mana1117さんの「魔女こいにっき」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

工作が酷すぎる。要約するとイケメンヤリチンで口だけの王子様()が数十数百の女とパコパコしてその人生を振り回し、メンヘラに然るべき末路を与えられるお話。ただ一部のギミックや手法には感服
長たらしく肉付けしてあるが内容としては本当にただそれだけ。
個人的にはつゆきさくらは結構好きだったしナツユメもプレイ済みだがこれはない。

色んな女とヤりまくったけど最後は愛する女を見つけてこいつと一緒に死ぬぜ!
というDQNの定番みたいなお話でした。そこからストーリーが始まるわけですが、
でも自分は永遠にイケメンだし、老いて行くだけの彼女を見ていられない!でも好きだから我慢したよ!そしたら痴呆始まって自分のとこすらちゃんと認識してくれない!もう辛いから記憶リセットして女の子と遊びまくるわ!
という感じ。
そして色んな女性と無責任にヤりまくってなんやかんやで記憶が戻り、やっぱり彼女と添い遂げて自分も一緒に死ぬよ!
そして思い出したありすに寄り添い二人は…
こちらが表向きの結末ですね。


伏線回収やネタばらしのタイミングとか自体はなかなかのものだと思うが、内容自体はくっさい少女漫画みたいだった。
魔女こいにっきの存在が重要でなかなかのチートなのはいいが、なんというかシリアスな場面でそんなほんわかした名前を真面目に語られても正直困る。
あと栗原をあんなキャラにしたのは何故なのか。
物語物語言ってるが結局イケメンのハーレム不幸自慢だけなのだから、単に男勝りの女性キャラとかでいい気がする。りのさんにぶほぶほ言わせたいっていう変態がキャスティングしたのかな。


以下裏?のEDについて

ありすのED後タイトルでしばらく待つと物語の核心に迫れます。
まぁ実は黒幕は昔ヤリ捨てた女で、彼女が病んでメンヘラ化した挙句色々とめちゃくちゃにしていました
というお話
ただみなさんありすとの話を評価して、こちらを蛇足と思っている人が多いですが、個人的にこのルートにこそ新島氏の力量を感じました。

物語を再び追って、作中の違和感を探していくのですが(選択肢が追加されるだけ)そういう見方で読み直すと、なんのこっちゃと思っていた部分や何気ない描写が実は…というのが多々あります。

「アリスを集めた」も最初は叩きたいお尻No1ヒロインありすのことかと思ってしまいます。主人公がジャバウォックかつ童話ネタや物語物語とうるさいくらいいいますし、なにより竜や魔法に関わって日記を集めるありすの体験自体が不思議の国のアリス的なファンタジー体験です。
当初はあーやっぱありすに秘密があるのねーというくらい。で実際ありましたねおばあちゃん。
こちらも一番最初に気付くべき要素がありました。周りからは見えないバラゴンと会話しているありす。それを見て不信がる友人。現代+ファンタジーモノの定番ですね。
しかし少々過剰なくらい心配しています。軽口どころが空気が重いくらいに。
見えないモノと会話する。典型的な統失や痴呆にある症状ですよね。読み直して正直こんなとこでも種まいていたのかと思いました。

話を戻して続きですが、「アリス」とはヒロインありすでも不思議の国的なアリスでもありませんでした。
そう、既に一人だけ登場しています。物語には全くとして絡まなかった過去一緒に旅していた姫アリス。
正直初登場で彼女の名前がアリスであることに何かある、と感じた人がほとんどだとは思います。ありすとアリスですし。
しかし彼女はこの後フェードアウトといっていいくらい。他のも相馬だのと「ありす」読みの名前が出てくるため、余計にどうでもよくなります。ただ、作中でアリスと呼ばれる人間は彼女一人なんですよね。
要はいつまでその情報を保持して、結び付けられるかです。
まぁ伏線回収で「お前か!」となるのは醍醐味みたいなものですが。

んで最終的に黒幕は王時代の后でもある彼女。更にありすの痴呆の原因でもあったそうな。
ただしその元凶は主人公そのもの。
彼がどうしようもないクズで女を取っ替え引っ替え(作中のヒロインに対しては一部除いて幻ですが)とやっているのが原因でした。
簡潔に言うと「永遠に君を愛するよ」→「女は若くて綺麗な方がいいに決まってるだろ!(キリッ」とあっさり他の助成に乗り換え、それに嫉妬というか病んだのが全ての始まりでした。
その事を語ると主人公は
「人の気持は移ろうものだ!(キリリ」「君は本ばかりで大臣たちとのやり取りや政に顔を出さなかったじゃないか(ドヤァ」
と、浮気した女性のテンプレみたいなこと語りながら逆ギレします。
とは言えもはやどうしようもなく、物語であり竜であった主人公は、それを上回る物語、竜と化した彼女を見て、それもひとつの物語だと結末を受け入れ…
というのが真?EDです

いわゆる好き勝手やりすぎた主人公にツケが回ってきた、という感じ。
先にも書きましたが、これを蛇足、ありすのとこで終わっていい。と思う人も多々いるでしょう。
しかしこのEDのキモは単に主人公が報復された、という点ではないと思っています。

作中、彼は何度もこう言われました。「嘘つき」だと。
王様は嘘つきで理想だけを語り、何一つとして実現できなかった。
そんな中で、唯一見つけた最後の約束、自分の物語の終わり。ありすと添い遂げ共に最期を迎えること。
まぁそれがアリス発狂の引き金でもありますが…
しかし彼女の暗躍もあったとはいえ、主人公はありすからも逃げ出した。
それでも、と物語を集め(新たな女性とパコリ)記憶を取り戻した結果、ありすに思い出してもらい、一緒に最期を迎えようとします。
これが最初のありすとのEDですね。



で、どうでした?
約束、守れました?
王様は最後の最期に自分の語ったことを実現することができました?





否です。
だって魔女に呼ばれてしまいましたもの。
オアシス?んなもんねぇよ。

そうです。ここからはただの考察というか想像ですが、これこそが真の意味での彼の末路なのではないでしょうか?
ありすと一緒に最期を迎えた、はずが魔女に呼ばれて例の世界にきてしまいました。
もちろん主人公が意図したものではないですが、結果ありすと添い遂げ、共に物語を終わらせることはできませんでした。
王様は嘘つきで理想ばかり語って、何一つとして実現できない。挙句に一度は逃げ、しかし立ち上がり、再び胸に抱いた最後の誓いすら果たせなかったのです。
楽園になど辿りつけない。すぐそこにあるオアシスは蜃気楼。竜になった王様はただ砂漠の果てで朽ち果てたのみ。
本人やありすの中に満足や幸福があったとしても、よくよく考えれば実際はこういうことになります。
まぁ朽ち果てたというよりはヤリ捨てた女に後ろから刺されただけなんですが。

なので私が思うに、あのEDの本当のキモは竜はより強大な竜に…として単に取って食われることではなく、最後の最後まで王様は語った理想を何も実現できなかった嘘つきのまま(しいて言えばありすの記憶くらい。他のヒロインの問題?解決は記憶喪失状態、過去カノンからはヘタレて逃げたようなものですし)という点なのではと考えています。

もし新島氏がその手の意図で幸せなありすEDの後にこれを組み込んだとしたら…と思うとやはり力量を感じざるを得ないのですが。

ただまとめると一言の通り、口が上手いイケメンが女を取っ替え引っ替えして責任を取らず、こいつが俺の最後の女だ!と盛り上がった挙句捨てた女に報復されるというだけのこと

しかし先の通り伏線やその回収、バラ撒き方、そのたギミック的な要素には目を見張るものがあり、ただの地雷扱いするのも何か違う感じがして扱いに困ります。
素材は云々とよく使われる料理として例えるとすればなんというか、

素晴らしい素材を用意しました。
完璧なレシピを作成しました。
調理に失敗キッチン大爆発☆
最高の調味料を取り揃えました。

という感じでしょうか。

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