is8randさんの「MagusTale ~世界樹と恋する魔法使い~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

平均的な萌えゲー。平均的すぎて加点要素が少ないせいか駄目な部分が目についた。Hシーンは濃い。
悪くはない。ないんだが、萌えゲーでやっちゃいけないことをピンポントで踏んでいる惜しい作品。

・システム
UIは古臭いが使い辛さは感じなかった。コンフィグは最低限揃ってるけど今時の至れり尽くせりなカスタマイズ性は無い。
初回のみ起動ディスクが必要って聞いてたのにうちの環境だと毎回ディスクチェックを要求された。BGMは普通。

・エロ
各ヒロインに2回+クリア後に回想追加1。双子は単独で各1、3Pが1+クリア後に回想追加1。
前戯→本番→体位を変えて2回戦するシーンが多い。萌えゲーでこれより尺の長いゲームは少ないんじゃないかな。

・シナリオ
萌えゲーでよくある魔法学園もの。魔法の設定はあくまでフレーバー程度のお手軽なやつ。
共通ルートで好感度を上げて分岐する普通の構成。全キャラ攻略でトゥルーが解放される。
シナリオの流れは転校してきた主人公が世界樹祭(文化祭的な催し)に向けて出し物の準備をするヒロインの手伝いをしながら交流を重ねていくオーソドックスな学園ラブコメ。
ただ、安易な展開に頼りがちなのでシナリオ面白いか?って聞かれると微妙と答えざるを得ない。主人公ヘタレ化とかヒロイン死亡消滅ネタでしか山場を作れない、いかにも量産型ライターらしい展開が多かった。
手放しで評価できるのは余計な展開が無いセーラルートぐらいで、他はヒロインの可愛さでどうにか体裁を維持しているレベル。
というか、そもそも萌えゲーにシリアスって必要か?唐突な鬱展開でキャラ萌えの邪魔になるし、ヒロインとイチャラブする時間も減るし、なにより取って付けたようなご都合主義でハッピーエンドになるから「とりあえず感動させたかった」みたいな投げやりな印象を受ける。
そりゃあ可愛くて主人公に惚れてるヒロインが死ぬとか死なないとかそういう話になったらよほどのクソゲーでもない限り感情は動くだろうよ。でもそれは唐辛子を口に突っ込んだら辛いみたいな当たり前の話であってシナリオが優れているということではないよね。
シリアス展開そのものを否定するわけではないけど、間延びしがちな萌えゲーシナリオのカンフル剤として雑にシリアスをぶっ込む行為は唾棄すべき悪習だと思う。

以下、若干ネタバレ込みのキャラ、ルート別感想。


・大樹(主人公)
魔法が使えない脳筋主人公。身体能力が常人を遥かに凌駕しているのだが特に理由は無い。プロローグの時点で手漕ぎボートで海を越える偉業を成し遂げた逸般人。

・アリシア
記憶喪失のメインヒロイン。
他ルートでは空気だった世界樹の話。まぁアリシアの正体も話の流れも全部予想できる範囲なんですが。
前半は良い雰囲気なのに後半は想定通りアリシアの不穏な発言による前振り、そして消滅からの奇跡の復活コンボ。分離してたら世界樹のバランスが崩れてヤバいって話だったのに世界樹の力が強まる時期なら分離しても大丈夫って矛盾してね?
というか最初から定期的に世界樹に戻ればいいだけだったのでは…?
全キャラ攻略後に解放されるトゥルーはアリシアルート後半からのアナザーストーリー。
世界樹の暴走を抑えるためにアリシアが封印されたはずなのに、いつの間にか倫理とか世界樹としての在り様が原因で封印されたことになってて凄い違和感。論点がすり替わってないか?

・セーラ
プライドが高いエリート魔法使い。ツンデレ。
短気で思慮が浅かったセーラがとある事件をきっかけに自分を見つめ直して変化していく話。
クッソ不愉快だった女が反省して可愛げを見せ始める様は結構クるものがあった。ギャップ萌えっていうんですかね?この落差にノックアウトされる人は多いと思う。
デレてからも世界樹祭絡みでいくつかイベントがあるんだけど結局イチャついてるだけじゃねーか!挙句に地の文でもノロケ始める。
そしてこのルートでは主人公の持つ特殊な魔法が明らかになる。が、あっという間に終わるイベントだったので、とりあえず伏線消化しておきました感が出てた。

・優花
おっとり系のちっこい先輩。
主人公とのボケボケな掛け合いは評価できるが不快な展開が長すぎる…
病弱ヒロインにありがちな「結ばれた直後に容態急変→ダラダラと続く鬱ムード→安易な奇跡で復活」のコンボは最高にクソ。
萌えゲーにおいてヒロイン別離とヘタレ主人公と身分違いの恋は三大クソ要素だと思うんですよ。

・レナ&ニナ
お転婆な姉と大人しい妹の双子ヒロイン。
このルートはちょっと特殊な構成で、最終的にレナエンドとニナエンドと姉妹エンドの3種類に分岐する。3Pエンドが正史っぽい。二股をかけても非難されない優しい世界。
シナリオはひたすら日常の積み重ねなので特筆すべき点は無い。一応双子の精神的な自立みたいなテーマはあるんだけど、メインというほどに尺を割かれることがなかったので気にしなくていいと思う。
ただヒロインに告白された主人公がヘタレるのはダメ。なんで一番盛り上がるべきシーンで無意味にヘタレさせるんですかね?

・小雪
ずぼらな兄を支えるしっかり者の妹キャラ。まあテンプレですね。
良くも悪くもテンプレなシナリオ。兄妹だから~とか主人公がヘタレて自己完結してグダグダする妹ヒロインにありがちな流れ。
後半は魔法絡みの話なんだけど小雪の思考が幼稚すぎてなんかまたグダグダしてる。山場を作るためにキャラクターに非合理的な行動をさせてるのが見え見え。
主人公の両親の伏線はここで明かされる。っていうかラストで箇条書きされるだけなんだけど。このゲームは全体的に設定を持て余してるなぁ…

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