teisibounyuuさんの「続・殺戮のジャンゴ ─地獄の賞金首─」の感想

虚淵さんもうエロゲーやらないのかぁーなんて思ってたら店頭でコレを見つけて購入。毎度のことながら作品のカラーがとてもハッキリ出来ていて、淡々とキレのあるテキスト、硬派なグラフィック、背景に徹したBGMがいい。
 だが、今回は演出面が特に良かった。精細で硬質な3DモデリングのCGは荒野の舞台を
良く実感させられたし、動いたり倒れたりするCGは小説的なテキストの一部分として
融合しており、補足としてもテンポを組み立てる存在としても効果的だった。
 それらの上で、実力伯仲のクセモノ達が騙し騙され・殺し殺され・犯し犯され、お約束で
否応なしに話は回転していく。同時に「伝説の英雄」の影が世界観・行動原理に常に付きまとい
プレイヤーの視点に適度な道筋と予感を与えており、単に傍観者で終わらせていない。

 もちろん、欠点……というか、気になる部分もある。たとえば、「実は○○なのだ」などと
進行のために必要な説明があざとく挿入されがちで不自然であるとか、登場人物の心変わり
の過程が見えな(不自然な隠しすぎ、そもそもの不足)くて、「燃え」はあっても真に登場人物に
感情移入・共感しにくいだとか、SF部分が効果的に使われていないとか、分岐が無いとしても
用意された選択肢自体は命を賭けた真剣勝負で効果的な演出になっているのに
「え!? このクールで格好いいキャラがこんな間抜けな行動取るの!? 深読みしすぎ?」
といった結果が多いとか。
 しかし、選択肢の不満はともかく、これらの部分は作品のコンセプトと優先順位から考えて
理解できなくもない。マカロニウエスタンなカラーをこの業界で・軽快な演出・燃えが第一と、
毎度のこと作品コンセプトが明確で、その結果不足部分も出てしまいました、ゴメンナサイ、
みたいな真摯な姿勢が見えるから。

 あ、でも、値段の割に総プレイ時間が短いのはいかにもコストパフォーマンスが悪い。
誰もが気軽に出せる値段ではないし、多彩な駆け引き・命の選択と、その結果の分岐と結末
に血肉沸き踊らせたプレイヤーでガッカリ(内容は良いけどもっと!)した方も多いと思う。


お気に入りキャラ:なし
         上でも書いたけど、というか元々この人の作品って、作中の個人への感情移入はしにくい。
         登場人物と一体となって物語を体験する爽快感、武器や燃えのお約束への憧憬みたいなモンのが大きいと思う。
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