比翼れんりさんの「千恋*万花」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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まこと意地の悪い神の所業か
ゆずソフトの新作は、和もの。とある町の伝承と過去に向かうストーリーです、、、

が、呪いについての話はほとんどが共通で終わってしまい、個別ルートの掘り下げがまったくなく、結局はキャラクターで尺を稼ぐゲームというのが本当の姿、なんですが、やはり少しでも雰囲気を出そうと設定を散りばめようとするから、キャラゲーの良さである部分が今一つ出ていないように思います。


レナルートはヒロイン4番手だからサブヒロインに近い話かと思ったら、これが本筋。まさかでしたが、外国からやって来たという設定から、ストーリーにあまり親和性がなく、終始噛み合わない歯車を感じていました。これが他のルートないし全体のベースにあるシナリオなわけですが、このルート以外に"気付き"を見せなかったのは救いかもしれないですね。作品自体を壊しかねなかった。いろんな意味で破壊力を秘めたレナでした。


ムラサメは、よくある手の合法ロリヒロイン。実は肉体が残っていたパターンはあまり巡りあったことが無いので、どうかなと思いましたが、話はそんなに重くはなかったかと思います。それはキャラゲーとしてはよかったです。ストーリーは4ヒロインの中では王道ながらわりと安心して読めて、ムラサメの心情がよく出ていたように思います。が、わりとあっさり解決していくので、感情移入して読むまでいかないのは狙ったものなのか果たして。ムラサメはキャラクター的にも好きで、とくに個別に入ると良さが滲み出てきます。スルメを噛んでる感じです(さすが長年保存されてただけはある)


茉子は4人の中では断トツのヒロイン力ですね。他3人で下がった評価をプラスに覆すだけの、それだけの力を持っています。ここまで一強のヒロインも珍しいかもしれません。ストーリーはシリアス色は無いものの、恋を知るという目線ではキャラクターが立っていてよかったかなと思います。序盤の照れや恥じらいを見せる茉子にはかなりのダメージをくらいましたが、それが継続していかないのが残念なところ。破壊力のあるヒロインは攻撃をどんどん畳み掛けていってほしいところです。


芳乃ルートはやっぱりメインぽくシリアス色が顔を覗かせます。芳乃を取り巻く伏線を回収するのがメインで、展開的に、キャラクターを楽しむという感じではなかったですね。ときおり見せる初々しさにはグッと惹かれましたが、もう少しいちゃラブをさせてくれるとよかったんですけど、バランス取るにはこういう話も避けて通れないんですかね。エンディングもお約束という感じで、無難にまとめた雰囲気は否めないように思いました。


サブの2人は完全に本筋からそれた話であるも、キャラクターの良さを引き出す面では、尺が短いながらも効果的に展開されていたように思います。芦花が想像以上によかったのが好印象です。


トータルでみると、前作のキャラゲー目線ではかなり好きだったサノバよりも厳しい感じ。いろいろ"きっかけ"は散りばめようとしている努力は見られますが、大方が不発で、正直メインテーマは共通までが限界に見えます。キャラクターをどこまで活かすか、結局は個別ルートだけではなく、共通含めた全体のバランスにかかっていると、改めて感じる作品になりました。

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