takanashiさんの「ロストカラーズ」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

あらゆる可能性を試せ
ANOSという独特なシステムによりノベルゲーに明確な「ゲーム性」を持たせており、難解な箇所も多々ありましたが非常に楽しめました。

"プレイヤーはゲームを進める内に、ANgel OmnipotentStone――通称ANOS(アノス)と呼ばれる、天使の力を持つ石を手に入れます。
すると今迄に進めたシナリオの分岐を、自由に辿る事が出来るようになります。

物語中、主人公は一直線に進んでいるだけでは解決出来ない問題に何度も突き当たります。そこで、ANOSモードを使って分岐を辿りなおし、それまでに得た知識を記憶管理モードを使って思い出します。すると今まで進めなかった問題が、その知識を意識しているが故に解決出来るようになります。
 ANOS(システム)はそれまで枝分かれする分岐であったノベルを、多層的立体的に積み重なっていく累積型シナリオへと進化させます。"

というのが公式でのANOSの説明ですが、このANOSというシステム、私は一度説明を聞いただけではあまり理解できず少し取っ付きにくいかなとも思っており、買いはしたものの数ヶ月このゲームを積んでいたのですが、いざプレイしてみると難しいことは何もなく、慣れてくればむしろ他のゲームよりも快適なのではないかと考えてしまうほどに操作性が良いです(まあこのシステムはこのゲーム、このブランドだからこそだとも思いますが)。またこのシステムを利用した様々なギミックが施されており、切り抜けるためにあらゆる可能性を考え試してみることになりますが、試行錯誤の末に切り抜けられると非常に爽快であり、他のゲームでは味わえない達成感があると思いました。
ただ前述したように難解な箇所も多く、本当に「あらゆる可能性を探る」ことが大事になってきますが、何気ない文章でもヒントが隠されていることもあるので、攻略に詰まったら一度読んだ文章を見返せばおのずと答えが出てくることもあり、まさに「ノベルゲーム」として楽しめる独創的なシステムであると思いました。

しかし、このゲームが秀逸なのはシステムだけではなくシナリオも同様。このANOSを引き立てると同時に、独特な魅力を持ったシナリオであったと思います。
人を殺すことに躊躇のないレアルの心情が徐々に変化していく様子は見ていて心地よいですし、スフライトやミドリといったキャラクターもとても魅力的です。
ラストをどう解釈するかで賛否は分かれると思いますが、私はこの結末を救われないと思いながらも「美しい」と感じました。味わい深い読後感であったと思います(最後のキーワード入力を忘れて一度そのままEDを迎えて「これで終わり!?」と戸惑ったことは内緒だ)。

自転車創業さんの作品は初プレイでしたが、ファンが多いことも頷ける素晴らしい魅力を持った作品だと思いました。これを機にここの作品にもどんどん手を出して行きたいですね。

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