houtengagekiさんの「三極姫3 ~天下新生~ 遊戯強化版」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

追加されたルートはシナリオの出来がいい。特に馬超ルートは馬超の可愛さと武将としての魅力の両方を楽しませてくれて大満足。エロも20以上追加されているし、システムも改善されてだいぶ遊びやすくなっているし、今までの遊戯強化版の中でも特に力が入っているように感じました。アペンドディスクとしての満足度は高いです。この遊戯強化版を適用して三極姫3はようやく完全版になった気がする。
 三極姫3のアペンドディスク。
追加要素の内容は、袁家ルートと馬超ルートの新規追加、
それと曹操ルートに追加エンディングと、エロシーンもたくさん追加、
あとはゲームシステムの改良点がいろいろ、という感じです。
どの追加要素も力が入っていて、かなり満足度が高かった。

ではまずシステム面の改良についてから細かい感想を書いていこうと思います。



●システム面について
 三極姫3というゲームは、無印の時点ではシステムに微妙な点がたくさんありました。
制作側も分かっていたのか、普通にプレイしていて感じるような不満点が
今回いちいち潰されていて、おかげでSLG部分は、かなり快適さが増していました。
ひとつずつ挙げるとこんな具合。

・マップ画面が拡大縮小可能に
・合戦中、発動中スキルを分かりやすく表示
・マップ上の城が、どの勢力の所属なのか表示されるように

 正直どれも、無印3の時点で実現していて欲しかったことではありますw
でもとにかく、SLGパートがぐっとプレイしやすくなりました。
特に無印3ではマップの拡大縮小ができなかったのが非常にストレスで、
こんなんならシームレスじゃなく2までのマップでいい、とまで思ったものですが、
拡大縮小があるだけで、ずいぶんと快適になりました。
だいたい戦極姫5の快適さがそのままこちらにも適用された感じがする。


これらの他に、新システムもありました。

・ユニーク武将の兵種を変更可能に
・兵種パラメータの変更
・独立勢力が攻め込んでくるようになった

 という感じでしたが、特に兵種変更は面白かったです。
メンバー選抜の自由度が高くなった感じがするし、
兵種バランスが悪い時などに、このシステムを使って足りない兵種を補充するなど
柔軟性が増した感じがして楽しくなりました。
孔明を騎馬兵にしたりとかキャラのイメージと違う兵種にしたりするのも楽しかったし。

 戦闘時のパラメータやダメージ計算式の見直しもしているということですが、
それに関してはそんなに実感できることは無かったかなあ。
軍師系の攻撃のダメージが下がったような気がするぐらいで。
まあしかし、修正はいちいち的確で、明らかに無印3よりも遊びやすくなっていたので
良かったと思います。UI関連で残った不満点は、イベント合戦時の武将選択のやりづらさぐらい。

 ただ、無印3で作ったセーブデータが遊戯強化版で使えないのは少しいただけない。
以前作った途中のデータからゲームを再開したいこともあるので、それができなくなるのは少し困ります。
ちなみにCGやシーン鑑賞などのシステムデータはもちろんちゃんと引き継がれます。



●シナリオについて
 袁家ルート、馬超ルートともに、今までこのシリーズで存在感のある魅力的なキャラでありながら
サブヒロインとしてしか扱われていなかったキャラがヒロインとなっているので、
待ちに待ったルート化という感じなわけですが、
いざプレイしてみると両方とも出来がなかなか良好で嬉しかった。


・袁家ルート
 内容は普通に袁紹と袁術をヒロインにしたシナリオでした。
袁紹と袁術のやりとりが、たとえ戦場であってもコメディ風になってしまうこともあって、
なんだかアットホームな感すらある明るめのルートでした。
前からわりとそんな感じだった紀霊や張袷あたりはもちろん、
顔良や文醜のようなお固そうな武将達すらボケをかましたりするし、なかなか愉快。
このゲームの袁家の武将たちは、みんな気さくで会話が楽しいですね。

 それでも、ここぞというときにはしっかりとシリアスになるし、
曹操との戦いではかなりの盛り上がりを見せてくれて、その意味でもなかなかでした。
コメディ的な面白さはありつつも、真面目に乱世を生きている感は出せています。
三極姫シリーズの全シナリオの中でも、中の上くらいの面白さはある。

 仲の悪い袁紹と袁術ですが、最終的にはほほえましく感じられるようになっていますし
姉妹愛モノとしてもなかなか見どころがあります。
袁紹と袁術、どちらにも当然エロがありましたし、3Pも盛り込まれてます。

 袁紹対袁術や、対曹操戦などが大きなイベントとして扱われていましたが、
対公孫讃戦が描かれていなかったのは少しもったいないかな。
公孫讃も魅力的なキャラなだけに、大きく扱われる良い機会かと思っていたので……
ともあれ、主人公もしっかり活躍するし、なかなか面白いルートでした。
袁紹は王者らしい立ち居振る舞いをしているわりに嫌味のない子で、
なかなかに可愛いキャラだということも再確認できましたし。



・馬超ルート
 袁家ルートと比べ、こちらは終始シリアス一辺倒に進むハードな雰囲気のルートでした。
馬氏の人々はもちろんのこと、涼州の他の登場人物、董白や李儒といったキャラにも
多くの出番が与えられているのがいいですね。
これらは今までの三極姫シリーズでスポットがあまり当たっていなかったキャラ達なので。
馬氏だけでなく、董卓も含めて全員がよく掘り下げられていて、西涼ルートと呼んでいい内容でした。

 このルートは、まずいちばん良かったのが、馬超がとにかく魅力的だったことです。
このキャラは今までの三極姫シリーズでも孤高で誇り高いキャラクターとして描かれていて、
男に対してはかなりツンケンしているタイプで、いわゆるクーデレなヒロインとして魅力的でした。
今回も基本的な性格は変わっていないのですが、
絶妙だったのが、この馬超を主人公の姉というポジションに配置したことです。

 さすがに彼女も弟である主人公相手には、厳しさはあるものの気を許してもいるので、
男に対してのツンケンさというトゲがなくなり、
クールで孤高で戦にはめっぽう強く、そのかわり人付き合いが苦手で不器用な女の子という感じの、
長所と欠点が両方とも素直に魅力として伝わってきます。
 まあ特に欠点の方をさらけ出してくれているのがいいですね。
自分だけがこの姉を支えてやれる、みたいな状況を楽しむことができて。

 シナリオは、羌族と漢族との間で板挟みになって苦しんでいく馬超の姿が描かれるのですが、
羌族と漢族の間の軋轢と政争を、歴史を絡めて深く描いていて、乱世物の陰謀劇として見ても面白かったです。
今までの三極姫シリーズ全部の中でも、かなり上位に来るクオリティだと思いました。
難しい状況の中で馬超が君主としてどう成長していくのか、という流れですが、
孤高の武将としての、彼女の強さと弱さがじっくりと描かれていて見ごたえがありますし、
主人公もしっかりと彼女を助けて活躍していくので、見ていて気持ちがいいです。
とにかく、どれだけ主人公が馬超の助けになっているか、というのが強調して描かれているし、
ちゃんと馬超を支えるのに相応しいキャラに感じられるから、
馬超とは別の意味で、主人公も非常に存在感があって格好いいんです。

 また、サブキャラ達もそれぞれの個性的な生き様を見せてくれます。
特に李儒や董白は今までの三極姫シリーズでは、董卓死後にもシレッと涼州にいましたが
居ただけであって特に何も語られることがなかった完全なサブキャラでした。
でも今回は、なぜ彼らが西涼に来たのかも描かれるし、
その秘めた本性や個性などが存分にシナリオ展開に絡められて活かされていて、
シナリオを面白くしてくれていました。
鳳徳や韓遂もそうですが、こうした今までイマイチ存在感の薄かった西涼のキャラたちが
ちゃんと見応えのあるキャラになっていたのは良かったと思います。
そういうのはルート化の意義として大きいと思いますしね。

 キャラの魅力を引き出せており、乱世物語としても重厚感のある
読み応えのあるシナリオで、かなり満足度が高かった。
今までのシリーズで西涼のキャラ達が気に入っていたなら、このシナリオの存在だけでも
購入をオススメできるくらいの出来です。
ただまあ、馬超のエロの追加は1個だけでしたけどね。欠点を挙げるとすると、そこになるかな。


 ちなみに2ルートともSLG部分の難度は、無印3の魏呉蜀ルートなどと比べると
比較的難しく感じられました。
ゲームに慣れたプレイヤー向けのバランス調整になっている気がします。
個人的には手応えがあって面白かったです。



●エロなどについて
 たくさんの追加シーンがありました。
和姦エロの追加だけで15以上、陵辱が3つ、水着やポロリみたいな微エロシーンも数個。
あとは曹操ルートの追加エンディングも。

 和姦については、魏呉蜀の各勢力のキャラのものが多いですね。
それ以外のサブ勢力のキャラのエロは少なめ。あったのは皇甫嵩ぐらいかな。
陵辱については陸遜&甘寧、関羽、呂布の3つです。

 ちなみに自分の環境だと、追加エンドも追加エロも最初からオマケモードで
見られる状態でしたが、おそらく無印3で攻略済みのキャラだとそうなるのだと思います。
いくつかオープンしていないエロもありましたから。



●まとめ
 まあ長々と書きましたが、一番賞賛したいのはとにかく馬超ルートでした。
馬超はもともとクーデレキャラとしても普通に魅力的なキャラではありましたが、
主人公の姉というポジションに置いて魅力を最大限に引き出してくれた
今回のシナリオは賞賛したい。
まさに「守ってあげたい姉」という感じで、非常に可愛かったです。
まあ少しイベント数が少ないとは思うし、李儒の心理にももう少し深みが欲しかった気もするし、
欠点が無いわけじゃないんですが、とにかくこのルートは個人的にすごく好みだったという感じです。

 それ以外の点でも、エロの追加数も多いし、非常に力の入ったアペンドディスクであったのは間違いありません。
遊戯強化版は戦極姫、三極姫とも毎回4800円(税別)で発売されてますけど、
今回、正直言って初めて値段に見合った内容のものが出てきたな、と思いました。
毎回こんな気合の入った内容なら、このくらい高いアペンドディスクでも文句は言わないんですがw
ことに追加シナリオについては三極姫2の遊戯強化版がイマイチだったこともあって
今回もさほど期待はしていなかったんですが、いい意味で期待が裏切られて嬉しいです。


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