比翼れんりさんの「想いを捧げる乙女のメロディー」の感想

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いつの間にか 生まれた音符の形はハート
ensembleの乙女シリーズ最新作は、またもやテーマに音楽を持ってきました。今回はどちらかというと歌よりも演者がメインのストーリーですね。

女装モノの定番ではありますが、学園にやってくる主人公は学生でありながら先生という、詰められる要素は惜しげもなく詰めたな、という感じです。この、みさきですが、北見六花さんの演技がハマっており、終始楽しくプレイできたのは好感触。


ストーリーは途中から沙耶香、美亜サイドと千夏、瑞穂、琴音サイドの2つに分かれます。

沙耶香、美亜サイドでは、カルテットとして2つのグループだったものを、ケガを契機に新しくグループし直すというのがベース。

沙耶香ルートは弾き振りが特徴ある展開でしょうか。某カンタービレなんかでもあったみたいですが、ピアノやバイオリンが指揮も兼ねるというやつですね。なかなか唯一無二のおもしろい要素な気はするんですが、そこはensemble、期待を裏切る見事な描写の薄さです。加えてエンディングは、モヤモヤしたまま学園から主人公だけではなく沙耶香まで居なくなる、しかも別れのくだりとか無しに。結局ドイツでまた一緒になりました、で 「あぁ、よかったね」となるわけがない。

美亜ルートで特筆すべきは連弾でしょう。主人公とポジションが被ることからひょっとしたらそうかなと、思っていたので案の定というべきか。ただ、連弾を完成させるまでの細かい内容や本番での描写もなく、結局はキャラゲーよろしく美亜とのイチャイチャで終わります。(いやそれでいいんだけども)問題は、そこすら中身が薄いこと。「好き」の転換がいまいちピンと来なかったですし、沙耶香と違って"ピアノを学びたい"という信念で海外へ~という話なのに、エピローグではなんだかよくわからない締め方になっているし… 結局はファンディスクを前提とした引きなんだろうな、と思ってしまいます。


千夏、瑞穂、琴音サイドでは、主人公たちのグループが本番に選ばれるも、その選ばれなかった人たちのために、ということで野外音楽祭を開く!と繋がります。

瑞穂は、その野外音楽祭の中心人物であり、裏方という目立たないところで力を発揮するというスタンス。ここに前年の演奏や仲間たちが関係していたわけで… という所なんですが、香奈枝が他人と演奏しないはずだったのに、何かがあるわけでもなく、最終的に舞台で仲良く演奏しているし、どこがストーリー軸なのか全く理解できませんでした。

琴音は調律師という、これまた日の目を見ない役柄ではありますが、ストーリーは、有名ピアニストがやってきて、それなりに動きます。というか、主人公が挫折を味わい、特訓していくという、ある種音楽モノの肝がここでしか活かされておらず、ひどく残念。そもそもその特訓していくというのが、描写が薄く、見所にはならなかったので、結局琴音のキャラクターだけしかないのかな、と。あとぐるぐる眼鏡はいらないですね。蛇足すぎる。

千夏はどうしてこっちサイドの分岐なのかなと思っていましたが、事件がきっかけで本番には出られなくなるわけですね。この話の元にあるのは、男ver.の主人公と出会うところですが、ちゃんと男の姿から好きになるのは千夏だけなわけで、そのあたりは好感が持てました。千夏のキャラクターも好きでしたしね。ストーリーは件の事件のあと、停滞気味になったように思います。二人での演奏でエンディングはわりとありなんですが、これといった見所もなく、あぁやっぱりensembleだな感は否めないですね。


全体的に不快に思うところはなく、キャラゲーとしてはそれだけで良い方かなと思います。かといって突き抜ける何かもなく、わりと急転するストーリーやヒロインとの交流の薄さ、それがそのままルート尺に影響もしてきます。それもensembleクオリティと言ってしまえばそれまでなんですけどね。

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