記する事、誠にお許し下さいませ。



①「禁忌」が足りない
>>ただ、「常に一緒にいた存在」、「主人公の行動によって人格形成が変わる人物」という観点で見れば、やはり妹として以外に、加奈のキャラクターは在り得なかったと思います。そこに「恋愛」というファクターを挟めば不満点が生まれることは確かでしょうが、これは見方の問題でしょうね。「ヒロイン」として見れば妹である必要はなかったが、「物語の主役」(主人公にあらず)としては妹でないとおかしかった、とでも言いましょうか。加奈が妹である必然性は十分にあったと思います。

ここの部分を初めて読んだ時、ああ成程、と目から鱗が落ちた感覚を味わいました。
確かに振り返ってみると、私は加奈と名付けられた少女を主人公に守られる「ヒロイン」として見ていた節があり、物語の主役としての「ヒロイン」と言う視点をきっぱり排除していたように思います。
本作の根幹にあるのが「加奈」と言うのは、プレイした方なら誰もが首を縦に振って断言する事象でしょうが、そんな彼女の見方でここまで作品の性質は変わってしまうモノなのですね……
今回の指摘で、酷く実感致した次第です。
確かに加奈が「いもうと」である事への意味、無くは無かったのかもしれないと、見解を改める結果と繋がりました。
思うにこれは、私の「妹キャラ」を好き過ぎる誤認識が発生した現象なのかもしれません。
そもそも、私が元来「妹」と名の付くキャラクター造詣を好きになった背景には、やはり「妹は守られるべき存在」と言う固定観念がありました。
たとえ最後に成長しても、裏切っても、死んでしまっても、物語上、妹とは兄の一歩後ろに控えておるべき存在であり、彼の庇護下において真価を発揮する存在である。
実に思い上がりも甚だしい、平等を謳う現代的価値観とは全く相容れない偏見です。
この意見は、そんな私の偏った考えを是正するきっかけとなるやもしれません。
誠にありがとうございます。


>>個人的に、「死生観」と「恋愛」は相性が悪いと思ってます。

「死生観」と「恋愛」について、私は寧ろ切っても切り離せない関係だと認識していた所があります。
後でまた言及しますが、gggrrrさんが仰った様に、私達は本当にプレイスタイルが正反対だと感じた最初の瞬間です。



②現実的だからこそ、粗を目立たせずに物語を膨らませろ
>>「ご都合主義がない」と声を高く上げておるのはあくまで外野であり、ライター自身は分かっていたであろう節が見えるからです。
物語の最後でそれをやったから余計に目に付いてしまったと思いますが、私個人としては当時医学的にも法律的にもありえないと知っていたけど、それくらいのご都合はいいんじゃあないかとは思いました。
しかし、最後の〆がそれでは…… という考えも同時に起こったのも確か。「無い方がよかった」点ではあります。

ここに関しては本当にその通りで「作る位なら無い方が良かった」と言う価値観は、クリアしてからも、こうして返答している今も、なんら変わりません。
恐らくご都合主義を分かって使っている所と言うのは、移植のミスマッチゼロ等が挙げられるのでしょうが、もっと上手く示す方法があったのではないかと思うのです。
どうすればいいんだよ?と訊かれたら迂闊には答えられませんが、移植します→検査した、ミスマッチゼロだった、奇跡だには、やはりガックリと来たのは事実
また、香奈ちゃんの件に関しても生体部分肝移植と言う方法で救えば良かった所を、無理に加奈が死んでからの移植として衝撃を与えようとさせてしまった結果、矛盾や齟齬が生まれてしまいました。
要するに、展開上の妥協を感知させる描写をユーザーに与えてしまったのです。
意図的だったと分かっていたからこそ、そこが妥協によって生み出された展開だと言う事に、恐らく私は我慢がならなかったのだと思います。

物語を作ると言う真摯な対話に「妥協」が生まれてしまった瞬間を、これらで垣間見てしまった。
それならばいっそ「加奈も香奈も絶対に救えない」と言うエンディングばかりを示す事で、ユーザーの心に尚更本作を残らせる方が、物語としては破格の魅力
事実、そういう風に作った事で、心に残ってしまう、メッセージ性の強調としては最高な作品も確かにあります。
本作もその領域にまで至れたのかもしれないと思うと、非常に残念でなりません。


>>また、家族の「必死さ」については私はあなたと意見を異にします。それは「須磨子」というキャラクターの存在がそうさせています(以下略

これもまた、確かにそうでもあるなと頷いてしまった次第です。
「知的ルート」で、お父さんの心境が須摩子さん(ですよね?)と関わった事で、貴方の仰ったような変遷を辿っているのだとしたら、成程、すこぶる理解出来ます。
あくまで想像の余地でしかありませんが、解釈としては何も破綻していない、実に素晴らしい物語の楽しみ方がありました。
本ルートにおける御両親については、私も非常に納得した次第です。
ただ、そうなるとやっぱり「活発ルート」の両親には疑問が残りますね……
どんな設定の相違があったのか、とにかく不思議
後、本文でも述べたように、主人公が加奈の病気について調べる場面は、物語に深みを与えると言う一点において、やはり必要であったように感じました。
慢性腎不全は確かに移植しなければ治すのが極めて困難な病であります。
ユーザーの私も分かってはいるのですが、それを主人公が調べ続けるシーンを随所に挿入する事で、彼に対する私の想いも随分と変わるように思うのです。

ただ、恐らく勘違いをしていると思いますので、ここで申し上げましょう。
私自身、ご都合主義自体はかなり許容出来る性質です。
物語を構築する上で、特定の産物にとっては必要不可欠なモノだとも思っています。
例えばKey作品なんて、嫌いな人からしたら「ご都合主義の宝庫」と揶揄されてしまうでしょうが、私は結構好きです。
ファンタジーを謳う以上、奇跡で解決する事にも限度はあるでしょうが、私はその基準が果てしなく甘いのです。
やっぱりそれは、作品の内容にその「奇跡」とやらが上手く絡み合っていたからと言うのもあるのでしょう。
個人的に1番好きな『AIR』なんかは、奇跡と言う名のご都合主義は確かに起こったけれども、全てが上手く行った訳ではない切なさを、これまで与えてきた世界観と展開で上手く伝えておりました。
世界観と展開を裏切らない「ご都合主義」なら、私はもう大歓迎なのです。

ただ、現実的な側面をエロゲで描こうとした『加奈~いもうと~』の話に限って言えば、その例えは通用しません。
端的に言えば、本作は「ご都合主義」の見せ方が下手だった。
個人的に思うなら、その一点に尽きると感じます。
恐らく、私が物語に対してストイックすぎるのかもしれません。
もし合わないと感じたならば、若輩者の戯言として御聞き流し下さい。



③私が他の「感動作品」を知りすぎた
>>これも同意、というか共感します。多くの小説、漫画、ゲーム、映画などに触れてきて、かつ自分の趣向と合致するものに出会ってしまうと、どうしてもそれが頭に残り、比較してしまうんですよね。特に自分の趣向と完全に合致してしまった作品と出会うと、それを忘れることなどできなくなる。貴方が冒頭で行ったようなリセットをしようとしても、絶対に頭から離れることはない。貴方の場合は『Sweet pain little lovers』がそうだったのでしょう。ですが、作り手からしてみればユーザー一人一人の事情なんて当然の話ですが知ったこっちゃないんですよね(以下略

こちらは理解と不思議が半々に分かれる結果と相成りました。
前半部分は至極、同意できます。
私のやってきた事って、正直言ってしまえば「無駄な努力」であった時も確かにありました。
『Sweet pain little lovers』のみならず、P.S.で書いた作品群をも超えると言うのは、中々に難しいです。
これら以外の他作品を例示しないと言うのは、これらの良作には及ばないと言う証明
仰る通り「特に自分の趣向と完全に合致してしまった作品と出会うと、それを忘れることなどできなくなる」でしょう。

ただ違うのは、最近の作品でも「感動した」と胸を張って豪語できるシーンが幾らでもあると言う事
二番煎じでも、猿真似でも、後追いでも、感動出来た場面と言うのは幾らでもありました。
製作側が伝えたい一定数の「感動シーン」で、心を動かされる事と言うのは、感情移入の多い私の中では莫大なんです。
最近だと『夜巡る、ボクらの迷子教室』なんて正しくそうでしたしね。
また、仮に私自身のプレイしてきた作品が本作に悪影響を与えていたとしても、男キャラの扱い等、比較せずとも改善すべきであろうと感じたポイントは随所にあり、そこに不満を感じたのも事実でございます。
他作品の素晴らしさに引っ張られて楽しめなかった、だけの問題じゃあないのではないかというのも、正直この作品については感じています。
そう思えたなら、私が悪かっただけの簡単な話だったんですけど、難しいものです。

たまに以前やった過去の良作へ引っ張られる時もあります。
しかし、それでも全体的には及ばなくとも、このシーンだけは過去の良作を越えたと断言できる作品も確かにあります。
そんな中で『加奈~いもうと~』には「無」と呼ばれる感情しか出なかったのだから不思議
クリアした今も何故だろうと気に病んでいますが、恐らく、答えは出ないでしょう。
自意識って、1番のミステリーだなと思いました。
真相迷宮、闇の中です。


>>あとついでに、由美ではなく夕美ですよ? 感情的に彼女を批判した連中に憤るのもわかりますが、一旦落ち着きましょう。

ああ、やっちまった。
誤字脱字は絶対にしないと固く誓っていた私ですが、そもそもにして登場人物の名前を最初から誤って覚えていたとは何たる不覚
私の調査不足、記憶力欠如が齎した問題でしょう。
御指摘、誠にありがとうございます。


>>「加奈は何の捻りもなく、徐々に死んでいきます。」と書かれていましたが、私はむしろ「だから良い」と思ってます。ただし「知的」ルートに限った話ではありますが。
むしろ加奈の状況では、多くの付加価値は邪魔になります。
また、貴方は加奈を「実に卑怯な娘だなと思いました」と書かれましたが、私はそうは思いません。彼女が健全者であったならば、その指摘は的を射たことでしょうが、彼女にはエネルギーが限られているのです。だからこそ、自分のもっとも大切の事柄にのみ、少ないエネルギーの全てを注いだ。そんな彼女の姿勢が悪いとは、私は思いません。彼女には勇太と正面から向き合う「余力」はないのです。死病を患った人間の「メメント・モリ」と健常者の「メメント・モリ」は絶望的なまでの断絶がある、と私は思います。

今回のgggrrrさんの指摘の中で、個人的に恐らく最も響いた箇所
自分がまだ健康であるが故に、死に迫っている人間の死生観へ、真に寄り添えていなかったのではないかと熟考する機会を与えられました。
時間も限られている彼女であれば、自らの大切な存在に多く心血を注ぐのは当然の理屈
死病を患った人間の「メメント・モリ」と健常者の「メメント・モリ」は絶望的なまでの断絶がある、正しくその通りですね……
これは本当に的確且つ素晴らしい解釈だと感じました。
与えて下さりありがとうございます。


>>私は物語を読む姿勢として「好き嫌いをして読む」を採用してます。自分の美意識に抵触した展開になると、基本読み飛ばします。かつ、自分にとって満足するEDがあったら、他のEDのことは頭から外します。そして自分の中の2次創作を作り、それを私の中の「加奈」として保存します。なので、私のなかで「活発な」加奈は存在してません。
私の中では主人公と加奈はSEXしてないし、夕美に対して理不尽な態度は取ってないことになってます(私の中で活発ルートは消滅してます。ある意味作品への最大の侮辱)

これ、凄く面白いなと思いました。
そして同時に、自分には真似出来なき芸当だなと強く感じました。
私は、書いてある文章や内容から最大限の思想や感情、想いを汲み取ろうと邁進するタイプです。
例えば、現在私は『CARNIVAL』の批評に着手しているのですが、その中には作品内で出てきた文学や哲学、宗教思想を捉えて、メッセージ性を見出すと言う項目が設けられています。
出てくる文学作品の共通点から分かる本作のメッセージとか、明示はされていないけれども文体と内容で分かる某文豪へのオマージュとか、登場人物のある台詞はこの哲学思想に準えて生み出されているとか、あるキャラクターの考えている思想は新しき概念と相成って生まれ変わったとか、そんな感じです。

ある種、考えすぎ、深読みしすぎ、そこまで作者は考えていないと馬鹿にされる批評の典型
ただ、私はそれしか出来ないので、それだけの事しか書けません。
そう、「見たいように見る」と言う器用な行為が私には出来ないのです。
気に入らない内容の部分をカットなんて、そんなおいそれと出来ないのです。
それこそ、作品理解における大事な証拠の一部が消失してしまう事の現れとなってしまうから。
なので、私は逆にgggrrrさんのプレイスタイルを素晴らしいと感じています。
自分にはそこまで思い切った事は出来ませんし、そういった遊び方だからこそ見えてくるモノもあると私は思うのです。
その結果、自分が思いつきもしないような解釈に至るのは必定であり、そしてそれもまた、作品を理解していく上での楽しみと繋がっていくのだろうと思います。
私の出来ない事を、意図も容易く、上手く行う方もいるんだなあ……と非常に参考になりました。
是非、今後とも続けていって下さい。


>>私見として言わせていただくならば、貴方は「泣きゲー」という型に拘りすぎたのではないでしょうか。おそらく、ご自身でも理解されているかと思います。しかしそれならば、感想の〆で言った「理性的に見た場合」での点数をつけた方が妥当であると思います。もしくは、点数を付けないか、です。低評価した因が感情的なものであるならば、その点数はそのまま自身に返ってくると思うのです。

正しくその通りです。
改めて本作を振り返ってみると、私は『加奈~いもうと~』と言う作品を「知的ルート」「活発ルート」一緒くたに纏めて考えていた節が多々見受けられるなと感じました。
そして、知的ルートの面に絞って考えてみると、評価されるべき点も増えたように感じた次第です。
その分、活発ルートの杜撰さも際立ちましたが。
今回gggrrrさんから与えられた聡明な指摘と私の熟考を踏まえて、少しばかり点数が上がる事をお約束致します。
理性的に見る事の意味を改めて教えてくださった事、深く感謝致します。



主観の違いで、1つの作品はこんなに味わい深い議論を作り出せる。
これこそが、私のエロゲをやり続けている1つの意味であるのだと、改めて実感しました。
この楽しみこそ、私がエロゲをプレイし続ける原動力にもなり、ここに批評を書き続けている意味なのかもしれませんね……
soulfeeler3162018年10月22日

50加奈 ~いもうと~ (D.O.(ディーオー))
いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ? → 長文感想(11765)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 30h / 面白くなってきた時間 : 20h
最新レスはじめましてこんにちわ。私もこの「加奈」は前評判ほど感動できなかった男なので、貴方の意見に賛同するところもあり、そして同時に、感性が異なる人間だからこそ、賛同しかねる意見もありました。なのでこうして意見を書かせていただきます。

①「禁忌」が足りない  について
私は俗に言う「妹属性」がない人間で、かつヒロインのキャラクターにあまり拘らない(それもどうかと自分で思いますが)ので、この視点はむしろ新鮮でした。しかし、言われてみれば…… という思いは確かに生まれましたね。私は加奈を「病弱少女」としか見ていなかったので、「妹」、それに関わる「禁忌」という点では全然重視してませんでした。
ただ、「常に一緒にいた存在」、「主人公の行動によって人格形成が変わる人物」という観点で見れば、やはり妹として以外に、加奈のキャラクターは在り得なかったと思います。そこに「恋愛」というファクターを挟めば不満点が生まれることは確かでしょうが、これは見方の問題でしょうね。「ヒロイン」として見れば妹である必要はなかったが、「物語の主役」(主人公にあらず)としては妹でないとおかしかった、とでも言いましょうか。加奈が妹である必然性は十分にあったと思います。

個人的に、「死生観」と「恋愛」は相性が悪いと思ってます。私は主人公と加奈の恋愛的な描写、特に主人公の葛藤とかは基本読み飛ばしてました。



②現実的だからこそ、粗を目立たせずに物語を膨らませろ  について

これには半分同意です。出来事を淡々と描写するのは、むしろ歴史小説の分野であり、山あり谷ありのヒューマンドラマには適してませんね。むしろそういう描写をする場合、否応なしに山あり谷有りになる「恋愛」は邪魔になります。「死に向かう少女」という似た設定がありますが、私の中の至高の作品である「narcissu」には「ご都合主義」は、私が見たところ見受けられませんでした。

ですが、私はそこまで気にしませんでした。「ご都合主義がない」と声を高く上げておるのはあくまで外野であり、ライター自身は分かっていたであろう節が見えるからです。
物語の最後でそれをやったから余計に目に付いてしまったと思いますが、私個人としては当時医学的にも法律的にもありえないと知っていたけど、それくらいのご都合はいいんじゃあないかとは思いました。

しかし、最後の〆がそれでは…… という考えも同時に起こったのも確か。「無い方がよかった」点ではあります。

また、家族の「必死さ」については私はあなたと意見を異にします。それは「須磨子」というキャラクターの存在がそうさせています。
彼女は主人公の叔母で、乳癌でした。そして、乳房の切除までしながら、助からなかったのです。作中でもそれに対して彼女がどう思っているのかがわかる描写がされています。女性の象徴である体の一部を、永遠になくす決断をしても助からなかった、主人公の父にとっての「妹」が須磨子さんです。この「妹」の最後を見て、兄はどう思ったでしょうか。「なんのために妹は女性の象徴まで切り落としたんだ」と思っても彼を責めることは出来ません。そして、彼はこの段階で「医療の限界」を知ったのでしょう。ならば、「拒否反応が起こる他人の臓器を入れる」ことに決断しきれなかったことも、私は責められません。あらゆることをしても助からなかった大事な人を、彼は失ってるからです。例えば適合者が現れて、無事移植できたとして、拒絶反応は起こります。加奈は苦しみからは抜け出せないのです。そしてその後も慢性的な拒絶反応が待っているとわかっていれば? その拒絶反応で死に至る可能性を知っていれば? 両親、特に父親が最後まで移植に踏み切れなかったことは、私は想像出来ました。彼らにとって移植は「最後の手段」であったと、私は思います。
加奈の体調が急変したのは高等期に入ってからで、それまでは安定していたのだから、「最後の手段」を取ることはないと考えていたのでしょう。
ただし、「活発」ルートの両親については貴方の言うとおりだと思います。多分活発と知的で色々設定違うんだと自己完結してます。


③私が他の「感動作品」を知りすぎた について

これも同意、というか共感します。多くの小説、漫画、ゲーム、映画などに触れてきて、かつ自分の趣向と合致するものに出会ってしまうと、どうしてもそれが頭に残り、比較してしまうんですよね。特に自分の趣向と完全に合致してしまった作品と出会うと、それを忘れることなどできなくなる。貴方が冒頭で行ったようなリセットをしようとしても、絶対に頭から離れることはない。貴方の場合は『Sweet pain little lovers』がそうだったのでしょう。ですが、作り手からしてみればユーザー一人一人の事情なんて当然の話ですが知ったこっちゃないんですよね。だから、これに関しては某ゲームのウルトラ求道僧の言葉を拝借するしかない。

「間が悪かったのだ」

これに尽きます。もっと貴方が早くに、別の感動作品を知る前に、このゲームに出会えていたら、感想も変わったのではないでしょうか。そして、この作品を高評価してる多くの人達は、多分そうではないかと。


では締めに入ります。

実は私もゲーム中ずっと加奈には感情移入してませんでした。主人公もどちらかといえば嫌いなタイプで、勇太や夕美のほうが人間的に好きです。ですが、そのために物語をフラットな姿勢で終始みることが出来ました。勇太と加奈の関係は、加奈の育った環境、状態からして無理がないと私は思ったし、展開そのものの好き嫌いを置くと、矛盾はしてませんので納得できました。けど、主人公の夕美に対する態度だけは終始「?」マークを頭に浮かべていました。この辺は貴方が言う「負のご都合主義」ですね。主人公は決して悪い人間ではないし、特別頭が悪いわけでもないのに、夕美関係になると途端に頭が悪くなる。因果関係を紐解いても強引すぎる作りでした。あとついでに、由美ではなく夕美ですよ? 感情的に彼女を批判した連中に憤るのもわかりますが、一旦落ち着きましょう。


「加奈は何の捻りもなく、徐々に死んでいきます。」と書かれていましたが、私はむしろ「だから良い」と思ってます。ただし「知的」ルートに限った話ではありますが。
むしろ加奈の状況では、多くの付加価値は邪魔になります。
また、貴方は加奈を「実に卑怯な娘だなと思いました」と書かれましたが、私はそうは思いません。彼女が健全者であったならば、その指摘は的を射たことでしょうが、彼女にはエネルギーが限られているのです。だからこそ、自分のもっとも大切の事柄にのみ、少ないエネルギーの全てを注いだ。そんな彼女の姿勢が悪いとは、私は思いません。彼女には勇太と正面から向き合う「余力」はないのです。死病を患った人間の「メメント・モリ」と健常者の「メメント・モリ」は絶望的なまでの断絶がある、と私は思います。
でも主人公の対応は割と屑だと思います(活発ルートのみ)。あと「活発」ルートの加奈だと貴方の指摘は正しいです。正論だと思います。


私は物語を読む姿勢として「好き嫌いをして読む」を採用してます。自分の美意識に抵触した展開になると、基本読み飛ばします。かつ、自分にとって満足するEDがあったら、他のEDのことは頭から外します。そして自分の中の2次創作を作り、それを私の中の「加奈」として保存します。なので、私のなかで「活発な」加奈は存在してません。

私の中では主人公と加奈はSEXしてないし、夕美に対して理不尽な態度は取ってないことになってます(私の中で活発ルートは消滅してます。ある意味作品への最大の侮辱)

私はこの作品を読んで泣くことはありませんでしたが、それでも良い物語であったと思っています。
私見として言わせていただくならば、貴方は「泣きゲー」という型に拘りすぎたのではないでしょうか。おそらく、ご自身でも理解されているかと思います。しかしそれならば、感想の〆で言った「理性的に見た場合」での点数をつけた方が妥当であると思います。もしくは、点数を付けないか、です。低評価した因が感情的なものであるならば、その点数はそのまま自身に返ってくると思うのです。
作品の評価とは、究極的に言ってしまえば、個人のみで完結するものです。同じ感想を抱いた人と共感することはできますが、如何に他人が「泣きゲー」として高評価しようとも、自分がその作品に触れるまでは、それはあくまで「泣きゲー(仮)」でしかありません。そして実際に作品に触れた結果として「泣けなかった」と文句をいうのは、勝手に理想を押し付けて、理想と違うと分かった途端に「こんな人だと思わなかった」と言っちゃう少女漫画で一束いくらで売ってるような女と大差ないと思うのですよ。

おそらく私と貴方の最大の違いは「私はフィクションの世界に自身を投影して泣きます。」というこの一点。私はどの物語にも「自己投影」は行いません。私は彼らの人生を物語として受け取るだけです。私にとって物語の判断基準は「美しいか、そうでないか」なので、加奈というひとりの少女の人生を受け取った結果、「美しい」と判断したので、この物語の評価は高いです。

多くの点であなたと類似した感想を持ちましたが、物語への姿勢の違いで、まったく異なる評価となっています。人間の主観というのはこれだから面白い。
gggrrr2018年10月14日

90夜巡る、ボクらの迷子教室 (SAMOYED SMILE)
自分を憐れむという贅沢がなければ、人生なんていうものには、堪えられない場合がかなりあると私は思う。 → 長文感想(31000)(ネタバレ注意)(1)
総プレイ時間 : 25h / 面白くなってきた時間 : 1h
最新レスEX.独断と偏見で選んだ、ルート毎のBUMP OF CHICKENテーマソング
①共通ルート…「望遠のマーチ」

②はやてシナリオ…「オンリー ロンリー グローリー」

③りこシナリオ…「arrows」

④きなシナリオ…「流れ星の正体」
soulfeeler3162018年01月13日

90シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~ (Azurite)
ものによっては、いつまでも今のまんまにしておきたいものがあるよ。そういうものは、あの大きなガラスのケースにでも入れて、そっとしておけるというふうであってしかるべきじゃないか。それが不可能なことぐらいわかってるけど、でもそれではやっぱし残念だよ。 → 長文感想(26000)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 60h / 面白くなってきた時間 : 2h
最新レスふむふむ、最後のルート解釈と言うのは、実に難しい物です。
確かに6章までは仲間内と楽しくやれていたので、そういった世の中を厭う描写は多くは出てきませんでしたしね…(一応、間接的に描かれてはいましたが…)
ただ、すみません、ここでも少し個人的意見を言わせて下さい。
私が思うに、2つのエンドに分かれた背景としてあった問題は、八雲千草が見せた「最悪の青春」にあると思うんです。
あの時の嫌な情景で、例え敵が与えた「悪夢」だとしても、橘君はそれが「現実」にも起こり得るかもしれないと見事に信じさせてしまった。
それは自分が過去に受けてきたトラウマ、してしまった失敗が「悪夢」を「現実」と思いこませるだけの説得力を秘めていたから、信じてしまったと言えるでしょう。

そして、その思いはその後の2人がどのように対応したかで、以下のように分岐して行きます。
雪本さんは敢えて「突き放す」事で、その「悪夢」が「現実」に起こり得た、起こり得るかもしれないと、少しでも橘君に思わせてしまい、それが最後に彼自身を呼び寄せるきっかけとなってしまった…
確かに現時点では、彼と仲間達との関係は良好です。
しかし、現実と言うのは悲しい物、どれだけ仲良しこよしの関係でも簡単に崩れてしまうのが、人間関係と言う厄介物なんです。
八雲千草に主人公が見せ付けられたのは、起こっていたかもしれない、もしくは現時点では大丈夫でも、いずれ起こり得るかもしれない「可能性」だった…
その時に感じた不安が、水中へと向かう手向けとなった…とは考えられないでしょうか?
まあ、私もその気持ちは分かります、現実嫌いなんで(笑)
さて、逆にモモは「受け入れる」事で、橘君にその「悪夢」が「空想」であると語りました。
しかし、彼が「不帰」エンドに至る道と違うのは、モモと共に分かち合った事で、「都合のいい記憶を信じる勇気」と「モモの愛情に身を委ねる覚悟」を持った事
つまり、仮に辛い現実が起こり得たとしても、モモが、仲間達がいるなら乗り越えていけると言う、強い決意を抱けた事にあるのです。
まあ、これはそれこそ、最後のamazarashiの歌詞の通りですね(笑)
これはTRUE END「帰還」の序盤でも、彼自身同じような事を考えています。
そして、尚且つこのエンドでは八雲千草が「不帰」エンドにおける「橘一真」の行動をなぞっています。
「不帰エンドの橘一真」と「帰還エンドの八雲千草」が同じであると言う事
これは、「不帰」エンドにおいてのみ、自分が「八雲千草」と同じ存在になる事の証明(八雲千草はただ、水底に下がる描写しかありませんしね)
すなわち、最後の戦いにおける「敗北」の表れにしかならないのです。
「橘一真」が「橘一真」であると言う明確なアイデンティティを手放すと言う事は、結局は自分からの逃避に他なりません。
そんな彼を形成した根幹にあったのは「仲間達への想い」「母親への想い」そして、「モモへの想い」
つまり、「不帰」エンドに至った=「自分」と言う存在から逃避した=現実への恐怖におびえて、「ほんとうのきもち」を覆い隠した=「仲間達への想い」「母親への想い」「モモへの想い」を信じるのを止めた
と言う風に繋がるのです。
ただ、tenkeyさんのおっしゃった雪本さんへの「ほんとうのきもち」と言うのも確かに分かります。
憐れみや執着が「好き」と言う感情ではないと断言できる理由なんて、作中にはありませんからね…
もしかすると、こればっかしは平行線を辿る他無いのかもしれません…

すみません、また長文を書いてしまって…
少しでしゃばり過ぎました(笑)
私もまた、tenkeyさんと楽しくコメントできる日を楽しみにしています。
純粋に嬉しかったです、自分の纏まりのないレビューにこうして、真摯な意見をぶつけてくれて…
本当、ありがとうございました。
tenkeyさんの期待に応えられるよう、私も精一杯精進しますね!!
soulfeeler3162017年02月07日

90シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~ (Azurite)
ものによっては、いつまでも今のまんまにしておきたいものがあるよ。そういうものは、あの大きなガラスのケースにでも入れて、そっとしておけるというふうであってしかるべきじゃないか。それが不可能なことぐらいわかってるけど、でもそれではやっぱし残念だよ。 → 長文感想(26000)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 60h / 面白くなってきた時間 : 2h
最新レス雪本さんが生きていた頃、彼は積極的なことを考えてはいましたが
憧憬に近い感情で、雪本さん死後、「本当に好きだったのか」旨の
論調(地の文)だったかと思います。
それで、「彼は雪本さんが好きだったのか?」くらいの印象があり
ました。
このあたりはsoulfeeler316さんと同意見で、ライターさんの意図
でしょうね。

①については、言われているとおり厳しいですね。
②について、"現実への恐怖におびえて"というのはどうでしょうか。
終盤に世を厭う描写は特にない?と思いますし、仲間と大変うまく
いっているので考えにくいかなという感触です。
したがって、水上に行くことと水中にいくことを秤にかけた結果、
水中に行くことを選んだというのが自然な気がします。
天秤の重りには、彼女への憐み・執着がたくさん詰まってるかもし
れませんが、それもまた「ほんとうのきもち」(好き)なのかなと思
いました。

この作品に関しては派閥が割れてしまいましたが、自己紹介を拝見
すると趣味が合いそうなのでまたどこかで見かけそうな気がします。
またこんな熱の籠ったレビューを楽しみにしています!
書き逃げになりますがこれで失礼させていただきます。
tenkey2017年02月07日

90シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~ (Azurite)
ものによっては、いつまでも今のまんまにしておきたいものがあるよ。そういうものは、あの大きなガラスのケースにでも入れて、そっとしておけるというふうであってしかるべきじゃないか。それが不可能なことぐらいわかってるけど、でもそれではやっぱし残念だよ。 → 長文感想(26000)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 60h / 面白くなってきた時間 : 2h
最新レスおお、質問のコメントありがとうございます!!
コメント貰うの初めてなので、正直嬉しいです!!

さて、「主人公は雪本さんが好きだと作中で書いてたか?」と言う事ですが、結構そのシーンは多かったと思いますよ。
例えば、最初に雪本さんと同じ班になれた事を知った時の、彼の心中を書いた文を引用すると…
-----------------------------------------
さっきそれぞれの班の席に移動する時、「気になる人と同じ班になりたい」という心の声はいくつも聞いたけれど。
実際俺自身がその幸運を手にする事になるとは思わなかった。
いざこうなってみると、これはこれで喜んでいいものかどうかわからない。
(雪本さんと同じ班、か…)
いや、嬉しいとは思う。
喜ばしい偶然だと思う。
けれど、それは本当に最後まで「いいこと」なのか。
俺は1年間うまくやっていけるのか。
当たり障りなく、失言をせず、下心を隠し、邪魔にならず、適度に気を利かせ、気持ち悪くない程度に好意を匂わせ、さりげなく自分をアピールするなどということが――
(無理だ、無理……)
『シンソウノイズ』橘一真
-----------------------------------------
これはほんの一例ですが、彼の彼女への想いが上手く詰まってある心情台詞だと思います。
でも、確かに私もtenkeyさんと同じく、疑問を感じる位には、彼の好意は不自然だと感じてたんですよね…
他人が「橘は雪本さんが好き」と言っていても何か腑に落ちないと言うか、奇妙な違和感を感じていました。
もしかするとこの時点で、私達は海原さんのトラップに嵌っていたのかもしれませんね(笑)

成程、tenkeyさんは「不帰」エンドをそう評価しましたか…
私も実は今考えている中で、2つ程、個人的解釈があるのですが、手短に説明しますね。
①真の意味で、雪本さんを好きになった
レビューでも述べたように、主人公が雪本さんの事を気になっていたのは、純粋な「恋」と呼べる代物ではなく、寧ろ彼女がいつも空想する死の夢想への「憧憬」に過ぎなかったと個人的に考えています。
しかし、この「不帰」エンドに至るまでにおいて、様々な真実が彼の誤解を解かせ、雪本さんが「普通の女の子」であった事が、彼の架空世界での最後の推理によって明らかとなります。
その、今まで抱いていた「憧れ」と呼べる感情を全否定した上で、それでも、自分は本当は雪本さんのことが好きだったと断言出来る
「憧れは理解から最も遠い感情」であるなら、その「憧れ」を無くせば、彼女の真の理解に近づける。
1つ目の解釈は、至極「真実の愛」的なルートですね(笑)
しかし、この解釈には、些か欠点がありまして…
これを選ぶとすると、それまでに至った、雪本さんの方を好きになったと言う描写が明らかに足りないのです。
6章が終わるまでにおいて、彼は雪本さんよりモモの方を好きになった事は、私のレビューからもゲームの内容からも見て取れます。
なので、最終章だけで「想い」を変えたと言うのは違和感が強いし、何より、その「雪本さんの方を好きになっていった」と言う表現があまり描かれていないのが、最大の難点です。
まあ、6章までモモに抱いていた好意が「幻想」だったとして、反論するという苦しい手も出来ますが、それだと2人の初めてのエロシーンについての説明がつかないんですよ…
いや、まあ、流石に私も彼を、モモを快感の為に利用した屑野郎だとは思いたくないのでね(笑)
まあ、もしかしたら私の見落としてる所や理解の間違えている所もあるかもしれませんので、絶対にありえないとは言えないと思います。
私も個別ルートは殆ど、このゲーム的にはBAD ENDだと思っている偏った価値観を持っているので、中立で見ているとはいえませんから…

②現実への恐怖におびえて、「ほんとうのきもち」を覆い隠した
正直言って、私はこっちの方が可能性としてはあるんじゃないかな…と思います。
エンドを決める選択肢において、雪本さんの方を選ぶと、水の上の世界についての言及が成されます。
そして、主人公は水上に行く事を怖がります、そこには彼の嫌いな「現実」「ほんとうのこと」「傷」が待っているから…
幼少期に受けた、彼自身にとっては忌まわしい過去の存在があったから…
その恐怖が「不帰」エンドでは「雪本さんへの想い」へと繋がって誤変換され、それが「モモへの想い」「仲間達への想い」「母親への想い」を覆い隠してしまったんだと思います。
レビュー内で語った、「反抗期」→「成熟期」へ至る道へ進むのを止めた…
すなわち、彼が「成長」する事を放棄した…
「不帰」エンドはそういう風に解釈も出来るかと思います(私としては、こちらの方が優勢ですしね)
この解釈だとさっき私が言った、個別ルートは殆ど、このゲーム的にはBAD ENDだと言う私の考えも補強されますから…
ただ、これも絶対にこの考えが正しいと断言出来る物ではなく…
彼が語った、雪本さんの寂しい本心に対して、彼女自身も衝撃を受けている事は事実です。
今まで作中で語っていなかっただけで、彼が真の意味で雪本さんを理解していたと言うのも不思議ではないと言えるでしょう。
あくまで、可能性の範疇ですが…

さて、以上なんですが、これで良かったんですかね(笑)
満足して、納得してくれたのなら幸いです。
もし、私の返しやレビューで、分からない事があったなら、遠慮せずコメント寄越してください。
自分、説明下手なので…
ではでは!!
soulfeeler3162017年02月04日

90シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~ (Azurite)
ものによっては、いつまでも今のまんまにしておきたいものがあるよ。そういうものは、あの大きなガラスのケースにでも入れて、そっとしておけるというふうであってしかるべきじゃないか。それが不可能なことぐらいわかってるけど、でもそれではやっぱし残念だよ。 → 長文感想(26000)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 60h / 面白くなってきた時間 : 2h
最新レス主人公は雪本さんが好きって書いてありましたっけ?
(他人が「橘は雪本さんが好き」みないなのはあったと思いますが)
好きだったのか?くらいの印象がありました。

雪本さん個別ルート「不帰」から、
雪本さん死亡時に主人公は雪本さんに恋してはいなかったが、
END時点では雪本さんが好きになっていた、くらいなのかなと。
tenkey2017年02月04日

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