エストさんの「うさみみボウケンタン」の感想

ADV制作同人サークルLoser/sによる初のRPG作品となる今作。お手軽なエロを挟む同人エロRPGのお約束を守りながらも、短編としては異例の壮大なストーリー展開に驚かされた一作だった。ノウハウのないRPGジャンルへの挑戦ということで心配もあったが、RPGらしからぬ戦闘システムを取り入れる事により他サークルのそれとは一味違うツクールRPG作品となっている。欠点もない訳ではないし悪く言えばチープな作りではあるが、3時間程度の短編PPG作品としては満足のいく一作となった。
〇プレイの前提
Loser/sさんの製作するゲームは全て世界観が共通のものとなっており、今作も過去作との繋がりが深いストーリー構成となっている。単体で完結する物語ではあるけども、過去作「Sessions!! ~少女を監禁する事情~」収録の「HAPPYEND STORY」を読んだことがあるかないかでこの物語の感じ方はだいぶ異なってしまうと思うので、個人的には先に「Sessions!! ~少女を監禁する事情~」のプレイをお勧めする。本編フリーでこちらも短編集としてはかなり面白い作品なので是非。

〇概要
・END数は4つ、寄り道要素無し一本道の短編RPG作品。
・戦闘システムは一風変わったミニゲーム風バトル。クイズ形式のバトルが主で、4択や〇×形式のクイズに解答していく。間違えればダメージ、最終問題終了時点までHPが残っていれば勝利という変則的な戦闘となっている。後半は暗算のスピードを競う計算バトルやタイピング速度を競うタイピングゲームが始まったりとなんでもあり。
・エロ要素は同中のセクハラコマンドや拠点イベントといったオーソドックスな内容。

〇感想
前半は良くあるお手軽エロセクハラRPGなのだが、後半で一気に壮大なSFストーリーが展開されるストーリー重視の作品となっている。もともとノベルゲームを制作しているサークルということもあり、インパクトのある設定を入れつつも心情描写もそれなりに書き込んであったりとテキストレベルも高い。前述のとおり過去作のキャラや設定による所も大きいのだけど、短編としてはかなり密度の濃い展開のある作品だと思う。

不満点としてはゲームシステム関連、プレイ済みの人の多くが感じるだろうがクイズの難易度が異常に高いので、戦闘を何度かやり直したりグーグル先生に頼ったりする必要がある(クルド人のことわざやマンボウの学名など到底知らないような問題や頭をひねる必要のあるナゾナゾ、バナナの年間売り上げ数の推移等どうでも良いような問題など総じて難易度が高い)。戦闘メインのゲームではないと思うのでもう少し一般的な知識の出題にした方が進行もスムーズだしプレイヤーも楽しめると感じた。

他にも一本道ストーリー重視ならお得意のADVジャンルで表現した方が良いんじゃないかとか思うところがない訳ではないが、これはこれで面白い作品だった。Loser/s作品の入り口としても、一つの短編作品としても魅力ある一作だったと思う。でもできれば次はADVが見たいかなというのも本音だったりして。

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