feeさんの「PURELY×CATION」の感想

(GiveUp) 50PURELY×CATION
普通のキャラゲーとして考えれば悪くはないのかもしれないが、僕が最もCATIONシリーズに期待していたアイテム収集&ステータス上げが大幅劣化していて唖然とした。シリーズファンだからと油断せず、体験版はやりましょう。長文はネタバレなしだけど、不満だらけなので、注意。
これまでのCATIONシリーズの特徴と言えば、『ラブリーコール』システムと『趣味同調』システム。
前者はプレイヤーの名前をヒロインが呼んでくれるというものだが、個人的にこの要素は割とどうでも良かったりする。
僕がこのシリーズを今まで買い続けてきたお目当ては、もう一つの趣味同調システムの方。
『アイテム収集』+『パラメータ上げ』が楽しくて、今までずっと追い続けてきた。

その辺の楽しみはLovely×CATION2の感想(ネタバレなし)で語りつくしたので、お時間とご興味がある方は是非そちらを
読んでいただければ、僕が本作を酷評する理由が解ると思う。

http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=17019&uid=fee


ついでに言えば、趣味同調システムの作りが雑だったPretty×CATION1には、(本作を除いた)シリーズ最低得点をつけている。
こちらもネタバレなしだし、文章も短いので一応載せておく(興味なければスルーしてください)。

http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=19876&uid=fee




リンクを貼って「読んでね」で済ませてしまうのも手抜きなので、こちらでも少し書くと、
これまでのCATIONシリーズでは、現実に存在するバリエーション豊かなアイテムを収集する喜びがあった。
アイテムコンプを目指してプレイした「ラブリケ2」、杜若が取れなくて試行錯誤したり、仮面ライダーソーセージを取るために
コンビニに通い詰めたのも良い思い出だ。
こうした、現実に存在するアイテム……(たとえば「鮭おにぎり」をコンビニで買い、「名探偵コナン」を本屋で買う)といった営みにより、まるでゲームの世界が現実に広がっているような、コンセプトでもある『等身大』の恋愛を疑似体験した気分になり、
ゲーム内のアイテムに触発されて「ドラえもん のび太の恐竜」を借りて帰ってきたり、ゲームをしながら無性に「コンビニのからあげ」が食べたくなってひとっ走りしてしまった記憶もある。
残念ながらコンビニに美少女との出会いなどあるわけもなかったが、からあげを食べながらの帰り道、体力が+3、感性が+1されたような気分で帰ってきたことを思い出す。



お世辞にも、CATIONシリーズのシナリオは優れているとは言えない。山も谷もなければ、特段笑いというものもない。
アイテム収集、行動選択で気分転換できるから何とかプレイできるものの、ひたすらテキストだけを読まされたら、ギブアップしてしまいかねない代物だ。
だが、それでも良いのだ。なぜなら、CATIONシリーズの特色はアイテム収集であり、パラメータ上げだから。
それこそ本屋でゲットした「進撃の巨人」についてヒロインが興味を示してくれる。
ヒロインとのHシーンを見るために、ゲーセンのUFOキャッチャーをコンプリートする。
普段はシナリオを重視する僕だけど、本シリーズに関してはシナリオはあくまでも添え物。それで良かったのだ。


さて、本作である。まずプレイ直後に早くも愕然とさせられた。
なんと、本作にはアイテムがないのである。
コンビニに行って「爽 バニラ味」を食べることもできないし、ツタヤで「ショーシャンクの空に」を借りることもできないのである。
更にステータスも簡素化され、今までは15項目くらいはあったパラメータが、6項目にまで半減している。
ただただ無味乾燥とした「山に行く」「海に行く」「ランニング」「筋トレ」といった項目を選ぶことでステータスを上げるのである。


なるほど、アイテムコンプなど面倒くさい、そんなものはなくしてOKと考える人もいるかもしれない。
しかし、同じように面倒くさいステータス上げは、簡素化されつつも残っているのである。
アイテム収集の面白さ、パラメータ上げの面白さはなくなり、面倒くささだけが残ってしまった。
これならばいっそのこと、パラメータ上げ自体撤廃してしまった方がまだ良かったと思う。
これでシナリオが良ければそれはそれで褒めるけれど、もちろんそんな事はないことも付け加えておく。
要は、完全劣化。今までの良かったところは失われ、新しく良くなった部分も見受けられない。


ヒロインに罪はなく、皆それなりに可愛い子たちだが、個人的には特に音楽教師の透華は可愛いと思った。
とはいえ七沢由仁や犬吠崎綾、吉野谷星音や出水和琴、姫川穂波に倉敷梓といったようにこのシリーズのヒロインは元々それなりにかわいいので、本作ヒロインがそれらを超えているわけでもない。
あと澄怜の声は音量が小さすぎる。一人だけ音量がえらい小さくて聴き辛かった。


CATIONシリーズはどこへ向かうのか。
テキストオンリーの等身大イチャラブゲーとしてみれば、それこそ「星織ユメミライ」あたりの足元にも及ばないと思う。




*ネット認証の面倒くささについても文句を言いたい。
一応織り込み済みではあったので減点することはしないし、
不正ダウンロード対策でプロテクトをかけるのは当然だとは思う。
だから、その決断自体を批判するつもりはないが、
本作を楽しめなかった身としては、「プロテクト対策に注ぐ力を、作品の質にも注いでくれよ」と思ってしまった。





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