merunoniaさんの「虚構英雄ジンガイア FINAL」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

『父親になる』ための物語だった 選択肢を選び続ける話であり、正義のヒーローの物語であり、そして登場人物の狂気とも呼べる信念を貫く物語であり、そして親と子の物語であり ここまで来て最後の終わり方には度肝抜かれたが、メッセージがすごかった あぁぁぁこれだからコミケの同人島巡りってやめられねえんだよなぁ!!!!
繰り返される事実に何度絶望したことか。
そして繰り返される選択肢、選び続ける登場人物。
そしてその結末。

我々プレーヤーは観測者であるしかない。
観測者であるがゆえに、このジンガイアという物語に介入することができ、同時に介入することはできなかった。
でもだからこそ、最後の結末まで見守ることができた。

何度度肝を抜かされたか。何度絶望したか。何度驚嘆したか。何度感嘆したか。
100万字で語られる壮大なストーリー。
いつか父親になるための物語。



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愚かな人間は選択肢に気がつけない。
でも気がつけないのなら
いつだって、目の前に選択肢があると思え

後悔しないために
ただ、前だけを

そうだろう?最強の俺
───いくぞ、最強の俺
(公式HPより)
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鬼桜のメンバーの想いと、桜子の想い、そしてテツの応える姿
モブと省吾と親友の将吾と、家族として、親友としての絆と。
蛭田の人間としてクズだからこその境地。
とある魔法使いと科学者が見せた出会いの物語と答。
とある正義の殺人鬼から人間となる姉の物語、選択肢を選べなかった過去への後悔の形を宿した妹
絶対正義を求めるがゆえに、人間をしることになる、正義の物語。
虚構の上で最強を目指したからこそ、たどり着いたとある観測者の成れの果ての物語。
そして最後の結末、大介の静への想いを貫いた形と、それに応える英雄の父親としての姿。

こんな簡単な言葉では語りえない彼らの景色がそこにはあった。
濃厚に語られる彼らの人情劇があったからこその描かれたこの物語にどっぷりとハマった。

面白かった



また作中に、コミケを模倣したとあるシーンがあるんですよ。
抜粋すると

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僕と同じようにぐるぐるとゲームのフロアをまわっている人たちもいた。
中にはゲームばかりを買っている人もいた。
あの鞄にどれだけのゲームが入っているんだろうか。

(中略)

「この荷物の量……」
「そんなに多くないから整理して鞄に入れたら大丈夫」
友人は僕の話を聞かない。脳が完全に茹で上がって思考がとまっている僕は、
ただただ彼の言うことを聞くしかない。
「欲しかったものを手に入れることも楽しい。でも、欲しいものを今ここで探すことも楽しんだぜ」

(中略)

「うん、ここは一次創作がメインのブロック。
説明しておくと、『二次創作』ってのは原作が存在してその世界観だったり登場人物だったりを描く作品やファン活動、一次創作ってのは完全オリジナル作品」
なるほど、と僕は納得しながら歩く。
「オリジナル作品は時々思いもよらぬ名作があったりする。島中とか特に油断できない。一期一会の機会を逃したらもう出会えんかもしれん。後になって知り合いからあれよかったですよとか聞くときほど悔しいものはないしな」
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実際ジンガイアも、コミケで島巡りをしている中で見つけた作品でした。
私自身、同人にも手をつけながらエロゲもやっていて、買った作品に全部手をつけているとはお世辞にも言えません。
コミケで買って積んでいるゲームなんていくらでもある。

でもコミケに行った人ならわかると思うんですが、同人ゲームの島って、サークルによっては売り子さんたちの熱量がすごいんですよ。
「私たちの作品はここがすごいんですよ!」と話をしてくれる売り子さんたち。
映像機材を持ってきて、ムービーを流しつつ、PR動画でアピールをするサークルの人たち。

そういうのを見て話を聞いちゃうと、面白そうってなってつい手を出してしまう。
そしていざプレイをすると、これが本当に独特で面白い掘り出し物だったり。
しかも同人によっては、その機会に配布されなくなってもう手に入らなかったり。

今回のジンガイアもそんな作品でした。
そういえばロボットものなのかなと思い、ちょっとやってみるかとプレイしたら、なんともこの破壊力。
これだから同人ゲームの深淵さ、侮れない。
コミケで同人の島巡りをしてて、偶然手にとったこの作品に出会えたことに感謝。



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