folsetyさんの「つよきす3学期 Full Edition」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

無難にまとめた
無印では印象的だった姫ルートのよっぴーとの決別や
カニルートでのスバルとのケンカなどがなくなり、マイルドなキャラゲーとなった
残念ながらシナリオとしてはレベルが下がったと謂わざるをえない

が、個人的にグランドエンドの類が好きなので、そこと最後のED曲の演出を評価して高めの点数をつけたい

単純な面白さで言えば1>3>>>>>2といったところか


■乙女ルート
姉弟としての関係が確立されていたものの、あかり先生の薬による副作用を無効化するため、乙女さんとキスしようと立ちまわることでお互いが意識するように
反面、レオはこの1年乙女さんに叱咤されながら勉強・鍛錬をしてきたため、言われないと何もしない人間になってしまい、乙女さんはそこに不満を感じていた
新杖学園に闇討ちされ試合に出れなくなりそうになった拳法部に代理で参加してもそれは変わらず、ついには悲しみを爆発させてしまう
それに触発され、最後には熱血を取り戻したレオを見て一安心
卒業式でレオから告白し、結ばれる
エピローグでは乙女さんの代わりにレオが風紀委員を務める

無印のストーリーをもう覚えてないため比較できないが、小綺麗な反面特におもしろみもないストーリーという印象
ちょいちょい過去の近衛を思い出すが、それについて特に言及しないのはどうなんだ

■セレブルート
最初からレオに恋を抱いた状態でスタート
乙女さんの強さの秘密を探るべくストーカーするので、レオが乙女さんの強さの嘘理由として食べ歩くことを教え、2人でデートを重ねる
しかし対決の結果は大敗北
それとは別に、レオへの恋心が強くなったことで自分の偽者が現れた際のレオのピンチで「守る」力を発揮した
負け癖が付いたこと、セレブ父が掲げる強さとは異なる乙女さんや館長の強さが混ざり始めたことから竜鳴館を去ることになる
セレブ自身はそれをよしとはしていなかったものの、父に言いつけには逆らえず、受け入れそうになる
だが、レオの説得で父の支配から抜け出し竜鳴館に残るために、出発の期限まで抗うことに
生徒会メンバーで戦いなんとか時間を稼ぎ、父からの脱却

■姫ルート
無印同様に興味本位でレオと付き合う
付き合い自体は順調なものの、姫の霧夜カンパニーでの仕事がうまく回らず立ち位置が徐々に危なくなっていく
今は耐えることしかできないと霧夜の仕事は控え、学園生活を楽しむ
だが、時間が経てば勃つほど状況が悪くなる
ついには敵である叔父夫婦が雇った刺客に誘拐されてしまう
脅迫メッセージのビデオから烏賊島に捕まっていることに気づいた生徒会メンバー
その中でもレオ・スバル・カニが強行手段で救出する
なんとか問題が解決したと思ったが、実は姫の仕事は特に問題がなくおつきの婆さんが問題が起きていたように偽装していた
いわく「学生の時にしかできないことを今のうちに楽しんでおけ」と

姫とよっぴーの決裂が面白かったのに、それがなくなってガッカリ

■カニルート
対馬ファミリールート
カニのことが昔から好きだが、カニはレオが好きなことに気づいているスバル
友情を守ることは難しい、というアドバイスを受けるも最初は意味がわかなかったが、レオとカニがくっつくようになり意味を理解する
素直にレオとカニの事を応援し、身を引く
そして対馬ファミリーの中はこれまで通りとなって続いていく

レオとスバルのケンカがなくなって正直微妙

■よっぴールート
幼少時にオナニーを覚えて母親に「汚い」と罵られたことがトラウマになっているよっぴー
それを汚くないよとレオが受け入れることで付き合い始める
いつも優等生を「演じている」よっぴーは本当は他人と関わるのが嫌いだし、また演じている自分自身を軽蔑している
だがその演じている自分も含めて自分であることを諭され、吹っ切れる
最後はよっぴーをレオに取られた姫が次期生徒会長になることをやめるため、よっぴーが次の生徒会長になるべく立候補する

ダークよっぴーが鳴りを潜めたのが残念
ただ無印からえろえろしてるだけのルートだったイメージなので、これはわりと綺麗に締めていい話だった

■なごみルート
天王寺と母親が再婚したことで家に帰らなくなったなごみ
心配したレオが強引に連れ出して一緒に遊びまわっているときに、カニに格ゲーでボコボコにされたことで復讐を誓う
レオの格ゲー特訓を受ける間に2人の距離がかなり縮まる
復讐を果たした後、レオからのアプローチをうけ、どんどんデレていくなごみ
しかし、自分の「線」の中には母と生前の父以外入れないと、レオの告白を断る
レオも折れず、天王寺との確執を解決するためにも、なごみを自宅に連れて帰り「家族」とは何かを教えこむ
・・・はずが、そこで手を出してしまう
なごみは「好きじゃない」といいつつ明らかにデレている状態となり、また母と天王寺の仲も認めるように

ぶっちゃけ無印とあんまり変わらなかった印象
一番の違いは無印ではデレデレなごみだったのが、こちらではツンデレなごみだったことか
同じ題材、同じキャラクターであるため、そこで変化をつけてきた点は評価したい

■近衛ルート
ヘタレになったレオに苛立ちを感じている近衛
だが、そのヘタレになった理由は自分を守るためだったことを知り、態度を軟化させる
弁論大会で自分のレオに対する考えをぶちまけ、またレオも自分の考えを発して激突
両思いであることを確認しつつも、互いの考えの違いからやはり壁を残したまま
そんな折、乙女ルート同様に新杖学園から拳法部が襲撃される
たまたま居合わせた乙女が撃退するも、新杖学園の自作自演の怪我や編集した乱闘動画から乙女の行動に問題があったことに
拳法部に迷惑が掛からないように、自分の拳法部としての記録を抹消するよう願い出る
乙女を守るため、生徒会メンバー+近衛が協力し、新杖学園の悪事を暴く

初期にはいなかったものの、間違いなく正ヒロインジャスティス近衛のお話
レオと近衛が近づいていく部分は丁寧にかかれていた反面、新杖学園の悪事を暴くためにPCを盗む、掲示板を炎上させる、ウイルスを送りつけるとやりたい放題
展開・行動としては一番無理のあるルートだった
また、中学時代の近衛が受けた仕打ちに対して、このルートでさえそれほど語られなかったのが残念
無印→3学期の人には説明不足だろこれ

本当はこっちに書くべきではないけど分けるのが面倒なので
■祈先生ルート
祈先生の机の上にあった伏せられた写真立てが気になったレオ
中身を見ることを拒否されるも、隠れて見ようととする・何があるか周囲に聞き込み・深層心理を覗いて探ろうとする・テストの点数で先生と賭けをする、などを経てようやく事実を教えてもらう
2つの写真をセットできる写真立てには自分の写真があり、片方は空きスペース
本来は妹の写真を入れる予定だったが、妹は大江山で神かくしにあい、写真は一つもないため空きスペースとしている
それを知ったレオは祈先生の心の隙間を埋めたいとアタックする
互いに好きあい、肉体関係を持つも恋人同士になることは拒否される、それは教師と生徒という関係だからだが、熱くなったレオはそれに気づかない
結局二人の関係を暴露されて初めてその事実に気づくも時既に遅し
自宅謹慎を命じられたレオに駆け落ちを持ちかけ、レオも応える
だが本音では駆け落ちをするつもりのなかった祈先生はレオに別れを切り出すも、レオは一年待って卒業後に付き合うことを提案
祈先生もそれを受け入れ、黙って竜鳴館を去る
エピローグでは卒業後のレオと祈先生の再会で締め

前評判が異常に悪かったため、KOTYe並に酷いかと思ってた分、それなりに感じた
といっても所詮凡ストーリーには違いないが
無印だともっと祈先生の深い暗い部分が描かれていたと思うので、そういう意味では若干物足りない
また、レオの性格が割りと改悪
人が嫌がっているにもかかわらず写真を執拗に調べ回る、(先生も同罪だが)教師と生徒の関係ということを忘れて猛アタック+恋人アピール、おまけに周囲にバレた後自宅謹慎を命じられた先生のところにちょっと会うだけならと(ストーカーされ写真を取られたにも関わらず)行こうとする
周りの迷惑をろくに考えない自分の欲望だけで動くクソ野郎感がすごかった
お前が嫌ったテンションに流されない、よりひどい状態になってんだろと

■真名ルート
3年生の引退試合のPK戦でシュートを外し、チームの敗北の一端を担ってしまった真名
それを正面から受け止められず、笑いながら謝ってしまったことで他の部員との関係が悪くなる
危惧したレオが乙女さん、館長に相談したところ、自分の自信の無さが原因であると結論付ける
乙女さんからゴールを奪うという特訓を真名とレオ、さらに他生徒会メンバーと行い、自信をつけた真名
そしてその立役者であるレオに恋心をいだき、レオもまた真名に惹かれる
だが、空気が読めず奥手な真名と鈍感で奥手なレオではとてもくっつきそうにはならないため、保護者のトンファー・スバルが二人をくっつけるために画策する
その結果なんとかくっつく二人
その矢先、商店街の草サッカーに助っ人していたところを、社会人のセミプロチームにスカウトされる真名
だが、そこに入る準備として強豪校への転校を勧められる
レオのためにその話を断る真名
また、日常生活でもレオに尽くしてばかりで友達との関係が疎遠になっていく
本人は満足そうだが、自分に尽くすことで真名が犠牲になることを懸念したレオは、夢のために強豪校へ転校することを勧める
だが、離れ離れになってもいいのか、とレオの言葉に怒る真名、その怒りに任せてスカウトの話を進めてしまう
このまま喧嘩別れになっては嫌だと考えたレオは、サッカーの特訓を行い、草サッカーでハットトリックを実現し、その上で「不可能は可能になる」「夢も恋人もどちらもとればよい」と真名を説得する
そして仲直りし、真名は、「レオの元でもサッカーはうまくなれる」「転校はしないがクラブチームには入れてほしい」とスカウトに話をつける
最後は因縁のPKを決め全国に進んだところで締め

オーソドックスな話で話の出来自体は可もなく不可もなく
ただ、あえて言うと村田の性格が悪すぎる
3学期のエピソードではレオにライバル心を燃やすことはあっても、性格自体に大きな問題はなく「いいライバル」だった
しかし、このエピソードではサッカー対決・テスト対決・文化祭の鋼鉄の城イベント全てにおいて(時間が2学期に戻っていることもあるが)「悪いライバル」だった
「チームの思いなんて知らん、個人が優れていればそれでいい」「プレッシャーでPKを外すような奴は何をやってもダメ」「チームプレイで努力したところで、お前ら程度が何をやっても無駄」と
大体、普段から乙女さんに鍛えられているような村田が努力を否定したり、チームプレイを否定したりするキャラになるのはおかしいだろう
祈先生ルート同様に凡ストーリー+キャラ改悪と言ったルートだった

■トンファールート
調理部で水漏れが発生したため、それを修理しにいくレオ
そこにはずぶ濡れになったトンファーが
寒いだろうと上着を貸してあげたことから距離が近づく
また、料理部の人数が足りなくなり、廃部になりそうになったためレオが入部を決意し助けることに
そこから二人は意識しあうようになり、真名ルートとは逆に真名・スバルが2人をくっつけるために画策し始める
その結果、恋人同士となった二人
だが、二人の前にトンファーの幼なじみリ・カイオウがやってくる
料理人の家系であるトンファーには食材を集める専属のパートナーがつくことになっており、それがカイオウだった
更にカイオウはトンファーの許嫁でもあり、トンファーに手を出したレオに対抗心を燃やす
勉強・スポーツ・料理・ブツのサイズなどなど全てにおいてカイオウに負けたレオは自信を失う
また留学生であるトンファーがいずれは中国に帰ることを失念していたこともあり、二重でショックを受ける
カイオウはトンファーにふさわしいのは自分だと主張するも、レオも折れるわけにはいかない
二人は決着をつけるため、烏賊島で食材を集め料理をする超・超理対決を審査員をトンファーとして行う
高い身体能力と調理技術を用いたカイオウのイノシシカレーは100点を出すも
事前の入念な準備と何よりトンファーと食べようと約束していたラーメンを作ったことで勝利するレオ
エピローグではトンファーは許嫁を解消し、またずっと日本に残りたいことをカイオウに伝え、これからの2人の生活が始まる形で終わる

他2人とほぼ評価は同じ
基本的なストーリーは王道ではあるものの凡庸、ただし村田の改悪がマイナスポイント
また村田とは文化祭のクッキング対決と2-A/Cの因縁対決の2回があるが、どちらもくーの失態があり、正面から戦いきれなかったという点も消化不良
そして一番の問題は、真名・トンファーは本編の展開がほぼコピーという点
固有イベントが少々と一部セリフの単語置き換えを覗いてはコピペかというレベル
トンファー好きなだけにもっと頑張って欲しかった・・・
あとトンファーはブルマ絵が最高なのでブルマ着たままヤってほしかった。蛇足だけど

ルートによって英語の授業は3限目以降しかない七不思議とか言ったり、英語が1限目にあったり、そのへんの細かい部分適当なのはあんまり好きじゃなかったな・・・
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