satpさんの「アマツツミ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

サンタが街にやってきた。ならぬ、神が街にやってきた。
自分の命を言葉に乗せて、相手との命の共有により、意思に干渉出来てしまう人のお話。

とりあえずどのルートも、命と、言霊で出来ることと、願いで出来てました。
生きたい、生きたかったはずなのに私のせいで、死にたくない、あなたは生きて。

ヒロインの聡明度みたいなものが都合によって上下したりあまりせず、
分かる子は全部わかってしまうというのが徹底していたのも良かったです。


主人公のいる日常は、教室で友人と話していて答えに窮して言霊で全部ごまかすだとか、
面倒くさくなっちゃったから言霊で認識を変えてテストを抜け出すとか、
さほど多くない日常シーンをほぼ常に言霊に絡める感じで良い出来。

何がしたくて書いたのかとか思わされず自然なテキストで、
主人公がどうにでも出来る存在としてのクラスメイト、みたいな一線も薄くていいバランスでした。


唐突な家族ごっこの犠牲者であるはずのあずきさんが
言霊がとけてもあの子を一人にしないで欲しいと願ったあたりで、
「神による勝手なご家庭の利用を平気な顔でやってる」異常性が少し和らいだ気はします。
コレがなかったら完全にサスペンスホラーですよね。クリーピーみたいな。
神が化けて人の生活に溶け込む民話ってだいたいそんな導入かもしれませんが。


あと、ほたるルートの、人の生きたいという意思を邪魔した場合は神でも罪、ってのが
共通で認識されていなければ、オリジナルの生きる意志を曲げる為に同罪として命捨てる、
がわからないので、いくら聡明でも教会のほたるが慟哭する意味があんまり分からないかなと思います。
何かよくわからないけど私を置いていこうとしてる、という事だけが伝わったならいいんですが。
まあ聡明なキャラは破綻なくこのラインまで理解できるというのを書くのが難しいですからね。


ほたるエンド1は、体の反応としてじわっと泣いたし強度があると思うけど、
犠牲の否定をしてきた話の結実としてはエンド2しかないと思います。


論理矛盾から突いた話とか、能力のルールとか、喪失感の描き方とかあったけど、
結局行動が脳筋な主人公と狂言回しなヒロインと、破綻のない各キャラの言動が良い作品でした。

以上です。

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