asteryukariさんの「空の少女 -美娼女学園1-」の感想

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女の甘さを、空っぽさをどこまで許容できるか、それがこの作品を楽しむ秘訣なのかなと。にしても驚きの連続だった。このシリーズはこれからどこに向かっていくのか、大変見物である。
表向きは名門の女子校、だが裏では大がかりな愛人売春組織という中々にそそる女学院が舞台。なので話も愛人好みの娼女に仕上げていく調教がメインとなっていた。そしてその調教を行うのが主人公なわけだ。対する相手は地味で男を知らない生粋の処女。どんな酷いプレイが始まるのかと思いきや、終始丁寧なえっちが続いていくから驚いた。こんな事で立派な娼女に成れるというのか、疑問に思いながら読み進めていた。

ついに愛人のおじさんへ出荷される時がやってきて、こちらもウハウハ状態に。優しかった主人公とは対照的な、出来るだけ汚くて乱暴なおじさんの下に届きますようにと願っていたのだが...落胆してしまった。この作品のメインはあくまで調教を通じて男女の仲を深めることだったのだ。

なら仕方ないかと気持ちを切り替え、二人はどんなゴールを迎えるのかと温かい目で見守っていたのに…また驚かされることになるとは。しかも予想をはるかに超える珍展開に。こんなの誰が予想できただろうか。

謎が多い学院だから何かあるだろうなとは思っていた。だから死体を発見した時はそこまで違和感はなかった。だが、問題なのはその先だ。アレを見た時の他のプレイヤーの反応はどんなだったか、それが気になってくるくらいには衝撃的であった。

怒涛の展開でいつの間にか終わっていて、ちょっとした言葉遊びみたいな感じでタイトル回収。おいおい、こっちも頭の中が空になったわと、そう言いたい。愛美璃ちゃんの事が気になっていた私としては彼女を捨てなかったことが嬉しくて仕方ないが…それだけだ。

こんなにも謎なシリーズ一作目は久方振りであった。ここからどういった話が作られていくのか逆に気になったので、これからも追い続けてみようと思う。全てが解決する頃には愛人売春組織なんて設定は残っていないとか普通にありそうだが…。まったく、とんでもない作品が出てきてしまった。
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