比翼れんりさんの「残念な俺達の青春事情。」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

僕らは残念だって笑おう!
「世界中のどこを探しても、完璧な人間なんてのはいやしない。俺達は、誰もがみんな残念なんだ。でも、だからこそ俺達は『一人』じゃなくて『みんな』でいられるんじゃないかな」


チュアブルソフトは、あの晴れる空より高く以来。というか、はれたかと一緒に買ってずっと積んでたやつだけれども…

ストーリーは燐音が転校してきて、非公式生徒会なるものに巻き込まれていく始まりで、メインはとにかく楽しいことを!という一貫性があり、ぶれないスタンスは買いたいと思います。シリアスもほとんどなく、ただヒロインそれぞれの「残念」がどこまで活かされるかはストーリーによってまちまちかなとは感じました。


棗は先輩キャラの典型的なものながら、実は家事…というか日常生活が壊滅的という二次なのに惨事という、個人的にかなり厳しい。ストーリーは特に設定が活かされるものではなく、先輩という立場として先に卒業、つまり離ればなれになることについてがメインで、正直深みも何もなく残念。

咲耶は、絶妙な関係性の同級生ヒロイン。キャラクターの良さとそれを彩るあじ秋刀魚さんの演技が絡み合ってとてもいいですね。ストーリーは、咲耶の残念な部分がよく見えており、個別ルートにもそれが活かされた感じにはなっていますが、如何せんルートが短めなのがどうも消化不良を抱かせているような気がします。

ちまちは守銭奴そのもののヒロインですが、その個別ルートでは他のルートと違って唯一といっていいほど、その"残念"の理由が語られます。恋心に気づかせるまでの流れやその後のやり取りはなかなか絶妙で、最後の家族との対話は少しあっけなかったけれど、全体的に重くなりがちなテーマをあくまでポップな描きぶりで語られていたのは好印象でした。

燐音は絵に描いたようなツンキャラ。それが個別ルートに入るとこれまた典型的にデレるわけですが、コミュ障という残念さ含めて、そのあたりは「人との距離の取り方、接し方」を模索する感じが出ています。ただそれが個別ルートの前半で終わってしまい、後半がひたすらエッチだったのが、バランス悪く感じさせてしまったのがもったいないなぁと。


その他良かったのは、主題歌含めた音楽面、あとは細かいところですが、個別ルートのエンディングで、大方の作品は「終、fin.」で終わるのに対し、ここも「to be continued…」で終わらせているのが、まだまだ青春物語は続いていくよ!と感じさせてくれます。


余談ですが、副題の「The bell, the songbird, and me. We are all different, but all wonderful.」ですが、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」の一節からの引用ですね。有名な詩なので誰も一度は目にしたことあるかと思いますが、この作品のテーマはそれこそ「みんなちがって、みんないい」これに尽きるような気がします。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい371回くらい参照されています。