G-hunterさんの「君が望む永遠 DVD specification」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

往年の名作との名に相応しい名高き作品でした。惜しむらくは、衝撃の体験版をプレイして製品版の発売を待ちわびたワクワク感を、私が当時味わえなかったことでしょう。10年経過した今でも遙水月論争が起きている中、ヘタレと名高い孝之は本当にヘタレなのか?彼はただ、最後までエロゲー主人公としての目指すものに邁進していたのではないのか?結局は実現できなかったとしても、彼の行動はもうちょっと喝采があってもよかったと。私はそう思うのです
「私の……時間を返してよぉ……」












・ストーリー
白陵大付属柊学園3年生の「鳴海孝之」は、受験生でありながら特に進路も決まらずにいた
親友の「平慎二」と「速瀬水月」はそれぞれの目標に向かって頑張っていた
そんな2人を見て徐々に焦りを感じる孝之だったが、ただ周囲に流されながらダラダラと日々を過ごしていた

ある日、慎二に付き合って本屋に寄った孝之だったが、そこで同級生の内気な女の子と出会う
その数日後、夏祭りに呼ばれた孝之と慎二。2人の前に現れたのは、慎二と孝之が本屋で出会った女の子、水月の親友である「涼宮遙」であった
それ以降、水月は必死に遙を3人の輪の中に加えようとするが、孝之は自分を避けようとする遙の仕草に苛立ちを募らせていく

そんなある日、水月に呼び出され学園裏の丘に向かった孝之だが、待っていたのは水月ではなく遙だった
そこで孝之は突然、遙に好きだと告白される。ただ彼女を傷つけることを恐れた孝之は、その告白を受けてしまう
そして運命の歯車が回りはじめる――


プレイ時間は35時間。攻略√は遙→星野→天川→愛美→あゆ→まゆ→茜→水月
絶対に遙から始まり水月で終わらそうとして、見事に成功したと思っております
本作は、事故から3年後を舞台に、遙か水月のどちらかを選ぶのか。そういうゲームです
どちらかを選んだならばどちらかを切り捨てなければならない。「選択」の重さを感じさせる1番の有名作でしょう


ヘタレ、優柔不断と言われる主人公・孝之であるが、彼こそ最大の犠牲者かもしれません
遙が植物状態になって廃人一歩手前になったところ、水月と触れ合うことでその傷を癒していった
しかし、遙が目覚めて……
自分が同じ立場に置かれたとしても、孝之と同じ行動をとってしまうかもしれません
「遙(水月)を選択する!」と思っても、片一方ヒロインの状況や気持に選択が揺らいでしまったり
人間臭く、戸惑い、迷い、選択したとしても他の選択肢を選べばと思ってしまう。そんな素敵な主人公

彼の独占欲、優柔不断の彼の根底には、「3年前の遙と水月(それと慎二)の親友関係を壊したくない」という思いがあると思います

・他のヒロインの心に他者が入り込むことで、思い出が薄れるのではないか?
・自分が他のヒロインを選ぶことで、もう一方のヒロインを否定することに繋がるのではないか?

Kanon問題と言われる「選ばれなかったヒロインは幸せになれない問題」をどう解決していくのか
その解決方法として「エロゲー主人公はヒロインを全員を幸せにしなければならない」という超人的な役割が、業界のあらゆる主人公に押し付けられました
多くの作品の主人公が挫折していく中、孝之は(彼は気付いていないですが)最後まで貫き通そうとしました
遙のお見舞いを欠かさない一方で、水月との触れ合いも疎かにしない

しかし、徐々に破綻していく中で、彼は自分はせいぜい1人しか救えない凡人であると気づきます
彼が頑張って頑張って選んだ「選択」。遙か水月かという選択は半端ではないほど重要で重いです
だからこそ、今でも「遙か水月か」という論争は続いているのではないでしょうか。10年たった今でも、プレイヤーたちは孝之がした選択を精査しているのです

その一方で、なんで遙と水月以外のヒロインたちが大量に攻略できるのかが謎と言えるでしょう
第3の選択は、「遙か水月か」という形に捉われない素晴らしいフローチャートと思いますが……
いかんせんヒロインが多いです
あゆまゆ茜らは、見せ場の場面はあるけれども、結局俺たちはここからだ!でエンドですし
あからさまなBADENDヒロインなどの詰みのヒロインもいたり
その割には、脇キャラの脇キャラである天川さんシナリオで意外な展開になったり
ageの考えていることがよくわかりません!


・総評
往年の名作である本作は、演出と選択の上で成り立っていたと思います。
衝撃の遙の交通事故→OPで愕然としている中での、次の場面がまさかのセックスシーンとか。遙への嘘がばれるシーンとか
その演出も遙・水月の良シナリオは飛びぬけて良いのが多いですね。遙√の退院前後や、水月√の遙の別れや「ほんとうのたからもの」等
紆余曲折ありましたが、結局は遙か水月かに落ち着くということでしょう


・一言感想の羅列
①体験版をプレイしたかしていないかで、この作品の評価はかなり違うと思います
②今では本作も1000円で買えます。便利になりましたね
③文字通り、選択肢場面が重い。なかなか選べないままゲームを終了したりすることもしばしば
④「Rumbling Hearts」は、ゲームをやっていなくても知っている超名曲ですね
⑤上記でも書いたけど、シナリオの落差が本当に激しい
⑥誰も悪くない。なのにどうしてこうなったのか。運命のいたずらを信じてしまう
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