jackponさんの「CyberRebeat -The Fifth Domain of Warfare-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

全体の完成度としては綻びやとっつきにくさがあるものの、ハッキングという題材をメインに熱く面白く描き切った作品。作者がこの題材で書いてみたかったんだろうなということがやってみるとヒシヒシと伝わってきた。
基本的にはハッカーたちがハッキングで攻防戦を繰り広げたりする作品。
その手の知識がなくとも、なんとなく何やってるとか凄いことやってるんだな
くらいは分かるので結構楽しく読めるように出来ている。
そういうのに身を任せて楽しめない人は冷めてしまって辛いかもしれない。回れ右すべし。

中盤以降から謎を散りばめつつ話をどんどん展開していくので先を読みたくなる作りになっている。
上記のハッキング描写が面白く感じることができればグイグイ引き込まれるだろう。
作品のように、とは流石にいかないまでも決してフィクションではないインターネットの危険性について
作品内で警鐘が鳴らされたりして、少しハッとさせられる部分もあった。
いや、毎度毎度複雑な新しいパスワード使うのもなかなか面倒くさいからねぇ、すぐ忘れるし。
別にすっぱ抜かれて困るような情報なんて殆どないしー、とか思ってた自分に割りとダイレクトに刺さった。

こういった主張だったりハッキング等の専門的な知識だったりと
作者がこれをやりたかったんだなっていう熱意がかなり感じられた。


とは言え、細かい問題点もけっこうある。

まず多くの人が言っているように序盤のとっつきづらさ。
特に最序盤は主人公のおちゃらけてダダスベりしている軽薄な文章がかなり苦痛。
本番は過去編が始まってからと思ったほうがいい。

次に専門用語やローマ字の固有名詞の多さ。
ハッキングという題材の性質上、どうしても専門用語が多くなる。
それに加えてハンドルネームや専門機関の名称までごちゃごちゃ出てくるので混乱するかもしれない。
これをフォローするような、簡単なものでよいので用語集があればよかっただろう。

それからシステムの弱さ、特にバックログ。
バックログが2000年代前半くらいまでの、テキストボックスの中でバックするタイプ。
加えてどのキャラクターが発言したかは分からず、全体が暗くなるので滅茶苦茶読みにくい。
前述の専門用語等のこともあって、読み返したりする機会が多かったのだがかなり使いづらい。
テキストも左クリックかctrlスキップでしか読み進められない。もう少しどうにかして欲しい。

そして割りと説明不足な部分があるところ。
提示された大きな謎については、勿論回答を見せてくれるのだが、
主人公やヒロインに起こった後の出来事など、結構省かれている部分もある。
これは意図的な面もあるかもしれない。描きたいところだけ描いて、
後は衝撃的で読者の興味を引いて勢いを失わないようにしようという風に私には感じられた。
そのために犠牲になった部分が説明不足なところや最後の駆け足気味なところなのではないだろうか。

後は人によっては演出面の物足りなさだろうか。
私は基本的に読み物としてノベルゲームを読んでいるので
そこで加点することはあっても、なくても一向に気にならないため特に言うことはないが。


作品の完成度よりは、やりたいことを優先している同人らしい作品と言えるかもしれない。
その分その熱というものは確かに伝わってくるし、それにハマればかなり面白く感じられるだろう。


ちなみに、ライターが読んだことのあるSS作者だったことが発覚してかなり衝撃を受けた。Re:LieF買うわ。
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