比翼れんりさんの「働くオトナの恋愛事情2」の感想

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あなたと見た夜は まだ終わらない秘密の
同ブランドより発売された「働くオトナの恋愛事情」のナンバリングタイトルである今作。前作のヒロインがサブキャラクターとして登場したり、世界観や設定が引き継がれていたりと、引き続きのプレイヤーにはなかなか印象的に見えますね。ただストーリーは完全に独立し、別の"恋愛事情"であるので、新規プレイヤーでも世界に浸れるものとなっています。

共通ルートからモブのエッチシーンがあったり、モブのみのエンディングがあったりするのは、働くオタクの恋愛事情から変更ない点ですね。どちらかというと個々のヒロインとの個別ストーリーが主体になり、学園モノのようなヒロイン同士での日常シーンはそれほどありません。

真波は同僚ヒロインという、これはこういうタイプの作品でした登場しないような設定です。かといって年上のOLではなく、学園でいうところのあくまで同級生のような立ち位置で、非常に受け入れやすいヒロインでした。表情がコロコロ変わるのも楽しく、普通なんだけれどもそれがいいといった具合です。個別ルートはシンプルな恋愛模様で、任された仕事に取り組む姿もリアリティーがありよかったように思います。(こんな結構いい雰囲気の会社がどこまでリアルなのかは異論ありそうだけど笑)

旭はいちばん好きなタイプのヒロインですね。何事にも一生懸命な姿で年下らしく慕ってくれるのはとてもグッときます。家族事情がちょっとややこしくなっているように見えましたが、ストーリー上であまり踏み込むことはせず、旭自身の気持ちを中心に後半が構成されていたのはよかったです。今作は全般に家族がひとつテーマになる節がありましたが、もう少し掘り下げると話が深くなるように思うのですが、そうすると"売り"のエッチシーンが薄くなるのでしょうかね。

鈴音はバーテンダーで、前作から引き続きこの作風に合ったヒロインですね。親の決めたことに反抗して、というのはお嬢様ヒロインの王道展開でしたが、あまり家の事情を重くしすぎなかったのはよかったです。ただ設定が他のヒロインよりも固まっていて、さらにバーでの出番も多かったはずなのに、イマイチ個別ルートは停滞気味で、親との確執もあっさりとしたものだったのはもったいなかったように感じます。

この作品の色として、いろんな職業のヒロインが登場することがひとつあります。莉香子のように看護師ならではの恋愛事情というのは、普通のキャラゲーでは出せない味に思います。あまり看護師という設定は好きではない(というかキャラゲーのヒロインとしてほぼ出てこない)ものの、純粋にひとりのヒロインとしては弱さと強さが表裏にある、なかなか可愛くなってくるタイプでした。

そらは文学少女(?)にカテゴライズされるヒロイン。かなり大人しめで消極的なキャラクターに写りますが、あまりこういうタイプは好かないので、それこそストライクなビジュアルや声がないとキツイですね。ストーリーは主人公が彼女の世界を広げていく構成で、嫌いではないものの、ちょっとシンプルすぎたかなという印象。もう少し彼女としての長所が出なかったのかなと思います。

無印のオトナの恋愛事情、オタクの恋愛事情との比較にどうしてもなってしまいますが、個人的な感覚としてはその2作は上回らなかったです。無印であったようなダークさと不思議さや「オタク」であったようなテーマを絞ったからこその話の展開が、今作ではそれほど見られなかったように思います。もちろんそれが皆無とは言いませんし、タイトルどおり働くオトナの恋愛を描いたことに間違いはありません。ただどうしてもキャラゲーに寄せすぎた印象は強く、個別ルートは特にそれが顕著です。ひとつひとつの話に軸が見えてこず、言い方を悪くすれば「寄せ集めた」ように見えます。どれほど、このシリーズが続くのかはわかりませんが、企画中島大河さんによる切り口はやはりおもしろく、「オタク」のように上手くテーマを決めていくと今後も期待できるのかなと感じました。

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