centermanさんの「Dear My Friend」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

本作品のタイトル「Dear My Friend」にはどんな意味があるのかを考えてみた。この作品のテーマを「どちらかに恋愛感情がある男女における友情の成立」、つまり永続的な意味での友達以上恋人未満の関係は成り立つかと定義付ければ、答えを出すのはそう困難な事ではない。興味がある人は長文へどうぞ。
本作品のタイトル「Dear My Friend」、このタイトルと内容にはズレがあるという意見が少なくない。しかし、本作品のテーマ性を考えればこのタイトルは至極的を得ていると思える。

俺が考える本作品のテーマは、一言コメントにも書いたが、どちらか片方に恋愛感情がある状態で友情が成り立つかである。

 
     男と女の間に友情はあり得ない。
       情熱、敵意、崇拝、恋愛はある。しかし友情はない。
                       -O・ワイルド  

これは本作品のOPにおけるワイルド氏(誰?)のありがたい格言であるが、この格言はタイトルを真っ向から否定している事が分かるだろう。何故このような事をするのか?それは勿論この格言が正しくない事を証明するためであろう。よく使われている手法である。

本作品のタイトルは主人公とヒロインが友達から始まって恋人になるまで、つまり友達以上恋人未満の関係を描く為に使われているという意見が多い。そういう意味で考えた場合、その関係が上手く描かれてないということでズレがあると思えるのだろう。

しかし、俺にはこの作品のタイトルがそういう意味で使われているとは思えない。ワイルド氏の格言を思い出して欲しい。もし友達から始まって恋人になるまでを描くというなら、それはワイルド氏の格言の全肯定にほかならない。結局なんだかんだ言って男と女は最後は恋愛関係に至るのだ、と。

俺にはわざわざワイルド氏の格言をオープニングで出して、それを肯定するようなストーリーを製作者側が書くとは到底思えない。この格言自体、なんだか大人の意見という感じでギャルゲーには相応しくないように思えるし。

俺が考えるこのタイトルの意味は、主人公に惜しくもヒロインとして選ばれなかった女の子達の、主人公に対する友情である。通常萌えゲーでは共通ルートでは主人公に恋愛感情だしまくりのヒロインも、別のヒロインの個別ルートに入ると応援に回る場合が多い。俺はこのタイトルはそういう女の子の事を指していると思う。

俺の考えるこのタイトルの意味、テーマを一番良く表してるのが都香シナリオである。このシナリオは主人公と都香、麻衣による三角関係シナリオとも見て取れる。

結果的にこの三角関係に勝利したのは都香である。そして敗れた麻衣はすぐさま主人公と都香の応援に回るのだ。このシナリオではなんと都香が妊娠し、主人公と都香は都香の父から逃げるため逃避行を開始する。この時助けてくれるのが、主人公に恋愛感情を持つ麻衣、月夜なのである。

麻衣と月夜は明らかに主人公に恋愛感情を持っている。それでいて彼女達2人は主人公、そして都香という大切な友達の為に自分の気持ちを殺してでも応援、協力する。まさに友情が恋愛に勝ったことの証明、刹那的ではなく永続的な友達以上恋人未満の成立である。

このシナリオ中に都香が「私が麻衣や月夜の立場だったら到底同じようには振舞えない」と発言している。それ位、恋愛感情をどちらかが持ってしまった時点で、その男女の友情関係とは難しいものなのだろう。だからこそ、そういう辛い立場にありながらひたむきに主人公を応援している麻衣や月夜に対してのDear My Friend、親愛なる私の友達、なのではないか。

centermanさんの「Dear My Friend」の感想へのレス

すごく納得出来るレビューですね。
2009年07月04日20時04分05秒

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