4Dさんの「シルフェイド学院物語」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

しっかり遊べる同人ゲームとして一つの到達点にたどり着いてると思うな。完成度が高い上に拡張性という他では中々見られないものまでついてくる。しかしそんな大げさな物言いをしながらも高得点は付け辛いところがあるんだよね…ネタバレは殆どないけど一応
面白かった?と聞かれれば「めっちゃ面白かった!」と言えるんだけど
じゃあ満足した?と聞かれると「……いや………満足は………」と言葉を濁してしまう。




幻想譚に引き続いて感想を書いてみる事にした。
内容を一言で表せば育成型学園生活ADVといったところかな。
もう少し具体的に言うとときめきメモリアルにRPG的な戦闘がちょろっとくっついてる感じ。
一周辺り6~8時間くらい。

シルフェイド島に起こる「崩壊」を食い止めるため画面の前にいるプレイヤーの意識を
寄り代へと呼び寄せ助けてもらう、というのが物語の始まり。幻想譚でお馴染みのトーテム選択もあるよ。
プレイヤーは島の教育機関であるシルフェイド学院に通い、
そこでどの部活動に入るかによって物語が大きく分かれる。

とにかく最強を目指す「武術運動部 」、
治安維持や事件の捜査などを行う「公安委員会」、
古代の遺跡を探索し島そのものの秘密を解き明かす「地歴探求部」。
まあシナリオが3つあると思えばいいかな。
それぞれの物語を軸に筋トレやら勉強・アルバイトなどを行い主人公を育成し
そして物語ごとに異なる角度から崩壊と相対していく、という感じだね。

まずこの育成を含めたゲームシステムの完成度が非常に高いと思った。
一週間ごとにスケジュールを組むんだけど、自分の好みに合わせて好きなように育てられるだけの自由度と意味がある。
「たたかう」コマンドが全てなガチガチの脳筋に鍛え上げてもいいし、スキル重視のトリッキーなスタイルに仕立て上げてもいい。
そしてそれに見合った結果もちゃんとついてくるんだよね。
鍛えてどうするの?というと基本的には度々起こるイベント戦闘に勝利するためなんだけど
ここらへんのバランスも良くできてたんじゃないかな。
適当にやってもクリアはできると思うけど、例えば武術部で真に最強を証明するためにはそれなりに頑張らないと厳しい。

また育成ではなく自由行動に時間を割いて、島の探索やキャラクター達との交流を重視する事もできる。
キャラクターにはそれぞれ好感度パラメータがあって、高くなればそのキャラとのエンディング…とはちょっと違う気がするけど
まあとにかく「何か」を迎える事ができる。そして攻略可能キャラも20人を超えてた気がする。多すぎるw

そして個人的に一番良かった点として、テキストのセンスが素晴らしい事があるね。
まず読んでて噴出してしまう事が少なくなかった。不条理系のギャグが笑えるw
でもギャグ方面ばかりという訳でもなく、締めるところはしっかり締めるという感じで物語としても読み応えがあった。
この制作者はどうにも、胸に残るような表現が上手いんだよなあ。

更に面白いギミックとして「ユーザーデータ」なんてものもある。
読んで字のごとくユーザーが好きにイベントを作成してゲーム本体に組み込める機能なんだけど
ちょっとしたアイテムやキャライベントの追加はもちろん、簡単にショートストーリーを作る事もできるし
新しい部活動を作り上げる事までできる。つまりシナリオ一本丸ごと追加できるってことだね。
チラっと見た感じ変数や文字列操作、条件分岐にgo toと一通り使える様でかなり自由度が高いみたい。
実際に「よー作ったなこんなの…シル学愛しすぎだろw」みたいな力入りすぎてるデータがいくつもある。

公式が認定したものと、人気投票で上位だったものはゲーム内からネットワークダウンロードが可能。簡単に試せる点もいいね。
自分の場合、基本の3クラスをクリア後「さてどうするか…ユーザーデータでもやってみるか…?でも所詮二次創作だしな…」
とか思いながらもプレイしてみたらあまりにデキが良すぎてびっくりした、という感じ。
とりあえずジュドのデータを作った人は頭がおかしいw「ラァ~♪ララァ~♪」のBGMが流れ出すともう無理。それだけで噴くw才能に嫉妬するレベル。




とまあこんな感じで、鍛えて戦ってキャラ達との会話を楽しみつつ物語の本筋を追いかけるという
一連のサイクルが成立しているし、それぞれも面白くできている。
更にユーザーサイドの創作を取り込む事にまで成功しているんだよね。
これ、同人ゲーとしてはとんでもなく完成度が高いと思うんだよ。ちょっとありえないくらいに。

でも、じゃあなんで点数が80点止まりなのかと言うと、たった一つだけ大きな不満がある。
「キャラの会話やイベントが少ない」これ。これに尽きる。
システムのデキの良さに対して、また若干一年というワンプレイ期間に対してあまりにも少ない。
自由行動で島の探索に出ては、新たなイベントもなくすごすごと残念な思いで引っ込むという事が非常に多かった。

このゲームは萌えキャラが多すぎるので俺的に今すぐ結婚して欲しいヒロインが6人くらいいるんだけど
あのつまりですね、もっともっと彼女達と色々お話したい訳です。
しかし攻略可能キャラが多すぎるせいもあってか、分散して薄くなってしまっているかのような感じがある。

これは少なくないユーザーが感じていた事の様で(アンケート結果より)、だからこそユーザーデータが盛り上がったのかもしれない。
実際ユーザーデータ自体も面白かったし、それについては文句なんて全くない…んだけど、でもやっぱり違うんだよな。
俺が本当に見たかったのはこの作者が書いた文章だったんだ。俺はこの作者の書く文章が好きなんだ。
デキがどうこうじゃなくて、こればかりは他人じゃ代わりにはなれないんだよなあ。

なのでまあ、正直言うと褒めまくっておきながらも点数は75点くらいかなあという感じだった。
面白かったというのは本当。だけどどうしても物足りなさが残る。キャラが魅力的な分余計にね。
しかしそれはそれとして、予想以上にユーザーデータが面白かったのも事実なので加点して80点というところかな。

同サークルの他作品やってテキストが気に入ったという人なら間違いなく楽しめると思うし
別にやってなくても直接的な繋がりがある訳じゃないので、最低でも払ったお金の分くらいは楽しめるんじゃないかなあ。
波長の合う合わないというのはもちろんあるだろうけど、笑って萌えてぐっとしんみりもできる、良い作品だったと思うよ。
ユーザーデータの数々を見ればこの作品は本当に愛されているんだなあというのも判るしねw

















血尿出す思いで誰か一人選べと言われたら…うーん………鳥かなやっぱ。いい匂いしそうだし。
あもりにも優遇されてひきょうすぐるウナギと正面きって戦えるのはこいつしか…
いやそうでもないな。お化けとか502号室とかいるしな…なんでこいつらこんなに可愛いの。


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