比翼れんりさんの「スイセイギンカ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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目の前の今から逃げないで
暁WORKSの"ひのない"に続く新作は、前2作とは少しアプローチの違う不思議モノ。思ってたのとは世界の広がりが違ったり、フルプライスではないためかルートが短く、いまいち消化が進まなかったのが残念。

共通ルートは過去の事故と、現実に起きている問題の提起がメインで、各ルートに派生していく感じですが、そもそも企業が起こした非人道実験から、能力が生まれ……という、二番煎じどころではなく使い回されたきっかけなので、このあたりですでに暗雲は立ち込めていましたね。

桃は年上ながら近しい間柄ということで、どのルートでも出番多いですね。個別ルートは本筋に関わることもあるものの、基本的なスタンスは、雫との決着かと思います。雫BADENDへの選択肢もありますしね。わりと個別ルートでは、桃の良さが出て、好感度はちょっとだけあがりました。

青香はどちらかというと姉の方がメインで立ち回っていたように思います。ストーリーはE化が後からやってくる、感染するという所にターニングポイントがありますかね。人を求める…という、エッチシーンに繋がりやすい特性が良かったのかは非常に微妙なんですが、個人的にはもう少し展開が欲しかった。結局エンディングにE化騒動の結論とこれからについての"解"がなく、消化不良も甚だしく思いました。このルートがメインではないということなんでしょう。

マリアの正体というのは、わりと初期から明かされており、悪役の人物もなんとなくわかりましたね。マリアルートの見せ場は、銀の彼が現れた点、そして過去のあの事件からそれは始まっていた、と匂わせる点にあります。あまり、マリアの過去というのは、大事ではないのかなと思いますが、キャラクターがとても好みだったので、エンディングで未来に向かう締め方は、ありきたりながら好感が持てました。わりと作品の芯に触れるルートなのかなと思います。

ルート固定で最後にいざな。姫子共々、10年前のキーになる人物なわけで、ルートもすべての伏線回収、となっていたかは正直微妙ですかね…… 見津鐘の本性やマリアの真相など、最終章にふさわしく、一番の盛り上がりはあるものの、根本にあるエトランゼや、それを取り巻いた事実に対する受け入れ方など、投げたまま幕引きされている部分もあるように感じます。主人公の10年にしても、もう少し振り返りがあってもいいような。姫子はやられ損だしね。

森崎さんは、いろいろあって今作で本格的にシナリオ復帰ですかね。世界観を作るのは顕在とも思いましたが、今回は合わなかったですね。少し気になるのは、独特の読みにくいテキストがなくなったこと。これは良いように見えるものの、世界観に引き込む「地の文」の強さは、持ち味だと思ってたんですがね… どうしても今回は淡々とした説明口調すぎた気がします。

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