review268さんの「昴の騎士」の感想

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シエラ様の下僕になりたい
タイトル画面の繊細な絵を見て感動し、ニューゲームを選んで最初の音楽を聴いただけで懐かしい気持ちになり
冒頭のキャラのやりとりを読むだけで自然と笑みがこぼれ、騎士団メンバーの個性に度肝を抜かれながらあれよあれよと話が進んでいきました。
一話ごとに引き込まれるシナリオと、笑い無しでは読むことのできないキャラ達のかけあいは他に類を見ない楽しさです。
Heartiumでも同じ楽しさを感じましたが、これはさらに上を行きますね(キャラが多いせいかな?)。

開発ツールが新しいのでHeartiumの方がシステム面でより高度ですが、こちらはこちらでシンプルでレトロな雰囲気が良い感じでした。
一長一短と言った感じで別の味わいの作品として楽しめます。

ストーリー的には、七つの結晶を求めて世界を旅し、魔王を倒すという
ある種FFのようなベタな展開なのですが、
この作品の真骨頂はやはり物語を取り巻く星々の名を冠したキャラ達のやりとりと、主人公を中心とした少年漫画的な努力・勝利の展開でしょうね。
特に主人公に関しては最初は普通の兵士だったのが、強敵との戦いを乗り越えるたびに牢を素手で壊したり、岩山を壊したりというような芸当が出来るまでにインフレしていきます。
こういう努力家タイプの主人公というのは昨今でもあまり見られなくなった昔気質の主人公像で好感が持てますね。
(ストーリーもベタだけど、主人公もベタだった。でもなぜか古さもマンネリ感も感じさせない小気味良さ!)

楽しいだけでなく泣ける場面もあり、特に冬の国編の決戦とラスボスの辺りのシナリオは涙無しでは語れない展開なので特におすすめです。
ロゼッタのサブストーリーも良かったですね。

ゲームのシステム的には、武器の耐久値が無いので管理は楽です。
ただ資金的に余裕があるわけではないので終盤まで装備は自由に整えられません。
耐性と装備面の理由で終盤までは前衛が弱く、耐久も低くスキルの射程が長いので遠距離属性スキルでやられる前にやる展開になりがちなのは少し残念ではありました。
この点は悪さというよりゲームの特色かもしれないので、魔法でドンパチやる展開が後の魔法少女に受け継がれているのかもしれません(未プレイ)。

絵も文章もとても上手く、また音楽もチョイスもたぶん無料素材にもかかわらずあまり聴いたことも無くそれでいていい曲ばかりが選ばれていて本当に細部まで作り込まれた作品だと思いました。
人を感動させるのは小手先ではなく、こういう確固とした技術に裏付けされた作品なのだなと思いました。

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