4Dさんの「アンチバタフライエフェクト」の感想

タイムトラベルモノのエロRPG。作者は原案に徹して、誰か別の人が物語を書いていたらかなり化けたんじゃないかという気がする。ネタは良くできてると思うんだけど、その描き方や表現の仕方に幅や遊びといったものがなく、脚本をそのまま読んでいるかのように素っ気がない。なさすぎる。これはエロに関しても同じ。シチュだけを見れば割とチンピク度高いのに…
DLSiteの作品ページを見れば判ると思うんだけど
普通この絵この紹介に1500円は出さないと思う。
買った俺が言うのもなんだがそう思うw
自分の場合条件検索かけたらコイツがでてきて
チラっと見たら珍しいくらいレビューコメントがついてたからダメ元でいってみた、という感じ。
まあ期限間近のクーポンがあったから、というのもあるw

ジャンルで言うならエロRPG。だけどRPGである必然性は薄く
戦闘とか全く面白くはない。
単にキャラクター達の演劇の場として2Dマップチップ&キャラ絵と
テキストウィンドウの組み合わせがお手軽で都合が良かった、というだけに思われる。
エロもシチュ的には中々攻めてるものもあり良いのがそろってるんだけど、
描写があっさりすぎて使い物にはならない。
絵もメインキャラ群はまあいいとしても、モンスター絵が正直ちょっとアレ。
こう言っちゃなんだが子供の落書き感がかなり強いw結構な脱力モノ。
そしてテキストも淡々としすぎてて気が利いてない。

正直なところプレイ最中ずっと
「あぁ~これハズしたんじゃねぇのかな、俺…」
って諦観がつきまとってました。
クリアした今はそれなりに満足感があるから結果オーライだけども。



話の内容としてはタイムトラベルモノ。
着想をクロノトリガーから受けているってのが随所で判るようになってる。
ただ丸パクって訳じゃなくて、オマージュとでもいうのかな。
大筋で言えば過去に戻って「どういう因果があったのか」を探りつつ未来を変えていく感じ。

物語は開始時からかなりのディストピア状態で
なぜこうなったのか、と興味が自然に湧いてくるというか、
探求心が刺激されるというか…そういう「ネタ」には優れているんだ。
ただ、どうも間が描けない人というべきか、最初から最後まで
全編ダイジェストを見ているかのような気分にさせられるんだよね。
場面と場面がブツ切りすぎる。
物事の結果だけをひたすら実況され続けているかのような…
作者の個人サイトで演出力がないと自省していたけど、
演出力とかそういうもの以前の話な気がする。

自分は子どもの頃作文が苦手で、何をどう書けばいいのか全く判らず
「この本を読んで思ったことを書きなさい」
「つまらないと思った。 ~完~」
みたいな感想文が本当の本気で限界だったことを思い出した。
頑張って長く書いても三行、みたいな。
もちろんこの作品がそこまで酷いと言ってる訳じゃないんだけど、
ただそういう経験を持つ自分としては、なんとなく苦悩が察せてしまうところがある。
手抜きなんじゃなくて、どう書けばいいのかが判らないように感じられたな。
そんな部分もあって、ゲーム中盤くらいまでは盛り上がりに欠ける。

ただ、その中盤を過ぎる辺りから物語の解明が始まりだすんだけど
ここからはグイグイ興味を引いてきたね。息をつく暇もなかった。
特にアンドロイド少女の正体が判明したときばびっくりしたなあ。
「マジでwwwいいのかよこれwww」ってなった。
禁忌一歩手前というか、ドン引きっていうか…
いやまあ、こんな展開が見られるのも同人くらいだと思うよホント。
ここらへんだけを見れば、作品ページのユーザーレビューが好評だったのも
理解できなくはないかな。画面に食い入らせるだけの力はあったと思うしね。



総じて言えば、絵もエロもRPG部分も内容に対してのお値段も、正直全部イマイチ。
ついでに言うとゲームエンジンもイマイチ(ツクールMV)。
シナリオだけは頑張ってると思うけど、しかしそれを踏まえても
DLSiteのレビュー群から受ける印象とは個人的に温度差を感じた。
もっともあそこのレビューは制作側が選別できるらしいから
高評価で固まるのは仕方ないのかもしれないけど。

もうちょっと頑張れば化けたかもしれない、と思いもするんだけどなあ。
全体的に作りこみが足りない。ネタが面白いだけにとても惜しい。
せめてエロだけでも真面目に書けば良かったのに。
大事なあの子がヤラれちゃうシチュ多めでラッキー!とか思いつつも
テキストは十数クリックくらいで終わるし、回想機能すらないんだぜこの作品w
いくら同人と言えど今の時代流石にそれは…と思った。
やる気のないエロほど悲しいものはない。

とまあ、随所で気が利いてない作品だけど
でも見るべきところもちゃんとあるよ!という感じ。
考えてみると、同人の1500円RPG作品と言えば大体
「エロ頑張ってるヤツ」「戦闘他RPGのシステム的に頑張ってるヤツ」のどちらか、
そして稀にその両方、といったものが多い感があるけども
「シナリオ頑張ってるヤツ」って意外に少なかった気がする。
そう考えればこれはこれで、ユニークな作品なのかもしれないね。





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