比翼れんりさんの「空と海が、ふれあう彼方」の感想

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行く手には無限の空と果てしない海原 ふれあう先には何が見える わからないままで憧れは走る
PULLTOPの紺野アスタさん企画による、ころげて、見上げて、に続く作品です。今作はロープライスで全年齢向けと、リリース形態は変わりましたが、空に加えて海を題材とした爽やかな青さ、そして等身大の恋愛模様という、アスタさんの特長あるエッセンスが盛り込まれたものに仕上がっていました。

ストーリーは、これもまた実在する小笠原、父島を舞台に、しばらく島を離れた主人公と素直になれない幼なじみ、やって来たハーフの女の子という、実にシンプルな設定です。登場人物は他にもそれなりにいますが、尺が限られているため、この3人が物語の中心です。

メインになるのはエミリィが、両親の不仲を取り持つため、沈船に残された指輪を探すためにスクーバをしていくというものです。ルート分岐があり、エミリィとちさの各ルートに分かれます。

ちさルートは、彼女の快活な性格もあり、非常に生き生きした描写が光ります。結論からするとエミリィが怪我をしたため、ちさが代わりに潜ることになるわけで、しかしながら彼女はスクーバすることに抵抗があるような描写がいくつかありました。その伏線を回収し、かつQ太郎や沈船でのハプニングを含めて、綺麗にまとめた印象を受けました。驚きはないものの、幼なじみとの恋愛、そして島で育った彼女らしさがよく出ていたお話で楽しませてもらいました。

エミリィルートに関しては、自身が潜ることになるわけですが、ちょっとあまりにもトントン拍子でしたか。怪しい男もなんとなく読めてしまい、これはどうしてもこの尺で展開することの限界に見えました。ラストの告白は大きく出ましたが、これは創作物ならではというか、個人的には大好きです。エンディングは、その後がきちんと繋がっている描写であり、全体的には無難ながら満足感がありました。

正直、短い印象はどうしてもあります。ただ、PULLTOP×紺野アスタさんのらしさがよく出ており、美少女ゲーというよりはドラマに近い部分もあります。これが派生していくことは、あまり期待できませんが、どういう切り口にしろ「青さ」を題材にした作品はこれからも楽しみにしたいものです。

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