resolvedさんの「魔女こいにっき」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

現実と物語の対立をメタに回収せざるを得ないところが駄目なんじゃないですかね
ラストのジャバウォックのアジテートに含まれた明らかな自己矛盾をどのように解消するかが主題になるのではなかったのですか?

プレーした限りではアリスは単に「これどーにもならんな」となった挙句つくりだしたメタであって、それはこっちが持つべき視点なのであってアリスが持っていたとして「堂々とアジテートすればどうにでもなる!カンドー!」というのは怠慢じゃないですかね。

最近読んだクノーの『ルイユから遠く離れて』も同様に現実と妄想を織り交ぜて展開していくのですが(当然のことながらテクニックの面ではクノーが数段上だが)、結局ラストで一気に現実へと回収してしまい(一応のところ)大団円となります。これはこれで読んでてスッキリするわけです。途中に出てくるとんだBitchの存在も許せてしまうようになるような物語。区別をつけた時点ですべて現実へと回収されてしまうのは自然な話。

別に「そんな区別つかねーよ」でも構わないのだけど、だったらジャバウォックは「何しにきたんだこのクソアマ、俺とありすの恋路の邪魔すんじゃねーぞFuck」と言うべきなのに、論旨不明のアジテートを繰り返す。
「確かに永遠にお前のことが好きだと言ったけど、お前よりも好きな女ができた。まあ、そういうこともあるよね。」とアッサリ言った次の瞬間。「信じる者は救われるぞよ!さすれば永遠に好きになる!」
どっちなんだよお前としか思えない。そもそも後者ならアリスは愛されて然るべきだ。アリスに対しては前者を言って、(プレイヤーに気を使い)その場にいないありすへ後者を用意したわけだ。

というかな

1「ジャバウォックがありすに浮気しました」
2「アリスとジャバウォックが対立しました」
3「」←ここがない

だからおかしい。これは物語になっていない。もう一つ永遠に物語ることもできない。物語は必ず終末を必要とする。このエンディングでは結局のところ「永遠に時計台」らしいけど、それは物語ではないし、だいいちジャバウォックのアジテートが宙に浮く。(物語の条件については『極短小説』の序文を参照すべし。)

そもそもヒロインが犠牲として「世界観」に利用されるというのが見え見えだし、あーあーかわいそうにと思いながらプレーするのもなんだかなあ、である。

ヒロインとしてよろしくできてるのも聖だけだが、「あっちゃん」と呼ばれた瞬間に「やっぱりか」となった。まさか叙述トリックのために全てを犠牲にしたとは思わないが(ありすのために叙述トリックを作り出したのだから)だからといって「物語」と予告された上でこれでは何のカンドーもない。メタに逃げたのはどのキャラクターでもなく脚本家自身。もしかして常道だと開き直ってんの?

じゃあ「ジャバウォックの上にアリスをつくりだしたグノーシス主義者は異端!処刑すべし!」くらい言われても仕方ないよね。

しばらくエロゲーを休業している間に待っていたものが出たと聞いて、ああカミハミは最高だったなあ、これは期待できるなあと。そして3日後に悲しみを背負った俺のミス。認めたうえで聴けよこのDIS。

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