asteryukariさんの「魔女こいにっき」の感想

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どこまでも一本道で、どこまでも綺麗な物語だと思っていたのに...やってくれた。最後に投下されたスパイス、その辛さは大好きなやつだ。
「ありす」の物語が綺麗に幕を閉じたところでもう一つの結末があると知った時は、正直この感動に勝るものなどあるのか、不要ではないのかと甚だ疑問に感じながら読み進めていたわけだが、辿りついた結末というのがこれまた驚き、実に私好みのものであった。最後の最後にこれを入れてくるのはまあ何というか、やりやがったなと。

ありすの物語で満足していた読み手からすれば読後感は悪く、もやが残るような結末だが、私はこれがあったことで作品に対する評価がぐんと上がった。辛くて切ないけど、大好きだった。

ありすとは異なり、「永遠の物語」を望む「アリス」。彼女の気持ちは「永遠の魔法使い」にて如実に示されている。永遠の魔法使いとは彼女の事だったのだと今ならハッキリわかる。そう思うとカッコいい曲調でありながら、とっても儚くて、もうこの曲を聴いて気分が高揚することはないとすら感じる。

取り残されたから、閉じ込める。振られたから、振り向かせる。何とも醜い光景だが、彼女の気持ちを考えるとどうしても一刀両断できない。よくもまあ、たくみくんはバッサリいったものだ...。彼女は気持ちを抑えてたくみと対峙するも、最後は感情を露わにしてたくみに訴える。

「あなたのことずっと見てたっ」
「あなたが私を見なくなってからも」
「永遠に愛するって言ってくれたのに!!」
「ずっと一緒だって言ってくれたのに...」

憤りを感じるもすぐに切なくなって、そんな口調で喋る彼女がとても弱弱しくって、でもたくみはしっかりと言い切っているというのが…。辛いけどこれがたくみの出した決断なのだ。そんな彼を見て彼女は赤黒い涙を流し、アリスの物語は幕を閉じる。端的に言ってしまえば振られた女の子の物語であったが、最後にそれを持ってきてしっかりと描き切ったのは凄い。こんなのどうしてもアリスを意識してしまう。



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