Medotsuさんの「メイプルカラーズ ~決戦は学園祭!~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

システムがとにかく面白い。アドベンチャーパートに加えマップ探索やミニゲームなど他のギャルゲーではまず見ることの無い独自のゲーム性。欠点は未来以外のシナリオが雑であることと、顔有り主人公なのに名前が可変型で呼称に固有名詞が使われないこと。
学園祭までにクラスメイトを集めて演劇を成功させるのが目的のゲーム。
散らばったクラスメイトはただ話しかけるだけでは仲間にならない者が多く、特定の条件を満たす必要がある。
あらかじめ他のクラスメイトを仲間にしなければならない者、ミニゲームをクリアする必要がある者、特定のアイテムが必要な者など。タイムリミットがあるため自力で攻略しようとするとかなり難しい。一周目はクラスメイトを集めきる事ができずノーマルエンドで終わった。確か2周目では攻略サイトを使った気がする。

ゲームシステムは文句無しなのだが一方でシナリオは未来ルートは綺麗に完結するので文句無しだが他のヒロインが微妙。

未来・・メインヒロイン。裏切り者は誰なのか演劇部との因縁はどうなるかなど全ての疑問に答えている。青春学園物として非常に熱い展開であり、かなり盛り上がる。未来自体も凄く可愛いしキャラ、話ともに文句無し。このルートを最初にやると残りのルートが蛇足に感じるので最後にクリア推奨。北都南で金髪ツインテールヒロインはやはり強い。

もみじ・・未来の次にましなシナリオ。なのだが続編のHではメイン降板。当時なぜ降板したのか本気でわからなかった。これでダメなら他のキャラなんてシナリオ無いに等しいからだ。
でも今になってその理由がわかる。まず、喋り方などがあまりにもあざとすぎる。ギャルゲーのキャラは変な口癖を持つものも多いがちょっと狙い過ぎかなって今になれば思う。それともう1つ、たぶんこちらの理由の方が大きいと思うがあの気持ち悪い兄貴と一緒に風呂に入ってる時点でアウトだったんだろう。当時の自分は全然気にならなかったけど今となっては引くレベル。そりゃ人気でないね

あむ・・内心孤独を抱えている天才子役。本人のキャラパワーは高いんだけどシナリオが適当だから生かしきれなかったのが残念。

素子・・合気道使いの巫女さん。キャラは好きだけどシナリオがダメ。主人公と幼い頃知り合いだった過去が終盤でわかるけどその辺もう少し掘り下げないと。

空・・他人を寄せ付けないクールオーラ全開の水泳少女。こういうヒロインが徐々に心を開くシナリオは最初とのギャップがあって面白いものだがその過程が描写不足のため面白味欠ける。

葉子・・数いるキャラからなぜこの子がメインに抜擢されたか謎。全体的に地味でサブキャラでよくない?と思う。眼鏡っ子は好みの範囲外である上にシナリオもどうしようもないから完全な空気だった。続編のHでもメイン降板で妥当だなと思う。
一応演劇部の部長と深い関わりがあるのだが例のごとく大して掘り下げられない。

サブキャラ
このゲームはクラスメイト全員に顔と名前が与えられており、男キャラもしっかり描かれている。
例えば
うるさすぎるやつ
しゃべらないやつ
朝まで練習やめない野球バカ
成績が悪すぎるやつ
教師を殴ったやつ
生徒を全裸にさせてヌードのデッサンをするやつ
見るからにオタクなやつ
女にもてるためだけにサッカー部に入ったやつ
など
これらのサブキャラ達が個性的なやつが多く、物語を盛り上げるのに一役買っていた。

また、女キャラにおいては固有のイベントが全員に有り(PC版だとクラスメイト全員とHする)、イベント量が豊富だった。ここに力を入れすぎてメインヒロインが未来以外適当になってしまったのかもしれない。
特に図書委員の聖は続編で降板したメインヒロインよりも圧倒的な存在感を誇りPC版では朗読セックスが話題になるくらいだ。
良くこれほどの登場人物を出せたと思う。

総評
キャラは満点だけどシナリオが残念なゲーム
ただ、未来ルートは素晴らしいのでその点に関してだけならシナリオも○
また、秋を題材にしたゲームというのも珍しく、アニメーションのオープニングはYURIAの名曲と相俟って素晴らしい出来だった。
部屋からソフトを発掘できたので時間があったら再びプレイするかもしれない。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

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