比翼れんりさんの「お嬢様は素直になれない」の感想

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伝えたい言葉はたくさんあるのに 鏡の前でならちゃんと言えるのに
ensembleの乙女シリーズと並ぶお嬢様シリーズ。今回はensembleの十八番であるお嬢様学園を舞台にシュベスタというパートナー探しをメインに、墓穴ほ掘るような設定もなく、シンプルなキャラゲーに仕上がっていたように思います。

共通ルートはとてもシンプルに、乙女シリーズとは違い、転校生も馴染む始まり。構成もシンプルに、各ヒロインにスポットを当てた話を繋ぎ、真のシュベスタを選ぶというもの。話題も大きくなりすぎず、キャラクターを素直に紹介する作りは、下手なことをしなかった分好感が持てました。当初の契機だった、不審者騒動がいつの間にか終わっていたのは、とても気になるところだけれど。

素直になれないの最たる象徴なのだろう久遠お嬢様。柳ひとみさんの甘さを感じさせる声がとてもマッチしており、キャラクターは5人の中では1番突き抜けている感じ。ストーリーも共通はじめ、元を活かしたもので、エンディングに向けての展開は、お嬢様ものらしくもあるも、シュベスタの想いの強さを感じ、個人的には嫌いじゃないです。ただ、好きにもなれない、素人並の悪役とストーリー構成は、ヒロイン力でなんとかカバーできたか、という微妙なラインだ。

恵梨香は遥そらさんらしいお嬢様ヒロイン。丁寧なしゃべり方の中に、少女らしさと大人っぽさを感じさせ、ツンやデレの使い分けもさすがというね。事の発端だったシュベスタの延長に話があることは、連続性を感じるストーリーであり、そこは一定の評価どころなんだけれども、(これはどのルートでも明らかだけど)学園祭を頂点にするにはあまりにも描写が少なく、ストーカーに対峙するのも取って付けたようで"見せ場"には感じませんでした。

なつきは久遠のガードであり、主人公の幼なじみであり、当初からフランクに話せるとても印象的なヒロインですね。相手に狙われている、というガードならではの話で展開がなされますが、良くも悪くもその繰り返しで、バトルものや護衛ものの匂いをさせたものの、このブランドにそこまでの力はなく、あくまでなんちゃって。キャラクターはとても好きなんですけど、中途半端なそもそもの設定で全体的に不良と言わざるを得ないのは仕方ないです。

美紅ルートは、迷走するensembleの中でも最近では群を抜く迷走ぶり。ルート分岐後の一山は、怪しい手紙騒動うんぬんも、あまり本編を動かす作用ではなく。次は文化祭がわりとメインに据えるいつもの展開も、準備の過程もダンスも事後も何もなく、ただ痴女が居ただけ。そして、そこでの不審者騒ぎを契機にしたのか、エンディングが突飛すぎる、私もガードになる!って、素直になりすぎでは?

妹枠である六花は多彩な魅力があります。自分を縛らないと決めた個別ルートからは、特に生き生きした彼女が見えてきますね。キャラクターの完成度では、作中間違いなく1,2を争い、小鳥居夕花さんが光ります。ストーリーもその多彩な魅力を掘り下げたどころがあればいいのですが、ファッション・モデルという、どこからか湧いて出たものを主に置いてどうかというと、それはまた別。犯人は?という、元々のガード要素からの派生がおもしろくなりそうな1つのピースではあったものの、これもensembleらしいシリアス排除オチになっており、不発といえば不発なんでしょうねえ。

やはり全体的にはensembleクオリティ。ただ乙女シリーズのような強引さはそれなりに抑えられ、キャラクターも好きなヒロインが多く、楽しくは進められたかなというのが総括。ただ合わないヒロインがいたからこそだが、若葉がヒロインではないのは、その椅子ひとつ譲ってくれと思ってしまう。最近の流れではFDがあるのでしょうけど。

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