Salyut_71さんの「DEAD DAYS」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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65DEAD DAYS
設定は面白いが、色々惜しい!
エログロに定評のあるメーカーの新作が「SF系幽霊退治」と聞いて飛びついてしまったが、うーん、正直ちょっと失敗だったかな……

・シナリオ
一度死んだ主人公が「リブートボディ」なる技術で強制的に生き返らせられ、同じく蘇りの仲間と一緒に幽霊狩りに従事する「非日常的な日常」を描いた物語。
背後には不老不死を、肉体の固定化(=リブートボディ)により成し遂げようとする一派と、精神を取り出し固定化(=ノーバディシリーズ)することで成し遂げようとする一派の対立があり、お互い開発に鎬を削っている。前者はボディの耐久性テストのために、後者は情報の集積体としての精神を固定化する技術の確立のため(? ここは読み飛ばしてしまったかもしれない)幽霊狩りを競って行っている。

幽霊狩りに従事する裏で両組織の戦争が始まったり、実は充電不要の完全型リブートボディが既に完成している情報が入ってきたり……?


もう設定は最高ですね。惹かれる要素しかない。幽霊や蘇りといったオカルティックな題材を取り上げていながら、それぞれに一応科学ちっくな説明を付与しており、SFっぽい雰囲気の方が強い作品です。
惜しむらくは、ボリューム不足に起因する掘り下げの中途半端さ。「もっとここを描いて!」という所があまり触れられていない。キルルは最初どんな子だったの?どうしてあんなに強くなったの?
両組織の戦争ではリブートボディとノーバディシリーズがどう交戦したの?
リブートボディの初期型はどんなのだったの?
知りたいことは山ほどあるので、是非FDでも出して触れてほしいですね。

シナリオに占める濡れ場の割合がかなり多く、シナリオゲーと期待して買うとちょっと不満が残ります。肝心要の幽霊とのバトルシーンの描写も「燃える!」という要素は全然なく、どれもあっさり終わってしまいます。むしろその後の行為の方が長いぐらい。
シナリオ構造に共通部分が多く、最初の√をクリアすると後はかなりの箇所をスキップしながら見ることになる点もマイナス。

とはいえ、一度死んだ人間が再び生き返ったとして、その人は何を感じどう生きる(?)かというテーマは非常に面白いです。いわゆる死生観モノ。
普通の人間が生きる理由を問われたとき、「生きるために生きている」というのが正解に近いと思っています。服毒にしろ飛び込みにしろ、死ぬためのコストが高すぎるのに対し、生きるためのコストは本能に従うだけでよく、限りなく低いものです。だから多くの人間が今日も生きているのでしょう。では、逆に、死ぬためのコストが低くなり、生きるためのコストが高騰してしまったら。
キルルが作中発した「リブートボディの死因一位は充電切れによる自殺」というのは、恐らくこれではないかと思います。何かに絶望して積極的に自殺する訳ではなく、元々ありもしない「生きる理由」を死んで初めて考え、やはり何も見つからず、緩慢に死へ向かう。
そんな中でも主人公は、死んでなお生きる理由を少しずつ見出してゆくわけですが、この点において真魚√は最も出来が良いですね。さすがグランドルート。生きるために塗り固めてきた外壁が一度死ぬごとに崩れていき、本来の自分を取り戻してゆく様は見ていて気持ちがよいものでした。


・絵
綺麗なんですが、戦闘シーンの一枚絵がちょっと少なすぎるかな……という印象。背景もバリエーションに乏しく、ボリューム不足に拍車をかけている感。

・UI
このゲームで一番感動した点。最近のゲームってこんなに色々設定できるんだ……と吃驚しました。ストレスフリーでプレイできて素晴らしい。

・Hシーン
多すぎ。長い。半分でいい……と思ってしまう私は想定顧客から外れているのでしょうね……リサーチ不足でした。シーン自体の出来は悪くないんですけどもね。

・総評
ボリュームを増やし、ガチガチのハードSFとしてまとめてくれたら満点だったのに……
設定の面白さを生かしきれなかった点、期待したほどシナリオ重視でなかった点、ボリュームの不足ときて今一つな評価になってしまいます。個人的に一番「ダメだ」と思ったのは地の文。主人公の一人称視点で進むので、すべて彼の頭を通じた描写になるんだけども……その主人公がチャラめでややおバカな子のため、筆致があまりに稚拙で読んでいてげんなりする。これでは燃えも期待できまい。
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