oku_bswaさんの「異種愛玩」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

異種姦シリーズ第三弾。限りなく現実的で、そして果てしなく遠い世界で繰り広げられる異種姦。開始一分でヒロインがナメクジと体を重ねます(大マジ)。
『昆蟲姦察』『海蝕輪廻』に続く異種姦特化シリーズの三作目。『昆蟲姦察』の頃はニッチ過ぎる作風に釣られて興味本位で手を出した人も多かったように思うが、流石に三作目ともなると軽い気持ちで追うのは辛くなってくるだろう。自分は今のところCYCLET作品を全て購入してきているので何かもう引くに引けない状況である。

結論から言ってしまうと、本作は異種姦を好きな人にとっても極めてレベルの高い作品に仕上がっている。自分の場合は全く抜けなかったしそもそも抜こうとすら思わなかった。これは最早「抜く」「抜かない」、「抜ける」「抜けない」といった次元の話では無いと思うし、本作をプレイして「凄く良かった!ナメクジとのシーンとかマジ抜ける!」などと感じた人が万が一いたら是非とも御一報願いたい。心より尊敬致します。

前二作ではニッチながら抜けるシーンも幾つかあり、ヒロインの頭のネジが外れた発言・行動に笑うバカゲーとしての楽しみもあったのだが、本作ではそういった楽しみ方すらできなかった。
これを進化と言って良いのかは分からないが、これまでに比べてもう一段階上のレベルに到達していることは間違いない。

今回シーンがある生物は以下の十五種。

ナメクジ、カエル、ウミムシ、ウナギ、イモリ、オオサンショウウオ、ハエ
トカゲ、ヤモリ、蚕、クマムシ、タノイエ、ミミズ、ウーパルーパー、化け物

気持ち両生類多め。最後の化け物に関しては後述する。
相も変わらずニッチなシーンばかりである。個人的にはカエルとのパイズリフェラ、ウーパルーパーとの隠れセックス、ハエとのニプルファックが印象深い。だが、今回抜けなかったし笑えなかった理由がここにあるわけではない。視覚からくる衝撃、嫌悪感は『昆蟲姦察』の方が遥かに上である。

理由ははっきりしている。それはヒロインを異質な存在としか思えなかったからだ。
どういうことなのか説明する前準備として、まずは本作のあらすじとストーリーの流れについて説明したいと思う。


・あらすじ
少女は異形の快楽を受け入れ、求めていく……。

睦月学園――
その学園の生徒である「卯花 弥生」は信じられないモノを目にしていた。 クラスメイトの「鮫島 悠姫」が大きな生き物と交わっている姿を……。

信じられないような大きな生き物――
普段見せることのない顔で喘ぐ悠姫の姿――
そんな異質な状況に呑まれ見入ってしまう弥生。 絶頂を迎えた悠姫の声に正気を取り戻した弥生はその場から逃げだしてしまう。

後日、悠姫に声をかけられる弥生。 昨日のことが気になっていた弥生だが、切り出された内容は予想を遥かに超えていた。
それは自分と同じように「特殊愛玩動物」の相手になってくれないかというものだった!

※特殊愛玩動物とは…生き物の品種改良について研究している悠姫の父親が研究費用を稼ぐために始めた商売。内容は品種改良によって安全で消費者の好みに合った動物を作って金持ちに売りつけること。消費者の殆どは特殊愛玩動物に性欲処理の補助を要求する。悠姫は愛玩動物のモニター(エッチすること)の役目を務めている。因みに原則として中出しされても妊娠はしない。


・大まかなストーリーの流れ
放課後の教室で悠姫がナメクジと体を重ねているのを目撃し、
見入ってしまう。
             ↓
悠姫からモニターの誘いを受けるも一度は返答を保留する。
ところが悠姫がカエルとセックスするのを見学し、そこでまた
しても興奮してしまい、流されるままにモニターになることを
快諾する。
             ↓
以降は快楽のままに愛玩動物とのセックスを楽しむ


この流れの中で最も抑えて欲しい点は、ヒロインが愛玩動物との性行為に嫌悪感を一切抱いていないという事だ。序盤のテキストで「――これは和姦だ。」という表現があるが、本作で描かれるシーンは凌辱ではなく、全て互いの合意の元で行われる和姦である。

元々このシリーズは異種姦における嫌悪感の描写は薄かった。『昆蟲姦察』のヒロイン・如月かごめは最初こそ嫌がっていたが、途中からノリノリになってミイデラゴミムシと相互オナニー、ナナフシとは情熱的なキスをした。
『海蝕輪廻』の奄美汐香、志賀野小瑚の両ヒロインは恋人(想い人)がいるのにそれを忘れてタコとの性行為に没頭し、最後には「人間よりタコとのセックスの方が気持ち良い」とまで宣言した。およそ常人には理解できない思考回路である。

だが、そんな彼女たちでも序盤は異種生物に犯される恐怖・嫌悪感は僅かだが描写されていた。初めに嫌悪感があるからこそ、前述した行動が「堕ちるの早すぎw」とか「いくらなんでも頭緩すぎるだろw」といった、あまりの変貌ぶりからくるギャップでシュールな笑いを誘っていた。あとは単純に異種姦は未知の物に犯される恐怖や嫌悪感があった方が個人的には抜ける。即堕ち展開も好きだけど。

ところが本作は、最初からヒロインが嫌悪感を抱くこと無く愛玩動物との性行為を受け入れているしそれを楽しんでいる。いくら愛玩動物に興奮する特殊性癖持ちだからといって初めからナメクジやウミムシとの性行為を受け入れる事が出来るだろうか?自分には到底そうは思えないし、それを容易く行う彼女達には「異質」という印象しか抱かなかった。

『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』のように長い時間を積み重ねてきた結果、行為に及んだ訳でも無い。
『沙耶の唄』のように極限状況下に置かれている訳でも無い。

本作のヒロインは――気持ち良くなりたい――この一点を満たす為だけに嬉々として異種生物との性行為に没頭していくのである。
これを異質と言わずして何と言うか。

そして、この印象に拍車を掛けるのが本作の一つの特徴である世界観設定だ。
思うに、異種姦というジャンルは幾らかのファンタジー要素によって成り立つ物である。異種姦自体が現実に存在せず、経験不可能な物なのだから当然と言えば当然である。実際に異種姦と言われれば女騎士がオークに犯されたり、魔法少女や退魔師が触手やモンスターに犯される場面を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

こうした非現実的要素はユーザーの思考を柔軟にし、時には逃げ道としての役目も果たしていると思う。女騎士が犯されて即堕ちしても「オーク相手だし何か媚薬も使われているだろうしょうがないよな」とか「女騎士は言葉とは裏腹に堕ちるのが相場だよな」というように、非現実的な物であるからこそ想像による自由な補填が可能である。

だが、本作の世界観設定は他作品に比べて限りなく現実的である。性行為の相手となる異種生物も品種改良の過程で巨大にはなっているがナメクジやミミズ、ハエといった我々が容易に想像出来る生物である。ヒロインも何か特殊な能力や使命を負っている訳でもなく、普通の学生である。
性行為の相手がオークや触手といった非現実的な存在であったならここまで異質と感じる事は無かっただろう。よくある一般家庭の日常の風景、サラリーマンの父親が新聞を読んでいる後ろでウーパルーパーとの行為に耽る姿には強烈な現実との乖離を感じずにはいられなかった。
現実に近い世界であるからこそ、ヒロインをより異質に、遠い存在として感じてしまうのである。

最後に悠姫は妊娠しないはずなのに愛玩動物との子を孕む。そこで生まれたのは人間のような手、百足のような下半身、蜂のような先端部を持った、まさに化け物と呼ぶ他ない異形の存在だった。だが悠姫はその子を素直に祝福し、弥生は子供を生む事に対して無邪気に羨んでいる。
そして二人は生まれた異形の子とも嬉々として性行為に耽る…。

このシーンは本シリーズの一つの集大成と言えるのではないだろうか。ここに至って自分は悠姫と弥生の両ヒロインを、人の形をした人ではない何かと錯覚してしまった。CYCLETの異種姦とは性行為の相手だけでなく、自分自身も異種に堕ちる事なのではないのか?とふと思った。


最初に言ったように本作は全く抜けなかった。抜きゲーなのに抜けないのは致命的だし自分の基準だと非常に評価に困る。…が、本作は何か凄い物を見た事による奇妙な満足感と、抜けなくて逆に安心するという初めての経験をさせてくれた。そのため一定の評価はしているしプレイして良かったと思っている。

非常にレベルの高い作品なのでお勧めはしかねるのだが、文字通りの異種生物と、人の形をした人ではない何かの交わりを見てみたいという勇気のある諸兄は、本作を手に取ってみても良いかもしれない。


・補足
>不自然だ。
>様々な摂理や倫理に反している。
>不気味ですらある。
>吐き気を催すべきか。
>悪態をついて罵詈を口にするべきか。
>呆れてさっさとここから立ち去るべきか。
>どれが一般人の反応だろうか。
>この異空間を前にして、普通の人なら
>どのような反応を示すだろうか。
>……一つ分かる事がある。
>普通の人は、この光景を見て
>まず間違いなく興奮しない
                -『異種愛玩』「カエルたちとセックス」より引用-

自分は本作に対してヒロインが異質な存在にしか思えないから抜けないという主張をしてきましたが、上の引用文から分かるようにそれは書き手も承知しているんですよね。他にもヒロインの異質さを強調した表現も幾つかありましたし、むしろ意図して際立たせているように思えます。こういったテキストからは突き抜けた、物凄い力強さを感じました。
このシリーズが今後も続くのかは分かりませんが、次回作が出るなら間違いなく買うでしょうし次はどんな異種姦を見せてくれるのか楽しみです。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい5502回くらい参照されています。

このコメントは2人の方に投票されています。