えびさんの「スイセイギンカ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

絵26+文22+音22+他16 暁WORKSの過去作の呪縛ってのは、どうしても拭いきれない分、シナリオのハンデはあるように感じるのだけど、どうしてやっぱり薄味な感は残ってしまう。暁WORKSじゃなければ、もっと評価されているかもしれないし、暁WORKSじゃなければ作れなかったって部分もあるような、なやましさのある作品。だが、まあ、面白いし、エロいは正義。
*映像面・・・
文句のつけどころあります?
最初こそ、ちょっと塗りというか、色指定が淡白な感じがしたけど、さえき北都すご
いわ。
ほんと、ここまで安定感があるというか、ハズレCG無いの凄すぎワロタ。

ただ、バトルものの一面もある作品にしては、暁WORKSにしては、バトル演出がやた
らとチープだったなぁと。
それこそ、過去には、3Dアニメとかセル調アニメとかのカットインを入れて、バトル
演出やってきた暁WORKSの作品なのに。
近作で言えば、『ハロー・レディ!』だって確かにそういうアニメ演出は無かったけ
ど、殴り掛かる一枚絵から、“ただ立っているだけじゃない立絵”に繋げてたり、燃
える詠唱シーンとかあったじゃないですか。
それが、基本的に殴りかかるCGの後、背景だけになったりビシバシ軌跡アニメだけに
なったり、あー、燃えないなー。

*音楽/声優・・・
終盤のここぞって時に流してた『青く滲む別れの雫』ってバトル曲が良かったです。
ディレイのかかった管楽器の上モノが、水の静謐さをイメージさせながらも、ピアノ
から始まってじわじわ上がっていくロックチューン。
サビにはピコピコまで加わってくる、念の入れ方。
こういう曲があるだけで、バトルシーンが加速するよね。
『ハロー・レディ!』の『Soul Release』までとは言わないものの、なかなか良いキ
ラーチューンでした。
欲を言えば、ピアノなりオルゴールなりでアレンジして、事前にメロを印象づけてお
くとか、布石打っておいてもいいくらい。
他、BGMも同じ曲だけど、いくつかアレンジ変えたバージョンがあるなど、こだわっ
ていますね。
もっとも、そこまでした効果の程は、ちょっと判断しづらいですが。

声優陣では、かわしまりのは、流石に聞き馴染みすぎてたりする部分はあるものの、
たまにやってくれる、乙女なしまりの成分を、あざとすぎない範囲で出してくれてい
ました。
青香役の桜乃ひよは、ちょっとシーンによって声がぶれてる印象があって、青香の感
情の起伏で、結構、別人の声のようになっていたようにも。ただ、エロシーンでの小
悪魔ちっくな演技は、なかなかグッとくる物があります。
マリア役の北見六花ですが、正直、なんで暁WORKSのロリ枠なのに、桜坂かいじゃな
いんだって思ってしまったりもしていたのですが、日常パートでは結構、似たニュア
ンスの演技をするんですね。
まあ、そして、いざな役の沢澤砂羽ですわ。問題ですわ、この演技。どうしても、テ
ンション高めな印象が付きまとうキャストだけに、こうも落ち着きつつも男前になっ
たり、乙女になったり、ころころと演技別けられたら、感服するしかありません。


*シナリオ・・・
さて、さえき北都&日野亘の作品は、暁WORKSの顔とも言える作品を生み出してきま
した。
そのまま、変わらず暁WORKSの顔としてあり続けるのかと思いきや、『緋のない所に
烟は立たない』という予想外の作品展開。
正直なところ、私はお預けを食らった犬状態でした。
それだけに、本作『スイセイギンカ』は、新たな暁WORKSの顔となり得るのか。
『はるまで、くるる。』の渡辺僚一に並んで、『フェイクアズール・アーコロジー』
で、同時期のSFモノの旗手として名を知らしめた森崎亮人の企画・シナリオとのこと
で大外れは無いだろうとは思いつつ、やはり半信半疑でプレイを開始。

結論だけ言うと、面白かった。でも、暁WORKSの過去作品と比べると、なんだかこじ
んまりとした印象。

その一端として、シナリオを進行する駒になるキャラが少ないということ。
バトル要素があるのですが、主人公以外、まともな戦力がない割に、主人公自信も不
死身なだけで、すごく強いわけでもありません。
おかげで、泥臭くボコスカ殴り合うと言うパターンしか無いので、バトル要素に燃え
たかと言われると、うーんと言った感じ。
必ずしも、そういう鉄火場を渡れるヒロインばかりを求めようとは思わないものの、
一人くらい主人公が背中を任せられるようなキャラがいてもいいんじゃないでしょう
かね。

あ、あと、かっちゃんが襲われたのは、私はフラグだと思ってたんですよ。
まさか黒幕なんてことは無いにしても、実は特殊なE化能力を隠し持ってるとか、幼
い頃に姫子に抱いていた恋心を拗らせていたとか、あるいは姫子とかっちゃんの恋心
は逆転していても面白い。

伊福部さんも、なんだか煮え切らない役回りだったよなぁ。
せめて、一度くらい、ヒロイン達を庇って大怪我しちゃうとか、なんかそういうの入
れらなかったかな。
関係者でありながら部外者でもある微妙な立場という事で、本筋のシナリオとは距離
を置いているんだろうけど、それでも大人として子供達を守る事とか、そういうエピ
ソードをちょい足しすれば、キャラに一本筋が通るじゃないですか。
圧倒的に登場回数の少ない、マリアの部下の人たちの方が、よほどキャラが立ってた
よなーって。

まあ、この辺りは、日野亘シナリオの戦隊モノメソッドとでも言うべき、捨てキャラ
なきキャラ作りと、どうしても比較してしまった部分はあるのだよなぁ。


シナリオのテーマとしては、人同士の相互理解とか対話って事だと思うんですよね。
元凶たるエトランゼの目的が、まあ、そういう事だったわけだし。
そして、本作のキャッチコピー
『--どれだけ時が過ぎても、変わらない友情をキミと』
との通り、愛情だとかそういうどろっとした物じゃなくて、友愛とかとてもフレンド
リーで爽やかな、けれど博愛みたいなエゴとは切り離して、自分が関われる世界の中
で、互いに理解し合ってお友達になりましょう、みたいな。
そういう意味でも、青香みたいな厄介な子を更生させちゃったり、自分を売ったマリ
アを当たり前のように許したり、哲生が他の女の子と結ばれても親友として心から喜
んだり、十年も音沙汰のなかった幼馴染をあっさり受け入れたり、そんないざなの気
質だからエトランゼと対話できたし、E化した人達が惹かれたのでしょうね。
各ルートでヒロインたちを受け入れる哲生の信念も、そういうところ似てますしね。
誰かを頼らなかった雫は、結局、自分のことも見えなくなってしまって消えてしまい
ますし、人は対話して理解しあって生きてるんだ、っていうね。

うん、それは分かるんですけど、ねぇ。消化不良だなー。


しかしながら、エロシチュはかなり良い感じで、特にいざなが居るのに青香とエッチ
しちゃって、始めは恥ずかしがっておきながら、だんだん快感に溺れていって、声
を聞かれてるかもしれないって思ったら興奮したとか言わせちゃうの、めちゃシコで
したね!
仕事と恋心の間で揺れ動いた感情が溢れ出して、競泳水着で手コキしてたら勢い余っ
てフェラまでしちゃう褐色ロリっ娘とかエロいっすね!
お酒の勢いと不安な気持ちで、前後不覚になりながらも、十年も姉弟として過ごして
きた桃に押し倒されちゃうの、『少年時代の見果てぬあの夢今でも心にいだき続けて
る』とか思っちゃいますよね!
抑えきれなくなった劣情を爆発させちゃったけど、それすらも理解して受け入れて足
腰立たなくなるまでパンパンさせてくれちゃうけど、その後、「怒ってるけど、怒っ
てないから、逃げちゃダメだよ」とか言ってくれる幼馴染とか、もうそれ、恋人通り
越してママだよ!

いやー、良かった良かった。
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