boningenさんの「巣作りカリンちゃん」の感想

単体として見ればよく出来ているが、恋姫や巣作りの派生として見ると中途半端という印象が強い。立ち位置によって評価が大きく変わる作品。肝心のゲーム部分は周回前提どころではなく、最低3~4周しなければエンディングを迎えることさえ難しい。


恋姫シリーズや巣作りは全てプレイ済みの感想です。
本作品はバッドエンド以外はほぼ全てのイベントを回収済み。
イベント回想コンプリート数 593/605

冒頭で述べた立ち居地としては恋姫寄りの感想となります。










・シナリオ

プレイ時間は36時間と平均よりも少し長め。
戦闘は単純で時間の掛からないものなので、プレイ時間相応の文章量があると思ってもらいたい。
ほぼ全てのシナリオが短編のような形となっており、何かしらの行動を取る毎に複数の短編が開示されるといった流れになっている。

短編の内容自体は面白く、モブ同士の会話も多く楽しませてくれたが、肝心要の主登場人物達の言動や性格は恋姫のものとは似て非なるものとなってしまっている。
シナリオライターに内藤騎之介の名しかないので予め予想はついていたが、この点については予想以上に酷い出来でした。
なまじ掛け合い等の文章が良い出来だっただけに、余計にそう感じられてしまう。
残念でならない。

特に酷い点を下記に羅列する。
 ・カリンでは到底考えられないような単純なミスを連発し、指摘されると照れて誤魔化そうとする。
 ・裸を見られて恥らうカロン。
 ・ただ過保護なだけのシュウラン。
 ・そこまで男嫌いでもないケイファ。
 ・突撃しか能の無いシャオレン。
どれも設定無視とすら言える程の違いなので違和感が酷い。

恋姫が前面に出ているので恋姫のコラボかと思われがちだが、実際はその逆で巣作りのコラボと表現した方が適切だろう。
私の記憶が正しければ本作品は元々恋姫のエイプリルフールで初公開された筈なので、恋姫がメインだと思ってしまうのも無理はないのでは。

また、恋姫といえばやはり大量の登場人物が最大の特徴として挙げられるが、本作品ではその人数もかなり絞られてしまっており、そういった意味での違和感も感じてしまう。
短編が主力となっているので大量の登場人物との相性も良いと思うのだが、この辺りあべこべな印象を受ける。
登場人物を大幅に増やし、迷宮の範囲もそれに見合った広さに拡張することが出来ていれば、恋姫のコラボとして受け入れられたかもしれない。

ここまで欠点ばかり挙げてきたが、短編そのものは面白いものばかりなので、恋姫の皮を被った巣作りらしきものだという事を念頭に置けば楽しむことが出来る作品でしょう。





・戦闘

ここまで露骨に周回前提となっているゲームは初めてでした。
一応システム上の制限は掛けられていないので、理論上は初回の周でも全てのイベントを閲覧することは可能だろうが、この難易度ではチートでもしなければ不可能。
その代わりに周回時の引継ぎ要素が資金と加入リーダー以外の全てとなっているので、コツさえ掴めば誰でもクリア可能な作りとなっている。
最初の何週かは大人しくレベル上げのみに専念し、その後にエンディングを目指していくといいだろう。

この周回前提である事を知らずにプレイを始めたので、当初は理不尽なほどの難易度に憤りすら感じた。
既読スキップも自動ではないため都度押す必要があり、本作品のプレイを始めてからそう経っていないにも関わらず、何度も既読イベントが繰り返され、中々望んでいる新規イベントに辿りつけない仕様は辛いものがある。

迷宮についても思っていたほどの拡張性は無く、迷宮を作っているという感触は薄い。
せめてもう少し幅や奥行きが欲しい。
迷宮には付き物といえる行き止まりや迷路といった罠が存在しないのも残念。
ただその分単純ではあるので、慣れてしまえば攻略は非常に簡単でした。

攻略に詰まった場合の為のコツを以下に記す。
 ・配下は基本的に遠距離攻撃能力のあるもの、もしくはジャンプ阻止の可能な対空防御持ちが優秀。
 ・周回する上で最も重要となるのがレベルなので、満遍なく配下を育成するのではなく一極集中させる。
 ・周回では羅針盤から開放されるEX1が羅針盤の開放に必要なアイテムを手軽に回収できるので、なるべく早く開放する。
 ・ただしEX1は経験地自体はそこまででもないので、現状自分の行ける最もレベルの高い派遣先を選択するほうが良い。
 ・同じく羅針盤で開放可能なボス部屋は罠よりも強力なので、序盤はスライム部屋を優先するのも有り。
 ・カズトのスキルはどちらも部隊数を増やすものなので最前線に置くことで真価を発揮する。





・音楽

可もなく不可もなく。作品の雰囲気には良くあっている。
強いてあげるなら「のんびりした村」が好き。





・システム

全画面化すると強制で解像度が変更されるタイプ。
変更可能箇所はそこそこあるが、全体的に古い印象を受ける。
あまり良いシステムとは言えない。

エラー落ちが三度あり、エラーコードすら表示されず無言で落ちる。
前回終了時からエラー落ちするまでの間の既読判定が全て初期化されてしまうのでかなり厄介でした。
またエラー落ちに備えてこまめに正常終了させ再起動を図っていたが、それでも既読判定が大幅に初期化されることがあり、正常終了されているように見えてもうまく再起動できていないことがあった。

こちらの環境に問題があるのかもしれないが、非常に不安定なシステムだと感じました。












・総評

恋姫好きにはあまりお勧めの出来ない作品です。
作品としては面白い部類に入るので、恋姫らしさを期待せずあくまで別の作品として楽しむ事をお勧めします。
ゲーム部分に関しても周回前提で幾らでもあとから取り返しの利くものとなっているので、攻略サイトを探す前にまずは色々と自分で試して見ることをお勧めします。

参考までに記すと、私は8周で全てのイベントの回収を終えました。
あまり効率の良い方法とは言えない形での周回でしたので、これを目安にするとよいかもしれません。



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