emiyさんの「コイカツ!」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

【ジンコウガクエン2と比較】キャラメイクは間違いなくレベルアップしている。ゲームの方向性は若干異なるのでどちらが良いかは人による。(2018/5/20追記:イベントあり固定ヒロインと危険日Hの評価)
とある事情から主人公は女学園に編入することになり、学園の理事長である叔母から「初心な女生徒たちを男性に慣れさせて欲しい」と頼まれる。
主人公は学園公認で「コイカツ部」を設立、女学生達を部活に集めて、恋愛とは?をスキンシップを交えた実践形式で教えていく。というのがおおまかなストーリー。

女学生は学園内の3Dマップ(全27マップ)を自由気ままに動き回っているので、
気に入ったヒロインを探して、会話して好感度やH値を上げ、恋人になったりHしたりするのがゲームの基本的な流れ。

同じくアニメ調ヒロインを作成するジンコウガクエン2とよく似たゲーム性と思ってもらえば間違いないが、
個人的に良くなった点も悪くなった点もあった。それらを以下に比較してみる。

【キャラメイク】
①髪型デザイン
前髪+横髪+後髪+付け毛の4つを個別に選べる点は変わらない。
<良くなった要素>
・各4箇所を個別に髪色を決められるようになった。(ジンコウガクエン2では統一1色のみ)
 さらに基本色・毛先・根元・アウトラインも色変えられるようになりグラデーションのある髪が作れる。
・髪のハイライトが決められるようになった。
<悪くなった点>
・前髪以外は髪の長さを変えることができない。※前髪も一部しか長さ変わらないものが多くて使いにくい。
 (ジンコウガクエン2は全種類を自由に長さ変更できたので髪型の自由度がかなり高かった。)
・全体的に髪型の種類が少ない。特に横髪と付け毛(現状はアホ毛しかない)が圧倒的に少ない。
 ※今作では髪型の左右反転機能がなく、同じ髪型の左右反転版2種類が別々に入っている。
  それを差し引くと、初期状態では前髪と後髪はジンコウガクエン2の半分程度しか種類がない。
  (無料アップデート第3弾までで前髪4種、後ろ髪13種増えたので少しは改善されてきている)

⇒着色については◎、髪型デザインについては△。ただし無料アップデートで髪型追加されていくようなので今後の改善は大いに期待できる。

②顔デザイン
ジンコウガクエン2から純粋に全体レベルアップしている。悪くなっている点は特にないと思われる。
・顔デザインができるようになった。(ジンコウガクエン2ではプリセットから選ぶしかできなかった。)
 顔の大小を変えられる他、耳・顎・頬・鼻・口について個別に細かく形や位置や奥行を設定できる。
・目のハイライトの種類がかなり増えた。また白目・瞳の色も2色設定できるようになった。
・眉の設定に内側形状と外側形状(上下に曲げられる)が増えた。※八の字の眉が思い通りに作りやすくなった。

③身体デザイン
ジンコウガクエン2から純粋に全体レベルアップしている。
・女性身長を0~100で設定できるようになった。ただし男性身長は変更不可で固定。
 (ジンコウガクエン2では男性/女性とも、低い・標準・高いの3種から選ぶのみ)
 ※身長スケール:設定値0では男性の約90%、設定値100では男性の約110%。つまり幼女体型は作れない。
  具体的に男性身長を165cmと仮定した場合、設定範囲は約149cm(設定値0)~約181cm(設定値100) 程度になる。
・身体デザインができるようになった。(ジンコウガクエン2では細め・標準・太めの3種から選ぶのみ)
 首まわり、肩幅、上腕、前腕、胸周り、ウエスト、腰周り、尻、太もも、ふくらはぎ、足首を全て個別設定可。

④服装
・学生服以外に私服、コスプレ服がかなり種類がありHシーンでも使うことができる。本作の一番のメリット。
 (ジンコウガクエン2では基本は学生服・体操服・スク水のみ)
 ※個人的に嬉しかった衣装:「着物」「はだワイ」「バスタオル」「チア服」「パーカー」「ワンピース」
  その他の服もたくさん種類があり◎。無料アップデートで今後も衣装追加もされていく点もメリット大きい。
・アクセサリを最大20個まで付けられる。種類も初期から結構多い。
 メガネ、ヘアピン、帽子など普遍的なものは種類多数あり。また天使・小悪魔・狐娘などのセットもあり。
 色は自由に設定可。位置、回転、大きさもXYZ方向毎に細かく設定できるので自由度はかなり高い。

⑤個性
人によって良し悪し分かれる。(個人的にはトータルではジンコウガクエン2からやや劣化)
<良くなった要素>
・性格がデフォルトで30種ある。(ジンコウガクエン2ではアペンド入れても最大24種)
・声色の設定が0~100で設定できるようになった。(ジンコウガクエン2では5段階からのみ選択できた)
<悪くなった点>
・1人の声優さんに対して複数の性格を掛け持ちになっている。違う性格なのに似た声だとやはり違和感がある。
 (全24種の性格すべてに個別の声優さんをつけたジンコウガクエン2が異常というべきか。)
・個性項目が減った。「心の闇」、「例の弱み」、「一途」などといったものが無くなった。
 (ジンコウガクエン2の 脅迫、浮気やNTRといった要素が無くなったため・・・ではあるが)
・H好み→性感帯になった。部位1箇所設定のみで、キス好き、フェラ好きなどで設定できなくなった。



【システム】
・学園内にいるヒロインに接触、会話して好感度を上げていく点はジンコウガクエン2と変わらない。
・主人公以外の男性キャラは存在しない、追加できない。当然だがNTRは無い。
・主人公~ヒロイン以外は基本絡みが無い。(ジンコウガクエン2のようにNPC同士で勝手に交友広げはしない。)
 ※5/25のアップデートでレズ要素追加予定。とはいえレズ現場を勝手に覗き見するだけの仕様の様子。
・基本会話コマンドは「世間話」「コイバナ」「エッチ」のみ。(「趣味」「食べ物」が消えたのが悲しい。)
 またヒロインからの質問を聞くコマンドが追加。ヒロインの個性に合った返答をすれば好感度UP。
 その他は「付き合う/分かれる」「Hする」「デートに誘う」「コイカツ部に誘う/活動する」など。
 (ジンコウガクエン2の「褒める」、「マッサージ」、スキンシップ各種(なでる、抱きしめるなど)、は無い。好感度上げに選べる候補が少ないのはやはり寂しい。)
・最大38人までヒロイン登録できる。教師登録は無い。
 ※1-1、2-1、2-2、3-1とクラス・学年分けできるが、後輩・先輩という概念も無さそうであまり意味は無い。
・シナリオありの名前付固定ヒロインが4名存在する。ただしイベント10回前後しか会話が無く、最後に恋人→Hして終了。全イベント消化するとそのヒロインは2度と登場しなくなる。
 (再登場させるには、固定ヒロインをキャラデータ保存して転入させるしか方法が無い。もちろん一般ヒロインと同じ扱いになる。)
 それ以外のヒロインはジンコウガクエン2同様、シナリオらしいシナリオが存在しない。
・固定キャラの先生が3名存在する。何度も会話すると「コイカツ部の成果を見てあげる」と言ってHできるようになる。
 上記固定ヒロイン4名と違ってイベントのようなものは無い。台詞は先生専用のオリジナル。
・ヒロイン達が結構多彩な動きをする。例えば、プールの水うち際でパシャパシャしていたり、食堂でご飯食べていたり、和室でお茶飲んでいたり、体育館でチアの練習をしていたり、など。
(ジンコウガクエン2では基本的に走り回っているだけだったのでこの仕様は結構うれしい)

・マップ内操作が かなり大変 。【重要】
 デフォルト設定:マウスの上下左右操作・・・視点移動、左クリック押し中・・・プレイヤー前進
 90度曲がるのに 2回は左ドラッグ、180度反転するのに 3回は左ドラッグ、くらいする。
 曲がり道ばかりなので視点移動の機会が多く、マウス操作でかなり腕が疲れる。
 ジンコウガクエン2のようにヒロイン選択して自動で向かってくれたりはしないのでツライ。
 ※コンフィグでマップ移動設定:左クリック移動にチェック入れれば、1クリックで走る→もう1回クリックで止まる、に変わる。ずっと左ドラッグでプレイヤーを動かし続けるよりまだ楽。
  コイカツ部に入部 or 恋人になる、までいけばヒロインを目の前に呼べるようになるので動く手間が省ける。


【Hシーン】
・Hを始めると対象ヒロイン以外は全員蚊帳の外になる。(ジンコウガクエン2のようなNPCの乱入妨害がない。)
 ※ただ会話から察するに、近くにいる他ヒロイン達も行為を周りで見ているらしい。先生方も例外ではない。
  (「コイカツ部の一環だからOK」ということか・・・この学園かなりヤバイ、親御さんが可哀想。)
・恋人をたくさん作ろうが、恋人の目の前で別ヒロインとHを始めようが「浮気者!」が発生しない。
  (「コイカツ部の一環だからOK」ということか・・・この学園かなりヤバイ、親御さんが可哀想。)
・Hシーンで体位を選んだ後は、いずれも行為のスピードを自分でコントロール→フィニッシュまで持っていける。
 途中でキスしたり、胸に触れたりなどもできる。セミオートのジンコウガクエン2より多彩である。
・はじめてのHで必ず本番までいける、いかなければいけない。(ただジンコウガクエン2の「本番はまだ怖いからやめて」がある方が仲が進んでいくようで個人的には好きだった)
・マップ上の好きなポイント(正確にはマップ内にたくさんあるH可能ポイント)に移動して行為することができる。
 例えば、保健室→ベッドの上に移動して行為、部室→畳の上に移動して行為など。
・H値ゲージがMAXまで行っている恋人ヒロインは、会話コマンドの最中にHのお誘いをかなり積極的にしてくる、1回の時間帯で複数回Hのお誘いしてくることもある。ある程度進むと主人公からHを誘う方が少なくなることに。
・生挿入orゴム着用を選べる、ヒロインの性格によっては強制的にゴム着用させてくる。
・安全日/危険日の概念があるが、ゴム着用の要求、H時の台詞が変わる以外の変化は恐らくない。
 ヒロインの性格によっては危険日でも中出しできるが、「赤ちゃんできちゃうね」と何度も言う割に絶対に妊娠しない。
 また危険日に中出しNGのヒロインはゴム着用を必ず求めてくる(強引に挿入する選択肢でもSTOPかかる)ので、
 いわゆる「危険日だから中出しだけは絶対やめて!外に出して!」のシチュエーションが存在しない。


【シナリオ】
・「将来のため女学園の生徒達を男性に慣れさせておきたい」の意図までは百歩譲って分かるけれど、
恋愛で行うスキンシップ(Hを含む)も許容する(学園公認!)はさすがに失笑を禁じえない。シナリオ設定については忘れるのが吉。
・ジンコウガクエン2同様、ひたすらHしまくるだけでシナリオらしいものは全く無いと思われる。
危険日にどれだけ中出ししても妊娠することは無い(妊娠EDは存在しない)。ヤンデレEDも恐らく無い。
名前付固定ヒロインのみイベントがあるが、平凡な内容で至って普通。彼女らのイベントクリアで入手できる体位もあるので、体位獲得目的のためだけにとりあえずやる・・・というのが一般的に思われる。


【その他】
・キャラメイクの色設定各種を、RGB色設定で決められるようになっている。
 色合い/鮮やかさ/明るさでは好きな色に設定しづらかったので地味にありがたい。
・全体的に文字がすごく細かい。読みづらい。


【総評】
前述のとおり、キャラメイク(髪の種類を除く)と衣装がかなり充実したジンコウガクエン2という認識で間違いない。Hシーンもこちらの方がずっと良いと思う。
ただし、ジンコウガクエン2の「他のNPCに見つからないようにHしないといけないドキドキ感」「自由気ままにNPCが交友・恋愛を深める、プレイヤーは決して特別な存在ではなく、その一員に加わった気分になれる」「レズあり、ホモあり、浮気あり。純愛、強姦、NTRまでオールマイティ」「ズットイッショ怖い」といった強烈な個性が消えて万人受けになっているのも事実。
ジンコウガクエン2好きの人にとっては、その点がどの程度マイナスになるか次第。個人的にはトータルではプラス。
※無料アップデート予定もかなり立っているので今後の発展にも期待したい。
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