taiki_VAさんの「ISLAND」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

93ISLAND
「ひまわり」のシナリオライター新作という大きすぎる期待に見事に応えてくれた。
同人ゲー「ひまわり」の可愛い絵柄に反した愛憎溢れる人間模様とSF要素を絡めた伏線回収に私は夢中になった。

そのライターの新作ということで期待値は大変高かった。
しかし、事前のアニメ化決定、非18禁とライターが同人ほど自由に描けないのではと危惧もしていた。

実際、作中で何度も「非18禁」としたことについて問いただしたくなった。
多少のエロ要素なら良いが、風俗用語の「NN」「NS」を使用したり、あからさまなSEXを伺わせる描写をしたりとエロゲメーカーで「非18禁」とする意味が分からない。

不満点は他にも多くある。
・主人公の言動と行動が軽薄すぎてストレスが溜まる
 (しかし心理描写では相当色々考えており、そのギャップも苦痛)

・日常描写があまり楽しくはなかった。
これはひまわりでもある程度感じていたのでライターがあまり上手くはないと思う。それに加えて前述した主人公が不快だったので無駄に長く感じた。それによりキャラにも愛着が湧きにくいという悪循環。

・展開がおざなり。緊迫感がある部分でも唐突にギャグを挟んだりで冷める。

と大変不満だった。
……あるENDに至るまでは。

そこで世界は一変した。
人によっては物語をいじくり回しただけだと批判もあるとは思う。
しかし、こんな読後感と内容について考えさせてくれる作品も稀有。

散りばめられた伏線・小道具がビタリとハマっていく快感、そしてそれに伴う新たなる謎。

それに魅力を感じる人は四の五の言わずに是非プレイして欲しい。
(そして完璧な考察をあげて欲しい…

ネタバレは致命的。
体験板をプレイするにしても最後までやらずに途中で終わらせた方が良いくらい。
体験板最後のムービーは情報量がかなり詰まっており、先の展開を予想出来てしまうので。
しかし体験板を最後までプレイしないと私はこれを購入しなかったかもというのも事実なので難しいところ。



以下、私の妄想(超ネタバレ
正直全然まとまってないのでメモ的な感じ。(ガチ考察勢の登場待ち


































メインは凛音√→ISLAND→「RE:」END(凛音√の一つ)→
「世界を救おう」とすると永遠のループとなる。

他√、ENDはループの終わりである。
これはこれで悪くないENDもいっぱいあるが、リンネとの約束は果たされない。



大まかな時系列
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夏編(1999年)
↓話として繋がっている
冬編(22016年)

「この間で何度も凛音と刹那の物語は繰り返している。それについては真夏編の相合傘の数で示唆。それによりプレイヤーが見た冬編ではなく、真夏編に繋がるISLANDではリンネとSEXしており、そのリンネが御原家で凛音を産んだ?」

真夏編(××1999年) ※夏編から実際は数十万年経っている
--------------------------------------------------------------------------------------------------------

「切那と凛音は何度アイランドを崩壊させ、冷凍睡眠に就いた?」
とあり、かつ相合傘の量が尋常ではない。
よって、既に何度もリンネは冷凍睡眠を行ったと思われる。


●「シュレティンガーの猫」の下りでは
「一定の確率で毒ガスを発生させる装置の付いた箱の中に猫を閉じ込めた時に、この猫がいつ死ぬか…という実験だ。
決して、この箱を開けないでくれ。
どうか、今はまだ、俺が目にした過去は確定させないでくれ。」

→これは希望がある状態を維持して欲しい。箱を空けて絶望(永遠のループ)を確定しないで欲しいという意味では。



●「アカシック・レコード」の下りでは
システムを俯瞰する存在は、アカシック・レコードの読取権限を持つ存在は、果たして何を思うか。
システムの外側では、過去も現在も未来も全ては等価だ。
レコードの針を軽く持ち上げて別の場所へ動かすような簡単な操作で、いつでも過去のデータを読みだすことができる。
--そこでは輪廻の輪から解き放たれ救われたはずの人間も、未だ囚われたままだ。
疑問には思わないのだろうか。目の前の欠陥だらけのシステムを。
下らないとは思わないのだろうか、箱庭のようなちっぽけな世界を。
全てを壊したいと、レコードをプレーヤーから取り出して割ってしまいたいとは思わないのだろうか。
あるいは、後悔はしないのだろうか。
--自らが、システムの外側に存在してしまっていることを。

→ゲームシステム自体の欠陥の指摘。つまりは過去も現在も未来も全てはユーザーにとっては等価状態となっており、システムの外側に存在することで本作の正しい時系列を実際は認識できていないことへの示唆では。



●最後のEDの題名が「Re:」
→永遠にISLANDと浦島を繰り返す。


●選んでも後に影響の無い無駄な選択肢が多かったが、これは歴史の修正力を表現したかったからだと思われる。また最後の「RE:」ENDに行く前の選択肢(玖音との対話部分)で今まで通り適当に選んでも後半に影響が無いと思わせて簡単に行かせないようにしたかったから。


●リンネと切那の娘が「凛音」
→凛音が煤紋病にかかっておらず、また真里亞の検査からも確定。


●御原切那の存在が最後に発覚。御原家の長男だが煤紋病にかかったことで幽閉。それにより父(典正)より「切那は死ななければならない」とメモを残される。

御原切那の存在により浦島での時系列は整理しやすくなる。

1989年 玖音と凛音が崖から転落し行方不明→凛音が浜辺に流れ着く。凛音13歳
      玖音死亡→リンネが玖音の身代わりとなる
      凛音はPTSDにより過去の記憶を忘れる。

1994年2月末  御原切那と出会い仲良くなっていたが再度行方不明に。凛音17歳。
          凛音と切那が一緒に暴龍島へ流れ着く。
          「無人島で切那にプレゼントを渡した」と記述あり。
          「御原切那」はここで白骨死体となるので必然的にプレゼント(ボイスレコーダー)はここに
          埋もれる。
          ISLAND世界ではこの島はリンネの工房の出口近辺でもあるので、探索の際にボイス
          レコーダーが出てきた。

          ボートは一人乗りなので凛音はそれで島を脱出…
          のはずがなぜか冷凍睡眠装置へ入る。(これは誰が入れた?
          キャプ画像を見返したら【……いや、凛音自身はボートを見たとはいっていなかった。
          切那の隣で眠りについて……次に気が付いたら5年後だった、と。】
          とあったので御原切那が入れたと思われる。

1999年6月8日 玖音が暴龍島にて凛音と冷凍睡眠装置を発見。
           砂浜のボート内へ凛音を運ぶ。
          (ここでボートに運ぶから時空のゆらぎは実際にあったのかと錯覚する。

1999年  本編、主人公が浦島の浜辺へ。5年半凛音は冷凍睡眠だったので17歳を名乗る。




ここからは疑問


◯タイムマシンの設計図は誰のもの?
過去にタイムマシンを製作できる文明があった?ISLANDではオハラ家に伝わるモノとのこと。

◯夏編(1999年)での玖音もISLANDのリンネでいいのか?つまりは夏編(1999年)での凛音√では娘とSEXした?それとも夏編(1999年)では玖音は完全に別人?

◯冬編で冷凍催眠装置でやってきた切那は夏編の1999年からきたとするが、そうなるとゲーム開始のセツナはどういった経緯で海岸に流れ着いたのか…やはりその前にもISLANDを体験したのか。

◯このループの本当の始まりはどういった経緯?やはり浦島にある伝承、またはISLANDの伝承のようなことが実際にあり、そこから切那は同一人物でリンネ(凛音)は何度も生まれ変わっている?




永遠に輪廻に囚われ、その間に刹那の邂逅を果たす。
まさしく本作のジャンル「せつなとえいえんのおとぎばなし」である。


グランドエンディング「きみがいた」歌詞を書き出してみた。

きこえる
こどうを
おぼえている
やくそく

いつも
わらっていたね
たまにけんかをした
あさを
あきらめて
とけいとめても
まぶたあけたとき
ここで
きみがまっていた

ひびけ
おわらないうた
まだたびのとちゅう



えいえんを
あげる
あのひみた
みらいはきみのもの

まもって
いくと
このうみに
ちかった
ねむれないよるに
すこしないたりした
ふせた
ことのはも
ひめたおもいも

ひとみあったとき
きみが
きづいてくれた

とどけ
はてることなき
ゆめ
ときのかなた
しゅくふくをいのちはこぶふね
みらいのそのさきへ



きみは
たからもの
さよなら
どうか

つよく
けだかくいきて
すすめ
しるべなき
みち
いざ
たびびとたち

ありがとう
ひかりくれたきみ
しあわせくれたきみ
とわにとこしえに
みらいとともにあれ

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