Accord4312さんの「Gift ~ギフト~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

GIFT。お互いの想いが重なり合うことによって、始めて送ることができる、この町特有の、人生でたった一度の贈り物。それだけに、貰う方も、送る方も、GIFTについては真剣に応えるのだ。このお話は、そんな愛の大切さ・重さを知る物語……だったらよかったんだけど。長文部分はいろいろあってこのゲームを徹夜でぶっ続けでやったノリで書いてるので体力なしの支離滅裂とプレイメモの引用。
一言に記したGIFTの設定それだけなら、本当によくある、ギャルゲーの舞台として鉄板の「フィクション」。
ただ、そのGIFTの重さを表現したかったのか何なのか、とにかくGIFTが大きく関わる√のヒロイン(莉子、霧乃)の愛が重いのなんの。
アニメ版ではそのヒロインがヤンデレ風味にかかれたこともあり、地味にいろんなところから注目を集めていましたが、原作の時点であながちそう受け取る人がいてもおかしくないというレベルです。
もっとも、GIFTがメインとなる二人のルートに関しては、
・二人のGIFTに対する思い、執念、そしてそれによって突き動かされる感情などを事細か、丁寧に描いていること
・ともに妹ポジションとして、主人公との関係をいかに構築していたか、すなわち過去の描写を丁寧に取り入れて関係性を描いていること
から、その出来は学園エロゲとして、ヒロインの内面を深く探るキャラゲ的シナリオとしては十分だと思います。

反面、どうしようもなかったのが、魔法関連の二つの√(縁、綸花)。
ヒロインそれ自体は非常に魅力的なのですが、魔法関連の話として異次元世界を取り出すタイミングが突然すぎる。特に縁√では、なんの前置きもなく唐突に異次元の星の話が出てきて、やれゲートだのやれ魔物だのやれ地球の危機だのと、怒涛の勢いで話が押し寄せるものだから、ほのぼので、ちょっとホロリの王道学園エロゲを期待して、それ用に空っぽの頭を準備していた私にとって(した方が悪いというのはさておき)混乱しか生み出しませんでした。
綸花√はまだ無理のない導入でしたので、話の相性の問題かもしれないのですが。

千紗ぽん関係の話は……普通です。

あと、個人的に特筆しておくとすれば、露骨すぎるぐらいに伏線が引かれて、それを丁寧に回収している点でしょうか。
本作では、全ての事象には理由がある、と言わんばかりに序盤で散りばめた何気ない会話を後半でキーに使いまくるのが印象的でした。
これをどのような方向で評価するかは人それぞれですが、個人的には、ヒロインの可愛さを売りにするゲームであれば、その行動には裏が、とか邪推してせっかくのヒロインの好意に水を差すような考えを持ってしまうのも嫌なので、あんまり手放しには喜べないのですが。

全体的にサブキャラを含めたキャラは魅力的に、個性豊かに描かれていることから、萌え系げーむとしては間違いなく及第点でしょう。

もう一つ。このゲームを私が徹夜で連続プレイしなければならなかった理由ですが。
現行の7 64bitなどの環境の場合、インストール→起動までうまくいっても、特定の場所(それはもう、数えるのも忘れるほどに多くの部分)で強制停止するのです(限定生産CD版)。
互換モードでもこの症状が発生するため、苦肉の策として、
①イベントごとに逐一セーブ→②症状が発生したらアプリケーションを再起動→③その部分を未読スキップでスキップの後、バックログで読み返し&音声堪能
なんてはた面倒なプレイ方法を採用したため、変に途中で止めるのも面倒になり、ぶっ続けでやってしまったという次第。
皆さんも、プレイの際にはお気を付けください。どうも、知恵袋などで同様の症状が散見されるようで、私独自の問題ではないみたいなので、一応の留意事項です。

PS セーブ欄の右上に表示される「テスト」の文字、結局何だったんだろう。作中一番の謎。

以下はプレイメモ。

Gift
→昔アニメでひととおり見た&携帯アプリで2キャラほどはフルコンプ済みということもあり、だいぶ早足にやることが予想される。
※昔の記憶では、このゲーム、謎な部分は何かと理由がしっかりとついてた印象がある。
ただその分に、そのキーになる部分が露骨すぎて何となく話が予想できてしまうのであるが。
☆虹に向かって走るように、虹に近づくということのために努力することが何より大事なのだ。
結果として虹に近づけないとしても、その走り続けるという努力が大事なのだから。
△現行環境では度々の強制停止あり。→未読スキップでスキップすれば何とかなるときも。

藤宮千紗 70
☆大切な事であればあるだけ、自分の手で勝ち取らなかったら意味がない。
※これ倉上君人間臭くていい奴にしか見えない件
※人間は、どうにも負の方向のエネルギーに関しては活力的になりがちだ。
そのエネルギーを、もっと正の方向に使えばいいのに。部外者ならば、間違いなくそういうであろう。
ただ、それは簡単じゃないのだ。
正の方向に使って、使って、使い続けて。その途中で気持ちが折れそうになるときがある。
そんなときが一番、負のエネルギーを加速させるのだから。
※関係はないけど、霧乃は確かこんな感じで、晴彦の心と同調するgiftだった気がするなぁ。
そして、王道だよね、こういう展開。赤羽も決して無茶苦茶な野望じゃなく、ささやかで、無理な願いというのがまた。
○母と娘。女の子にとって母親は初めての友達、というように、母娘というのは存外仲の良いものだ。
ただ、友達は気軽かもしれないが、他人のような感覚が生まれる。
それ故に、変な遠慮が生まれてしまうということもまた、あるのかもしれない。
○テンプレートにテンプレート。
△この手の物は予想がつかない感じが出るから面白いのに、予想が付きまくる展開のせいで素直になれなかった気がする。

木之坂霧乃 76
※昔やったはずなんだけど、どうにも霧乃が春彦の前でだけピアノを弾きたがらない理由が思い出せないなぁ。なんかあったはずなんだけど。
→とりあえず、霧乃のGiftについては記憶通り。これならサクサク話が進みそうだ。
※なんというべきか。この三人はきれいな三角関係だ。
ただ、それが維持できるかどうかは、主人公がどちらを選ぶかにかかっているんだろうと思う。
正直、莉子はその生育環境も相まって、聡い子だ。そのため、感情には素直であるように見えて、その実、相手の事を第一に考え、自ら身を引くことができる、自らを律し、相手の幸せを願うことができる女なのかもしれない。
他方、霧乃は逆だ。普段は冷静かつ客観的で、感情を表にしないが、昂ぶりすぎると後先考えず感情を爆発させる。
その辺りの差が、√によっては露骨に出るのかもしれない。
今回は霧乃を選んでいる以上、莉子が身を引くという形でこの綺麗な三角関係は維持されるのだろうけど、莉子ルートではどうなるやら。
○なんか、目に見えたクズだからか、馬沢君を見るのがだんだん楽しくなってきた模様。
☆「ああ、これで、私の好きな人を取られることもない……」
なんて、なんて愚直な思いだろう。
人間が一生の中で数多く経験する出会いと別れ。その別れは一般論としては悲しいものだ。
だが、その中には。確実に。全く悲しみを伴わない別れというものも存在する。
そんな別れに、悲しみを覚えなかった自身を。恥じると同時に、安堵する気持ちを有すること。
その思いは、どれだけ純粋な思いなのだろうか。
→んでまぁ、この√では関係ない話だけど、莉子と霧乃の二人には、giftについて何らかの決め事があったはず。
その話に言及するのは、やはり莉子ルートだろうか。
☆繋がりがあったとしても、相手の事を思っていなければ、本当のことは伝わらない。
「繋がる」ことと「伝わる」ことは=じゃない。
☆☆☆妹だからと思っていた。妹だから、恋愛対象になんかならないと思っていた。
だから、貴女の思いを聞いて、最初は拒絶した。
でも、最終的に、私はそれを受け入れた。
その理由は、なんてことはない、大したこともない理由。だけど、たった一つの大きな理由。
それは、――――貴女が、私の好きな女の子であるということ。
ただ、それだけなのだから。
そして、そうやって好きになった女の子だから。
貴女のその容姿、性格。その特徴全てひとつひとつが、愛おしくて仕方ないのだから。
→妹だから好きなんじゃない、女の子だから好きなんだ。
いろんな方面を考えれば、どうなのかということはさておいて。いい告白じゃないか。
○千紗とは異なり、驚きが必要ないテンプレートだからこそ、上手くいっているように思う。
ただ、馬沢関連は気分がいいイベントには見えないので、そこで影響が出ることも。
留意すれば、馬沢自体はほんといいキャラしてる。評価が上がるのも多少は影響。

神代縁 63
※どうでもいい話。連チャンで徹夜ぶっ通しでやってるからあんま深く考えられそうにない。
→△ごめん、それ差っ引いてもさっっっっっっぱりわからん
→宇宙人とかなんとか、まぁ予測はついたけどやっぱりキーなのね。
それにしても露骨だよなぁ、作品全体が。何かにつけて作品に理由が引っ付く。
ここまで行くとなんにでも懐疑的になってしまう。
懐疑的になることというのはは、頭を使い思考するうえでは最高の武器となり、いいのかもしれない。だけど、感情的な勝負をするような、こと恋愛においては最も無骨で、無粋な武器だろうに。
※何となくシリーズだけど。美凪ってキーなんじゃないだろうか。姫様の意思とかどうとか。
→デスヨネー
△唐突過ぎてほとんど意味が分からないというのが正直なところ。
ちょっとでもGiftと魔力に関わればよかったんだけど、全くそんなことがない当たり読んでいられない。
最後の方で加点したい気持ちもなくはないけど、その印象を抱くには遅すぎたか。

外薗綸花 72
※個人的な事前の印象として、ちょろ可愛い真面目ヒロインという印象。
話はそこまで重くなるようにも見えないが、縁のような謎展開だけは勘弁願いたいところ。
○椿お姉ちゃん可愛い。幽霊ですけどお付き合いを(ry
※努力は生者の特権である。
○成程、そこでそう絡むのか……
☆確かに惚れっぽいかもしれない。でも、そんな人だからといって、振られることも同じように軽いというわけではないのだ。
→馬沢もそうだったけど、この辺がgiftのサブを憎めない理由かもしれない。奈美とか鬱陶しいの典型なのに、どうにも嫌いになれない。
○話としては、縁よりは突拍子のなさはなかった。ある程度設定として既に描かれていたからか、はたまた。
ただ、正直話としては前半部分のみといった感じ。後半の魔物関連については正直ついていききれなかった。

深峰莉子 73
※妹。そのような絶対的な立場に比べたら、幼なじみの、なんと脆いことか。
関係だけは親密に見えるけど、その終焉はあっさりで、本人は周囲の親密だろうという期待に応えながらも、そうではない世界を歩まねばならない。
それは自由な関係のようで、辛い関係だから。
○愛が重い、重すぎるんだよ妹'sよぉ!
○交換留学には基本的に送り出すし、隠されたことは嫌だけど、そのことを相手が認めてくれた以上特段問題にはしない。
うん。いい感じじゃないか。いい意味で冷静だ。
△全体として各イベントの繋がりが物語全体を上手くまとめる役割を担うルートだったせいか淡泊に見えた。

Gift +1
最後に見せるエピソードとはかくあるべき、とも言うべき綺麗な〆。
こういう綺麗な〆を見せられてしまうと、それまでのことがある程度は何も言えなくなってしまう。

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