4Dさんの「死に至る病」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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少し古い作品だけど、フリーノベルとして自分が今まで見てきた中では最も面白かった。ジャンルで言うならホラーテイストなサスペンスというところかな。元々はチュンソフトのコンテスト応募作品だそうで(賞も受けてるとか)、絵やキャラ萌えといったものがなくとも文章だけで面白いと感じさせる力があったと思うよ。殆どネタバレしてないと思うけど一応
初めてやったのはもう数年前だと思うんだけど、先日ふと思い出しやり直してみて
「うんやっぱりこれ面白いぞ!」って事で、感想を書いてみる事にした。
クリアまで大体4~5時間くらいだったかなあ。

一言の通り内容はSF混じりのサスペンス。
基本的に一般向けなので、エロゲ(たぶんラノベも?)の様な無理のある尺稼ぎがない。
「起床からたかが学校行くまでに一体何クリックさせるつもりなんだよォォォオオオ!!!」と
握りこぶしでCTRL叩き込みたくなるような事がないんだよねw
なので内容の割にはそう時間もかからず、テンポ良く読んでいけると思う。

内容を簡単に紹介すると「異常気象による食料難で情勢が不安定になる一方の中、
徒党を組み店を襲撃する事によって生き延びていた少年達」を主人公に据えたお話。
ここから更に、
1.導入部~暴動編
2.刑務所編
3.病院編
と大きく分けて3編に分かれるのかな。

舞台設定としては突飛に感じてしまうところが無くもないんだけど、
登場人物の思考が至極現実的であったり、一本筋が通っていたりしたおかげもあって
醒めてしまうような事はなかったね。なんか説得力を感じてしまう。

そしてこれらは一つの物語として繋がっているんだけど、
ただし「怖さ」の趣がそれぞれ異なる点が面白い。
退廃的な、グロテスクな、正体不明な死…
タイトルからも判る通り、全ての話に「死」の臭いが漂っていて
まるで読んでいる自分自身が死に追い立てられているかのような心持ちになってしまう。
でもここで無駄のない文章が生きるんだよね。
「先が気になる…!」とぐいぐい読み進めたくなる気持ちを阻害する事がない。

それにサスペンスと謳っているものの、ただ怖いだけの作品じゃあなかった。
流石にネタバレど真ん中なのは控えるけども、色々と考えさせられる部分もあったしさ。
その行いの是非や、もし自分なら「」を何と設定するだろうか…とかね。
この有名な言葉をタイトルに持ってきた事にも、しっかりと意味を感じる事ができたよ。

という訳で、娯楽小説を読むかのようなエンターテイメント性を感じられる、とても良い作品だったと思う。
キャラ絵もエロも萌えも無いし…いや「うん」「うん」「いいよ」には抱きしめたくなるような気持ちにさせられたけどもw
まあ何にしろエロゲー的な視点で見てしまうと、どうしても充実感は薄いかもしれないけどね。
でもフリーゲームに「エロゲにはないもの」を求めている人なら、きっと満足できるんじゃないかなあ。



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