比翼れんりさんの「私が好きなら「好き」って言って!」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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からだ中 駆けめぐる あなたが誰より「好き」って気持ち
あの晴れわたる空より高く、のライターさんがシナリオを担当した、チュアブルソフトの原点回帰とも言える作品。

イベント(ショートストーリー)を選択していきながら、評価を上げてヒロインに告白、個別ルートへという、恋愛シュミレーションゲームの典型的な形ですね。今は選択肢がひとつで個別ルートに分岐するものも多い中で、ある種の異彩を放った作品であるかもしれません。


攻略順にまず彩雨。お嬢様ヒロインながらも「おーほっほっ」タイプではなく好感が持てる感じですし、家の事情というより本人の事情にストーリーの軸になっているので、すっと入り込めたような気がします。非常に構成がうまく伏線もきれいに活かされてるな、という印象で、とくに野菜(園芸部)がキーになってましたね。実際にこういった症状を持つ方がいるのは知っていましたが、こういう状態になってしまったヒロインをどう考えていくか、どう向き合っていくか、QPという奇跡はあったにせよ、よく考えてプレイしなくてはいけないと感じました。

千穂はルートに分岐しないならば、他のルートだと絡みすらしないというある種異質なヒロインのひとり。千穂という存在、個別ルートの特殊性を考えれば、主人公と1対1でこそ話が出来上がるのかもしれません。夢と記憶と真実が交差してほどけてまた交差する。その繰り返しの中で個別ルートが進むわけですが、どうも千穂のキャラクター、テンションが合わなかったものの、それがこのルートを支えてるのかなとも思います。

友希は下ネタ満載の幼なじみヒロイン。好きな気持ちがいつの間にか恋心に変わっているなんて素敵ですよね。普段の言動とのギャップで照れや恥じらいがいちばんグッと来たヒロインだなと思います。橘まおさんの配役もバッチリハマった感じです。ストーリーは親と子の家族もの。父親が実は…というのはなんとなくわかってましたが、ハヤシライスがキーになるとはね。典型的な泣きのストーリーですが、こういうのにすっかり弱くなったなぁと思いながらプレイしました。重すぎず、しかし決して軽すぎず、シナリオもキャラクターも含め、非常にバランスの取れたお話でした。

リンカは他のヒロインとは一線を画した子で、他のルートではテレビ出演くらいしかなく、逆にリンカルート(誰とも付き合わないQPありがとうエンディングのあとなのでルートとは最初思わない)では他のヒロインがそこまで出て来ない(共通のショートストーリーが無いからかな?)ですね。QPが最初に言ったように、これから出会う女の子と恋すると失うものが2つ……というそのルートであるわけですが、それでもお互いの夢を諦めないというのが告白エンド。少し話が重くなってしまいましたが、綺麗にまとめた感じはあります。ただリンカのキャラクターがふっと出て来た感が拭いきれず、どうしても話に深みが出なかったですね… どちらというと告白しない通常エンドの方が正規かなってくらい、お互いの想いが再び交差するところに良さがありました。

元カノまひるは、金髪ロリで狙いすましたようなヒロイン。なかなか素直になれないキャラクターで微笑ましく眺めるというのがルート通しての印象です。告白エンドでは、公私ともに自分に正直に「演じる」ことを止めて心からの笑顔をみせるわけですが、通常エンドでは事故を通して素直に…というちょっと荒療治な感じがありますね。


キャラゲーではあるんだけど、きちんと個別ルートは作られており、ヒロインの恋"するって気持ちを丁寧に表現されていますね。歌も効果的で、とくに告白してヒロインのセリフの後に歌が入るのがとても好き。

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