shindai_alteenさんの「美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

オカルティック官能アドベンチャー第3弾。前の2.5作とは打って変わりSFな世界観を引っ張って来ましたね。メイドロボットの登場で感無量!と思いつつも引っかかるものが…。

・前置き
ブランドの過去作は全てプレイ済です。今作までに大分時間が空いてしまったので、1・2あたりの記憶は脳みそのほんの片隅に少し残存している程度ですので、感想にあんまり過去作を持ち出したりはしません。
シリーズ過去作の点数は以下の通りです。
美少女万華鏡-呪われし伝説の少女-:76点
美少女万華鏡-忘れな草と永遠の少女-:79点
美少女万華鏡-かつて少女だった君へ-:71点
購入動機は彼女×3から続く八宝備仁氏の””シコれる””キャラクター・イラストに魅了され、シナリオ3、抜き7ぐらいで前作同様軽い気持ちで購入。また、値段もロープライス路線で良い意味でそれに見合わないレベルのクオリティの”オールウェイズ出してくれる”メーカーとして非常に信用しています。



・世界観

人工知能の圧倒的な進化により共存できなくなった人間とロボットの戦争により荒廃した世界。マッドサイエンティスト神成龍之介はそんな世界で理想のメイドロボット2体を完成させ、アリスとドロシーの2人と自らの研究所で暮らしていく。

ロボットと人間の関係という題材を元に、”その後の世界”にビジョンを向けた終末モノ作品ですね。美少女万華鏡シリーズでシンギュラリティを取り扱った作品が見られると思いませんでした。



・シナリオ

イデオロギー色の強くなってしまったその後の街の人々との交流と、自分の研究所でのメイドロボットとの生活の対比を軸とし、人間とロボットの認識を超えていく事と忘れられていた旧世界(自分らが生活している現在の環境)で当たり前であった人間らしい在り方を再認識させるというゴールに繋げています。

正直、シナリオに関して言えばどこかで見たことある内容を組み合わせててっとり早くしたという感じで、ラストであれだけ多くの人間が息絶えたのにも関わらず荒廃した大地にヒマワリが咲いたという暗示だけで締めくくり、シナリオの大事な軸であるメイドロボットの存在がどこかブレてしまったなぁ…という気持ちになりました。
というのもラストに主体となったのはやはり人間で、ロボットは道具とまではいかないものの、道中通り過ぎるものに留まってしまったという印象を受けました。メインヒロイン2人をロボットに設定した以上、作中でもやはりメイドロボットの存在はネガティブ要素が強かれ、最終的にはポジティブな方向に向かって欲しかったなぁと思います。現状、メインシナリオがオマケシナリオのリリーエンドをただ打ち消しただけという内容な気もするので、やはり「もう一越え!」と言いたいです。



・キャラクター

今作ではメイドロボットを取り扱った作品としてウキウキでプレイし始めた訳ですが、最後までプレイして非常に物申したい気分になってしまいました。
それは、「2人にはロボットらしい外見や要素がほとんどない」という事です。正直な話、この程度のロボット要素なら2作目の雫をアリス、1作目の霧枝をドロシーとして登場させても全く問題無いじゃないですか。ドロシーが辛うじて人間以上の力を発揮できるという要素はありますが、これはメイドロボットたらしめる決定打にはならないと思います。せめて、電源が切れる描写や、エラーを吐くと言ったプレイヤーの視覚に訴えるメカ的、機械的要素が欲しいです。メイドロボットって、普段は女の子同然の接し方をしつつもロボットな一面を見て「あぁ、彼女はやっぱりロボットなんだな」というギャップに萌えるのが魅力だと思うんですよ…。確かにこのセリフは作中に存在しました、でも、それでも、もう少し、もう少し彼女たちにロボット的外見、ロボな一面を与えてあげて欲しかったです。
…と熱くなりましたが、ToHeartのマルチが大好きな自分なりのメイドロボット理想論を唱えてしまいました。
さて、ここからキャラクター個々について評価していきたいと思います。

 アリス
個人的に一推しはやっぱりアリスです。ホルスタインはさておいて、鼓膜がビリビリ響くような金切り声に快感を覚えるのは上田朱音さん、あなたしかいません。アリスの声優が上田朱音さんで本当に良かったです。

 ドロシー
表情も少なく、何か物言いたげで感情を押し殺しているような一面を見せるドロシーはロボットらしさというよりも人間らしさを感じて非常に好感が持てます。後半になるにつれて頭角を現し始めるのもまた良いですね。

 リリー
オトナなお姉さん…好き…。アリスに文句つけられて弱気になっちゃうリリーお姉さん…好き…。



・アニメーション

冒頭のアニメーション、非常に良かったです。限られた予算の中で、ここぞという数秒を引っ張るならまさに馬車を引いて塔へ向かうシーンはベストでしょう。
Hシーンのアニメーションも僅かながらの進歩を感じられ、このブランドの信用の礎と言っても過言ではないと思います。



・総括

購入して良かったです。何よりコストパフォーマンスが良すぎて、田舎のおばあちゃんから貰ったお年玉に10万円が入っていたような気分です。感想ではシナリオばっかりに文句を付けてしまいましたが、相変わらずシコリティの高いこの作品は前置きの通りシナリオ3割、抜き7割で評価するならば80点!とまでは行かないものの79点は付けられると思いました。次回作ももちろん購入予定です。

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