rundwegさんの「美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

シリーズで最も良いと思います
グラフィック、BGM、演出、いずれも良い。
シナリオについても申し分ない。

<シナリオについて>
「人間的であるが思い通りには動いてくれないロボット」
「感情を示すことはしないが道具として有用なロボット」の二項対立となっている。
(もちろん生身の人間=リリーもいるが、BADへ落ちるため恐らくは上記の二項対立として差支えないだろう)
ロボット二人は当然可愛くメインであるけれど、神成博士の視点を人間との付き合い方から追うことで、
シナリオとしても面白いものになっていると感じます。

アリス:
名前の原義は高貴。
その名前の通り、高飛車で不遜ではあるが
ドロシーに対して人間味が強く出たキャラである。
所謂道具としてのロボットよりも人間的であることを基底に置いているが、
読み手から見るとゲームにありがちな行き過ぎたキャラのツンデレに近い。
しかしながら、人間味とロボットとしての有用さの対立を描くならば
これほど良い表現はないのではないだろうか。
正直その顔で巨乳ではあって欲しくないのだが、これは些細な問題だろう。

ドロシー:
名前の原義は神より与えられるもの。
名前の通りと言うべきか、ロボットとしての才能が強く出ている。
あまり感情めいたものを外には出さない無機質さを出したキャラクター。
アリスをツンデレとするならクーデレに近いように見えるが、
最初の無感情さがアリスと触れ合うことで人間味を帯びた結果、
少しずつ神成博士への好意を自覚したのだと感じる。
キャラクターデザインは私服含め私好みのもの。好き。
正直個別√以降は完全に淫乱少女と化しているのでまあ、何というか。
ドロシー可愛いですよね。

ブギーマン:
外の存在。
村には来ては村人に虐げられる存在である。
多くは語らないものの、外のコミュニティとの関わりあいを求めているキャラクター。
村人が全て死んでしまっても
彼の存在が物語の上でロボット二人の対比にとどまらず、
身を守るため宗教にすがり物事の本質を見失ってしまった村の人々と、
汚い居住環境の中でありながら物事の本質をとらえる人という姿として現れる。
彼らの存在は深く描写されていないが、彼の台詞のひとことひとことが
物語において重要であると感じた。

神成博士はマザーによって育てられ、人間と触れ合いなさいと言われ育てられたものの
外の荒廃した閉鎖的な人間社会に対して、ロボットの無垢さ或いはやさしさに
惹かれていった結果、その才能をアリスやドロシーに見出すことになる。
結局、実際に起動してみたアリスはロボット的ではなく、人間寄りであったから
人間との触れ合いが苦手であった博士にとっては上手く付き合うことができず
街の人間たちですら童貞では無かったということ(これはお金を払ってあらゆるステップを
飛ばしてセックスに至った人たち=正しい人間的な恋愛感情をはぐくんでいない)に
焦りを感じてしまい、自分の思い通りにいかないアリスと強制的にセックスをすることになる
これはアリスを人間的なものといて描かれていて”人間”とのコミュニケーションの失敗を
意味するのだが博士はこれをロボットの欠陥と捉えてしまいドロシーを起動する。
この出来事が神成博士へのロボットひいては人間といかに付き合うかという課題の
提示となり、解決となっていく。これがテーマとなっている。

後半では二人がロボット=悪魔であることがわかり、村人たちは主人公らに敵意を向ける
今まで過ごしてきた日々があまりにもあっけなく消えていくことになる
人間同士の血の通ったコミュニケーションですら簡単に消えてしまうことを示し、
相手が人間であろうともロボットであろうとも関係の構築はそううまくはいかないことを示している。
教会へゆかなかったマッドドッグ、博士と二人を庇おうとしたリリーは
神父や酒場の三人組らとは違い関係が壊れることはなかったが、
これは神父のアポカリプスによって消されてしまう。
壊れてしまった人間関係も、そうでなかった人間関係ですら、
ひとつの大きな兵器によって容易に消滅しうるということが浮き彫りになってゆく。

最後に、咲き誇るヒマワリたち。
これが博士が村の人々を思って作ったものであり、死んでしまった村人を暗に示していて

ブギーマンの言う、人間は失敗をする、そうしたらまた何度でもやり直せばいい
という趣旨のこの言葉はその人間関係にも広げることが出来る。
博士はその人間ではない二人との関係性を見直しながら、
まだいるであろう世界中の人間の役に立つ研究、
言い換えるならばマザー、博士の母親の言っていたように
天才としての才能を如何なく発揮することへの決意を固めることになる。

ロボット二人と人間関係を見つめなおした博士が
リリーやマッドドッグという村人たちの死を乗り越えて
次の希望へと視線をあげてゆく良い幕切れだと感じました。
多分この個別√を通るシナリオがtrueでいいんでしょうかね。

また、随所にちりばめられた本たちの引用なども本に囲まれ研究に打ち込んでいた博士の
姿をうまく描写されていたと思います。読んでて楽しかったです。
前作とは違いアヘ顔が無かったのもgoodですね。おしっこ、悪くないんじゃないでしょうか。
好みのシナリオだったんで文句なしで100点付けさせてもらいます。
シナリオ楽しくてエロシーンここまで良かったら文句なんてつけられるわけもないです。ドロシー可愛い。
ドロシー可愛い。

ただ一点、エンディング後のシナリオ要らなくないですか。
普通にイラストが良いので悪印象は無いんですが、
綺麗な幕切れだったために蛇足感を覚えました。
というかアルバム確認するまで続きがあることに気づきませんでした。

<攻略について>
リリーの誘いを断った状態で
ヒロインの名前が出てくる選択肢5つを片側4回以上選択すると対象の個別√
そうでない場合はハーレム√になります。

私が思うに攻略順は
リリー(BAD)→二人一緒→アリス→ドロシーの順で攻略するのがいいかなと。

単純にハーレムエンドは普通に幸せなまま終わってしまい、
この物語の全容を読むには個別√の先にある村全滅の話を読まなくてはならないと感じるため。
ドロシーを最後に持ってきたのは単純にドロシーの方が可愛いからです。
ハーレム√までやってアリスの方が可愛いなと思ったらアリスを後回しにしてもいいんじゃないですか。

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