imotaさんの「ナナハよ。」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

狂四郎2030を彷彿させる素晴らしきディストピア。RPGとしての作りは粗いものの、理不尽なセクハラや暴力をこれでもかと詰め込み、それでも懸命に生きる人々の姿は、胸とちんこを熱くさせる。寝取られ感で言えば妻ルートに軍配が上がるけど、愛娘がひどい目に遭った上になじられるつらさは、貴重な経験でした。
「大丈夫か、セリハ?!」
「これが大丈夫に見えるなら、パパもアタマおかしいよ! わ、わたし助けてって言ったのに、誰も……!」
「すまない、セリハ……」

中枢都市に連行されて、早速のセクハラ洗礼を受けた場面。
長年住んでいた隠れ里を蹂躙されて、妻子だけは必ず守ると宣言した直後にもうこれです。
とはいえ査定試合の為に席を外すしかなかったから、どうしようもない。

本作は、様々な形で主人公と家族を理不尽に巻き込みつつ、それを仕方ないと納得させる理由も用意する。
そもそもこの都市の住人全体が、男女隔離による狩りと農耕強制という理不尽の中で生きており、
権力や純粋な力を持った者だけが得をする、弱肉強食の世界。

そこから逃れるには敵対する者を倒すしかないが、実のところ敵というには割り切れない存在。
必死に敗北イベントを乗り越えても、やはり妻子は守りきれないし、良くてもノーマルエンドが関の山。
それでも生きるためには前に進むしかない、そんな作品です。

寝取られ構成は、前半はとにかく寸止めでじらしまくり、挿入解禁後は孕むまで犯されるエロラッシュ。
敗北イベント以外は、主人公の知らぬ間に…な場面が多く、特に娼婦の仕事を強制されるのは、おちんちんがイライラする。

寝取り男は、モブまで含めてとにかく沢山。
①ライバル役のパィエルさんは、残虐非道な前半から、愛に生きる後半まで、愚直な主人公にないワイルドな魅力を演出。
②悪役のトドニアさんは、ゴリラなのに悪知恵が働くが、ゴリラなので無節操で、清々しいほどの憎まれ役。
③小物役のシンバロッサは、理想はあるが力のないヘタレで、妙に純情なのがキモさを引き立てる。
④モブでは、高圧的な憲兵達、粗野な衛士達、偽善的な旧村人達が活躍。真人間ほど馬鹿を見ることを教えてくれる。
ちなみに強キャラ臭のするメガネ統括官は、ホモじゃないのに最後までエロに参加しません。

本作が、ノベルでなくRPG形式である事を気にする人もいるだろう。
正直にいうとバランスは大味で、二人パーティーゆえに戦略の幅も広くない。
ボス戦は状態異常を前提とした攻防になりがちで、ザコ戦は全体攻撃を覚えると作業化する。
ただ、物語とゲームに等しくハードルを科すからこそ、敗北イベントも手抜きできないし、意義はあったかと。
稼ぎが特に必要ない、道中でアイテム回収していれば十分レベルアップするバランスなのは助かりました。

RPG形式である利点は、戦闘よりも世界観の構築に活かされている。
牧歌的な隠れ里と、善良ながらも他人に依存する村人。雨の降り続く陰鬱な中枢都市と、荒んで刹那に生きる住人。
主人公が訪れると派手派手しい娼館が、ヒロイン視点だと一転いかがわしい音楽になって、女たちの本音が聞けたり、
悪態ばかりの斡旋所の憲兵が、徐々に主人公を認めたり、ある事件後に施しを拒絶する老人など、垣間見える各人の生。

物語としても、廃棄された実験区域の深部に進むことで、当時の資料を見つけ、明らかになる過去。
冷静沈着な統括官、裏切って憲兵になったパィエルの思惑など、エロ以外でもダンジョン攻略のモチベーションに。

そう、RPGといえばダンジョンだが、あの手この手のギミックでヒロインと別行動を取らせる仕様。
もちろん、主人公の居ぬ間に寝取り男たちがずんどこやって来る。
こういう時のシンボルエンカウントの邪魔っぷり、マップ移動とイベント進行が交錯するのは、良い演出だった。

かの名作、狂四郎2030のように「俺は殺人鬼だ」「私は売女よ」まで突き抜けはしなかったものの、
主人公もヒロインも、汚れた自分を嫌悪して隠して、更に弱みを握られて深みに嵌る、すれ違いを利用される。
エロイベントの突発性、ヒロインの感じやすさは気になるも、とにかく数が多く、要所でがっつり犯すスタイルに敗北。
愛娘が汚れつつ成長していく姿に、胸とちんこを熱くするパパであった。



気になった方のために、簡単な攻略メモを。

・一周のプレイ時間は13時間ほど。妻子でルート分岐するのが3~4時間あたり。
・エロを見たいヒロインをパートナーに選ぶ。妻が回復と補助役、娘が属性攻撃と状態異常役。
・敗北イベントを全て勝利すれば、バッドじゃないエンドに。密室イベントを回避するには、施すべし施すべし。
・能力上昇アイテムは、SPとパワーとスピードを主人公に、HPとガードとマインドをヒロインに使用。
・防具はダンジョンで最低限は揃うので、武器強化を最優先。私は主人公:ヒロイン=2:1くらいでした。
・世界樹よろしく毒が強い。ヒロインメインの強制戦闘もあるので、妻ルートでは筋弛緩剤アイテムが必要かも。
・小さなメダルの使い道は、スキルボンベ⇒オールバリア。闘技場景品も含めると、弛緩剤1本は追加可能。
・とあるおっさん達の名簿。デピータ、ヘイト、リージョン。フラブン、マリオット、ルルジュ。
・貯水池跡の奥では、クリスタルのある部屋の棚をよく調べよう。
・ワープ椅子の部屋には、左右、左左右左左、左左右左右右の3ルートがあります。
・現行バージョンでは、クリア後に選択したヒロインの回想が全解放。バッド回避しても八割は埋まります。



ここからはネタバレやらぶっちゃけ感想。

いやー、虚ろ目って本当に良いものですね。エロ衣装も多種多様で、悔しいでも興奮しちゃう…!
あと撮影もいいですねぇ。マジックミラーで憲兵たちに覗かれた後とか、新素材というエロ衣装で記念にピースとか。
権力の横暴で、娼婦まがいをさせるのもいいですねぇ。あえて本番をしない羞恥責め、これぞセクハラ美学。

年端もいかない少女に大の男がよってたかって、普通に考えたら異常だけど、この都市自体が既に異常だから仕方ない。
査定試合で妻子を賭けるのも、特例で女性衛士になった代償を払うのも、都市の掟だから仕方ない。
ゴリラもといトドニアは強いし、統括官の特別扱いだから仕方ない。命令されて恩人たるヒロインを裏切るのも仕方ない。

中枢都市に生まれた両親と異なり、娘は隠れ里で真っ直ぐに育ったから、仕方ないでは納得しない。
でも非力な子どもだから、守られないと簡単に辱められる。でも簡単には折れない。汚れに慣れながら少しずつ成長する。
でも強がっても本当はパパに甘えたい。異性としてママよりも愛してほしい。でも嫌われるからそんなこと言えない。

汚れと葛藤を経て大人になっていく姿が、娘ルートでの主題だったと思う。
だから寝取られというよりは、親離れ子離れの喪失感に近い気がする。急激に強制されるから、痛みは大きいけれども。
そう考えると、複数の男に「アンタの女になる」と言うのは、「パパの女にはなれない」の裏返しにすぎない。
娘の愛情が重すぎるって? だって周りの男がひどい奴ばかりだから仕方ないんだよ。

ひどい奴筆頭のトドニアさんは、第三区画でのラリっちゃった娘とのセックスが一番こたえた。
幻覚剤の影響で、途中からゴリラをパパと勘違いして、初々しく処女喪失。棚ぼたトドニアはガハハと中出し。
最後にエロ下着をプレゼントして退散。救助から帰ってきたパパに、何も知らない!と必死に抗弁する姿が痛々しい。

ただ、後のトドニアアジトで輪姦見せつけをクライマックスにするなら、ここでは主人公に凌辱バレしない方が良かった。
おかげで娼館で娘と対面した時、扉ごしとはいえ、何も気づかぬ主人公が間抜けになってしまったし。
要するに「査定試合で負けない限り、妻子の貞操は無事である」と錯覚させてほしかった。

最後に本人が苦く述懐するように、主人公は悲劇の中心にいるようで、実際は傍観者だった。
ただ、モルモットの正体、パィエルの過去、統括官の目的、いずれも一介の衛士が知れるはずもなかった。
あ、パィエルは別か。やはり主人公は鈍感野郎だ。まあ目の前の戦いに必死なので、責める気にはなれないけれども。

そのパィエルさんが大活躍するのは、妻ルートの後半から。
序盤は単なる下衆野郎だが、中枢都市の男どもでは相対的に株が上昇、復讐より愛を優先させる一本気で更に上昇。
所詮ゴリラは身体しか奪えず、それでも散々穢された後に、「お前は綺麗だよ。人妻として、俺の愛するユラハのまま抱く」
なんてイケメン台詞を、危篤の夫を救う手助けしている相手に言われたら、そりゃ流されてしまうわな。

その後も、「もう主人公と一緒にいても、幸せになれないのは分かってるんだろ?」とエロ揺さぶりをかけたり、
良き妻、良き母でいるのに疲れてしまったところで、「一人で抱きかかえるな。全て忘れて素直になれよ」と甘く囁いたり、
父親も分からぬ子を宿してしまい狼狽するユラハに、「俺が愛した女のなら、俺のガキだ。まとめて愛してやるぜ」とか、
実は主人公の過去に関わっていたり、主人公の生き方を否定した果てに一騎討ちと、まさに好敵手であった。

ただ、妻ルートで残念なのは、フラグ管理がきちんとされてない事。
トドニアとの査定試合、密室イベントで何とか本番回避しても、その後の会話では普通に犯されたことになっている。
それならば、娘と同じく第三区画は強制の方がすっきりした。実際エロくてすっきりしますしね。
トドニアさんはシチュに限れば、観衆や隔壁や映像や媚薬を上手く使う技巧派だったなぁ。

あと残念なのは、テキスト描写でクライマックスがあっさりなのと、場面転換も結構多い事。
娘は非本番シーンに良いのが多かったので、それほど気にはならなかったが、妻はがっつり本番スタイルなので。
その辺で、傑作というには後一歩が足りない印象を受けてしまった。

でも、それでもいいんです。愛する妻子と共に中枢都市から逃れることができるならば。
妻子の為にかつての仲間を殺し、妻子の為に肉親的存在を殺す。中途半端な優しさで後悔した過去を繰り返さぬ為に。
所詮守れるのは両手の範囲、実は残っていたボス幼生の群れから逃げてもいいんです。都市は多分滅びるけど。

ナビエラ&リンネ&便利屋&その他主人公を応援していた人々「「「「えっ????」」」」

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